雨宮はなさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター(1970年製作の映画)

3.0

これはローリング・ストーンズのドキュメンタリーなのか?
当時を切り取った歴史的資料なんじゃなかろうか?

60年代を代表する文化がこの映画を通してあちこちに出てくる。
このオルタモントでのフリーライブ
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美女と野獣(2014年製作の映画)

1.0

「もう愛してる」の先がはごろもフーズ。
ベルの着替えとヘアメイクが一番のファンタジー。

見た目は美しい、さすがおフランス。
けど、けど、どうしてマスコットキャラがそんなにザ・CGなのか……。

ベル
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

1.0

わかっちゃいたけど、赦すのか。なーんだ。
アダルトチルドレン主人公になあなあの体で押しつけカウンセリングをする有名じいさんの話。

最後の最後にピアノを叩く様子に「あ、何か怒ってたのか」と思えるのは良
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スウィート・ノベンバー(2001年製作の映画)

1.0

美人は無責任でも“思い出”になる。
どんな背景があろうと、サラが他人の都合を無視する傲慢頑固自分勝手人間であることは変わらない。

他人にあれこれ断捨離させておいて、自分はできるだけ居心地いいものに囲
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ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

1.0

住居への不法侵入、無意識の性加害、オロオロまごまごするだけの嘘つき主人公。
最低揃いでした。

せっかく途中で良いシーンがあっても、何かを考えるきっかけになっても、ぜんぶ台無しにしていく。
邦題がひど
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理想の恋人.com(2005年製作の映画)

2.0

クリストファー・プラマーがイケてるじいちゃんで出演してる!
それとジョン・キューザックの安定した演技という2点しか個人的な楽しみはなかった。

30代後半にもなって、周囲に煽られたまま“レンアイ”しよ
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元カレを忘れるべき10の理由(2022年製作の映画)

2.0

心が弱ったタイミングで、深夜のカウチシネマに選ぶと最適。
テンプレのように邦題はとんちんかん。

主人公とその元カレ、新しい相手にこれといった魅力が無いのは難点。
キャラクター設定にしても、役者の外見
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.0

どうしても命の危険だのマフィアだのに関わらないとダメなのかー。
期待値をあげすぎたと反省。

主人公たちが自分の“仕事”を完遂する自信の表れなんだろうけど、依頼者の資産の処分が早すぎる気がしてモヤモヤ
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クリスマス・キャロル(1938年製作の映画)

3.0

ザ・キリスト教(再生が赦される)の映画って感じで良かった。
80年ほど前にすでに、親が子供の人格や人生に著しく影響すると示しているのに驚いた。

やはり「どんな死に方をしたいか」を踏まえると、「どんな
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過去負う者(2023年製作の映画)

5.0

拓は誰かの過去と現在で、私たちの明日なのかもしれない。
拓たちを赦し、受け入れることは、いつかの自分やその家族を助ける事になるかもしれない。

クライマックスの「踏みとどまってる人間たちの声」に大注目
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ブルックリンの恋人たち(2014年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ良かった。
この二人は“花束”の状態で恋を終わらせることができたからこそ、美しい思い出になったんだな。

語り過ぎない、かといって音楽に頼りすぎることもない。
セックスばっかりしてるわけで
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

4.0

安心・鉄板のジェラルド便へようこそ!
「最近何か面白いの観た?」って聞かれたときに即答できるサバイバル・アクション!

飛行機が落ちるのはわかってる、その先がヤバそうなのもわかってる。
じゃー、どうす
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ファンファーレ(2023年製作の映画)

4.0

最後のライブシーンで役者が全員、アイドルにしか見えなくなる。
あまり映画を観ないアイドルファンにもぜひ観てほしい作品。

この映画の良さの一つに、「これから卒業するアイドル」と「すでに卒業したアイドル
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パリの灯は遠く(1976年製作の映画)

2.0

初アラン・ドロンだったのに、ヘアメイクのせいか全くかっこよくなかった。
なんか、語尾に「おじゃ」ってつきそうな感じで。

人種差別と迫害に関する部分への怖さはあれど、そこまでハマれるものではなかった。
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

観たあとでドアを閉ざすのかどうか、決めるのさえ迷う新しい価値観が「正欲」なんじゃなかろうか。

『前科者』と同じ監督さんだと後から知りました。
社会的なテーマをエンタメに落とし込むさじ加減が非常に上手
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私がやりました(2023年製作の映画)

4.0

誰が言うかが全てで、何を信じるかが重要だった時代。
でもそれって、現代も変わりないよねと思ったりして。

私たちがいかに「見たいように見ているか」を「見せたいように見せる」に再構築して全部を嗤おうとす
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

2.0

主に自己愛と暴力から成る、不快感によってできあがった作品。
ドラン風田舎ホラー。

「なんぞこれ」で心のシャッターは土にめり込むほど降りきってしまっていたので、何かを感じ取るとか回収するとか、そんなの
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ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

3.0

アラン・メンケンが音楽、だと……?
仕事選びなよ……、いや、選んだからなのか。

マーケット内の旅や、外界での冒険譚など比較的気楽に面白くみられる。
……のに、ところどころ出てくる性的な表現がいかにも
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修道女(1966年製作の映画)

4.0

“理不尽”に殺された美人尼さんのお話。
女は女を守らない。男は女の敵だけど、女は女の大敵だ。

主人公を害する修道者たちはいったいどんな道を修めてるんだか。
上映禁止になったことが「こんな事実はありま
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月極オトコトモダチ(2018年製作の映画)

4.0

めんどくさいのを全部すっとばした関係がレンタルフレンドのメリットだったはずなのに、こんなにもめんどくさくなるなんて。
人間関係ってめんどくさいものなんだよなあ、と心のみつをが顔をだす。

関係に悩みな
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キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

5.0

これぞまさしく、社会派な大“血”作!!
ちゃんとホラーで、ちゃんとコメディ。そして揺るがないメッセージ!

今の私にはどこまでも完璧に思える作品だった。
キャラクター設定から、物語の終わらせ方に至るま
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Arc アーク(2021年製作の映画)

3.0

後半を観るために前半を耐える必要がある映画。
原作小説があるらしいので、そちらも気になるところ。

不老不死を選んだ人間の視点を通して、「あなたはどう生きる?」と投げかけたいのだと思った。
不老不死を
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.0

この映画を観れば、日本はロシアとほぼ同じだと気付く。
映画をしめくくるナワリヌイからのメッセージはロシア国民だけでなく、日本人にも向けられている。

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「僕が殺されたと
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ミモザの島に消えた母(2015年製作の映画)

2.0

珍しくマザコンが良い方向に作用した、とするのが最大の好意的な見方。
邦題もポスターも、本編を誤解させるようなつくりでひどい。

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邦題
■映画の本質を完全に無視している
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プラネタリウム(2016年製作の映画)

2.0

美人が何着も素敵なお洋服を着てみせてくれるので眼福。
物語や設定にはハマれなかったな、と冷静になってしまった。

他の人のレビューを読んでなんとなく「プラネタリウム」の意味を拾えたかなというくらい。
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理想郷(2022年製作の映画)

3.0

私には、この夫婦がどうしても純粋な被害者にみえないのです。
いくらあの兄弟が考えられる限りの嫌な田舎者を煮詰めたような存在だったとしても。

誰にとっての理想か、何をもってしての理想か。
形と正解のな
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

4.0

うたた寝してる間にみた夢みたいな、誰かの記憶を覗いてるみたいな感覚の作品。
原作の書籍も気になる。

ほんの(?)35年ほど前にさかのぼるだけで、こんなにも「むかし」な感じがするものなのかと驚き。
1
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人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした(2023年製作の映画)

4.0

ササポンハウスは「精神と時の部屋」みたいだ。
虚構を重ねて“ほんとうのじぶん”がわからなくなった主人公に、気持ちを重ねよう。

実話を私小説にしたものが原作なだけあって、なかなか無い設定ながら、描かれ
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mellow(2020年製作の映画)

3.0

不器用な片思いには驚きがつきもの。
それに、モテる人間は無意識で無自覚なのはお決まりなの。

お店に寄るけど、いい花屋さんって喫茶店やバーの店主よりも聞き上手だし、距離の取り方が絶妙。
だから、主人公
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.0

邦題がカッコつけすぎて「なんのこっちゃ」だったけど、
原題が『Demolition(解体)』でようやく合点がいった。

主人公が感じている息苦しさや「なんか違う」が画面いっぱいに広がる。
付き合う人が
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13日の金曜日(2009年製作の映画)

1.0

こ れ は ひ ど い。
最低最悪のリメイク……いや、看板を借りた別作品。

殺し方に目新しさはなく、変化と言えば時代的なメタの部分。
キャスティングやキャラクター設定が今までと違うだけで、この時代の
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フレディVSジェイソン(2003年製作の映画)

4.0

相手を考えたり憎んだり、「忘れない」って相手の影響をずっと受け続けるってことだよなぁ。
ホラー映画にそんなことを教えてもらう日がくるとは。

大人たちが結局頼りなかったり、置いてけぼりをくらってたり、
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

3.0

熱して、冷めた後に残ったものが、その人なのさ。
人を赦すことが、自分が赦されるルートのフラグなのかもしれないね。

副題の「肖像画に秘めた愛」はぶっちゃけ不要。
秘めてるのは下心だけです、本当にありが
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

だいぶ高くついた大人への通過儀礼は、若さ=馬鹿さともいえるものだった。
「自分は何かを持っていて特別」なんて、優しく聞こえる嘘がはびこったからこそ起こった悲劇を本人たちが伝えてくれる。

またも日本の
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.0

弁護士とその秘書、母ジュエルたちを支えになんとか鑑賞を終えた。
自分が太ってるからこそいえるけど、やっぱりデブはダメですね。人間扱いされにくい。

人がいいとか、正義感があるっていう評価は違うと思った
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.0

今まで観ないでいたのがもったいなかったー!
主人公の心情とスーツの色がリンクしていることに注目!

これは本当にフジテレビがつくったのかと疑ってしまう、日本の政府や国民の政治姿勢へのアプローチ。
エン
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