kentarismさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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WXIII 機動警察パトレイバー(2001年製作の映画)

4.0

・バディ物、怪獣物、ホラーなど色んなジャンルが混ざってて楽しい。手堅い脚本、映像。キャストも最高。劇場版なら1作目が大好きだけど、これもいいなぁ。

・80年代の都市論の雰囲気が反映されているようなパ
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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

午前十時の映画祭で鑑賞。

・序盤の入れ替えでマイケルの目的が理解しやすい。冒頭に移動した大司教との会話。1作目のOPとの対比としても機能するし、贖罪より金の方が力があるというやり取りは、中盤で枢機卿
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花の詩女 ゴティックメード(2012年製作の映画)

3.0

・リバイバル上映で初鑑賞。永野護を富野作品で知り、ファイブスターは1巻しか読んだことがない。あらゆる仕事を一人でこなすと、デザイナーの世界観が映像に反映されるんだなぁと感心。映画としては気になる点もあ>>続きを読む

ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

3.4

・3DCGに違和感を感じないのは、鳥山キャラが立体に向いてるのもあるけど、こちらが幼い頃からゲームで見慣れてたのもありそうだな。カメラワークの縦横無尽さがDBの戦闘描写にピッタリでCG化した意味を感じ>>続きを読む

TOKYO EYES(1998年製作の映画)

3.0

シネマブルースタジオで『TOKYO EYES』鑑賞。90年代の下北沢が見られるという触れ込みだったが、新宿、有楽町、赤坂等々あちこち映っていて楽しい。吉川ひなのの喋り、武田真治のなよっとした佇まいが癖>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.9

・BowieにThe WhoにT.Rexと懐かしい楽曲が妙に印象に残った。公開当時のナウいサウンド全開だった前作とは違う選曲。最新の楽曲で埋め尽くさなかったのは意図も感じる。

・エド・ハリス演じる無
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.1

初代マンとセブンを観て育ち、思春期にはエヴァにどハマりし、シン・ゴジラは3回観に行った人間だが、シン・ウルトラマンの出来には納得がいかなかった。禍特対が巨災対に比べて魅力なさすぎる。全体的に人物が描け>>続きを読む

Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

2.8

・愛の暴力性というテーマを初期の作風で観たかったなぁと思ってしまった。

・色々乗り切れないところがあり、谷崎のオマージュには寒さを感じてしまった。

・紐で繋がってるとか、結婚式をすっ飛ばすとか、弁
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.3

・ミュージカル版もワイズ版も未見。スピ的な映像のリズムを感じた。

・アリアナ・デボーズのAmericaが素晴らしかった。

・カミンスキーが撮る画がこの作品に合ってるのかは疑問。美しいけど。世界観に
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BROTHER(2000年製作の映画)

3.2

・実はファッション映画でもある。ヨウジヤマモトをまとったヤクザ。ウォレットチェーンに懐かしさを感じる。

・日本人と黒人が組んで白人に喧嘩売るという弱者同士の連携は熱い。

・初期作品に比べて暴力シー
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.0

・開襟シャツが欲しくなる映画第1位。

・名前の意味性。たけしが演じるキャラクターは姓のみが多いので、名の獲得に至る意味性を強く感じた。

・物語的な停滞として遊びに至るのは過去作でもやってるが、HA
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リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

・初めて観たが、この頃のディズニー映画ってこんな感じだったのか。女性の感想がすごく気になる映画。

・こういう時期があったから、最近の作品ではポリコレ要素をアピールしまくる? 思想的転換というより、市
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.0

・AmazonPrimeで劇場版を見た。60フレームから24フレームに変更されているらしいが、冒頭から高精細感と現代的な音付け。フィルムライクな印象はない。

・22時から放送する予算多めなNHKドラ
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HANA-BI(1997年製作の映画)

3.3

・北野映画特有の遊びのシーン。停滞や退行みたいなネガがイメージが強いけど、妻を笑わせるというポジなムードで遊びが導入されたのは印象的。

・言葉を発しない主人公の代わりに刑事達が説明的な台詞を続ける序
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

3.9

・自由のリスクを学べる青春映画

・自分の人生の手綱を握ってない奴は、ろくな目に合わない世界

・動きのある撮影や複数の人物を対比して進む編集など、初期作品にはないテクニカルさが出てくる(それが寂しい
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都市とモードのビデオノート(1989年製作の映画)

3.4

・自分が生まれた年のドキュメンタリー。加速する消費社会はやばいんじゃないの的なムードを感じる。今はもっと悪化してる。

・10代の頃、ビデオテープからDVDに移行した時、その綺麗さに感動し、急激にテー
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.2

・めっちゃ好き。いかに言葉に塗れた映画を観てきたかがよく分かる体験。画で伝えなきゃ映画じゃねぇという思想がストレートに出てて最高。

・ラストは賛否あるらしいけど、観客のためにああいうことをするのがた
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みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)

2.2

・ソナチネの次にこれを撮った自己破壊性。

・意識的に無意味なものを繋いで、それでも無意味な映画。個人的にはこういう映画も肯定したい。物語の上昇は映画の必須条件か?

・演出の手数が多いのは感心。くだ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.4

・短編を監督が独自に肉付けした脚本なのに村上春樹の長編っぽい雰囲気を感じた。

・何故だろう。いろんなレイヤーのドラマが繋がっている構成だからか。西島秀俊に村上ワールドの主人公感があるからか。とにかく
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.7

ソナチネβ版。

画面上を空けたバストorウエストショット的な構図の多さが目立つ。ハッキリと明確にしないフワッとした感触。台詞と暴力のリフレイン。白昼夢感。

BGMはなし。禁欲的な作り。
後に久石譲
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女は女である(1961年製作の映画)

2.8

初めてゴダールをちゃんと観た。いかに自分が物語性を前提に映画を鑑賞しているかに気付かされる作品だった。

俳優は第四の壁を悠々と破るし、カメラの存在を意識させるカメラワークだし、ミシェル・ルグランが書
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サム・ペキンパー 情熱と美学(2005年製作の映画)

2.3

ドキュメンタリーとしては凡庸。人物像の掘り下げも浅いが、フィルモグラフィをサラッと漁るにはアリ。マチズモの極み的な人間が80年代を乗り越えられず早死にしたというのは何とも物悲しい。

ペキンパーのよう
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.3

インクルージョンで優しいマトリックス。

嫌いではないが代償としてマトリックスというIPの多くの魅力も失ってしまったとも思う。

ゼロ年代特有の陰鬱なムード、厨二的ダサカッコよさ、ナード受けする世界観
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.3

時計、サングラス、手袋。同じ物を買い、ファッション的にも影響を受けるくらい大好きだったクレイグボンドの最終作。

前作から続編を作るとしたらこうするしかないよなという感想。クレイグボンドの路線の着地点
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