ふじおさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

4.2

ミステリアスなヴィゴ・モーテンセン、裏社会の男性と一般人の女性のドラマなど、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』との共通点が多い。

エログロは当然として、クローネンバーグが描く人間ドラマは面白い。

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

4.0

ミステリアスなヴィゴ・モーテンセン、コスプレセックスと階段セックスの対比が素晴らしい。

SFでなくても、クローネンバーグらしいエログロ満載。

007/カジノ・ロワイヤル(1967年製作の映画)

2.3

コメディなのは分かるけどふざけ過ぎ。

131分もあるのに薄っぺらくて何がしたいのかよく分からないストーリーがとにかく微妙。

ギャグはストーリーの進行をストップさせる役割でしかないからいらない。
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シンプルな情熱(2020年製作の映画)

4.0

セックスシーンの撮影で寄りと引きを使い分けることで、2人の関係性が変化していくのを感じさせる演出が好き。

仕事と育児と友達付き合いよりも年下不倫相手と会うことが何よりも大事な人は実際にいるかもという
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コマンドー(1985年製作の映画)

3.5

玄田哲章の吹き替えで観てみたかったとは言え、屋良有作が吹き替えた優しそうなシュワちゃんはレアで中々良かった(ディズニープラスでは屋良有作版が配信されている)。

評判通りのアホすぎる展開の連続で最後ま
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レリック(1997年製作の映画)

2.7

画面が暗すぎてキャラクターの表情も怪物も、そもそも何が起きているのかもよく分からない(『AVP2』を思い出した笑笑)。

後半のパニック描写は中々良かったけど、上記の欠点でイマイチのめり込めず…。

バーディ(1984年製作の映画)

3.3

過程が丁寧に描かれないのが気になる。

エンディングもよく分からない。

過去と現在を交互に行き来する構成、戦争映画でありながら戦場をほぼ描かない演出、鳥にしか興味を示さないバーディは印象的だった。

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

2.0

MCUワースト(ドラマは1つも観てない)

最初と最後でほとんど発展しない人間ドラマ、寒いギャグ、既視感しかない世界観、ストーリーにおいて不要な上に扱いも雑なモードックの存在など、ダメな部分が多すぎる
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

4.0

宇宙人が登場することも核兵器の扱いも特に違和感なし。

よく指摘される緊張感のなさはたしかに否定できないものの、クレイジーに進化したアクションやビジュアルのインパクト、キャラクターのリアクションの面白
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インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

4.3

面白い性格の父によっていつもの調子を崩されるインディが、コミカルに描かれていて面白い。

3作目にしてキャラクターにフォーカスしつつもかなりコミカルな内容が意外だったこともあり、今のところシリーズベス
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.7

MCUに新鮮味を求めている私にとって本作は、『シャン・チー』『~マルチバース・オブ・マッドネス』よりも良かったと思う。

「何を信じるのか」という興味深いテーマと広島の原爆投下を絡めた内容がダークで現
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スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする(2002年製作の映画)

3.8

主人公が立ち会っていないはずの場面の回想シーン、現在の主人公と少年時代の主人公の2人が同じ場面に存在する演出が面白い。

ジグソーパズルにも蜘蛛の巣にも似ている割れたガラスのカットが印象的。

クロー
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.5

ビルの足場を使ったアクションシーンが素晴らしかった。

メインキャストがアジア人、カンフー、竜など、今までMCUになかった要素が多いものの結局はいつものMCUに感じ、なぜここまで高く評価されているのか
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

2.9

サイレント映画特有の集中しづらさがあって何度も寝落ちしそうになったけど、歪な形をしたセットデザインは好き。

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.0

スパイ映画っぽい雰囲気は良かったけど、MCUの中でSF色が薄く、格闘シーンが多い映画だったら『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』の方が遥かに出来が良い。

タスクマスターを演じた俳優が結構
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.5

最近観た『クラッシュ』のようなクセの強い映画とは違い、クローネンバーグの作家性とエンタメのバランスの良い融合は『ザ・フライ』に近い。

有名な頭爆発シーンも印象的だけど、終盤のグロい超能力バトルが良い
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ノア 約束の舟(2014年製作の映画)

3.4

『ファウンテン』よりは良かった。

外からの洪水に巻き込まれた人々の叫び声が船内に聞こえる中、それを無視して食事するイカれたラッセル・クロウという絵面だけでも満足。

ファウンテン 永遠につづく愛(2006年製作の映画)

3.0

現代、主人公の妻が描いた未完の小説、別世界(?)が舞台の異色ファンタジー。

他のダーレン・アロノフスキー映画と同じく、1つのことにのめり込むキャラクターが主人公だけど、今作はストーリーが分かりずらい
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.0

シリーズ映画としてこれ以上ない完璧なエンディングを迎えた前作の後に、おもちゃの存在意義、おもちゃ各々の生き方や居場所について描こうという挑戦的な続編。

ウッディの自分探しが主軸のストーリーになってお
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.0

他の映画とは違いすぎるニック・フューリーの性格、女性差別、ミスリードの部分は覚えているけど、それ以外はあまり記憶に残らなかった。

後半のアクションは中々良く、『レイダース』を少し思い出すシーンもあっ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

4.1

リミックス、ホリデー・スペシャル、VOLUME3を観た後だと意外とテンションが抑えられた雰囲気に感じ、再見すると少し物足りなかった。

しかし、宇宙空間に投げ出されたガモーラに自分のマスクを装着させて
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.5

愛も友情もドラッグによって崩壊していく。

ダークな内容ながらも4人のキャラクターが堕ちていく過程と顛末にバリエーションがあり、それをハイテンポな編集で見せるところは映画として楽しい。

クラッシュ(1996年製作の映画)

3.9

ほとんどセックスと交通事故のシーンしかない面白い構成で、『コズモポリス』を思い出すセックスシーンまであった。

洗車をエロティックに見せる演出が上手すぎる。

交通事故に性的興奮を覚えるというストーリ
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マンディブル 2人の男と巨大なハエ(2020年製作の映画)

3.4

『ディアスキン』と同じく、シンプルなストーリー、オリジナリティ、シュールさ、短尺が魅力。

キャラクターはほぼ全員バカで、巨大なハエの存在理由が最後まで謎なのも面白い。

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.7

MCUに対する情熱がすでにないから少しでも面白いだけで嬉しいです(今さら観ました笑笑)。

シビル・ウォーの続編、インフィニティ・ウォーとエンドゲームの中間に位置する本作だけど、その3作に比べて軽いト
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

2.5

予想以上に子供向け映画だからハマらなかった。

前半ではマリオとルイージの成長物語が始まることを予感させるシーンがあるのに、映画を通して成長する過程を描くわけではなく、楽しげなシーンが散りばめられてる
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稀人(まれびと)(2004年製作の映画)

2.9

心霊番組感ある雰囲気が嫌いじゃない。

途中まで面白かったけど、世界観の掘り下げと説明が足りず段々置いてけぼりになってしまった。

ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

3.2

怪奇現象に対処法がなく、主人公側はひたすらそれに振り回されるだけで単調さは感じる。

後半、視聴者が今まで知らなかったキャラクターをアレとして登場させるセンスのなさ、脚本の構成の問題点はあったけど、偶
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マザーズ(2016年製作の映画)

3.5

あんな気持ち悪い笑顔も珍しい。

怪奇現象系なのか人間が怖い系なのかイマイチはっきりしないけど、どちらか分からない怖さはたしかにある。

画面サイズを途中で変えた意図は謎。

自殺サークル(2002年製作の映画)

3.3

小学生の時から、大勢の学生たちが一斉に駅のホームから飛び降り自殺するシーンを知っていたけど、本編を観るのは初めて。

説明されない自殺の不条理さが怖い。

映画全体の内容は難解。

ジョーダン・ピール
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カリスマ(1999年製作の映画)

3.6

木や自然に取り憑かれた人々の話?

ストーリーは意味不明でも映像が綺麗だから好き笑笑

1本の木のロングショットが特に良かった。

ホラーでもサスペンスでもない、ジャンル分けが難しい映画だけど、黒沢清
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.3

考察などはさておき、単純にエンタメとして面白かった。

緊迫感あるアレとの対決とアレの見た目、ホイテ・ヴァン・ホイテマの素晴らしい撮影など(家のシーンがすごすぎる!!)、眺めているだけで十分楽しめる。
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.5

MCUへの気持ちが離れても、スパイダーマンとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは一生好き。

シリーズの中でもかなり暗い出来事を描きながらも、最終的には優しいストーリーとして一旦完結した。

誰に対し
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チャイルド・プレイ2(1990年製作の映画)

3.0

バカな大人たちが全員チャッキーに殺されるからスッキリしたけど、正直2作目にしてはチャッキーの大暴れが物足りない。

不良女子が中々良かった。

ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(1975年製作の映画)

3.1

キャラクター同士の関係性や妙に不安な感じを煽ってくるジェーン・バーキンの悲鳴からして普通の恋愛映画ではなかった。

ハマりはしなかったけど、不思議な魅力がある。

ライトハウス(2019年製作の映画)

4.0

ストーリーは難解だけど、不気味な雰囲気と美しい映像と演出が最高。

4:3の画面サイズも閉鎖感があり、本作にピッタリ。