せさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.5

リトル・シャロン・ブラックと年齢別に半生を描き、終始その視界に映る世界が広がっていた。
彼の世界は青白く、時に冷たく、美しい。

主人公は寡黙な性格だ。
学校では“faggy” と罵られ、家では母
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.5

誰もみたことのない唯一無二の世界。
細部まで作り込まれたデザインは、どこか気味が悪くも心に残り続けそう。
神秘的な光景が広がっています。

キャロル(2015年製作の映画)

4.0

"耽美" という言葉が最もふさわしい映画。

キャロルがタクシーの車窓からテレーズを見つけて目を奪われるシークエンスはとても印象深かった。情感溢れる音楽が流れる中、ケイト・ブランシェットの表情とその視
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.0

コメディが主で社会性もアリくらいかなあと思ってたら、とんでもない。

民主主義を問い直し、人間の愚かさを喚起する作品。
全体を通して、剥き出しの社会批判と現代ドイツ社会が抱える苦悩が描かれている。しか
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パターソン(2016年製作の映画)

5.0

言葉をとても大切にしている映画。

パターソンに住む男パターソンの1週間。
何気ない日常に見え隠れする人生の機微。

アルファベット(1968年製作の映画)

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YouTube にて。
シュールレアリスム的映像。
悪夢、泣声、吐瀉。

彼のルーツを感じられる。

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.5

釈然としないというか判然としないというか…
でもそれがブレードランナーだったんだ!とハッとさせられた。(1日経過して)

未来について久しぶりに興奮した。
本当にワクワクする映像です。
ただただ最高で
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ローラ(1961年製作の映画)

5.0

「人生は美しい」
ドゥミ処女作にして全てを総括している傑作。

人生における悲喜交交、運命。
それらこそが彼のテーマ、ここに結論付けられている。決してご都合主義的な映画ではない。

夢を掴む者がいる一
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.0

欠点こそ魅力。

偏屈な主人公が何だかチャーミング。
主人公以外のゲイの隣人もとってもユーモアがあって面白いです。

ラブコメに犬って結構テッパンですね。