さうさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

さう

さう

映画(552)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ミスト(2007年製作の映画)

3.9


突如街を包み込んだミストが引き起こす
恐怖の化け物SFサスペンス。

スティーヴン・キングの原作をフランク・ダラボンが映画化。

なんといっても想像を絶するラスト。
映画史に残る後味の悪さ。

得体
>>続きを読む

ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.4


リベラルエリート対レッドネックの
人間狩りを描いたバイオレンスな映画。

社会風刺を過激に描いていたためか
アメリカで一時公開中止。

前半主人公分からないまま、
コミカルにみんな殺されてしまうとこ
>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.8


逃し屋敏腕ドライバーを描く
音楽とカーアクションが魅力の作品。

音楽と重なって疾走感たまらないカーアクション。

心情と音楽がマッチしており
緊迫感やワクワクを常に感じられる。

単純に善悪では計
>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8


友達や彼氏、家族、将来など様々なことに
悩みを持つティーンエイジャーを
ユーモアにのせて描く青春映画。

高校生のイタい雰囲気が見事。
攻撃的な態度、思想や好みなど
誰もが通ってきた恥ずかしさが良い
>>続きを読む

ジュニア(2011年製作の映画)

3.7


少女の成長と共に「一皮剥ける」、
ちょっと奇妙な青春世界観ショートフィルム。

男勝りな少女が女性となっていく様を
「脱皮」をメタファーとして描く。

皮膚の裂けやヌメヌメなどの演出、
全体の世界観
>>続きを読む

ドライヴ(2011年製作の映画)

3.7


愛する女性を守るために生きる
バイオレンスでロマンチックなヒューマンドラマ。

疾走感溢れるカーチェイスや
二人だけの世界に籠るキスシーンは
観ていてとても印象に残った。

冒頭から最後までスタイリ
>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.8


社会問題を切り口としつつも
重くなりすぎず軽やかで奥深く描いた
クリント・イーストウッドの名作ヒューマンドラマ。

人生を悩む少年と、少年を導くおじいさん。
会話や交流が心地良い。

頑固で偏屈なお
>>続きを読む

パージ(2013年製作の映画)

3.3


12時間だけあらゆる犯罪が合法化になる。
人間たちが獣になる様を描いたバイオレンススリラー。

まず設定が斬新で引き込まれる。
人間の本質をさらけ出す12時間は面白い。

ただちょっとストーリーは単
>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.9


順風満帆な家族が謎の少年によって
悲劇に見舞われる湿度高い不条理スリラー。

この作品の特徴はカメラワーク。
ズームイン・ズームアウトを多用している。
キャラクターの心情すらもカメラワークで補ってい
>>続きを読む

ゾディアック(2006年製作の映画)

3.7


実際に起きた未解決の劇場型連続殺人事件。
緊迫したムードが続く圧巻サスペンス。

事件に関わっている人物が狂っていく描写や
犯人に翻弄される緊迫感は息を呑む。

大胆な犯行と暗号を使ったヒント、
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8


太平洋戦争直後の日本を舞台にした
山﨑貴的、昭和史ゴジラストーリー。

戦後にゴジラという巨大な怪獣と
対峙する日本人の絶望感は良かった。

あとVFXもバキバキでかっこいい。

今までのゴジラより
>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.9


庵野秀明による斬新で現代的な
新しいゴジラのストーリー。

SFの世界の中でゴジラと戦うのではなく、
現代に現れ政府が対峙するという内容。

ゴジラだけどリアリティある政治的サスペンスって感じでしょ
>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.7


自分がいなくなった世界で
愛する妻を想い続ける優しくも切ない幽霊。

幽霊になってしまった夫が
妻を愛し現在過去未来を彷徨い続ける。

幽霊の視点で描かれていて
孤独で切ない表現は胸を打つ。

ホラ
>>続きを読む

ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.6


前作から10年、キャラもゾンビもルールも
アップデートされたゾンビコメディ映画。

続編でいてもちゃんと
B級テイストを守ってくれている。

前作と同様に軽快なノリ。
増えた登場人物の個性的なキャラ
>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.7


リー・ワネル監督による
見えない「何か」を描いたサイコサスペンス。

エリザベス・モスの迫真の演技と
誰も映っていないのに恐怖を覚えるカメラワーク。

エイドリアン役の俳優がほぼ出ていなかったり、
>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.1


オシャレでスタイリッシュな映像で描く
フランス青春カニバリズム。

ジュスティーヌがカニバリズムに気付き
変容していく姿が恐ろしくも美しい。

カニバリズムの描写だけでなく、
大学生活や姉妹愛、家族
>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.5


失明という運命に翻弄されながらも
息子に愛を注ぎ続けるヒューマンドラマ。

主演のビョークが受け継がれる希望と愛を
訴えかけるシーンは胸に響く。

暗い雰囲気と理不尽すぎる展開。

胸糞な描写は目を
>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.1


「モノリス」とは一体何なのか。
圧倒的映像と音楽で描くSF超大作。

CG使わず作られた壮大な映像。
陶酔感さえ覚える音楽。

宇宙の彼方で静かに繰り広げられる
人間と人工知能の手に汗握るやり取りは
>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0


ブラック・リー監督が
人種差別を強く鋭く表現するエンタメ。
スタジオはブラムハウス。

白人至上主義団体に
潜入捜査する黒人とユダヤ人。
相反する人種や団体の対比が上手い。

緊張感あるストーリーの
>>続きを読む

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.8


facebook立ち上げ秘話をもとに
ザッカーバーグの実像を映す。

全体的に展開のスピードも早く、
思わず見入ってしまう作品。

ザッカーバーグの独創的な発想や
凡人には分かり得ない行動。
まさに
>>続きを読む

片桐はいり4倍速(2009年製作の映画)

3.6


片桐はいりをたっぷり堪能できる50分間。

松尾スズキ、辛酸なめ子、板尾創路、赤松隆一郎の
4人が自由に描いたショートドラマ4本。

片桐はいりをフィーチャーして
シュールな世界観がずっと流れていく
>>続きを読む

激突!(1971年製作の映画)

3.7


25歳スピルバーグの長編デビュー作。

ちょっとした小競り合いから90分ずっと
トラックに煽られる傑作サスペンス。

書いたように全編ずっと煽られてる。
それだけなのに映像や演出から来る
恐怖と緊張
>>続きを読む

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001年製作の映画)

3.7


大ヒットしたミュージカルの映画。
性転換したロックシンガー半生を数奇に描く。

ヘドウィグが魂ぶつけて歌う
ステージはかっこよすぎて胸を打つ。

映像や演出が丁寧であることに加え、
全体通して流れる
>>続きを読む

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.6


ニューヨークを舞台に、
旦那の浮気調査をプレイボーイな父とする
エレガントな雰囲気に包まれたコメディ。

父娘で価値観がぶつかる展開は
ソフィアとFFコッポラの関係を重ねてしまう。

また、ラシダ・
>>続きを読む

ソウ2(2005年製作の映画)

3.7


ジグソウの戦略性とそれに翻弄される
人間模様を描く「ソウ」シリーズ二作目。

一作目に比べて殺し方が凝ってきている…

「注射器プール」や「剃刃の返し」、
ただただ痛そうである。

ラストの展開も圧
>>続きを読む

ターミナル(2004年製作の映画)

3.8


空港という空間で生きる主人公と
出会う人々を描くエンターテイメント。

スピルバーグとトムハンクスのコンビ。

個性的で多種多様な登場人物との
交流がユーモアたっぷりでした。

またトムハンクスが架
>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

3.6


1950年代ニューヨークのクリスマス。
切なく美しい女性二人のラブとロマンス。

説明がなくとも出会いから徐々に
心が惹かれ合う表現が伝わる。

1950年代の時代性とファッションも美しい。
胸が熱
>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.1


久々に鑑賞。

常に張り詰める緊張感やレクター博士との
やり取りが光る傑作サイコスリラー。

なんといってもレクター博士の
紳士的でありながらも狂気的な人物像。
全てが不穏な魅力を生んでいる。
これ
>>続きを読む

ハウリング(2013年製作の映画)

3.7


ヨーロッパ企画のタイムトリックショートムービー。

「ドロステのはてで僕ら」の前身作品。
星新一のショートショートみたいな世界観。

登場人物二人、空間も二つだけ、
狭い世界で広大なSFのお話。
>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.9


フィンチャーが手がける
ノワールな雰囲気とスローに進む復讐劇。

ストーリーのプロットは非常にシンプル。
モノローグが特徴的な映画でした。

アクションまみれ殺し屋映画と違い、
ゆっくりと、途中ユー
>>続きを読む

ソウ(2004年製作の映画)

3.9


巧妙に仕掛けられた殺人ゲーム。
映像もストーリーも衝撃なシチュエーションスリラー。

緻密に仕掛けられたゲームを
限られた手がかりで解明していく展開が面白い。

追い込まれた状況にいる
人間たちの狂
>>続きを読む

ブラック校則(2019年製作の映画)

3.5


理不尽に学生を縛り付ける
ブラック校則に立ち向かう青春ストーリー。

此元和津也脚本。
テンポも良くストーリーは奥行きがある。
コミカルに進む話の展開はとても面白い。

ルールだらけのこの社会にも少
>>続きを読む

ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.8


父の死から疎遠になっていた三兄弟が
インドを旅するロードムービー。

やはり色彩美や可愛らしいセット、
独特なカメラワークが特徴的。

シュールな会話や出来事の中から
旅を通して絆を深める過程が微笑
>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.1

綿谷りさ原作のひねくれこじらせ妄想女子が
抱く恋愛をコミカルに描くストーリー。

テンポの良いリズムと
毒のあるフレーズ、ミュージカルぽい
演出が印象的な作品であるでした。

構成やメッセージが好き

ルーム(2015年製作の映画)

3.8


狭い部屋から広い外の世界へ、
サスペンスストーリーに光る子育て。

閉塞感や孤独感を演出する前半と
開放感あふれる後半の対比が非常に上手。

またブリー・ラーソンの演技も見入る。
愛する子供を守りな
>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.8


一夜で高校生活を取り戻す、
疾走感ある女子高生青春バディムービー。

なんともセンスのあるユーモアと
癖のある登場人物たち。

新しい青春映画って感じ。
こういうの好きです。