くもすけさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

くもすけ

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私はゾンビと歩いた!(1943年製作の映画)

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たしかに歩いてる。それも何度も。再見ながら記憶ゼロ。それぞれの思惑がそれぞれの調べにのせて島に響き、糸をひくように手繰り寄せられた美しきリビングデッドが最後の夢遊に出かける。聖俗と美醜がたった70分足>>続きを読む

大統領の堕ちた日(1979年製作の映画)

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ミフネにテイラー(口パクのみでセリフなし)の大盤振る舞い。自ら出向く真相究明にこだわりあっちこっちでクズ情報を掴まされて無駄な出費と死体が増えていく。コンドン原作で回想含めテンポが良すぎて行き着く暇も>>続きを読む

白い記憶の女(1988年製作の映画)

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メグ・ティリー様の生足で頬をなでられる至福。水中の幻視で泣き叫び、ぬいぐるみでガチギレするティリーが素晴らしい。
原作はウォーターシップ・ダウンのうさぎたちのリチャード・アダムズ。監督脚本はAIPで怪
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インパルス!暴走する脳(1984年製作の映画)

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エイリアンネイションのグレアムベイカー。地震で汚染水が蔓延したスモールタウンにシティガールが里帰りして、という話。汚染水関係なくインセストとインセルこじらせたビル・パクストンが哀しい。メグ・ティリーの>>続きを読む

第七のヴェール(1945年製作の映画)

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ワンカットに固執した画面の連続でつい最後まで見てしまった。ピアノを結構しっかり聞かせ、足の悪いメイソンが陰ながら見守る。アントッドは「恐怖」のひとか。ピアノのボディダブルはアイリーン・ジョイスで、グリ>>続きを読む

マスカレード/甘い罠(1987年製作の映画)

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ぼーっとみてたらいつの間にか皆死んで終わっちゃった。ティリーのオーバーサイズな衣装とロブ・ロウのブリーフ姿しか覚えていない。
監督ボブ・スウェイムは変わった経歴。レヴィストロースから民俗学を学ぶためパ
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アリスまたは最後の家出(1977年製作の映画)

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アリスは夫に愛想尽かして車で家出する。雨に振り込められ気づくとフロントガラスに大穴。ひとまず郊外の古屋敷に逗留することにするのだが。。
シルヴィア・クリステルのアリスと聞いて前半はわくわく見ていたのだ
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ひとりぼっちの青春(1969年製作の映画)

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ハリウッドの隣で催される脱落者たちの残酷マラソン。かたくなに屋内から出ないショービズ内幕モノで、主人公は扉の向こうに見えるハズの日の入りを想像するだけ。逃げ場もない桟橋の先、アメリカの端っこで催される>>続きを読む

ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

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■原作
著者はMary Ann Shaffer(1934-2008)。アメリカ人の編集者、作家。英国の彫刻家カトリヌ・スコットについての伝記執筆のためガーンジー島への旅行の最中島に閉じ込められ、書店で
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ユー・アー・ノット・アイ(1980年製作の映画)

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金網によりかかる二人が見守る前を虚ろな目をした女が横切り、火消しに追われている消防隊に近づいていく。原作では車ではなく列車の事故だそうで、死体が多いのはそゆことなのか。何もない野原に車が転がっているの>>続きを読む

マインドコントロール殺人 ザ・ピクス(1973年製作の映画)

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麻薬中毒のカトリック娼婦の話かと思いきや、黒ミサ用の生贄にされてたという話。逆さまな符牒と高ピッチのチャントで雰囲気満点。監督は「コンバット恐怖の人間借り」のひと。音楽はクラシック畑のハリーフリードマ>>続きを読む

緑色の部屋(1978年製作の映画)

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原作はヘンリー・ジェイムズ、脚本はドリュオー。映画の舞台は一次大戦後のフランスにかわり、激戦を生き延びてやっと結婚したばかりの妻を亡くして鬱と無神論に取り憑かれた男ジュリアンの話。トリュフォーが自画像>>続きを読む

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

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地味。エリン・ブロコビッチが太陽ならこちらは月。ブルートーンの画面に輪をかけて資料とにらめっこする鬱顔のラファロが一層画面を暗くする。デュポン会長と膝詰めでやりあったあと、車に戻りガクブルするシーンが>>続きを読む

サンダーハート(1992年製作の映画)

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●Badlands
スプリングスティーンのバッドランドが流れる冒頭から撮影ロジャー・ディーキンスによる派手な空撮が多数。
ジョン・フスコは、パインリッジリザベーションに5年間住み、脚本を研究し現地の言
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

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■カウボーイ
主人公はそれ以外なにもなさそうな街のロデオショーの人気賞金稼ぎなのだが、終始憂鬱な面持ち。視点は主人公にぴったりはりついて、トレーラーハウスと地元いつメンのコミュニティを往復する。頭の生
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すべてが変わった日(2020年製作の映画)

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落馬して死んだ息子のおとしごを抱えた老夫婦が、嫁の再婚相手の粗暴な家族に子供を奪われる。かつて暴れ馬の調教で腕を鳴らした姑は、再び馬に乗ることを決意する。

監督はトーマス・ベズーチャ。00年処女作「
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

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■ギーク
デル・トロは異形の強い味方で、彼がサーカスを撮るのなら異形な芸は美しく撮られなければならない。それゆえサーカスは絢爛豪華な装いで、ギークだってサーカスの立派な演目だもんね!と目がランランとし
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エクソシスト2(1977年製作の映画)

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ドミニオンに続いて。10年前に見たときはよくわからなかったが今回は楽しく見られた。
オリジナルのキャストが抜け、ロケも断られ、脚本が書き直され、病気で撮影が中断する。ブレアは悪魔メイクを拒絶しボディダ
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Dominion: Prequel to the Exorcist(原題)(2005年製作の映画)

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エクソシストは第一作くらいしかちゃんと見てなくて、シュレイダーへの興味から鑑賞。「魂のゆくえ」で田舎牧師の静かな揺らぎを描いていたが、その前にこんなのつくっていたのね。出来上がった作品が製作会社から切>>続きを読む

ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

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グラスゴーもカントリーも全く馴染みがない。
グラスゴーは造船や機関車などの重工業産業で栄えたが、海外新興国との競争に敗れ、1950年代には重工業産業はほぼ衰退。一方人口過密の解決策とした都心高層住宅タ
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恐怖の影(1971年製作の映画)

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撮影コヴァックス。殺害シーンで、被害者たちが水溜りに放り込まれたり、棒で突かれたりする様子が簡潔に繋がれている。

監督脚本は女狐で組んだフレイカー✕カリノ。原作者は男性名でミステリを執筆していたDe
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キング・オブ・マーヴィン・ガーデン -儚き夢の果て-(1972年製作の映画)

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■it's not a game of monopoly
マーヴェンガーデンはニュージャージー州アトランティックシティの保養地。ボードウォークの工事シーンも出てくるが、実際再開発中だったようだ。192
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イルカの日(1973年製作の映画)

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原作書いたのはロベール・メルル。アルジェリアで生まれ通訳として軍に務めていたダンケルクで捕まり、労働キャンプに入れられるが脱走している。この経験をもとに書いた小説は映画化もされて作家としてのキャリアが>>続きを読む

フリッツ・ザ・キャット(1972年製作の映画)

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ドキュによればクラムの描いた漫画の背景は友人に撮ってもらった写真をもとにしていたらしいが、映画はバクシの地元ローワーイーストサイドがモデルの暗い街が舞台。このあとつくる「ヘビートラフィック」でたっぷり>>続きを読む

ノーマ・レイ(1979年製作の映画)

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リットは「モリーマグワイヤズ」で炭鉱に派遣された組合つぶしのスパイを描いたが、今作の視点人物は若い女性工場労働者。シナリオは旧知のラヴェッチ・フランクで、共感しやすく、音楽も情感たっぷり。以前のような>>続きを読む

ボクサー(1970年製作の映画)

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ジャック・ジョンソンは肌の色も出自も選ばず、早い話見境なく女を漁った。警官の娘、オーストラリアからの移民、売春婦、などなど。故に肌の色出自に関係なく全方面から攻撃されることになる。映画は舞台戯曲に基づ>>続きを読む

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

全体に再現ドラマ調だが、クランストンが全裸を披露していい人ぶりを好演し、絶対血の繋がってなさそうな娘役エル・ファニングが好感度上げている。

家族との緊張が描かれている。トランボはクレオが当時ウェイト
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サイコ2(1983年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

まさかのサイコシャワースタート。後半あべこべに翻案されるナイフさばきもよい。舐めてただけにすごい丁寧に作ってあってびっくりした。メグ・ティリーもよいが、アンソニー・パーキンスが全身ノーマン・ベイツで凄>>続きを読む

リンク(1986年製作の映画)

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フランクリンいわく、
「鳥」みたいな作品を作れば前作「サイコ2」に続いてまたヒッチかよ、と言われかねない。そこで人類学的なリアリティに基づいてみた。いわば心理的スリラーならぬ人類学的スリラーだね。だそ
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ブレスレス(1983年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ボギーでなくてジェリー・リー・ルイス。あと10分短かったら、とか言わずに見たほうがいい傑作たが、もはやリメイクと呼ぶ意味さえあまりないような。ヤン・イクチュンのやつより断然好き。
リチャード・ギア全く
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チャット 〜罠に堕ちた美少女〜(2010年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

モールに現れたのはどう見てもおっさんで、アニーが思わず「25ではない」と呟くのに吹いてしまった。
親友の通報で全校生徒に見守られながら病院へ連れて行かれたアニーを待っていたのはFBI。
ただ犯人のチェ
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ウイラード(1971年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

超接写仰角でベンの表情を何度も伺い、恨めしい顔、誇らしい顔、憤怒の顔など実に豊かに演じきる。

本当に家と職場の往復だけ。別にねずみに扉を齧らせずとも小切手盗む方法はいくらでもあるだろうに。勇ましい曲
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暴行(1963年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

脚本はMichael Kanin。妻は羅生門の舞台版脚色を共作したFay Kanin。彼女はキューカーの女性映画の脚本など書いていたが、リストに名前を挙げられて2年ほど映画の仕事にあぶれ舞台に戻ってい>>続きを読む

ハッド(1962年製作の映画)

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口蹄疫にかかった牛の検査をする間、仕事にあぶれた無軌道な三十男が暴れる話。ロニーがポケットラジオを手放さないのがいい。あと皆勝手に出入りしていくのもいい。

■リットとニューマン
リットはテレビから干
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契約殺人(1958年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ハーシェル・ベルナルディの経歴漁ってたら見つけた拾いもの。彼はなにかと殺し屋の肩を持つしょぼくれた見張り役の片割れ。

冒頭からテンポが良い。2週間電話待つ間部屋から一歩も出ず筋トレしてデリバリーには
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女を売る街(1962年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

阿片にありついたあと、とまり木から撃ち落とされたオウムの断末魔で目が覚める。それまでの陶酔感を表す図々しい完全な静寂。ボートに荷積みされる女たち、カチカチ飛ぶコウモリ、崖から転落する男。劇場で皆で観た>>続きを読む