アラバンさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

アラバン

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最愛の子(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

誘拐された子供が3年後に戻ってきたら別人だったという、この映画の題材となったニュースを覚えていたので観賞。

中国=粗悪品というイメージを捨てなくてはと思うほど予想の上をいってました。

難を言えば、
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.1

根拠薄弱な決めつけからの強烈なバッシングという世界的に蔓延している脊髄反射的な被害者憑依のミスター正義漢達の暴走が、狭いコミュニティーを舞台に繰り広げられる冤罪被害者の重い話。

保育士のルーカスは、
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ダウントン・アビー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラマはずっと見ていたので、これはもうストーリーというよりもキャラを楽しむ世界で、ほぼほぼ何をやっても許されるというか、何もしなくても許せる境地。


ドラマ自体はベタなメロドラマと言ってしまえば身も
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

4.0

ガソリンスタンドでの強盗シーンで始まり、森の中を彷徨う女性へと切り替わる。強盗シーンはポップなノリで、森の中は重苦しく幻想的なトーン。
 
この森の中の小屋になんの接点もない3人が集まるんだけど、次第
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リンカーン弁護士(2011年製作の映画)

4.0

暴行事件で依頼人の弁護をしつつ、守秘義務に縛られた中で、その依頼人が犯した過去の殺人事件を暴き、間違って服役させた人間を救い出すというインポシブルなミッション。

モラルが緩く悪党を叩くためにはルール
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誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

この監督の作品は見れるものは全て見ているけど、これは今ひとつ。

冒頭から作品全体の色合いを決定づけるような不穏なイメージでスタートし、結婚式当日に誘拐事件が起こります。

この誘拐事件を解決すること
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.8

何度か見てますが大好きな作品。

アホづら全開だったベンアフレックが美味しい所を全部持っていく終盤のシーンは文句の付けようがないくらいに完璧だし、

エンディングに被さるエリオット・スミスのミスミザリ
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「僕の戦争」を探して(2013年製作の映画)

4.0

原題は、Living is easy with eyes closed.
ビートルズのStrawberry Fields Foreverの歌詞の一節。

授業の教材にビートルズの歌詞を使い、なぜジ
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96時間 レクイエム(2015年製作の映画)

3.9

リーアムニーソンのこの手の映画は良い意味でどれも似たり寄ったりな上に、見終わるとパパッと忘れてしまうので、何年かすると見たことがあるのかないのか分からなくなります。

リベンジもレクイエムも見たことが
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千年医師物語 ペルシアの彼方へ(2013年製作の映画)

3.7

辺境のクソ田舎だった12世紀のイングランドで、母親を病で亡くした少年が、旅回りの理髪屋に身を寄せて成長し、本物の医学を学ぶために当時の先端文明地域のペルシャへと旅立ちます。

ユダヤ人のフリをして潜り
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ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-(2010年製作の映画)

3.1

クラッシュのロンドン・コーリングをBGMにした予告編は5点満点だけど、肝心の本編はちょっとしょっぱい内容。。、

さよなら。いつかわかること(2007年製作の映画)

3.7

これはしんみりじわじわ効く。

イラクに出征した妻と、家で2人の娘を守る父親スタンリー=ジョン・キューザック。

いきなり間抜けな登場の仕方をするジョン・キューザックですが、元々頼りなさそうでなんとな
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

4.0

ベルセバのスチュワートマードックが監督脚本そして音楽担当。

ベルセバは好きなので、God help the girl 名義のアルバムはリリース当初から聴いていて、で、そのアルバムを題材に映画化したの
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クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ポップなアートワークと評価の高さに釣られて見てみたら、まさかのインド映画。と思ったら実はアメリカ、インド、フランス、ベルギー、シンガポールの合作。
監督はケンスコット。誰?カナダ人だ。でも映画のテイス
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荒野の誓い(2017年製作の映画)

4.2

1892年の西部劇。第一次世界大戦が1914年なので、その20年ほど前にまだ西部劇の時代だったということにちょっと驚き。

1620年に宗教原理主義者であるピューリタン一行がメイフラワー号に乗ってアメ
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.8

名作と名高い作品ですが、デビットリンチだけに訳がわからなくなって眠くなってしまうのではという不安があったし、時間も長いので躊躇してました。でも観てみたら予想以上の傑作。
訳がわからなくはなりましたが、
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負け犬の美学(2017年製作の映画)

4.2

「あるいは裏切りという名の犬」(傑作)ほどではないにしても、これもハードボイルドに寄せ過ぎて邦題が滑っちゃってるクチ。
確かに内容を一言でザックリ表現すると「負け犬の美学」で決して間違ってはいないんだ
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キングダム・オブ・ヘブン(2005年製作の映画)

2.5

この映画の舞台となった第二回十字軍遠征の時代は非常に興味深い時代で、

“当時のエルサレム王ボードワン4世は幼い頃かららい病を患っており、皮膚が爛れるため全身に包帯を巻き、崩れた顔を隠すために銀の仮面
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オーバードライヴ(2013年製作の映画)

3.5

真面目な映画っぽかったんだけど、そうは言ってもドウェイン・ジョンソンが主演なだけに、雑な力技映画なのかなと思いきやちゃんとした映画でした。

麻薬取締局の司法取引や腹黒い政治家の政治利用なども真面目に
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.7

ホラーコメディーとでもいうのか、、ホラーといっても主人公は殺されても都度生き返るので、殺人鬼はほぼリセットボタンみたいなもん。
全く怖くないのでホラー嫌いにも無問題でした。

なんか軽くてポップでちょ
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ヒーロー 靴をなくした天使(1992年製作の映画)

4.2

ハートウォーミングコメディーのお手本のような映画。
シンデレラがモチーフになっているのは間違いないところだけど、靴の持ち主だと名乗り出て認定されてしまった男が実は偽物のフェイク野郎で、本当の靴の持ち主
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.6

脚本が非常に素晴らしい。
通常ならカルテルの極悪さありきの物語となるんだけど、これは逆で、善悪のボーダーラインを躊躇なく跨ぎ、都合が悪くなるとさらに大きく踏み越えるアメリカの政治的腹黒さがストーリーの
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

実話を元にしているだけにスーパーヒーローは登場しません。
小型小銃をぶっ放して躊躇なく人を殺しまくるイカれたテロリスト相手に丸腰の素人が反撃など出来るはずもなく、ひたすらビビって隠れて逃げ回るのみ。
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Dear フランキー(2004年製作の映画)

4.3

ひとつ間違えると大袈裟な感動映画になりかねない設定だけど絶妙な匙加減で見事な絶品ヒューマンドラマになってます。

特にジェラルドバトラーと子供(フランキー)の距離感が完璧。いかにも子供の扱いが苦手そう
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.5


「過去のない男」「街のあかり」と並ぶ敗者三部作といわれる作品ですが三部作の中で最も面白かった。

特に魅力のない登場人物たちが、無口で喜怒哀楽をほとんど出さず、セリフがほとんど無いカットを重ねながら
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バハールの涙(2018年製作の映画)

3.2

実話というよりも実体験からインスパイアされたストーリーらしいですが、女性武装集団も何だかショボくれてたし、ISの極悪非道っぷりのインパクトも弱かった。

それより何より、逃走場面に妊娠、出産を差し込ん
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バイス(2018年製作の映画)

3.7

クリスチャンベイルの役作りの凄まじさは言うまでもないけど、ブッシュ役のサムロックウェル!
ブッシュの持ち味である馬鹿と無責任を表情一つで完璧に表現していて、素晴らしいとしか言いようがありません。見た瞬
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

基本、主人公が相手と電話で話してるだけなんだけど、電話の向こう側の情景が鮮明に想起されるので非常に緊迫感があります。

目の前に提示されていない状況を想像するっていうのは小説的というか、そもそも映像で
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15ミニッツ・ウォー(2019年製作の映画)

3.7

途中で眠くなったけど、最後の銃撃戦は文句なし!

極めつけは5人同時狙撃の離れ業で、これは良かった!
その後の銃撃戦も最高。やっぱり劣勢の中で誰が死んでも不思議じゃないというか、全滅しそうな悲壮感漂う
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