さうさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

さう

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0


日本財団のプロジェクトをもとに
一人の中年男性の日常とその幸せな刹那を描くドラマ。

同じように繰り返す日常も
決して同じ日は一度もなく
そのどれもが美しく輝いている。

美しい映像や微笑ましい出会
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.2


狂わしく愛憎の念が入り混じる
美しくも毒のあるスリリングなドラマ。

奇妙でスローな完成度高いストーリー。

階級という背景から生まれる
バリー・コーガンの毒気溢れるキャラクター。

独特なカット割
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ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.8


ジム・ジャームッシュが描く
ヒップホップとサムライの融合。

伝書鳩もなんか粋だし
ゴーストドッグというキャラクターも味がある。

「葉隠」の美学に沿った生き方など
武士道についての描写も違和感まっ
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

3.7


世界を魅了したアルバムを作った
ミュージシャンたちに密着したドキュメンタリー。

老いたミュージシャンたちが
音楽を楽しんでいる姿が粋でかっこいい。

生い立ちについて語る姿も感慨深い。

リアルな
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.8


テキサスという綺麗な世界に取り込まれる
切なくも美しいロードムービー。

旅を演出するギターの乾いた音色が
この映画に深みを持たせてる。

マジックミラー越しに話すシーンは
胸にくるものがあり印象的
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.3


魔法の国を救うべく悪に立ち向かう
女の子を描くファンタジーミュージカル。

日本語声優陣の舞台挨拶付きでした。
檀れいが美しかった。

ストーリーに関しては動機付けや
背景の描き方が薄く物足りなさは
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.9


死んでも恋人を守る美しくも儚い
いつまでも色褪せないラブファンタジー。

ろくろ回しやキスシーンなど
美しいシーンが非常に多い。

主題歌の「Unchained melody」も
映画の雰囲気を創り
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.7


何事もYESと肯定することで
人生を有意義にさせる幸せ痛快コメディ。

なかなかに極端だけど
思考を変化させる効果的な方法だと思う。

ジム・キャリーが演じるからこそ
変な啓蒙映画にならず名作として
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.6


不器用なビリーとそれを見守るレイラの
不器用でスローなラブストーリー。

登場人物に魅力が詰まっているため
ただのオシャレ映画に落ちないとこが良き。

トップレスバーでのイメージシーンや
ラストの映
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

4.5


未公開シーン含むディレクターズカット。

やはり何度観ても形容し難い感情が生まれる。
元気ではあるけどどこか体調悪いみたいな…

本作では夜に行われる儀式や
細かい会話などが追加されており、
美しく
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.0


エリート刑事と怠惰な刑事が
タッグを組んで平和な田舎の
邪悪な組織に立ち向かうブリティッシュコメディ。

コメディ、サスペンス、アクションと
要素が多いがどれも見応えたっぷり。

一瞬だけどおばさん
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ホテル・シュヴァリエ(2007年製作の映画)

3.5


「ダージリン急行」のプロローグ作品。

ナタリー・ポートマンが美しい。
あとブーツの脱ぎ方かっこいい。

せめて英語字幕が欲しい。

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.8


駆け落ちをした思春期少年少女が
逃避行をするピュアでかわいい作品。

子どもたちの好奇心や行動、言葉全てが
温かい気持ちにさせてくれる。

また、映像の色彩やカメラワークが
本作のストーリーとキレイ
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Doodlebug(1997年製作の映画)

3.5


クリストファー・ノーラン監督の
自主制作ショートフィルム。

3分間でちゃんと楽しめる。
緊迫感ある前半と急にS Fぽい後半。

マトリョーシカみたい。

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.1


砂漠の寂れたモーテルを舞台に
ハートフルな関係が生まれていくドラマ。

オフィスのホコリっぽさと
人間関係の不安定な部分が掃除され、
オアシスに変化していくストーリーが魅力的。
途中呼び方に「Ms.
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.7


先の読めない不安感がじわじわ怖い
ナ・ホンジン監督のサスペンスホラー。

根源が分からないまま進んでいくストーリーと
少しずつ追い詰められていく心理描写が丁寧。

人は思い込みや偏見によって
自分が
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.7


見た目インパクト十分ロックバンドの
珍道中をユーモアに描くロードムービー。

外見のみならずストーリーや会話も
クスッと笑えるユーモアが散りばめられている。

何度かあるバンドメンバー全員が
画角に
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.7


ドラーグ人が人間を支配する惑星。
イマジネーションたっぷりのSFファンタジー。

独創的であり恐怖感を掻き立てるタッチ。
モーフィングとか一切使ってないんだろうな。
まさに「動く絵画」そのものでした
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.3


誘拐された兄とそれを追うサイキック妹。
ホラーというよりサイコスリラー。

70年代のコロラドを舞台に起こる失踪事件。
事件を軸に脱出劇やサイコ、サイキックなど
様々な要素が進行されていく。

雰囲
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.7


コーヒーとタバコをテーマに
多彩なキャストが取り留めのない話をする
ショートストーリー集。

他愛もない会話やちょっとした仕草が
表す全体の空気感が落ち着く。

タバコもコーヒーも嗜好品だけど
本作
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メイズ・ランナー(2013年製作の映画)

3.3


記憶を失くした若者たちが脱出すべく、
巨大迷路を走りまくる絵SFアドベンチャー。

ミステリアスな設定。
とにかく駆け抜ける疾走感。
モンスターから逃げる緊迫感。

要素は多いけど内容が少し薄く感じ
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.2


バラバラだった家族が旅を通じて
絆を再生させていく家族愛溢れるロードムービー。

ハプニングありながらも丁寧に紡がれていくストーリー。
テンポも良くカメラワークも洒落ている。

オリーヴちゃんはたま
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.7


悩みを抱える男女が音楽を通じて
生きていく活力を見出していくストーリー。

ハートウォーミングな内容に加え、
音楽をストーリーとリンクさせる表現がすてき。

街中でレコーディングをする方法。
ニュー
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

3.8


スラム出身の青年が世界規模の
クイズショーに挑み、一攫千金を掴み取るストーリー。

クイズとリンクした青年の人生を
エネルギッシュに描く構成は圧巻。

それに加え、インドの現代社会を映し出す。

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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.7


神父による児童虐待、それを隠蔽する教会。
大きく深い闇を暴くため奮闘する新聞社の実話ドラマ。

静かに淡々と暴いていくスポットライトチーム。
ただこれがひたすらにかっこいい。

また当時の状況の再現
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.5


心に傷を負った二人が紡ぐラブストーリー。

雰囲気ある映像と心地の良いミュージック。
切なさをセリフ以外で表現している。

キスシーン素敵。
あとナタリー・ポートマンの役が個人的に好みでした。

C'est La Vie(原題)(2016年製作の映画)

3.5


ロサンゼルスの街で暮らすホームレスが
カメラに向かい社会的なラップを放つ。

過去の栄光を自慢しながらも
どうしようもできない今を生きる。

"Basically”と似たカット。
ずっと観る人に語り
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Beau(原題)(2011年製作の映画)

3.7


精神疾患を患う男と母親の共依存。
描き方が独特なアリ・アスター監督のショートフィルム。

鍵を失くした男は母親が原因で
精神的に病気を抱えていたという背景があり
最後のシーンも男から見た母親なのかし
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The Turtle's Head(原題)(2014年製作の映画)

3.6


"TDF"に続き探偵である中年男性の"ソレ"に起こる非常事態。
男性の悲劇をコメディに描いたショートフィルム。

タイトル通りのものが大変なことに。
下ネタ全開フルスロットルなアリ・アスター監督も良
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TDF Really Works(原題)(2011年製作の映画)

3.4


テレビショッピング風に"TDF"を紹介する
下ネタストレートなショートフィルム。

痛みもこうですが、あり得ない商品をあたかも普通に紹介するという一種のホラー。

子どものようなアイディアと
それを
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Basically(原題)(2014年製作の映画)

3.7


豪邸に住む若くて盛んな女優が
観る人に出来事を語りかけるドキュメンタリー風ショートフィルム。

ほとんどが定点のカットばかり、
そのどれもが美しかった。

タイトルにBasicallyとあるように
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Munchausen(原題)(2013年製作の映画)

3.5


行き過ぎた母親の愛情を描く
アリ・アスター監督のショートフィルム。

タイトル通りミュンヒハウゼンのお話。
セリフなし、ストーリーのみで怖さを演出してる。

ストーリー内容と相反するポップな色彩も印
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The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

3.8


衝撃的な観点から創り出された
アリ・アスター監督の卒業制作。

ハリウッド志向が多い学生が通う学校で
最悪な映画を作ろうとする発想。

人間の崩壊や限界を描くのは
今のアリ・アスター監督に通じている
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.0


非現実な世界をストップモーションで描く
恐ろしくも美しい、不思議で圧倒されるアニメーション。

どこまでも広がる異質な世界観。
こだわりが目立つ演出の数々。

平面と立体の自在な変化や
予測できず生
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(2021年製作の映画)

3.8


「オオカミの家」同時上映。
薄気味悪い世界観が続くショートフィルム。

1901年に制作されたストップモーションを
発掘して映像化しているという設定。

女の子自体も行われる儀式もまあ気味悪い。
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.5


殺戮着ぐるみロボットをニコラス・ケイジが
ひたすらにボコボコにするアクションホラー。

本作で一言も喋らない寡黙な主人公。
加えて自分のルーティーンはきっちり守り、
ものすごく腕っぷしがいい。

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