kentarismさんの映画レビュー・感想・評価

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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

昨年は灰原、スピッツという組み合わせがあまりに刺さりすぎて小学生以来ぶりに映画館でコナンを観た。その流れで今年も鑑賞。

・服部好きとしては全編に渡って活躍してて良かった

・蘭の立ち回りが笑える。劇
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.6

不倫や共産主義者との交流に思想性があまりない。危機管理もない。これは原爆開発に重ねてるのか。

フローレンス・ピュー演じるタトロックに求められたら会いに行ってしまう部分は欲もありつつ、助けになりたいと
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秋刀魚の味 デジタル修復版(1962年製作の映画)

3.4

男性キャラ全員が幼稚。
嘘ついて人を脅かして楽しんだり、夜お盛んどうか話したり、ゴルフクラブ欲しくて不貞腐れたり。女性をコキ使いつつも、甘えたい欲も出まくってる。

カウンターごしに"ママ"である岸田
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0


撮影が印象的。
ズームの気持ち良さが脳に引っかかっていて、後から分かったのはミヒャエル・バルハウスの撮影を参照したとのこと。通りで自分が好むはずだ!と納得。

去年話題になったバービーよりもずっと好
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千年女優(2001年製作の映画)

3.9

初鑑賞。今作品だとパーフェクトブルー、東京ゴッドファーザーズ、パプリカは鑑賞済。漫画だとOPUSも。

現実と虚構を曖昧にする作風が前作よりも磨かれていた。

ここで初タッグだった平沢進の音楽が組み合
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

4.0

あの頃の土6。
種はDVD全巻集めるくらい好きだった。プラモも買いまくった。次のハガレンにもハマって全巻集めた。

種死も面白くて最初は楽しんでたが、総集編の多さや映像の崩れ、シンの不遇に怒り狂い、種
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トランスポーター(2002年製作の映画)

2.0

BSで観た。人気シリーズとは聞いていたが、結構ガサツな映画で笑った。ヒロインのアジア人と脱出後に懇ろになる場面の唐突さに吹いた。久々にお間抜けなアクション物を観て清々しい。

昭和残侠伝(1965年製作の映画)

3.3

池部良が仁義を切る場面だけで観た価値があった。めちゃくちゃカッコいい。

眠狂四郎 殺法帖(1963年製作の映画)

2.0

BSで鑑賞。刀対素手という盛り上がりにかける闘いに笑ってしまう。全然少林拳じゃない若山富三朗(笑)
相変わらず粗製濫造感あるシリーズだ。

浮雲(1955年製作の映画)

3.4

2024年最初の一本。
初の成瀬作品。単なる不倫メロドラマじゃなく、ドギツさがあるのは林芙美子原作だけある。年始から強烈なものを観た。

森雅之の役柄がほんと悪い。彼はリアルでプレイボーイだったんだな
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

カウリマスキ初鑑賞。2023年最後に観た映画。めちゃ好き。クラシックな日本映画のムードもある。

労働階級の紐帯、経済的に厳しいのに自宅でもてなす場面、胸にギュッとくる。最新デバイスが出てこない世界観
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(2023年製作の映画)

3.4

大島渚の御法度を連想もしつつ、完全にたけしの世界観。

たけしと浅野忠信と大森南朋がいる場面は見ていて楽しい。ちゃんと笑いの間があった。理解度高くて巧い俳優達だなぁとつくづく感心。

撮影が柳島克己じ
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007/ リビング・デイライツ 4Kレストア(1987年製作の映画)

3.4

今回の4K上映でとにかく観なきゃと思った作品の一つ。

ジョン・バリーのスコアがのってて良い。オープニングも最高。実は揉めたA-haのアルバム版のアレンジも好き。

ダルトンボンドは優しくて甘い。
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007/ ドクター・ノオ 4Kレストア(1962年製作の映画)

3.2

4K版を劇場で観賞。
久々に見たが島に行ってからがダルい。それまでは中々楽しめるし、若いコネリーがとにかくカッコいい。まだ髪も!笑

派手なアクションはないが、宿部屋で色々調べるスパイっぽい行動が男の
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.7

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンが良かったのでこちらも観た。

同じく長尺だったキラーズ〜の方が磨かれた構成だったなと思うが悪くない。

老いることが怖くなる映画だった。

30代として20代と向き
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晩春(1949年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭にて。
東京物語を若い頃に観て以来の小津作品。

レイアウト、モンタージュ、音…とにかくリズム!とにかく圧倒されてしまった。徹底的すぎる。

和室を使ってるからなのか、小津の気質なのか、
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.1

映画的話術が凄い。長いと感じない上に不満がない。すべて高水準。

拝金主義のキングが都合良く宗教論理を使ったりモラルを説いたり、アーネストが思考停止して悪事に手を染める姿が印象的。物語として消費してい
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.9

スコセッシはトラヴィスの死や夢オチを否定する回答をしているらしいが、終盤の天井ぶち抜きドリーや、マンション前のクレーン撮影はトラヴィスの魂が去っていくような演出にも思えた。英雄視されている状況やミラー>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.1

マッカリーとのコンビ作では一番低い評価を与えたい。大好きなシリーズ、大好きなトム主演作なのに残念。

・撮影が過去2作に比べてもヘボい。大抜擢だったんだろうけどM:Iのラスト2作をキャリア浅めな撮影監
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春画先生(2023年製作の映画)

3.1

良いショットは結構あったし、役者陣も好演してた。

個人的に性的倒錯系は文学や漫画だと奥ゆかしく面白いのに実写化すると醒めてしまうところがある。演技であるというのが入りこめない要因なのだろうか。現実性
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無法松の一生(1943年製作の映画)

3.5

過去に観た三船版も好きだったんだけど、ネガの反転は安っぽくて冷めた。阪妻版は宮川一夫の多重露光が凄すぎて震えた。アナログの極致すぎる。ただ、いつもなら大好きな彼の構図意識は人情を描く映画にしては意外と>>続きを読む

007/私を愛したスパイ 4Kレストア(1977年製作の映画)

3.7

4Kレストア。
子供の頃、初めて観た007を劇場で観られるとは…

久々に観直すと好きなポイントが多すぎた。こんな時代だからこそムーアボンドが本当に楽しいな。

・まだ若くてルックも最高なムーア。ユー
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女王陛下の007 4Kレストア(1969年製作の映画)

3.3

・4Kレストア版で鑑賞。久々に観返すと結構ダルいな部分あるなと感じ、評価を下げざるをえない。

・ジョン・バリーのスコアは今作がベストだと思っている。シンセを活かした70年代的なスコア。ガンバレルから
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007は二度死ぬ 4Kレストア(1967年製作の映画)

3.4

4Kレストア版を劇場で。小学生の頃にVHSをプロジェクターで観て以来。

・今回の4Kレストアで観た作品で二度死ぬは異様に音響面が強まってた印象。ガンバレルは絵面と音の派手さに乖離があったような。本作
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王と鳥(1980年製作の映画)

3.2

高畑勲と宮﨑駿が影響を受けたということで鑑賞。塔という舞台装置が宮﨑に影響を与えたことはよく分かったが、こちらは活劇的に使える舞台装置というより社会のメタファーとして機能していた。

全体的に寓話性が
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よみがえるブルース/トゥー・レイト・ブルース(1961年製作の映画)

3.5

アメリカの影は映像的にも気になるところが多々あって楽しめなかったが、次作のこちらはいきなり完成度上がっている。

後の作品にも繋がる演出が多数あり、カサヴェテス味がしっかりあった。スタジオとの仕事と作
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愛の奇跡/ア・チャイルド・イズ・ウェイティング(1963年製作の映画)

3.8

・トータルで見るとウェットな質感になっているのが編集権を奪われたのを示しているなぁと。ただところどころにカサヴェテスの形跡が。それを打ち消そうと頑張る甘い劇伴。

・ジュディ・ガーランド末期の作品。精
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ミニー&モスコウィッツ(1971年製作の映画)

3.9

・カサヴェテスの中でジーナ・ローランズが一番可愛く撮れてる映画。カウンターに座ってサングラスかけてシェイクすすってる場面が好き。デートしたくなる

・スタジオ仕事なのでカサヴェテス作品の中でも撮影や照
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ピーター・フォークの ビッグ・トラブル(1986年製作の映画)

3.0

カサヴェテス感薄いと思いきや、どことなくニュアンスを感じられる場面もあったり。

もともとピーター・フォークはコロンボしか知らなかった。カサヴェテスとの作品での彼は印象がまったく違った。
気づいたのは
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.9

東京ゴッドファーザーズとパプリカは観た事あったが、本作をちゃんと観たのは初めて。

・この時代に性消費される女性を扱ったスリラーを観るのは重みと苦味が何倍にもなる。体感が80分の映画じゃない。さらにネ
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

レイダースは好きな映画ベスト10には入れたいくらい好き。初期3作は子供の頃、VHSを買って何回も観ていた。そんなインディ好きだが、今回は全くハマれなかった。

以下は感じたこと。

・ヒーローの終活は
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バービー(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

・ジェンダー観点で新しさはない印象。今までこのあたりを考えたことがない人にはよいかもしれない。異性と見に行って感想を聞いたら面白そう。

・ケンというキャラクターを通してマチズモ批判してると思わせつつ
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L.A.大捜査線/狼たちの街(1985年製作の映画)

3.3

フリードキンが亡くなったのきっかけに初鑑賞。CSIの主任が若くて新鮮。

ロビー・ミューラーの撮影が印象的。工業都市としてのロサンゼルスの殺伐さが際立っていた。

が、映像はプロットにあってるのに、と
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