雨宮はなさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

3.0

マンディってヒロインの名前だったんだ…。
一般人男性だけど武器は鉄を溶かすところから作る、それがレッドという男。

個人として前半はちょっと退屈でした。
ただマンディが「明るく燃えて」からは待ってまし
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

4.0

ニコケイを敬い、ニコケイを楽しみ、ニコケイを愛す人々のための一本でした!
それと同時に、ニコラス・ケイジを知らない人には「普通の映画」なのでした。
この二面性がすごい。

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

これは倍速視聴族やワカリタイナーへの挑戦状だ
ちなみに考察戦隊ドヤルンジャーは置いてきぼりだ。

これはホームページも予告編も観ないで行くのが良い。
あらすじも読まない方がいい。
作品に浸って、時間を
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

彼を殺したのは“大佐”だけでなく、彼を子供のままにした“大人たち”だ。
目が痛くなるようなバズギラは無く、非常に作品にマッチしていると思った。

3年に及ぶ役作りも納得。
「その人っぽい目の動かし方を
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.0

母からの愛という呪いを捨て、それを示して初めて父と並ぶことができる。
子供の自立を描いたダークファンタジー(だと思う)。

すんごい身内がいるせいで良い感じのポジションに落ち着いちゃってるボクチャンの
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月の輝く夜に(1987年製作の映画)

3.0

いくつになってもロマンティックに恋をするイタリア根性な大人たちの、それでもファミリアな喜劇。

アメリカに生きていても心がイタリアン。
愛の示し方も、愛から愛へ逃げるやり方もイタリアン。
そのあと押し
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クライ・ベイビー(1990年製作の映画)

3.0

ジョニー・デップの外見とナンバーの良さで無理やり走り抜けた、ブックレス・ミュージカル。
個人的にはあまりミュージカル扱いしたくない。

設定はありがちな金持ちVS不良グループなのだけど、VSにもなって
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あなたに降る夢(1994年製作の映画)

3.0

光のニコケイによる、いかにもNYって感じのラブ・フェアリーテイル。
疲れ切った人が深夜にカウチシネマするのにちょうどいい。

映画館のスクリーンか、ブラウン管テレビで観たいタイプのラブロマンス映画。
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ブラックライト(2021年製作の映画)

3.0

藤岡弘、さんとそのお嬢さんたち曰く、「経験と知恵と男気がにじみ出ている」主人公のトラヴィス。
“真っ暗闇(blacklight)”を抜け出し、良い祖父になることはできるのか?!

映画らしい映画だけど
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カルテル・ランド(2015年製作の映画)

4.0

これは本当にドキュメンタリーなのか?
まさに、事実は小説よりも奇なり。

展開やカメラワークができすぎていて思わず疑ってしまう。
まるでハリウッドが用意した脚本だ。
カメラマンは「溶け込むのが得意」す
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ワース 命の値段(2019年製作の映画)

4.0

この映画を観て「私はいくらなんだろう」と怖いもの見たさで計算したくなった。
他者を懐柔するには先に折れること、じゃあ何のためのルールなのかとも思えてばかばかしく感じられもした。

興味深かったのは被害
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裏アカ(2020年製作の映画)

3.0

主人公と同じ危うさを、私たち現代人は持っている。
彼女を嗤う資格だけはどんな努力家も、満たされた人生を送っている人間も持ちえない。

号泣しながらの「なんにもなくて」「ごめんなさい」連呼に持っていかれ
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.0

マイケルはジョンの「いつかの君」だったんだ。
親になる“条件”にあっていても、“資質”があるかは別だとよくわかる。

お酒を奢ってくれたり車の修理を部品代だけで済ませてくれる町の仲間がいる一方で、事情
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

“ベネデッタ”はベールを被った、正しくサイコパスだ。
人はいつの世も信じたいものを信じ、見たいものを見て、聞きたいものを聞く。

正しくてもうまくやらないと身を亡ぼすだけだし、
「母」は狂人と紙一重だ
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マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

4.0

結局人は信じたいものを信じて、疑いたいものを疑うんだ。
ニコラス・ケイジの細やかで丁寧な演技が無ければ成立しない映画のひとつ。

スイッチが入ると別の見え方になる映画。
入るまでと入ってからの楽しみ方
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スモーク(1995年製作の映画)

5.0

ぼーっと没頭できる、誰にも優しい映画。
イイ女が出てこないのがまた信用できる。

ずーっと「あのパケ写真のシーンはいつくるんだろう」って待ってた。
飛ばして見たり、倍速で見たり、エンドロールに席を立つ
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もったいないキッチン(2020年製作の映画)

2.0

きっかけの作品、小学生以下とその保護者への啓蒙にはドンピシャ。
それより年齢上だったり企業で働く“現代人”からするとどうかな?

「フード・ロスはシステムに問題がある」というのは同意するが、否定するだ
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

5.0

そう、こういうシンプルなのでいいの。超好き。
台詞なんてほぼなくても演技ができるって本当にすごい。

物語の背景はこってこてのホラーゲームな感じ。
そこにニコケイが加わったらどうなるか…そりゃ、こうな
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椿の庭(2020年製作の映画)

1.0

描きたかったのは「負の遺産」か?「日本の衰退」か?
8分程度のショートムービー向けだと思う。

昭和大衆娯楽映像演技×平成ドラマ演技×外国人素人という感じで酷かった。
素人ではなく本国では有名な女優だ
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オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

2.0

苦労話や父親を持ち出して美談として持ち上げすぎな印象。
女優として以外の彼女を知ることはできる。

精神世界の表現パートは美しかったし映画的だったので良かった。
ただ、このドキュメンタリーを観て「がん
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帰らない日曜日(2021年製作の映画)

3.0

ただの身分違い不倫だが、当時の破綻した貴族社会やメイドたちの文化に触れるきっかけにはちょうど良い作品。
渋いコリン・ファースを観たければぜひ。

【試写会できいたお話によると】
その界隈では有名な作家
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トゥ・ヘル(2018年製作の映画)

2.0

ニコケイは好きだ。けど、映画を面白がれるかは別だ。
ラストのSAN値ゼロ演技まで、君は耐えられるか?!

とんでも設定を前提にダメオヤジがオヤジなりの青春を楽しんだり、かつての青春を刹那的に取り戻すの
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ハッピーエンドの選び方(2014年製作の映画)

3.0

「何歳になっても生きていたいはず」という固定観念を老人自ら否定してくれる良作。
善人や成功ばかりでないのがとても良い。

ただ、邦題やメインヴィジュアルほどポップなものではないので騙されてはいけない。
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君がくれたグッドライフ(2014年製作の映画)

3.0

日本人が好きそうなテイストだけど、ちゃんと安楽死を完遂するのはドイツっぽい。
安楽死の当事者だけでなく、彼らの世代にありがちな問題がちらほら展開されるのが面白い。

主人公設定が素晴らしい。:36歳の
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92歳のパリジェンヌ(2015年製作の映画)

5.0

全く重くも暗くもないが、「死」までを個人であり人権だとわかっていないと受け止められないと思う。
日本人ウケは絶対に悪く、また、ちゃんと観られる人がかなり限定される作品。

だまし討ちのような邦題とヴィ
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プリティ・イン・ニューヨーク(2002年製作の映画)

1.0

本当にひどい内容だった。
日本人男性でいえば、「AVを現実と同じだと思ってる」って感じの主人公。

ミラ・ジョヴォヴィッチの役も信じられないけど、AVに出てくる役だと思えばそんな設定だったり言動をとる
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母の身終い(2012年製作の映画)

1.0

5歳のまま時が止まったようなオッサンとその母が安楽死するまでの話。
最後で興ざめ、完遂したからよかったようなものの。

無駄な会話がないというより、母も子も必要な会話を避けるタイプってだけ。
意思疎通
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愛と情事のあいだ(2012年製作の映画)

1.0

10年前はまだこれが「セクシーなコメディ」だったんだろうかと思うとぞっとしない。
一人の男性が妻・友人・他人から性加害を受けて洗脳されるだけの話。
映画館でかけられる程度の男目線AV。

パーティーで
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近江商人、走る!(2022年製作の映画)

4.0

くらちゃん、これからは幸せに生きろよ。
インディーズ映画とは思えないまとまりの良さ。
驚くような演出にも、しっかりバッチリ意味がある!

ゴリゴリの時代劇が好きな人からすれば「なんじゃこりゃ」となって
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.0

死を選ぶのは権利(人権)であることを遺族側に配慮して示してくれた良作。
多くの日本人には早すぎるかもしれない、けれど早くに知って受け止めなくてはいけない現実。

安楽死/尊厳死の制度を利用したい私とし
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.0

作品内に使われる漫画がしっかりと作られているのが素晴らしい。
ラストは邦画にありがちな展開でちょっとくどかった。

着ているアイテム、色合いに登場人物の精神・思考・立場がとてもよく表れている作品だった
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.0

勘違いする人がいそうだけど、この作品はミュージカル作品ではない。
父親が謝罪も反省もしていないからスコアは3止まり。

この作品は2つの大きな貢献をした。
ブルース・スプリングスティーンを知らない人間
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ハッピーエンドが書けるまで(2012年製作の映画)

2.0

ただの虐待と犯罪の話。
ここで語られる「愛」は全て「自己愛」でしかなく、非常に恐ろしいものだった。

これは全くハートフルストーリーでも家族愛を扱ったものでもなく、普段「愛」だと言われがちなものが非常
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#マンホール(2023年製作の映画)

4.0

いいから観てくれ、早めに観てくれ。
二回目鑑賞のスケジュールを立てるために。

そして、SNSで作品について語らないでくれ。
これから観る人のために、上映開始後2週間くらいは口をモゾモゾさせててくれ。
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イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)

2.0

アーティストを殺すのは商業だとわかる映画。
結局、ドラッグ・酒・セックスの展開になるので、見ごたえはドレスや主役の美しい顔。

20代前半でこれだけなりきれるのはすごいし、見た目が美しいので最後まで観
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40歳の童貞男(2005年製作の映画)

2.0

よくある「自分は変わる努力をしないけど、そんな自分を好きになってセックスさせてね!」っていうお話。

主人公を含め、女性を人間とみなしていないヤローによる会話シーンがいくらかあるので笑うどころか反吐が
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