くもすけさんの映画レビュー・感想・評価

くもすけ

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愛の狩人(1971年製作の映画)

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よくできまちた。ジェラシーと二本立てで見よう

これがピーター・セラーズだ!/艶笑・パリ武装娼館/マダム・グルニエのパリ解放大作戦(1973年製作の映画)

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気楽に見られる反ナチコメディ。パリ老舗の娼館が占領によって陰謀の中心になってしまう。ベアトリス・ロマンが活躍するが、それ以上にすごいのがピーター・セラーズ6役!総統、ゲシュタポ長官、フランス人将軍、英>>続きを読む

マイラ(1970年製作の映画)

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ウェスト、ヒューストン、ウェルチが好き放題やってる間、テンプル、カルメン・ミランダ、ローレル&ハーディその他大勢がガヤとして消費される。ヴィダルとイーディス・ヘッドは映画見てないし、あちこちから使用
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パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

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主演のネジュマ演じたリナ・クードリが素晴らしい。親友ワシラ役にミスキーナのシリーヌ・ブテラ、他キャストもとてもよい。

ハイクという布を丹念に撮っている。アルジェリア紛争のときによく使われていて、その
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ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件(2016年製作の映画)

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タイトルはアマリア・ロドリゲスの曲から。歌うことにしか意味を見いだせないという切ない歌詞。夫婦共作オリジナルシナリオは毎度のことのようで、15M運動や教皇訪問で沸くマドリードに猟奇的な犯罪者が現れる。>>続きを読む

SFXハードボイルド ラブクラフト(1991年製作の映画)

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魔界世紀ハリウッドを先に見てよかったので。そちらは画面が明るくパキパキしてたが、こちらは正統派ノワールで滋味深い夜の世界。くたびれたおやじのドサ回りと軽口が板についてる。殺しのバリエーションも色々ある>>続きを読む

クリスチーネ・F(1981年製作の映画)

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デコーダーから。素人を起用し、本物の中毒者たちを背景に。ボウイはライブシーンで出るだけだがまるで主演ぐらい宣伝されとる。ライブシーンはNYツアーの歌う姿とACDCのベルリンライブ客をつなげたとな。
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しわ(2011年製作の映画)

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文字通りの生き残りをかけた収容所サバイバル。音楽は盛り上がるのに平板な作画が、後期高齢者たちの内面の複雑さを表すようで絶妙なバランス(原作読んだがかなり忠実な映像化)。アルツハイマー老人がプール際を歩>>続きを読む

ブリュッセル、60年代後半の少女のポートレート(1993年製作の映画)

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休みの口実に誰を殺そうか、はじめは必死で、次第におかしく、最後は落ち込んで。ミシェルは歩きながら喋りまくる。元気なのかというと苦しいという。しかし苦しいと歌いたくなり、おしゃべりになり、エキセントリッ>>続きを読む

一晩中(1982年製作の映画)

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ゴールデンエイティーズと併映。ゴールデンが昼のモール内ミュージカルで、こちらは夜の路上サイレントミュージカル。顔は見えず、音楽もなく、ヒールの音を頼りに彼らの所在(なさ)を確かめるだけ。しつこく、だら>>続きを読む

子供たちをよろしく(1984年製作の映画)

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マーティンベルデビュー長編ドキュメンタリー、相棒は長年カメラマンとして活躍してきたメアリーエレンマーク。マークはキャリア長くて映画のスチールカメラマンとして数々の巨匠の現場に出入りしていたようだ。でワ>>続きを読む

ジュニア(2011年製作の映画)

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デュクルノーはじめからデュクルノーだったのだね。
「ママー、わたし剥けてるよー」
眼鏡はとらなくてもよかったんだけどな。暇がありましたら是非男verも何卒

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

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口だけ男、ではないね。口とセックスが上手くて、昔取った杵柄をもう一度狙い定め、マリファナの売買で小銭を稼いで、自転車をこぎこぎ、精力剤で夜に備える、小回りの効く肉体労働者。

ダメ男が更生して、とかポ
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メルビンとハワード(1980年製作の映画)

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グッチーズ様々、大変いいものを見せてもらった。例によって何も知らずに(ハワードってあのハワードかい)見たおかけで、どこにむかうやら何を見ているのやら、終わればじんわり温かい素敵な一本。
冒頭砂漠から掴
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暗殺者のメロディ(1972年製作の映画)

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シュナイダーとドロンの夫婦がじゃれ合ってる。ドロンは悩みながら鐘の下を行ったり来たり飛びついたり。コントロールに言われるまま、妻を使ってトロツキー宅に忍び込む。改築した要塞の壁の下からちょこまこか動い>>続きを読む

マジック・ボーイ(1982年製作の映画)

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グリフィンオニールが素晴らしい。手品は実際に彼の手の中で演じられ、水中で苦悶を湛え、脱獄をこなし、ポストの中にきれいに収まってしまう。これに匹敵するマジック映画はあるのか
スモールタウンで時代遅れのマ
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天国への階段(1946年製作の映画)

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「映画の生体解剖」で紹介されていたやつ。マイケル・パウエルは「ピーピングトム」がえぐくて苦手で追っていなかったがこれは傑作。原題は生き死にの問題、と味気なく、米公開題をもってきた邦題のほうがいい。>>続きを読む

人妻暴行マンション(1985年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

昔小唄映画というのがあったらしい。歌が先に出て映画になる。トーキーに移行する頃の話。時代下って劇中何度か出てくる銀座の恋の物語は裕次郎主演映画になりおやじデュエットの定番曲になったようだ。1番だけ引い>>続きを読む

ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

児童文学作家(なのか?)のスザンナ・ヨークが妄想に囚われて暴れる話。夫の浮気をほのめかす謎の女の電話に執筆を邪魔され、帰ってきた夫がおっさんに変わり絶叫する。わりとはなから狂ってる。昔の男らしいのだが>>続きを読む

アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

リンクレイター最新ロトスコアニメ。すでに三作目でもはや実写と並行して定期的に作っているレベルで、そんな監督は他にいない。
話はいつもの通り妄想入り交じる脱力エッセイ。69年アポロ11号月面着陸を前に幼
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ノベンバー(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

エストニア映画。は初めてにして国ベスト。てっきり原作はもっと昔のおとぎ話かと思いきや監督と一歳しか違わない現役作家

農機具が牛をアブダクトして空を飛び、ションベンたらして仕事くれーとのたまう異常な冒
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メシア・オブ・ザ・デッド(1973年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ザベイビーのマリアンナ・ヒル主演。フォワードのDVDが酷い画質で、YouTubeに落ちてるほうがよっぽどきれい。じゃじゃ馬娘Joy Bang(元ゴーゴーガール)がレイトで入った映画館のシーンがよかった>>続きを読む

ザ・ベイビー/呪われた密室の恐怖(1972年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

フォワードから出てるdvdでは吹き替えが収録されているようで、リアルベイビー吹き替えはどうなってんだろ。ベイビー演じたデイビッドムーニーさんは障害児を研究して役作りをし、バブバブ声で熱演したようだが、>>続きを読む

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

やっと見た世界一の映画。割りとあっという間。すべてのカットでデルフィーヌが素晴らしい。アケルマン25歳!

廊下側から撮ったキッチンのモーニングルーティンが素晴らしい。コーヒーをいれ、靴を磨くため片手
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実録エロ事師たち(1974年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

本家?今村版の殿山は娘を愛する「民主主義者」の脇役だったが、本作ではアングラショーを采配する立派なエロ事師。続編では地方営業もこなすやり手ぶりを見せる。「コーポアコーポ」の元ネタだと思うが、殿山泰司主>>続きを読む

マーク・トゥエインの大冒険/トム・ソーヤーとハックルベリーの不思議な旅(1985年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

子供の頃吹き替えで繰り返し見た人生ベスト。今回初めて原語でみながらも吹き替えが脳内再生される。粘土世界の「ゆわゆわー」は原語だったのね。ディスコ天国の三首受付の南部訛(吹き替えはフラット)と扉の向こう>>続きを読む

野蛮な遊戯(1983年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「響きと怒り」に続くブリソー×クレメールおやじの教育シリーズ。大人女性が主題のものより見やすい。
生まれつき足の悪い娘が世を拗ねて周囲をやきもきさせていると、久々に再会した父親からスパルタ教育を受けて
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ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

berbarismで皆が踊れる夢の一夜。権利とるのに10年?かけただけあって全編スミス尽くしの大サービス。ただコンピ盤ばっかで一枚目もリクエストしてほしい(チャーミングマンそっちなのか)。章立て、セリ>>続きを読む

検察官/勾留(1981年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

一夜の話。取調室から一歩も出ないで話が進み、ときおり惨殺死体の短いインサート。それに次いで繋がれるのは紗のかかった幼女×ドールハウス×暖炉。この嗜癖回想が容疑者の潔白をゆるがせて死体の記憶と一直線に繋>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

評判を聞きつけて遅まきながら二番館にかけつけたわけだが(併映「ニュー・オーダー」はげんなり)、まさかの老人セックスホラー!隣りに座ってた若いあんちゃんがみるみるうんざりしていくのが手に取るようにわかる>>続きを読む

フィッシュタンク〜ミア、15歳の物語(2009年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アシャンティ懐かし。Don't Sweat the Techniqueで練習、駐車場でGet Up Offa That Thing、California Dreamin'(Bobby Womack)で>>続きを読む

(1949年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

子供視点ノワール。ウルリッチ得意の巻き込まれ型スリラーで、話はエピグラフ通りオオカミ少年。ロケ多数で自宅とその近所で語りおろし、後半は悪漢との廃墟のチェイスで階段落ちと一本柱渡り、最後は高所から飛び降>>続きを読む

avec mon mari アベック モン マリ(1999年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

石原郁子の本で名前だけ知ってたが、アマプラに追加されてた。ふらついた夫たち妻たち4人の恋愛軽喜劇。夏だけど今より涼しげに見えるのは気候変動のせいなのか大杉漣家の佇まいのせいなのか。役者皆いいけど、大杉>>続きを読む

Intruder in the Dust(原題)(1949年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

邦題からホラーかと思ったが、殺人の濡れ衣をあかそうと遺体を掘り起こそうとする話。ミスハビシャムに急かされたびびりのにいちゃんが結構ちゃんと墓ほってて、フォークナーのリンチ話というよりトムソーヤの冒険み>>続きを読む

生れながらの殺し屋(1947年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

出来上がった映画は劇場外での事情に振り回されワイズをうんざりさせたようだ。ティアニーの飲酒暴行沙汰、コードの締付け、イリノイで起こった史上最年少の殺人事件との関連など。タイトルは公開後原作小説題に変え>>続きを読む

私はゾンビと歩いた!(1943年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

たしかに歩いてる。それも何度も。再見ながら記憶ゼロ。それぞれの思惑がそれぞれの調べにのせて島に響き、糸をひくように手繰り寄せられた美しきリビングデッドが最後の夢遊に出かける。聖俗と美醜がたった70分足>>続きを読む

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