stanleyk2001さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

stanleyk2001

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未来を花束にして(2015年製作の映画)

3.5

「未来を花束にして」2017
原題はSuffragette。参政権Suffrageに女性を表す接尾tteを付けた造語。女性参政権を求める女性運動家を揶揄した言葉だったが運動家達はその名前を誇らしく名乗
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若者のすべて(1960年製作の映画)

4.2

「若者のすべて」1960

原題は「ロッコと兄弟達」。父が急逝し老いた母は四人の息子達を連れて南イタリアの田舎村から長男が住む北イタリアの都会へ。

都会で生きる兄弟達のそれぞれの運命。喜びと悲しみ。
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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015年製作の映画)

3.9

「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」2015

中年チンピラのエンツォは腕時計を盗んで警察に追われ飛び込んだ川の中で不法投棄された放射性廃棄物に接触する。

父親の様に面倒を見てくれる故買屋セルジオに麻薬の
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

4.2

「わたしを離さないで」2010

カズオ・イシグロさんがノーベル文学賞を受賞したので本を読んだ。TBSのTVドラマを観た。そしてこの映画を観た。

TVドラマはラストに原作に無い設定を付け加えていてそ
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激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)

4.4

「激動の昭和史 沖縄決戦」1971年 東宝 岡本喜八監督。
2時間40分の大作。

大本営は牛島少将を沖縄の総司令官に任命。そして玉砕をしないでくれと依頼。

しかし大本営の別の参謀は一晩考えた結果沖
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伊豆の踊子(1963年製作の映画)

4.4

「伊豆の踊子」1963

「あっお月様。明日は下田。嬉しいな。赤ん坊の四十九日をしておっかさんに櫛を買ってもらって。それからまだいろんな事がありますのよ。活動に連れてってくださいましね。お休みなさいま
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史上最大の作戦(1962年製作の映画)

4.0

「史上最大の作戦」1962

子供の頃テレビで観てコーネリアス・ライアンの原作を読んだ。ドキュメンタリーは小説と違って感情移入がしにくいので読むのに苦労した。数年前に再見した時は「散漫だなぁ」なんて失
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探偵物語(1983年製作の映画)

4.0

「探偵物語」

「一人でいて寂しくない奴なんていないよ。だけど、甘えちゃいけない時だってあるんじゃないのか」

「しっかりしていなくては生きてはいけない。優しくできなければ生きていても仕方がない」(レ
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弁護人(2013年製作の映画)

4.0

「弁護人」2013

1987年の冤罪事件を元に映画化。

英国の外交官・歴史家E・H・カーの歴史書などを勉強していた大学生達が「共産革命を計画して共産思想で学生達を洗脳しようとした」疑いで逮捕され拷
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ユナイテッド93(2006年製作の映画)

4.0

「ユナイテッド93」2006

忘れてはならない記念碑。

2001年9月11日4機の航空機がハイジャックされ唯一テロ目標にたどり着く事なく墜落したユナイテッド93便。

ハイジャック犯に立ち向かった
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.6

「ファーゴ」1995

「ガール・ネクスト・ドア、インディアン・ジョーに出遭うの巻」

「ER救命救急室」のモーゲンスタン部長ことウィリアム・H・メイシー演ずるジェリーは妻の父親が社長をしている自動車
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ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

4.4

「ゼロ・ダーク・サーティ」2012

911テロの首謀者オサマ・ビン・ラーディンを米軍の対テロ部隊が殺害した2011年の事件を翌年に映画化。

冒頭真っ暗な画面に2001年9月11日のニューヨーク航空
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ギフト(2000年製作の映画)

4.0

「ギフト」The Gift 2000

脚本は俳優でもあるビリー・ボブ・ソーントン。彼の母親は霊能者だった。

夫を爆発事故で亡くしたケイト・ウィンスレットは3人の男の子を抱えて遺族年金と霊能力で慎ま
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Red(2020年製作の映画)

4.0

「Red」2020

「道路交通法・制限外積載
一  積載した貨物の長さ又は幅が公安委員会が定める制限を超えるものであるときは、その貨物の見やすい箇所に、昼間にあつては0.3メートル平方以上の大きさの
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ハンバーガー・ヒル(1987年製作の映画)

3.8

「ハンバーガーヒル」1987

丘の上に機関銃座を設置する。丘を越えようとする敵兵は丘の上からは丸見えだ。重機関銃の弾丸が尽きるまで敵兵は殺し放題だ。

「二百三高地」「シン・レッド・ライン」も同じ高
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

4.0

映画「コンテイジョン」2011

出張から帰ったアメリカ人女性重役が自宅で高熱・咳から痙攣を起こして死亡。香港の若者が同じ症状で死亡。東京の都バスの中でビジネスマンが死亡。

3人が感染したのはコウモ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.5

「1917 命をかけた伝令」2020

塹壕を延々と移動する場面はキューブリックの「突撃」を思い出した。

そしてワンカット(風)の画面は「ダンケルク」の冒頭を思い出した。人気のない街に兵士が現れ塀を
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

4.2

「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」2019

「僕、僕、僕、僕、お前はいつも自分のことばかりじゃ!情けないと思わんのか!」

構想から25年、ついに完成した悲願の作品。

話の始まりが「フィッシャー
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.4

「ジョジョ・ラビット」2020

FOXサーチライトピクチャーズ作品。サーチライト社の配給作品は「フル・モンティ」「ONCEダブリンの街角で」「JUNO」「スラムドッグ$ミリオネア」「(500)日のサ
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

4.5

「アナと雪の女王2」2019

1月4日ミッドタウン日比谷で。ロビーには女性とご家族連ればかり。単身赴任のアラ還男性1人というのはいたたまれない感じ。

上映前、グッズ売場前にいた小学3年生位の女の子
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

5.0

「この世界のさらにいくつもの片隅に」2019

2016年版の「再創造版」

上映時間の関係で泣く泣く脚本から削除したシーンを新たに作画したバージョン。

これは映画史上かつてないこと。劇場公開時に上
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刑事マディガン(1967年製作の映画)

3.4

「刑事マディガン」1968

ドン・シーゲル監督。翌年「マンハッタン無宿」1971年に「ダーティー・ハリー」を撮る。ではこの「刑事マディガン」は「ダーティー・ハリー」に繋がる西部劇由来の一匹狼刑事もの
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i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

4.0

「i 新聞記者ドキュメント」2019

東京新聞社会部記者・望月衣塑子さんを追いかけたドキュメンタリー。

菅官房長官に質問をぶつけてそっけない「塩対応」されている。それだけでなく司会の上村室長から「
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阪急電車 片道15分の奇跡(2011年製作の映画)

3.9

「阪急電車 片道15分の奇跡」2011

グランドホテル形式の映画。電車を舞台に描いた群像劇。それぞれの登場人物がすれ違ったり出会って関わったり。

マルーン・カラーのクラシックなデザインの電車が可愛
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SP 野望篇(2010年製作の映画)

3.2

「SP野望編」2011年

録画しておいたひかりTVで放映されたこれを観たのは2019年11月。堤真一のSP課長が今や政府の中核で働く大学の同級生達とクーデターらしきものを企んでいるらしいという設定。
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.4

「パリ、テキサス」1984

「ロスト・イン・トランスレーション」を思い出した。異邦人が撮った映画という意味で。

「ロスト」はアメリカ人が撮った日本。「パリ」はドイツ人が撮ったアメリカ。

日本人が
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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

4.5

「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん」2019

キャラクターも背景も輪郭線無しベタ塗り。統一感があって美しい。キャラクターの輪郭が細かくギザギザしてる。どうやって作画したのだろう。

サーシャの
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.6

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」2019

1969年2月から8月までのハリウッドの物語。この年日本公開された洋画は「ローズマリーの赤ちゃん」「マンハッタン無宿」「まごころを君に」(ア
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海街diary(2015年製作の映画)

4.8

「海街ダイアリー」2015
綾瀬はるかが長女
長澤まさみが次女
夏帆が三女

三人で鎌倉の家で暮らしている。父は愛人を作って家を出て母は親戚の反対で親権を得られず実家に戻ったので娘たちだけで暮らして1
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天気の子(2019年製作の映画)

4.8

「天気の子」2019

落成したばかりの池袋グランドシネマサンシャインで。前の方の座席で楽しみました。

どんどん緻密になっていく美術、雨や雲の表現は見惚れるほど。

見覚えのある景色がアップグレート
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.6

「新聞記者」2019

とても良かった。手に汗握った。ついに日本にも「大統領の陰謀」並みの映画が現れた。

観た後、怒りとやる気が湧いてくる映画だった。有楽町で観た後すぐ近くには霞ヶ関と東京新聞がある
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トコリの橋(1954年製作の映画)

4.0

「トコリの橋」1954

朝鮮戦争が停戦した翌年に公開された映画。朝鮮戦争は初めてアメリカ軍が勝てなかった戦争。

冒頭、主人公ブルベイカー中尉が不時着水しヘリに救助される場面から始まる。

戦争映画
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金環蝕(1975年製作の映画)

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「金環蝕」1975

池田勇人が昭和39年自民党総裁選でライバル佐藤栄作を破るため自民党議員に現金をばら撒いて多数派工作(買収)を行なった。池田勇人は総裁選を勝ち抜いて自民党総裁イコール内閣総理大臣に
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