BFさんの映画レビュー・感想・評価

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ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

4.0

1年以上ぶりにFilmarksへレビューを。
『DA 5 BLOODS/ザ・ファイブ・ブラッズ』鑑賞。スパイク・リーのメッセージが突き刺さる。聴き慣れてしまったソウルミュージックの金字塔、マーヴィン・
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.9

キュアロン監督の、更にモノクロ作品ということで、深夜に部屋を暗くして臨んだ。

Shantih…寂静、平和。
決して壮大では無い物語の中、効果的なカメラワークが連鎖し、命、生と死と向き合う描写が印象強
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二ツ星の料理人(2015年製作の映画)

3.5

「二ツ星の料理人」鑑賞
厨房という名の戦場に立つ、シェフの隆々とした覇気、鋭敏な手捌きが、料理の美しさ、映像美と相乗して伝わってくる。シエナ・ミラーのクールさに惚れ惚れ、再起を誓うクーパーさんに胸熱、
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コネチカットにさよならを(2018年製作の映画)

3.4

Netflix「コネチカットにさよならを」鑑賞。ベン・メンデルソーンの名に思わず手を伸ばす。整然と並ぶ色鮮やかなOPとは一転、色彩を失うが如く、あらゆる隙間に積もった埃が吹き出す感覚。順理や過程など、>>続きを読む

婚期(1961年製作の映画)

4.0

年に1.2回は鑑賞する昭和の日本映画。

今回は61年の日本映画「婚期」を。
ブラックコメディ迸る、当時の女性たちにかかる圧力を感じながら、見栄と素顔のギャップにダメージを受けた作品。
相変わらずの若
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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.9

人が追い込まれた時、弱さが曝け出されるその時、発する言葉の重みと軽薄さが心に刺さる。幸せの尺度とは。人生は他者だ、と綴るまでの彼の動き、そしてこれからも続いていく永い言い訳。人の心を繊細に描き切った作>>続きを読む

アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.5

え?序盤のあの子、ソノヤ・ミズノちゃん?え、そうだよね?観終わったらググってみよーっと。

と調べてみたら案の定ソノヤ・ミズノちゃんで、さっすが自分!よくぞ見つけた!と呑気にニンマリしていたら、別の役
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.0

映画に対し、感動を抱く一つの要素として、主役の行動に対する納得感というものがある。

ドラマにしろ、ドキュメンタリーにしろ、登場人物が過ごした人生において、それは必ず過程や経験、今に至るまでの要因が存
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ダウンサイズ(2017年製作の映画)

3.3

アレクサンダー・ペイン、どうしちゃったんだろう。何か新しい哲学か、宗教か、概念に目覚めてしまったのだろうか。

と、思わず一緒に観た友人と思うところあって、呟いてしまった鑑賞後。

「サイドウェイ」を
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.8

水に溶け、微睡み、
ある時は弾けて、ある時は溢れ、
そして川のように流れ続ける。

たっぷり溜まった水槽、薄い水溜り、
水滴が敷き詰められた窓、風に靡く雨。

息苦しく濁った深い水、光が差し込み、暖か
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.9

昨年見逃した「gifted/ギフテッド」ようやく鑑賞しました。セカンド上映ありがとう…。

クリス・エヴァンス演じるフランク。
マケナ・グレイス演じるメアリー。

2人のビジュアルがずるいですよね、
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.3

また映画に救われる。
こんなに感情を転がされるとは思っておらず。狭い世界でさえ、見えない部分はあまりに多く、その表裏に狼狽える。
しかし、心温まる映画。
僕はいつも前向きに捉えがちだけど。

人はいつ
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.2


この地球で生きる全ての人間が、この映画のどの登場人物にもなりうる。それを理解した時、今・日常の全てに疑問を持つべきだと学ぶ。

無意識に、当たり前に、気の向くままに行なっていることは果たして本当に正
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マスタング・アイランド(2017年製作の映画)

3.7

Netflixでひっそりと公開されている「マスタング・アイランド」鑑賞。

至って色の無い日常に、恋愛が絡むと、もうそれだけで青春だ。いい歳のオジさんたちでもそれは同じ。あ、恋するだけで日常が違って見
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彼女と僕のいた場所(1995年製作の映画)

3.7

昨年から個人的に注目し始めたノア・バームバック監督作品。
今回は、監督初の長編、若干26歳にして撮った映画。すごく良かった。



ラストのエモーショナルが、冒頭の切なさを引き出し、冒頭の煩わしさが、
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

4.2

戻れないから、輝いて見える青春は、
戻りたくない苦さと悲しさを同時に含んでいて、まるで煙を握るような感覚だ。

そんな煙にむせてしまいそうな甘酸っぱさは、自分の記憶が一番よく知っている。

「アメリカ
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

5.0

はじめに。

この映画は僕のオールタイムベストでして。レンタルDVDで初鑑賞し、心打たれ、後にDVDを購入。そしてNetflixに追加されてまた見直し、これまでに何回も鑑賞しては心を潤されていたのです
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.7

ノア・バームバック監督の奥さんがジェニファー・ジェイソン・リーだと、今日初めて知りましたBFです。


「ヤング・アダルト・ニューヨーク」が初見、「マイヤーウィッツ家の人々」で完全に火がついた、僕はノ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.2


昨夜鑑賞したんですが…、
めっちゃ面白い!!

のはそうなんだけど''怖さ''の深みが凄い。表面の音や画の怖さだけじゃない、伏線を回収しながら得る、浸み込んだ根深い闇が浮き上がる。その残酷さにゾワゾ
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.9

観たかった作品をようやく鑑賞。


先日観た、『女神の見えざる手』に通ずる、まるで〈執念〉を具現化したかのような作品。

''本物に見える偽の証拠''
とは思わず頷いてしまうフレーズで恐ろしい。サイコ
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ザ・ベビーシッター(2016年製作の映画)

3.4

TwitterのTLで話題沸騰の「ザ・ベビーシッター」Netflixにて鑑賞しました。

映画、「チャーリーズ・エンジェル」「ターミネーター4」、ドラマでは「The OC」や「スーパーナチュラル」も手
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.2

ジェシカ・チャスティンあっぱれ!


フィクションだけど、実際こんな人いるのかな…もう画面に釘付け、ひれ伏しました…。選挙の直後に鑑賞したもんだから、より政治ドラマの威力が鋭くて。公開のタイミングバッ
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マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)(2017年製作の映画)

4.0

いやー、素晴らしかったです、
2回目も見たいです。良作。

ノア・バームバック監督の最新作。
Netflixで配信開始ということで鑑賞しました。
この監督の作品、「ヤング・アダルト・ニューヨーク」しか
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.2

普段、ワンちゃんの映画ってあんまり見ないんですよね。

よくアクション映画や、ミステリー映画とかで主人公の相棒として出てくる健気な姿とかに癒されますが、ワンちゃんメインの作品はほとんど見たことなかった
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ドリーム(2016年製作の映画)

3.9

誰かの前例の上に生きている、と今更ながらに実感する。

性別や肌の色が、人の拓く心を邪魔している。映画が堅実で真摯な作りの中で、ファレルの音楽が少し身を軽くしてくれる。ただ、これは過去の物語でありなが
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

4.0

器用にできない
衝動買い
みたいなこの気持ちは
もうどうしようもない
(韻シスト ''On&On''より)


鑑賞中、そんな歌詞がふと浮かぶ、ビル・マーレイの好演光るシーン連発。

最近はなかなか映
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.7

僕は奥田民生を聞かなかったボーイな人生だったんですが、素直に面白かったですね。この映画。

年間でもなかなか邦画を見る機会は少ないんですが、先日観た「三度目の殺人」の是枝さんと並び、大根さんの作品はで
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

ノーランはいつも、''映像体験''とした新しさを鑑賞者に魅せてくれます。

「インターステラー」(2014)をIMAXで体感した時の、自身と劇場全体が轟々と響き、震える感覚が蘇りました。

今作、「ダ
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.1

観ていて飽きない ーー

是枝作品である「海街diary」(2015)を劇場で鑑賞していて感じたこと。

新作「三度目の殺人」でも、その重たさとは裏腹に似た感情を得て、不思議な気持ちを抱きました。あっ
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メメント(2000年製作の映画)

4.3

''記憶は思い込みだ。記録じゃない。''

記憶障害を抱えたレナード(ガイ・ピアース)が劇中で放つセリフに、ハッとする人は多いはずです。

この物語が、あまりに切なく悲しいのは、主人公は僕たちと同じ人
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しとやかな獣(1962年製作の映画)

4.0

映画に作ることに対する力強さというのかな、今のシネコンで流れる日本映画とは一線を画すようなエッジの効いた作品でした。1962年の映画、素晴らしいです。

人のあらゆる欲をこんな風に描けるのか、とびっく
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.3

サイモン&ガーファンクルの「Baby Driver 」が高揚さを持って流れた瞬間に、完全にキマッた…と小さく拍手を送ってしまったエンドロール。

「エドガー・ライトはもしかしたら、この曲を聴いてこの映
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

4.0



「人生で嫌なことがあったら、それでジュースをつくれ」

あぁ〜、もうそれで乾杯したい気分です。

バディものには弱いんですが、個人的には「ナイスガイズ」と匹敵するほど最高でした。この映画。

お金
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ネイキッド(2017年製作の映画)

3.2

いままで見たタイムリープ物の中でも存分に''リープ''した物語でした。


ちゃらんぽらんで気ままな主人公が、幾多の試練を乗り越えて、幸せな結婚式にたどり着く…

簡単なストーリーに聞こえても、人生と
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ワタシが私を見つけるまで(2016年製作の映画)

3.4


久々の映画鑑賞…
最近は重たいドラマばかり見てましたのでお気楽なやつを見たいぜ!と思ってこちらの作品を選びました。
が、以外と芯のあるラブコメでしたね。

「恋愛の話が多すぎる」
って台詞、納得しち
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私がモーガンと呼んだ男/私が殺したリー・モーガン ジャズ史に刻まれた一夜の悲劇の真実(2016年製作の映画)

3.5

ジャズ・トランペッターで天才と評されたうちの1人、リー・モーガンの半生を追ったドキュメンタリー。日本でも有名な曲というと、「MOANIN'」のトランペッターですね。

昨年末に劇場で鑑賞した、チェット
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