雨宮はなさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

I AM ZLATAN/ズラタン・イブラヒモビッチ(2021年製作の映画)

3.0

先日引退表明をしたばかりのサッカー選手についての伝記映画。
まるで映画の為に作られたキャラクターのような人生を歩む彼のピッチの外を知ることができる。
最後にあった「あえて言うならば」は参考にしたい。
>>続きを読む

君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

4.0

ただのしょーもな高校生恋愛オシャレ映画っぽく見えるけど、めちゃくちゃ良い青春ドラマ。
ヴィジュアルとタイトルロゴに騙されるな!

天気に振り回されたり、子供思いなようで全然本人をみていなかったり、楽し
>>続きを読む

WASABI(2001年製作の映画)

3.0

当時のフランス人が思うジャポネーズマドモアゼルをヒロインに据えた、コミックの実写化って印象が強かった。

広末涼子さんが台詞をフランス語でやり切ったのがすごい。
しかも「覚えました!発音しました!」じ
>>続きを読む

ザ・ロングウォーク -トラウマと贖罪-(2022年製作の映画)

3.0

プロ中のプロの彼らにしか分からない緊張の一瞬について、これでもかと語りつくす作品。
備えあれば患いなし、習慣化が大切なのは日常生活でもPKでも同じらしい。

PKって「ペナルティキック」って意味なのね
>>続きを読む

ある日突然に(2018年製作の映画)

3.0

顔の綺麗な役者や、サッカー選手になるという夢、レモンというモチーフの綺麗さでファンタジーとして成立している。

現実はあんなにきれいにも上手くも運ばないわけだけど、「こういう人がいる」「こういう状態が
>>続きを読む

LFG -モノ言うチャンピオンたち-(2021年製作の映画)

4.0

“乱”ではなく“変”となった「#イコール・ペイ」運動。
サッカーにも他人の賃金にも興味の無かった私には衝撃でしかなかった。

20年程前のブロンディも言っていた、「Speak up!」と。
不満をちゃ
>>続きを読む

バニー・ザ・キラー(2015年製作の映画)

3.0

久しぶりにしっかりとしょーもないB級映画を観た。
観た後で君は「生の○○」って言いたくなるはずだ。
私は「生のWi-Fi」って言った。

ドウシテコウナッタが連続の、下ネタ映画。
ホラー映画ではない、
>>続きを読む

バック・トゥ・マラカナン(2019年製作の映画)

3.0

三世代それぞれのサッカー熱が見事に描きわけられている。
それはサッカーに限らず人生についても同じで、まさしくサッカー=人生なブラジルといった国民性があった。
まさにこれは、人生のゴールを求めるロードム
>>続きを読む

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

-

ピーター・セラーズのカメレオン演技に驚く。
ただ、何を言ってるのかはさっぱりわからなかった。
「狂人が何か言ってるな」って感じ。

いまいち記憶にないので、スコアは再度鑑賞後につける。

男の優しさは全部下心なんですって(2019年製作の映画)

3.0

ずっと気になっていたビジュアルとタイトル。
エンディングがいい。

クズ男を寄せ付ける主人公を眺めながら、日本の女性の何割が彼女みたいなんだろうと考えた。
タイトルは男性を悪く言っているようで女性のだ
>>続きを読む

つむぎのラジオ(2019年製作の映画)

3.0

めちゃくちゃ上手に統合失調症が表現されてた。
これ、映画館で「あー!」ってなりたかったなぁ。

ラジオが始まってからが本番。

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.0

サンドラ姐さんと愉快な仲間たちによる、超絶お金のかかったお芝居発表会!
スマホチームにモヤモヤを感じるのは、年寄りの証拠なんだろうか。

この映画で初めて「ブラピってかっこいいんだ!」となった。
あん
>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.0

めちゃくちゃ面白かったし、恋愛要素が無ければスコアは4だった。
自分が普段使っているコンピューターの生みの親、拝まずにはいられなかった。

ゲームの謎が解けたとき、「ああ、そっか。そりゃそうだ」ってな
>>続きを読む

シング・フォー・ミー、ライル(2022年製作の映画)

2.0

歌う大泉、観る価値はそこ。
内容は金曜ロードショーにちょうどいいくらいのもの。

いろんな要素を拾おうとして、ひろーくあさーく、そして穴あき状態。
音楽も同じメンバーのせいで全部「This is me
>>続きを読む

ナショナル・トレジャー(2004年製作の映画)

3.0

かなり肉体派な学者で、展開にずっと笑ってた。
え、まじ?そんなことある?だって学者だよ?ってなる。

普段映画を観ない人が映画館で気兼ねなく楽しむためのエンタメ映画。
ヒロインはウザめ。

60セカンズ(2000年製作の映画)

3.0

いつでもどこでも勘違いしてイキがっている、甘やかされた弟だの妹だのの後始末をするのは兄姉なんだよなあ。
車泥棒のお話なのに、ものすごく普遍的なことを描いていた。

不機嫌な赤いバラ(1994年製作の映画)

2.0

ワガママなバアさんに振り回されるも、職務命令だからと全うする主人公。
主人公は素晴らしい、これぞ仕事人。

「ルールや規則なんてものは大嫌いなの」と豪語するが、それに守られているバアさんに孤独もなにも
>>続きを読む

渇水(2023年製作の映画)

5.0

この作品が飲み込めないほど頭も心も渇いた人ばかりでないことを願う。
30年前の原作が全く古くなく、現代にも浸みこんで渇くことのない問題を描いている。

原作小説とは違った展開をたどり、違う作品のような
>>続きを読む

苦い涙(2022年製作の映画)

3.0

芸能界における性的搾取を軸に、ひとりの中年男性の女々しい恋模様を描く。
この主人公、雄の加害性と雌の面倒くささが一緒になっていて、実に厄介。

あえてアプデさせず時代をそのまま切り取ったような作品に、
>>続きを読む

スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

-

半年以上前に、#スニークプレビュー で鑑賞。
そんなに怖くないし、そんなに難しくないから友達同士で観に行って、そのあとおしゃべりの良い題材になるんじゃないかな。

お子さんを大切にしている人にはつらい
>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

5.0

私たち日本人のほとんどは常に喪服を着ている。
そこから命の水を解放して「ここにいるよ」とステップを踏んだとき、真っ赤な水面に波紋が広がるんじゃなかろうか。

スクリーンに映し出された誰もがクズで、だけ
>>続きを読む

せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.0

なんてクサくてさわやかな青春物語なんだ。
声、言葉、文字、仕草……ありとあらゆるコミュニケーションがモノクロの画面で鮮やかに描かれる。

毎日をこんなに一所懸命に生きてるだろうか。
誰かを気にかけて、
>>続きを読む

片袖の魚(2021年製作の映画)

3.0

非常にわかりやすく、真っ当に生きるトランス女性の苦悩を描いている。
対男性に関する悩みはトランスしてようがしていまいが、あまり関係ないということに驚いた。

昨今のニュースで見かけるような加害目的の「
>>続きを読む

コロッケを泣きながら(2020年製作の映画)

3.0

本当に演技なんだろうかと疑ってしまうほど、磯村勇斗をのぞき見している気分になる。
youtubeに掲載したままいてくれることに感謝した。

生配信の切り忘れ事故の鉄板といえば「リスナーの悪口」「異性交
>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

2023年のアガるお仕事映画はこれだ!
スニーカーフリークスたちでさえ、こんなに細かくエア・ジョーダンについて知っているだろうか?

「AIR」はNIKEのシューズラインであり、“なくてはならないもの
>>続きを読む

コレリ大尉のマンドリン(2001年製作の映画)

2.0

大戦時におけるロミジュリ。
綺麗な景色と戦時中の演出のコントラストがえぐい。

もともと「ザ・イタリア野郎」のノリが好きじゃないのでコレリ大尉のアピールタイムはきつかった。
(『ライフ・イズ・ビューテ
>>続きを読む

ロード・オブ・ウォー(2005年製作の映画)

3.0

架空の職業にも思える「武器商人」。
最後まで観られたのはニコラス・ケイジが演じてくれたからかもしれない。

よくあるアウトローの成り上がりと破滅。
お金を手に入れてから家庭が崩壊するまではワンセット。
>>続きを読む

ゴーストライダー(2007年製作の映画)

3.0

原作コミックが脳内再生余裕な感じのマーベル作品…マーベル作品?!
走るとその痕跡が燃える、お騒がせライダー。

炎=感情=魂だと定義して観るととても面白かった。
①ゴーストライダー:感情に支配された状
>>続きを読む

バッド・ルーテナント(2009年製作の映画)

3.0

正義感と正義は違うのだ。
ガンギマリ刑事(デカ)とはまさにこのこと!

最初は腰を犠牲に表彰されるし、最後にはクリアな脳がとっくに犠牲になった状態で表彰される。
健康な自分を手放すことで社会的なものを
>>続きを読む

マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

3.0

マンディってヒロインの名前だったんだ…。
一般人男性だけど武器は鉄を溶かすところから作る、それがレッドという男。

個人として前半はちょっと退屈でした。
ただマンディが「明るく燃えて」からは待ってまし
>>続きを読む

マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

4.0

ニコケイを敬い、ニコケイを楽しみ、ニコケイを愛す人々のための一本でした!
それと同時に、ニコラス・ケイジを知らない人には「普通の映画」なのでした。
この二面性がすごい。

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

これは倍速視聴族やワカリタイナーへの挑戦状だ
ちなみに考察戦隊ドヤルンジャーは置いてきぼりだ。

これはホームページも予告編も観ないで行くのが良い。
あらすじも読まない方がいい。
作品に浸って、時間を
>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

彼を殺したのは“大佐”だけでなく、彼を子供のままにした“大人たち”だ。
目が痛くなるようなバズギラは無く、非常に作品にマッチしていると思った。

3年に及ぶ役作りも納得。
「その人っぽい目の動かし方を
>>続きを読む

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.0

母からの愛という呪いを捨て、それを示して初めて父と並ぶことができる。
子供の自立を描いたダークファンタジー(だと思う)。

すんごい身内がいるせいで良い感じのポジションに落ち着いちゃってるボクチャンの
>>続きを読む

月の輝く夜に(1987年製作の映画)

3.0

いくつになってもロマンティックに恋をするイタリア根性な大人たちの、それでもファミリアな喜劇。

アメリカに生きていても心がイタリアン。
愛の示し方も、愛から愛へ逃げるやり方もイタリアン。
そのあと押し
>>続きを読む