vincentさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

バクマン。(2015年製作の映画)

3.8

ケレンの無いスッキリとした青春映画。アニメ版も面白かったがシナリオライターの要約力は大したものだと思う。

オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン(2011年製作の映画)

3.5

ロイド・ウェーバーとサラ・ブライトマンが同じ舞台の上に立つオマケの記念プログラムが興味深かった。

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.5

結婚は偶然で離婚は必然?何がどうなるにせよ、サマーがいつか離婚するだろうなと言う事だけは、確実な気がする。
あらかじめ失われた恋人達よと言う古い映画を思い出した。
ストーリーでは無くイメージでね。

プロヴァンスの贈りもの(2006年製作の映画)

2.0

んー。如何にものオープニングに如何にものエンディング。
ラッセル・クロウが似合わない以上にどうしちゃったのリドリー・スコット?
フランス人やイギリス人がこの映画を見ると、ラスト・サムライを見て異国情緒
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ぼくとアールと彼女のさよなら(2015年製作の映画)

4.5

ヒロイン?レイチェルの透明で上辺だけのあなたというセリフが沁みた。
何と言うことの無い青春映画なのかもしれないが、小っ恥ずかしい高校生だった自分の記憶がある者に取り、見過ごすには惜しい佳作。
主人公の
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

思っていたより楽しめた。ゴズリングの最後の笑みで物語の始末がハッキリ付いたような気がする。長回し、若しくは長回しの効果を狙った画面構成が快感。微かな不満はミュージカルと名打っている割に歌の数が少なかっ>>続きを読む

マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり(2015年製作の映画)

4.0

歳若い友人に勧められて見た。モンティパイソンを考えてもイギリスのユーモアは際どくなれば際どくなるほど妙な品がある。これをハリウッドで作ったら苦笑いしか出ない程下品な映画に成り下がったのでは無いかと愚考>>続きを読む

マルドゥック・スクランブル 排気(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ベン、アルジャーノン、ときてウフコック。ネズミは進化する。
冲方丁の原作にはまり込んだのだが、封印していたアニメについつい手を出してしまった。案の定、アニメ映像によって活字から構築していたマイイメージ
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ホビット 決戦のゆくえ(2014年製作の映画)

3.5

ピーター・ジャクソン版「指輪物語」と一体感を出す為かメインキャストの顏出し興行にもなっている。それにしてもレゴラスは格好よい。
ホビットの原作は対象が子供であるせいか指輪物語の様な叙事詩的深みや広が
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

原作の世界観がよく落とし込まれていた。作中、半径10mのささやかな日常が理不尽な時代の暴力に翻弄されつつも、主人公とその周辺の人々は何処かノホホンと生きている。戦争があろうが災害があろうが、人が死のう>>続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ミリタリーアクションとしてかなり出来が良いのではと感じた。それにしても魅力的キャラクターを惜しげなく使い捨てたのには驚かされた。ピーターカッシングの登場に驚いたが是非ともデュークー伯爵との共演を見てみ>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

4.1

ローリングがプロデュースしているせいかシリーズの一角に違和感なくはまり込む感じだった。しかし本編でアメリカの魔法界には全く触れられて居なかったのが今になって不自然に思えてしまう。アメリカにも魔法学校が>>続きを読む

インフェルノ(2016年製作の映画)

3.0

ラングドン教授シリーズとしては三作中で一番分かりにくい構成だった。
原作を読んでいる時には物語に仕込まれたネタを一々納得しながら楽しめた。ストーリーの進行に従い実は・・・でしたという人物や伏線の種明か
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

メジャーの資金が入るとこんな感じか。最後はすれ違って互いに気付く事無くエンディングかと思っていた。新海の"切ない節"成分が今回は足りない。
コミュニケーションの手段と時差が醸し出すどうにもならない好意
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ペット(2016年製作の映画)

3.4

良く犬を観察している。犬のちょっとした行動や仕草のデフォルメが犬好きのツボにハマる。犬を飼っている人は早く家に帰りたくなるかも。

ロック・オブ・エイジズ(2012年製作の映画)

4.4

トム・クルーズが吹きかえなしとは、マジですか?としか言いようがない。あらゆる意味で驚き。作品の評価があまり高くないようだが、たいそう気に入った。
ミュージカルに興味が無い向きもトム・クルーズファンなら
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ダイコンのオープニングからこっち、良くぞここまで来たと感慨ひとしお。
つまらない個人的なドラマで集中を逸らされるイライラ感とは無縁の構成に大満足。
見知ったあの場所この場所が情け容赦なく破壊されて行く
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インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

エイリアンが怪獣化したのにはビックリ。次はSTAR WARSだ!!と宣言したのにもビックリ。
物語が妙に薄いのも銀河を股にかけるスペクタクル開幕への導入篇という位置付け故?
エイリアンに対抗する同盟
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.0

アドルフがドイツ国民による正当な選挙により選ばれた第一党の党首であった事実は・・・
笑い事で済まされないし、他人事と油断して良いものでもない。選挙も近いし思わず腕組みしてしまった。

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

2.2

原作には、あるいはきちんとした説明があるのかもしれないが、物語は横溝正史ばりの"恐ろしい偶然の連鎖"で進行し、なけなしのリアリティが削がれた感じになっていた。少々疲れた。
香川照之の一人勝ち?
凄い役
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天才スピヴェット(2013年製作の映画)

3.9

寓意に満ちた映画。
T・Sの立つ川岸の対岸ではフォレスト・ガンプが手を振ってそう。
長大な貨物列車、カウボーイ、ウインチェスター、トレーラートラック、ヒッチハイク、銃による死、スミソニアン協会、機械に
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キンキーブーツ(2005年製作の映画)

3.7

本編はミュージカルではないが舞台ミュージカル化されたらしい佳作。
トーチソング・トリロジーのハーヴェイ・ファイアスタインもそうだか、内面が女性な男を描いた映画作品で忘れ難い演技を残す俳優さんに拍手。

お早よう(1959年製作の映画)

4.2

1957年当時の日本人は、あれ程まで明け透けで身も蓋も無い、今風に言えば空気をまるで読まない会話をしていたろうか。
あの時代に生まれた人間としては、幼い頃親戚が集まった際に交わされていた大人達の言葉の
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僕だけがいない街(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作を読んでいないのだが、五時間にわたるアニメの構成を考えるとこの結末はありかと。事前に思っていたより楽しめた。
思うに、マンガやラノベは物語のアーカイブとして想像以上に世界を面白くしているのかもしれ
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ポカホンタス(1995年製作の映画)

2.4

矢張りアメリカ人は能天気。舞台劇をアニメ化した様な不思議な印象。

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

全編通して正義の香りがする要素はリンカーンの手紙の中だけにしかない。しかもその手紙は真っ赤な偽物ときた。
爽やかピカレスク巨編。
身も蓋もない西部劇、マカロニウエスタンの音楽担当マエストロであったエン
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

思った以上に面白かった。
フランス映画じゃなくて良かった。しかし、援助を申し入れるのがロシアではない事に時代を感じた。中国に気を遣ってますな。
冒頭のセルフオペ。やってみるとなかなかああはいかない。意
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.0

元日の午前三時から池袋文芸座で爆音鑑賞。思っていたより面白かった。極端に少ない台詞と感傷を排したドライな映像が音の暴風雨の向こうで淡々と物語を綴る。デストピア物の表現方としては、前作よりポストマンの影>>続きを読む

スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.5

思うに、SWはスカイウォーカーサーガという事だろうか。アナキン誕生に処女懐胎の暗示があるがフォースの集中から生まれた家系の物語がこの後二話でどう展開して行くのか。アナキンに対して予言されたフォースに調>>続きを読む

FOUJITA(2015年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

脚本は一先ず脇へ置いておくとして、映像はどの場面を切り取ってもひたすら心地よく美しい。自分自身の美の壷にストンと嵌る作品。惜しむらくはエンド近くの狐のCG。物語的に必要だったのかもしれないが、映像的な>>続きを読む

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

4.3

ユダヤ人の画家クリムトが描いたユダヤ人の肖像。退廃芸術と決め付けられた多くの作品が処分されたあの時代、更なるハンディを負った黄金のアデーレが戦後まで生き残った事実に戦慄を覚える。思想心情に関わらずアデ>>続きを読む

ミケランジェロ・プロジェクト(2013年製作の映画)

3.4

ビル・マレーレイがクリスマスの夜、アルデンヌの森で、故郷から送られた音盤から流れる孫息子のクリスマスソングに耳を傾けるシーンは秀逸。
史上最大の作戦、遠すぎた橋、バルジ大作戦、レマゲン鉄橋、と激戦を描
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ギャラクシー街道(2015年製作の映画)

1.8

個々のギャグや喜劇的要素は面白いのだが、全体を通すと散漫と言うか肩透かしを食った様な物足りなさだけが残る感じ。