せさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

エレファント・ソング(2014年製作の映画)

3.0

愛を知らない人間の悲壮な物語。
病棟という閉鎖的な空間を舞台に繰り広げられる。医師と失踪した医師について手がかりを知る患者の取り調べ、対話を通してストーリーは展開する。愛を知らないってこういう
>>続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

5.0

TOHOシネマズ新宿の最速上映に行ってきました。シビれました〜

ローグ・ワンの皆さんはじめ、同盟軍、ストームトルーパーの皆さん、帝国軍、そしてベイダー卿に感謝。拍手。万歳。
問答無用
>>続きを読む

大脱走(1963年製作の映画)

4.0

戦時下。逞しく不撓不屈のスピリットを描く作品。

収容所の捕虜が絶望的な状況で希望を見出して、こうも己の役割を完うし、素晴らしいチームワークが生まれるものかと感動しました。不測の事態にも協力し
>>続きを読む

アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作は知らないのですが、映画を観ただけでは、テーマは地位向上的なフェミニズムというより現代女性の人生観が反映された女性賛歌のような気がしました。
JKギャング団が言っていた通り、彼女たちは
>>続きを読む

オーケストラ!(2009年製作の映画)

3.5

メラニー・ロラン。メラニー・ロラン。
(大事なことなので二回言いました)

ひょっとしたらロシア人って滅茶苦茶な人多いんだなと思う人もいるんじゃないかってくらいたくさんユニークで面白いロシア人
>>続きを読む

荒野の七人(1960年製作の映画)

4.0

最後に観たのは覚えてないくらい前なので久々に観賞。やはり名作。

スティーブ・マックィーンより普通にユル・ブリンナーの方がカッコいいですよね、、、
ブロンソン笑笑

来年のマグニフィセント
>>続きを読む

欲望(1966年製作の映画)

4.0

若手カリスマ写真家カッコいい〜て思ってたらそんな話ではありませんと一蹴されるのが爽快です。
「美人は内容に欠ける」ってのはいい台詞でしたね〜笑
僕みたいな人間はこういうキラキラしている主人公に
>>続きを読む

リピーテッド(2014年製作の映画)

3.0

メメント系映画。
短くてなにもひねりがなく観易い内容。自分を襲ったのは誰なのか、真実に迫るサスペンス。時系列も複雑ではない。
朝起きた後の眼の血管と青い瞳のシーンは印象的。
コリン・ファー
>>続きを読む

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.0

画面アスペクト比が気になりすぎる作品。インスタグラムのような1:1の比率に加え、自然光のような柔らかい光に包まれている画の連続。お洒落なのかお洒落じゃないのかという表象はさておき、奥行きがあります>>続きを読む

さらば青春の光(1979年製作の映画)

3.5

若者のエネルギーが満ち満ちていた時代、60年代。その活力は一体どこから湧き起こるのか。

この作品では当時の社会情勢がどのようなものだったかというのをほとんど描くことなく、若者そのものに焦点を
>>続きを読む

エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

3.5

眩しすぎる"青春"

大学に入った時にはもうすでに自分は彼等みたいに輝いてなかったあと笑

純粋に羨ましい気持ちで観てました…

エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.5

美しい話のようで美しくない。
美しくない話が美しく語られる。
私なりのこの話の"本質"なのではと思うし、世の常ではないかなと。

皮肉なことに、ジョンが人間として扱われるようになっていく過程と
>>続きを読む

さよなら子供たち(1987年製作の映画)

3.5

(新文芸坐オールナイト)

第二次大戦、ナチス占領下ヴィシー政府におけるユダヤ人迫害を子供の視点から描いている作品。この時代は皆が生きるのに必死で生き残るためには仕事につかなくてはならないし、かた
>>続きを読む

鬼火(1963年製作の映画)

3.0

(新文芸坐オールナイト)

若き日の青春を忘れられずに、人を愛せず愛されなくなってしまった 酒に溺れた男の末路。人生に別れを告げるまでを描く。ジムノペディが拍車をかける。

モノクロなので主
>>続きを読む

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

4.5

(新文芸坐オールナイト)

ザジ中心に世界は回り、大人たちはザジに振り回されてしまう。
観終わった後、一体ザジはどんな大人になるんだろう?ずっとそればかり考えてしまいます。

これでもかと
>>続きを読む

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

4.0

(新文芸坐オールナイト)

たった一つの失敗のせいで糸が絡まる。
絡まった糸はスルスルとほどけてゆく…

クラシックカーによるカーアクションや死刑台と呼ぶに相応しいエレベーターのシーンはス
>>続きを読む

サンセット大通り(1950年製作の映画)

5.0

無声映画時代に活躍した大女優が誇りや栄光にとらわれている様子を冷笑的に描き、さらに映画業界そのものの辛辣さを主題にしている傑作。パラマウント社や名俳優、名監督ら本物が登場するのがまた見事。
強烈な
>>続きを読む

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.5

奇妙な三角関係。
ナイトクラブのシーン。ポリゴンショックのような激しい点滅で気分が悪くなってしまい、その後集中して観れませんでした笑笑
率直な感想は↓↓
ニコラお前…
これだからイケメ
>>続きを読む

さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)

4.0

海軍の"青春"ロードムービー。
若い水兵の護送任務につくことになった海軍のベテラン将校2人。護送する5日間で芽生える3人の友情とその青春模様を描く。
悪い奴が1人も出てこない。みんないい奴
>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

5.0

典型的なボーイミーツガール。
しかし自分史上最高作品。

心の奥底の潜在するな乙女心を恥ずかしながらくすぐられました。不器用で自分勝手で強引なビリー。だけど優しい心を持っている。世の女性が口を
>>続きを読む

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.5

ホーキング博士と彼を支えるジェーンの伝記的な映画。

何て美談なんでしょうか…
逆再生で時間を遡っていくシーンで目頭が少し熱くなりました。
映画を観ていて久しぶりに純粋に涙が出そうになりま
>>続きを読む

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.5

一言で言うと旅を通じて家族愛を再確認し笑顔になる映画です。
オリーブがリトル・ミス・サンシャインの州大会に出場することになり、それまで家族が1つになる…
家族で協力しながらわんぱくしまくっ
>>続きを読む

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

4.0

現代版「マイフェアレディ」
自分の恋人について"書く"ことで彼女の全てを自由自在に操作することができる主人公。一見、羨ましい。でもそれって残酷だなと思わされました。

パートナーに自分の理
>>続きを読む

わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.5

分厚い。描いている時間も10年間で厚みがありますが、それよりも口論のシーンの白熱ぶりに、2人の濃密な人間関係を感じました。
演出がかなり印象深い。具体的には、建物の壁や柱ごしに人物を映したり、
>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.5

骨太映画。極太い。パワフル。

この競争精神剥き出しな内容。これまで自分が観てきた音楽にまつわる映画が全て穏やかなものが多かったのでこの映画は全く別物で衝撃でした。
演技の凄さもさるこ
>>続きを読む

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.5

マシュー・マコノヒーとジャレッド・レト。
2人の素晴らしい演技に尽きる。
彼等の役者魂に強く心を打たれました。

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.0

穏やかさナンバーワン映画。
絵本を読み聞かせられているような気分になりました。

デヴィッド・リンチ作品中では異質で、ある意味自信を持って他人に勧められるような作品です。それはやはり、ストーリ
>>続きを読む

ドン・ジョン(2013年製作の映画)

3.0

Mac の起動音。
ティッツ→アス→ブロージョブ→…
ゴミ箱にティッシュを投げ入れる。
そして、筋トレに行く。
日曜日になると教会で懺悔。

という一連のフローは最高。

しかし、腑に落ちなさ
>>続きを読む

インフェルノ(2016年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

1作目、2作目ととても好きなシリーズなんですが今作は少し物足りなかったです。 全体として薄っぺらく感じてしまい、つまらなかったです…

宗教のタブーや国家権力の汚職だったりそういった謎に包まれた
>>続きを読む

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.5

精神病院という決して明るくないむしろ社会が生み出した闇を舞台に繰り広げられるハートフル×シリアスなドラマ。
そして、その胸糞悪さは観ている人に問題を直球で投げかけてくる感覚…

ジャック・
>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

4.0

妻を強姦され、殺された主人公は犯人への復讐に人生を捧げています。しかし、10分ほど前の記憶を失うという致命的な障害を抱えており、写真とメモによって記憶を保つという設定。
「レニー!」陽気なおっさ
>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.5

連続殺人鬼には連続殺人鬼を。

レクター博士こそが主人公。
全て説得力ある言葉を放つ彼の凄さと言ったらもう半端じゃないです。
カメラ目線がかなり臨場感を演出できており、ストーリーとしても全
>>続きを読む