あかつかさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

EMMA エマ(2020年製作の映画)

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年末年始の勝手にミア・ゴス祭り。『Pearl』『キュア』『マローボーン』の幸薄な役から一気に貴族の娘になったミア・ゴス嬢。恋や身分に悩みながらも、幸せな少女を演じておられる。

英国作家ジェーン・オー
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

年末年始の勝手にミア・ゴス祭り。相変わらず幸薄な役どころ。タイトルとジャケットとストーリーからして、ミア・ゴスが出てなきゃ絶対に見なかった。でもみんなすごく頑張っててハマってた(ウエメセ)。

妄想オ
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キュア ~禁断の隔離病棟~(2016年製作の映画)

4.0

年末年始は勝手にミア・ゴス祭り。

ちょっと前までショートカットの女子高生役が広瀬すずだらけだったように、アンハッピーな不思議系少女はミア・ゴスで決まり。  

山の上にある闇深い“療養所”に引きこも
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セックスの向こう側 AV男優という生き方(2012年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

私の唯一の特技が、「AVのジャケットを見て発売年がわかる」というもの。別に記憶してるわけではなく、フォントやタイトルや出演者の風貌(化粧)とかでだいたいわかる。というかたぶん誰でもわかる。

こないだ
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.5

年末年始はミア・ゴス祭りをやろうと思ってたのだが、思いがけず『聖地には蜘蛛が巣を張る』(←このタイトルなかなか覚えらんない)を見ちゃったことから、勢いそのままアリ・アッバシ祭り。ビバ、U-NEXT。>>続きを読む

マザーズ(2016年製作の映画)

2.0

昨日見た『聖地には蜘蛛が巣を張る』の監督アリ・アッバシの長編デビュー作。アリ・アッバシはイラン出身でデンマークを拠点にしているそうなので、北欧ホラーと言ってよいと思う。『イノセンツ』に出てた人もいたし>>続きを読む

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

5.0

実際にあったイスラム聖地での連続娼婦殺し。陰に陽に称賛される犯人と、捜査を進めようとしない警察と、事件を追う女性ジャーナリスト。

イスラム社会に巣食う女性蔑視の構造的な闇。それも二重、三重、四重、五
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眼鏡と太郎(2021年製作の映画)

2.0

朝起きたらまず枕元のメガネを探すことで一日が始まるという生活を20年以上送っている者としては、見とかなきゃイカンと思った。

アホ設定(褒め言葉)だけで突っ走るこのノリ、嫌いじゃないが、もうちょっとな
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多摩川のあっちとこっちと(2021年製作の映画)

4.5

多摩川沿いで生まれ育った者としては見とかなきゃイカンと思った。

多摩川の河原で突然目覚めた男と、男の前に現れる不思議な面々。ハードルを相当低くして見てたこともあり、ラストにかなり持ってかれた。

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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

2.0

最近気づくと血みどろの映画ばかり見てる。こないだバレーボールに誘われて行ったら開始2分で(ボールに触れる前に)足の指を脱臼して病院に直行したことが影響してると思う。足の指全部イった。なぜ人は血に惹かれ>>続きを読む

PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

2.5

U-NEXTで550p。一瞬迷ったが『ピッグ』見たあとは『ピギー』だろ、と勝手に思ったわけ。で、多分そういう人が日本に250人、世界には5000人はいると思う。

主人公の体型をもって悪趣味だと断じる
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

4.0

かつてスゴ腕諜報員だったリーアム・ニーソンが娘をさらわれて秘密組織にひとりで立ち向かって取り返すみたいな映画の“豚版”かと思いきや…。

とてもシンプルな愛と喪失の物語。なんだろう、フィンチャー先生と
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

U-NEXTで399p。なんか来月あたりネトフリに出てきそうやなと思いつつも、『X』の記憶が薄れないうちにポチッ。

オーバーオールとダンスと騎乗位。パールのことを恐れない唯一の友達セダちゃんも、ワニ
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.0

経験したことないけど刑務所や留置所生活というのは同居人によって天国にも地獄にもなるから、誰と一緒になるのかちょっと楽しみ。「ダウン・バイ・ロー」は刑務所スラングで「兄弟のような親しい間柄」を意味するら>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

2.5

数少ない友達が肉を食べなくなったので理由を尋ねてみると、「牛・豚・鶏は友達」と言ってた。なるほど。ちなみに「魚はまだ友達じゃない(だから食べる)」とも。…なるほど。

本題。想像以上にしよーもない。嫌
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.0

U-NEXTで399p。無料枠じゃないんかーと思ったら、U-NEXTって月初に1200p付与されるらしい。知らんかった。で、月額いくらなんだっけ。こうしてサブスク契約は増えていく。

変にシリアスな空
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文学賞殺人事件 大いなる助走(1989年製作の映画)

4.5

原作未読かと思ったら、中盤で一気に思い出した。読んだことあるなこれ。

直◯賞の裏側。嫉妬、賄賂、裏切りをテーマにした怪作。原作や話題性というより監督鈴木則文の勝ち。蟹江敬三に助演男優賞あげたい。
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向かい風(2022年製作の映画)

3.5

風力発電の建設予定地でひとりで座り込みをする妻と、撤去のため単身赴く警察の夫。

妻が守りたいのは景観だけでなく、夫との関係も…でした。障害も人生の強度になりうる。

ああ、守りたいと思える景観がない
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ウエストワールド(1973年製作の映画)

3.5

『ターミネーター』みたいなユル・ブリナーのジャケ。50年前の映画。ようこんな映画でたな。

西部開拓時代や中世の時代の人になりきって遊べる体験型テーマパーク。アンドロイドのキャストが決闘相手になってく
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魔界転生(1981年製作の映画)

3.5

受験の時に「いろ(16)っぽいね、さな(37)ちゃん」で覚えた1637年の島原の乱。カラオケの十八番が『勝手にしやがれ』なので、沢田研二の天草四郎はとても楽しみ。

冒頭の天草復活シーンでテンションぶ
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ジャズ大名(1986年製作の映画)

4.5

気管支がやられておりまして、特に寝ようとすると3〜4時間は咳が止まらない。仕事は超繁忙期なのに眠れない毎日。でも、夜中咳をしながらゴロゴロしてても仕方ない。映画見るしかないよね、と開き直った。

原作
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EAST MEETS WEST(1995年製作の映画)

4.5

新しい学校のリーダーズのライブ見たさに登録したU-NEXTで。

このジャケットはオールタイム・ベストジャケットと言っても過言ではない。公開時に金曜の夕刊の全五段広告を飾ってたの覚えてる。真田広之の後
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卑弥呼(1974年製作の映画)

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せっかくU-NEXTに登録したのだから…ということで。156分くらいあるのかなと思ったら100分だったので見てみた(という悪い癖)。

邪馬台国の謎やロマンなどというミーハーなものを一切持ち込ませない
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マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)

4.0

30年前『ジュラシック・パーク』で主演のグラント博士やって、少年だった私の中で一躍大スターとなったサム・ニール。そんな彼の最新作ということで近所のビデオレンタル屋に走って借りに行った10歳の私。

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ハグ(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

10分のショート。

開始5分で涙して、ラスト1分で笑える。オチが完璧。

男性が女性と長いハグする時の戸惑った顔、優しくて好き。

詐欺られても、「まぁ、でも、おかげでケンカしちゃった兄弟に謝ること
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大学は出たけれど(1929年製作の映画)

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新しい学校のリーダーズのライブ見たさにU-NEXTに登録して堪能した私。

さて、映画は何を見ようかと思って選んだ第一号。

1929年。つまり昭和4年。オリジナル70分のうちの60分が消失して10分
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.5

フィンチャー先生の映画はわりと欠かさず見てきたのだが、いつものスピーディーさとか、独特の映像世界とか、銀残しみたいな雰囲気が見当たらず。あれ、ノーランの映画だっけと思わせる冒頭の自意識過剰感。

なー
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.0

ありそうでなかった社畜✕タイムループ。嫌いんじゃないんだが、(当然ながら)同じことの繰り返しがやや退屈で。もうちょっとサクッといかんもんか。タイムループというのは当人からすると本当に退屈なものなのかも>>続きを読む

スティック(2019年製作の映画)

4.0

「犬飼いたい」
「散歩しないからダメ」
「ちゃんとするもん」
「じゃあこの棒を2週間毎日3回散歩してみろ」

少女が本当に欲しかったのは犬ではなくよりどころ。

少女が主人公の北欧の映画っていいな。『
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13日の金曜日(2009年製作の映画)

3.0

一年の半分をハロウィンの仮装のために注いでいると言っても過言ではない私なのだが、今年はほとんど何もできなかった。だからせめてこういうの見たいと思ったわけ。

昭和末期生まれの私にとってジェイソンは結構
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ビンぞこメガネ(2010年製作の映画)

3.0

想像力。可能性とは。

赤ちゃんとか見ると「わぁ、無限の可能性!」と思う。その無限の可能性を日々削ぎ落としながら誰もが大人になってゆく。。

父、息子、そしてビーチ(2020年製作の映画)

3.5

立派な彫り物が入った親父と息子。ビーチに行きたい息子のために親父がひと肌脱ぐ。

息子がなかなかいい面構えしてる。若き日の柳楽優弥みたいな。

カーテンの向こうに(2014年製作の映画)

2.5

よい友だちとの助け合いの話。

お前この次同じ声で歌うんやろ、というツッコミはなしで。

そして父になる(2013年製作の映画)

5.0

近所のツタヤがDVD、CD、コミック含むレンタル品を全品大売り出しし始めて、じき閉店に。溝口健二も増村保造も京マチ子も若尾文子も市川雷蔵も、このツタヤで借りまくってたからとても思い入れがあったので、大>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

5.0

是枝映画って、見ようと思うまでにものすごく時間がかかる。コンディション整えて見なきゃならんから、『万引き家族』とかストーリー読んだだけで怖くて一年くらい見れなかった。

巷間いわれてるように、見れば見
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サーマルガンを持つ女/Girl With a Thermal Gun(2020年製作の映画)

4.0

なかなか、この発想はなかったわ。しかもこれ2020年なのね。コロナをネタにして明るい映画作るスピード早くね?

コロナ禍で会えなくなった人もいれば、コロナ禍だから出会えた人もいるのでしょう。

ちょっ
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