雨宮はなさんの映画レビュー・感想・評価

雨宮はな

雨宮はな

シニアイヤー(2022年製作の映画)

4.0

最後の最後で現代に染まった、チープで空っぽなメッセージに終わってしまって非常に残念。
「誰もが特別、競争なんて要らない」が無ければスコアは5で良かった。

「あの時代はかっこよかったよね」
「現代はク
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上海から来た女(1947年製作の映画)

2.0

リタ・ヘイワースを眺めるための映画。
「上海から来た」設定にする意味はあったのか?

オーソン・ウェルズがほぼ全部俺状態で、当時妻だったリタ・ヘイワースと合法的にイチャコラするためにつくったような作品
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ほとぼりメルトサウンズ(2021年製作の映画)

3.0

人に寄り添うことが作品を通して表現されているように感じる。
何のために、どんな音を集めているのか、わかったときにぶわっとなった。

主人公が好きになれないものの、魚の小骨程度なので目をつむれる。
それ
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劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン(2008年製作の映画)

3.0

当時、応援目的で劇場に足を運んだ。
内容は覚えていないけど、興奮のせいということにしておく。

ファンシイダンス(1989年製作の映画)

2.0

痩せている時代の彦摩呂さんが映っている、資料映像的な価値しか見いだせなかった。
なにがどう“ファンシイ”な“ダンス”なんだろう。

なにも面白く感じられなかった。
現実とは関係ないとはいえ、あんな煩悩
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女は女である(1961年製作の映画)

2.0

ベルモンドの無駄遣い。
音楽や効果音はふんだんにつかわれているけど、ミュージカルかは甚だ疑問。

ジャン=ポール・ベルモンドが出演していなければ観なかった。
内容は陳腐なうえに笑いもできない。
アンジ
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コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

2.0

これはひどい。「オラァ!感動するだろ?しろよ!」と強要されているような不快感。
命やルールを軽く扱っている。

松重豊さんと薬師丸ひろ子さんが演じる夫婦のお話のみ、まともだった。
水中に落ちる演出がゆ
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ロング,ロングバケーション(2017年製作の映画)

2.0

“ニンゲン”をまるごと描写したような見事な映画。
後始末のつけ方はアリだけど、非常に迷惑で他者に危険が及ぶため好きになれない。

ドナルド・サザーランドがかっこいいから観られたけど、そうじゃなかったら
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サウンド・オブ・サイレンス(2001年製作の映画)

2.0

メモによると、私はなぜかこの作品のクリスマスに観ていたらしい。
そのメモを読んでも、どんな作品だったかまるで思い出せないので気に入らなかったことはわかった。

なぜこの作品を観たのかと聞かれれば、それ
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科捜研の女 -劇場版-(2021年製作の映画)

3.0

ご都合設定てんこもり!チート爆走劇!!
さすがだよ、科捜研。(ほめてます)

日本人にウケるために必要なのは本当に“設定”なんだなと改めて思った。
演技力が高くなくたって、ありきたりな演技だって、むし
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モンスター上司(2011年製作の映画)

2.0

役者とスタッフは楽しかったと思う。
上司にも主人公サイドにもイライラさせられる一本。

展開やキャラクター設定、演出などがはいってフィクションなのはわかっているものの、どうしても笑えなかった。
主人公
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スマイル(2022年製作の映画)

4.0

手厳しい意見もあるけど、アレコレ考えるのが楽しいホラーだった!
ただし主人公、テメーはダメだ。

海外のホラー映画って驚かせ方がワンパターンだから、構えて待っていられるし驚くことが難しい。
だけどこの
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ダーティ・ダンシング(1987年製作の映画)

3.0

パトリック・スウェイジ、腕の中に女性を収めがち。
社交ダンスで描くロミジュリと“上流”階級の闇。

ダンスシーンと特訓シーンはスクリーンで観たかった!
パトリック・スウェイジは好みのタイプではないもの
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私に触れた手(2022年製作の映画)

4.0

釈然としない

母親が敵

父が最後に兄との写真をみせる根性がわからん

兄の隣に荷物を置けるメンタルもわからん

「田舎に帰ってこないのか」は愚問すぎる

性教育の大切さがわかる
「寝たふりをすれば
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わたしのお母さん(2022年製作の映画)

5.0

素晴らしすぎてもう観たくない!
毒親被害者である主人公に救いのない、絶望悶々作品。

この作品のいちばんの特徴は、主人公が毒親サバイバーではないこと。
サバイブできていないどころか、汚染されたまま生き
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ウィズ(1978年製作の映画)

3.0

ミュージカルとしては弱い、が、美術とキャストがとにかく強い!
人間の成長を表す、オールブラック『オズの魔法使い』!

主人公を黒人の設定にするっていうのは、こういうことだよ!
設定を変えたり、伝えたい
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ビルとテッドの大冒険(1989年製作の映画)

3.0

これほど「終わり良ければ総て良し」な作品もなかなかないだろう。
それにしても、吹き替えがひどかった……。

若かりし頃のキアヌ・リーヴスを見るためだけに鑑賞したが、こんなに救いようのないオバカの役をや
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

2.0

オリジナル脚本作品のように感じられるのは、あまりにも事実と思えないせいか、アニメのせいか。

ディープフェイクのほかにプライバシーを守って事実を伝える手段のひとつとして、今後増えそうなジャンルだなと思
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今求められるミニマリズム(2021年製作の映画)

3.0

ミニマリズム先駆者の昔語りと体験者へのインタビュー、そして誘致。
不要な物をため込む原因とサイクルを知りたい人へ。

断捨離やミニマリズムに興味があったり好きな人にはおなじみの情報。
だけど、先駆者で
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レイチェルの結婚(2008年製作の映画)

3.0

めっちゃいい映画作品なんだけど、キャラがまるで好きになれない。
機能不全家族の一番の被害者はキムだと思う。(イーサンを除いて)

アン・ハサウェイの見た目がきれいすぎて、依存症患者であるとわかりにくか
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プラド美術館 驚異のコレクション(2019年製作の映画)

5.0

映画であり、美術館ガイドであり、美術館だった。
プラドを知ることはスペインを知ることでもあると知った。

ジェレミー・アイアンズがナビゲーターだなんて、なんて贅沢な。
尊敬する先生、少し年上の憧れの人
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ゾンビスクール!(2014年製作の映画)

4.0

最高に面白かった!スクリーンで観たかった……!!
おすすめするゾンビ映画四天王の一本になった。

一番グロいのは冒頭のチキン処理の映像なんじゃないかな。
ランチを食べながら観たのは、ちょっと失敗だった
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映画 犬夜叉 紅蓮の蓬莱島(ほうらいじま)(2004年製作の映画)

1.0

劇場版四作品の中でいちばんの駄作。
見どころは敵キャラ声優陣とエンディングアニメーション。

エンディング中、子供にとりあわれる雲母の表情とそのあとのお怒りがいちばん観ていて楽しいシーンだった。

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映画 犬夜叉 天下覇道の剣(2003年製作の映画)

3.0

やっとお出まし、殺生丸様回!
毒親と、周囲の都合で押し付けられる「兄弟」の呪いがバリバリ。

殺生丸の出番が多いのは嬉しいけど、不憫に思う気持ちが増したのも事実。
りんを助けに行くカットはそういったも
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映画 犬夜叉 鏡の中の夢幻城(2002年製作の映画)

2.0

これも観てなかった気がするなぁ……。
→観たことありました。

犬夜叉とかごめのベタベタ多めなのは劇場版だからサービスってことなのかな。
肝心なところでキスを最終扇にしていいのは、愛と正義のセーラー服
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映画 犬夜叉 時代を越える想い(2001年製作の映画)

3.0

そういえば観たことがなかったなと思い、鑑賞。
→観たことありました。

雲母が洗脳をほどこうと、岩壁に額を打ち付けるシーンがつらい。
あそこだけは感動します。

それからじいちゃん。
彼はなんだかんだ
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真夜中の五分前(2014年製作の映画)

4.0

人をじっくり見るためにはこれくらいスローでないと無理なのかもしれない。
「こたえはいつも自分にある」というメッセージが強い。

チャイナ服もチャイニーズアクションもない、ただただ人を見つめるドラマをス
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眺めのいい部屋(1986年製作の映画)

2.0

現在著名な俳優たちの若かりし頃を観るための映画。
田舎貴族の面倒が好きでないと、退屈なだけ。

とにかく田舎貴族の窮屈さと退屈に不満のある主人公がグダグダいいながら初キスのイケメンを選ぶ話。
見どころ
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

2.0

ディカプリオの演技力を観るための映画。
あたたかなようで何の解決もしていない、ヤングケアラー被害者の話。

色々つっこみどころはあるけど……。
つっこんでると炎上しそうなので詳細は書かずにおこうと思う
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嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

5.0

表現がポップなだけで、内容は全くポップじゃない事に度肝を抜かれた。
“松子”は現代にもいるし、今後もっと増えるだろう。
あらゆる社会現象やドロップアウトする人たちの実情が描かれている。

Filmar
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レンタネコ(2011年製作の映画)

3.0

さすが、猫好きの監督なだけあってレンタネコのサービスはシンプルながら必要なものがきっちり提示されるものだった。
ぼけーっと見ていられる。

猫を貸し出すための審査(猫が快適に過ごせるかを目視確認する)
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.0

あまり「恋愛」を感じにくかったけど、おかげで観やすかった。
恋人よりも友人を得たことのほうが「よかったね」と思えた。

主人公の嫌われっぷりはわかるようで、わからなかった。
レストランで「出ていけ」と
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.0

デイジーの認知症を遅らせてくれたのは間違いなくホークだ。
マジカル・二グロではないだろうが、間違いなくホークはマジカルだ。

プライドだけはエベレスト級の白人女性老害の相手をするなんて、週に75ドルで
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8人の女たち(2002年製作の映画)

3.0

すがすがしいほどに全員が“オンナ”!
“オンナ”のいう“愛”は人をも殺すぞ、気をつけろ!

オゾン監督作品の見どころのひとつでもある衣装は今回も健在。
キャラクターごとにカラーが決まっているのも、心情
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人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

3.0

内容はハマらなかったけど、ユアン・マクレガーとクリストファー・プラマーの演技でスコアは3になると思える。

監督の実体験をもとにしたとのことだけど、いまいち現実味がないというか、リアリティあふれる妄想
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カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~(2024年製作の映画)

5.0

上映館が足りてない!
角野英子さんは魔法を使って夢を紡ぎ続けている、なんともカラフルな魔女様だとわかった。

制作側の角野さんへの愛とリスペクトがしっかりと伝わる。
編にヨイショするのではなく、愛とリ
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