あかつかさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.5

今も活動してるのかしらんがメキシコ南部にサパティスタって反グローバリズムのゲリラ組織があって、昔はテロ活動してたけどやがて対話路線となって注目を集めてた。リーダーの著書に『ここは世界の片隅なのか』って>>続きを読む

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

4.5

時はゴールドラッシュ。最強の殺し屋ジョン・C・ライリーとホアキン・フェニックスの兄弟。どっちも欠点だらけなのに埋め合ってるところがいい。

追う者と追われる者が仲間になって、黄金狂時代に突入。そして当
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雪山の絆(2023年製作の映画)

4.5

昔「世界まる見え!」でこの事故のドキュメンタリーをやってたのを覚えてる。調べたら2010年3月22日放送回。ネットってすげぇな(ちなみにその日の“今週のたけし”は、マッチョな兵隊を引き連れた鬼軍曹)。>>続きを読む

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.0

コロナ療養中。良くなってんだが悪くなってんだかわからないけど、暇は暇。

LINEで“AIチャットくん”に「コロナ療養中に見たらよい映画は」と聞いてみたら、『フォレスト・ガンプ』とか『ミッドナイト・イ
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海辺のオクトパス(2019年製作の映画)

4.5

遅ればせながらコロナになって、「よーし、会社休んで映画見まくるぞー」と思ったけど、金縛りかってくらいに身体が動かず、まったくそんなノリになれなかった。ちなみに今日で4日目。幸い食欲だけはあるので(味覚>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

前知識ゼロで見たので知らんかったけど、ヒゲのコリン・ファレルと独特のカメラワークと音楽でハッと気づいたら、こないだ見た『聖なる鹿殺し』のヨルゴス・ランティモス監督だった。どちらも上映中らしいし、いま流>>続きを読む

メランコリア(2011年製作の映画)

4.0

北欧ホラーをだいたい見尽くして、ホラーでない北欧映画祭り。

天体衝突系は『ドント・ルック・アップ』がサイコーだと思ったけど、本作を見てしまうと、『ドント〜』は娯楽としてはサイコーでも深みは足りないと
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獣は月夜に夢を見る(2014年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

引き続き勝手に北欧ホラー祭り。タイトルから滲み出る狼男感。

狼男の起源は東欧っぽいけど、北欧神話にも出てくるらしい。豊かな自然と、雪で閉ざされた環境と、神話の数々。このへんがハリウッド映画には出せな
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ヨコハマメリー(2005年製作の映画)

5.0

ご存知ハマのメリーさん。終戦後にパンパンとなり、街娼となり、「皇后陛下」と呼ばれ、「おばけ」と呼ばれ…。エイズ流行の折には、通っていた美容室を追い出されたという(曰く、「病気持ちの娼婦が通う美容室なん>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.5

ノルディックブームがまだまだ継続中。

後ろから前から、上から下からなカメラワークだけで気味悪さ倍増。影の主役のバリー・コーガンの顔面で気味悪ささらに倍増。そりゃジョーカー役射止めるわ。

時計、タバ
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隣の影(2017年製作の映画)

4.0

幸福度調査では常に上位の北欧諸国なわけだが、その当事者から「こっちだっていろいろ抱えてんだよ。勝手に憧れてないでお前らも頑張れよ」と言われた気分。

向き合っているようで、ちゃんと向き合ってないと幸福
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福田村事件(2023年製作の映画)

-

あの森達也がこの時期にこの題材の映画を作ることには意味があると思っていて、そして私は昔から相当好意的且つ尊敬の念を持って森達也の本やドキュメンタリーに接してきて、そんな思い入れも考慮したうえであえて言>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.0

勝手に北欧ホラー祭り。前に見た『ハッチング』はカラスで、今回は羊。とはいえホラーという括りではないような。

じゃあ何なのよと言われると、どんなジャンルともいえない。藤子・F・不二雄のSF(少し不思議
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

5.0

勝手に北欧ホラー祭り。

『サバービコン』みたいな一見幸せそうな家族。そんな日常を日々配信するライバーママのために自分を抑圧しがちな娘。そんな娘がある日、秘密を隠し持つことに。

“アイツ”が思いのほ
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あのクリスマス(2021年製作の映画)

3.0

なにが救い主だ、家ごと燃やしてやれ!と思ったけど、やっぱり燃やさなくてよかった。

ココディ・ココダ(2019年製作の映画)

3.5

疲れているときは誰しもホラーが見たくなると思うのだが、米国産ホラーは正直飽きてきたので、違うものを…ということで勝手に北欧ホラー祭り。

関東人にはおなじみの「コモディイイダ」と完全に韻踏みなこのタイ
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

5.0

北欧ホラーというのは普段なかなか接点がないけど、フツーの米国産ホラーに飽きてきた人にとっては新鮮かつ刺激的だと思う。『イノセンツ』とか『ボーダー』とか。これは高校時代の仲良し3人組で溝の口で飲んでると>>続きを読む

イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

4.0

何か起きてそうで何も起きてないような、何も起きてないようでいろいろ起きているような、半径2メートルくらいの日常。ジャームッシュみたいーと思ったらフツーに出てきた。

いろんな出来事がスープみたい。食べ
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ヒーローの掟(2015年製作の映画)

2.0

もしもバットマンが変態だったら…。

原題『BATMAN XXX』みたいなやつ。なんでパロディ映画って“XXX”ってつくんだろうか。どういう意味があるんだろうが。X指定の3乗ってことかな。

本編より
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

4.0

キューブリックのフィルム・ノワール。競馬場強盗の顛末を85分でサクッと。ワケありの男たちが集って綿密な計画を練り始め、いざ実行に移し、ラストのラストまで目が離せない。

主人公は『ゴッドファーザー』で
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

マリオブラザーズってイタリア系移民のアメリカ人なんだね、というのを冒頭のシークエンスで再認識した。

もはやキノコ版スター・ウォーズ。マリオってこんな頼りない奴だったんだ。今までBダッシュするのに夢中
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

5.0

U-NEXT、月額2189円かー。続けるか迷うなー。新NISAにでも突っ込むべきかなー。でもやっぱり見たいのいっぱいあるんだよなぁ。アマプラやネトフリとはひとあじ違うんだよなぁ。

本題。雪に埋もれた
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.5

U-NEXTって月額2189円なのな。浅学菲才薄給な私にはちょっと高いなと思い始めてきた。というわけでさっさと見たいものは見てポイントをがんがん使って解約しようモードに。ちなみにこれは399p。

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ポゼッション(2012年製作の映画)

2.0

両親離婚で心に傷を負った娘が引越先で悪霊にちょっかい出されるという、今まで500回くらい見たことある設定。

少女の目つきがだんだんおかしくなり、やがて白目をむいて襲いかかってくる。ここまでくるとあと
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ダークハウス(2015年製作の映画)

4.0

かつて殺人事件があった幽霊屋敷に忍び込んだ若者たちが惨殺される。ここまでは今まで500回くらい見たことある展開。一応本作のオリジナリティは、冒頭に事件が起きて、警察が生き残ったひとりに聴取をしながら何>>続きを読む

インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)

3.0

時系列的には『インシディアス第2章』の続き。レビュー確認したら見たの9年前だった。主人公同様、こっちも記憶を呼び起こすのに必死。

何回でも確認しといたほうがいいのは、『死霊館』は人形がらみの霊媒師夫
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.0

あまり表立っては言えないが、私の趣味のひとつに「シリアルキラー本の蒐集」というのがありまして。シリアルキラーに会ったことはないけど、この怪しい目つきに支離滅裂な感じ…かなりホンモノに近いんじゃなかろう>>続きを読む

ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

4.5

25年前くらいに木曜洋画劇場でやってた。木村奈保子が解説してたやつ。

開始5秒で銃撃戦。子ども心をくすぐるし、おとな心もくすぐる。もっとハードボイルドなやつかと思ってたけど、豪華キャストの吉本新喜劇
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

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1日2本も新海誠を見ると、さすがにしゃべりすぎだろ。今日の1本目だったらまだ入り込めたかも。

『言の葉の庭』みたいなラストでの盛り上がり期待してたけどなかったのねん。

山崎まさよしの『One mo
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.0

いじめたこともいじめられたこともない人ってのに出会ったことがない。思い出したくもないことだらけだろ、みんな。学校ってなんでこんなシステムなの。

「いじめ」って言葉は軽いからやめたほうがいい。人権侵害
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.5

年賀状がすっかり届かなくなりましたな。お返しもこないし、「来年から年賀状でのご挨拶は控えさせていただきます」とかいう用意されたテキストを使う人も出てきて、律儀だなーと思う。まぁLINEでつながってるし>>続きを読む

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

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なんと言えばいいのだろう、丸尾末広とか園子温とか思い出した。つまり悪趣味に近い。悪趣味というのは、★5つにも、★1つにもなりうるじゃん。

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.5

尊敬するフォロイーの皆さま軒並み高評価で、おいおい、ティーンがバンドやる映画なんかで心が動かされるわけないだろと思ってた。

兄ちゃんめっちゃいいヤツ。「フィル・コリンズを聴く男に女がホレると思うか?
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