ワイルドの原作を現代のロンドンで翻案した作品。
純粋な美青年がじわじわと堕落して、嫌な奴になっていく様子が、表情や目線でしっかり演じられていて、思いの外好い作品だった気がする。
馬小屋での行為中に>>続きを読む
ヴァレンティーノ・ロッシ全盛期を描いたドキュメンタリー映画。
最近MotoGP見始めた勢からするとロッシはもはやレジェンドライダーなので、彼がバチバチにライバルたちと競り合っていた頃の映像はシンプルに>>続きを読む
「人は圧倒されるような失意と苦悩のどん底に突き落とされたときには、絶望するか、さもなければ、哲学かユーモアに訴える」
これはチャップリンの言葉だが、『アンダーグラウンド』という作品全体を覆っている、>>続きを読む
小説を読んだ時はそれなりに感銘を受けた気がするんだけど、映像になると随分と味気ない話だなというのと、夫人ってこんなにヤケッパチだったっけと(演出の問題もあるだろうが)。物語において重要なのは、何を描く>>続きを読む
NHKの『フランケンシュタインの誘惑』でアラン・チューリング回を見たので、その流れで観た。
歴史に埋められた稀代の数学者、チューリングの生涯がドラマとしてきれいに描かれている。それにしても、ベネディ>>続きを読む
しんどい映画だった。
史実ベースということもあるが、わかりやすいドラマもないし、ヒーローも巨悪もいない。ハイドリヒの暗殺には結果的に成功するけれども、だからと言って何が変わるわけでもない(レジスタンス>>続きを読む
ー白人が求めてるのは真実ではなく免罪符だ。
ーそれは俺の問題じゃない。
これは作中のやりとりだが、マジョリティがマイノリティに対して求めているのは、マイノリティをマイノリティたらしめている「らしさ」>>続きを読む
なんとなく観たんだけど、またしてもポストベトナムの話か・・・。
かの戦争は、深い、深いところで、アメリカの社会と精神に大きな傷を残したのだなと改めて。
それはさておき、タフガイ目指して、銃を揃えたり>>続きを読む
何度観ても好い映画。
最近、「人類すなわち糞、人生すなわち地獄」みたいなテンションだったので、テクノロジーが正しく運用され、誰もが利他的に行動する美しいストーリーに触れて心が洗われた。
この感覚はな>>続きを読む
山なし、オチなし、意味なしのどうでもいいコメディ(褒めてる)。
ウォルター(ジョン・グッドマン)の偏執的奇行と言動を見るにつけ、アメリカ人にとってのベトナム戦争の意義みたいなものを考え込んでしまう。
何のカタルシスもなく、ただ淡々と無意味に人が死ぬ映画だった。もはや人間が愚かなのではなく、愚かであることが人間の生物的特性なのではないかと深いため息が出るが、そういう事実を定期的に摂取することは大事な>>続きを読む
極度の風刺は扇動と区別がつかないというか何というか・・・。コメディの風味をまぶしているけど、途中から真顔になってしまった。ラスト、作品世界が現実と地続きになっているという見せ方は『ブラック・クランズ・>>続きを読む
一つひとつは大したことな些事の積み重ねで次第にぐだぐだになっていくアル・パチーノの銀行強盗計画。中盤まではゆるい気持ちでヘラヘラと眺めていられたのだが、徐々に追い詰められていくアル・パチーノの姿と、彼>>続きを読む
なぜか毎年のように見返してしまう作品。パソコンこねくり回しているだけなのに格好良く見えるのは、若き日のヒュー・ジャックマンの演技力か。全体を通して、とにかくクール。
ラストシーンだけ好かった。いかにもロシアらしい救いのなさで。
知らんうちに涙出てくる。前回ほど別れが辛くなかったのが救い。どんぐりとか雑草とかで好いから、俺もすみっこの世界で暮らしたい。