ryosukeさんの映画レビュー・感想・評価

ryosuke

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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

全編奇妙なことが起きる映画

それは宗教だから合ってるのか、やっぱりこれはおかしいことなのかと思ったり、
この話自体ファンタジーなのか薬による幻想なのかいろいろと微妙で曖昧な世界観によって妙に居心地の
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

医者(ウィレム・デフォー)が、2人目に作った子供をベラと平等に愛せないと言っているシーン

これは「正しい」とか「こうあるべき」ことを頭では理解していても人間のその時の感情によって自分の都合の良い方向
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

3人の女性の善とも悪ともつかない微妙な内面の心情を表情だけで見せる長いカットに説得力のようなものがあるのは、キャラクターの狂った面と悲しい面を感情移入しやすく演じた俳優の力にあると思った。

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

デヴィット・フィンチャー監督の作品は主人公の内面がある信念によって狂っていくという話が多いですが、今作は「セブン」「ファイト・クラブ」とは違ってその狂いが小さいく分かりにくいのが特徴です。

しかし、
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.8

この映画が表していることは、社会の厳しさや冷たさだと思った。 
その悪い側面は貧しい人や少し変わった人を冷たくあしらうことであるが、そのような厳しさを経験することによってスターになれるという事実も忘れ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.3

今作も仲間のために走るイーサン。
その姿はまさに配信サービスに屈さずに観客のために映画館で映画を見てもらえるように商業映画を製作し続けているトム・クルーズそのもののようにも見えてきて本当に頑張ってほし
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エイリアン2(1986年製作の映画)

4.1

前作に増してバトルアクション的な要素が増えた今作は守るべき子供がいる主人公と同じく守るべき子供がいるエイリアンの母親同士の戦いがあり、かなり迫力を感じた。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

この映画における積み木は、「君たちはどう生きるか」という題名の通りどのようにして人生を構築していくか、どのようにして前に進んでいくかを表していたのではないかと感じた。

LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)

4.4

この物語は「何者にもなれない者」が選ばれし者となって話が進んでいくんですが、その「何者にもなれない者」というのはこの作品の題材であるレゴの"創造性"の無さを表していてそこからの成長を描いた素晴らしい作>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.4

こうあるべきと決められた「物語」にとらわれず、自分の進みたい道へと進む子供と、それを守ろうと阻止しようとする大人の対立と成長を描いた本作。

それでもお互いを想い合う親と子の愛を描いた所が非常に良かっ
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.7

個人的にこの映画がすごく好きなのは、アニメだけどリアルな世界観と共感しやすい子供の主人公だからだと思います。

さらに、マイルスがアフリカ系とヒスパニック系の血を継いでいるというのもあり、「誰でもスパ
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

この映画はある角度で見ると良く映る所も違う角度で見ると最悪なことになってしまい、そのすれ違いによって「怪物」が生まれてしまうことを描いていると思いました。


特にそれがよく表れていると思ったシーンは
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

家族が花火を見るために家の隙間から顔を出すシーンの引きのショットで、周りのどの高層マンションの部屋よりもその平屋が一番温かい黄色で光っていたのは、どんなに貧富でも、血が繋がっていなくても、家族の"絆">>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

この作品は「ありのままの自分・他者を受け入れること」が一つのテーマにあると思います。

例えば、今回出てきたガモーラはガーディアンズではないし、クイルのことも愛していないように、そのガモーラのありのま
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

5.0

この作品は、ガーディアンズのメンバーを二人組にしてそれぞれのキャラクターを深掘りして関係を昇華させた上で全員が合わさるとあう構成を取っています。

この構成は、一人ひとりのキャラクターを丁寧に描くこと
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.0

今作は「純黒の悪夢」とは違って多くのキャラクターを描きすぎず、灰原を中心とした数少ないキャラクターに焦点を当てて、灰原の"成長"を他人に伝える段階に入った感じが良かった。

スーパー!(2010年製作の映画)

4.0

目の前に大切な人がいなかったとしても、他人には知り得ない"コマ"と"コマ"の間の大切な人との一瞬一瞬を増やしていくことが幸せへの一歩なんだという優しい映画でした。

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

3.4

ハーモニカの音楽が流れる中、犯人に追いかけられる冒頭はオシャレで引き込まれました。

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.1

抗争が起きている街を表すかのような瓦礫の中から新しい建物を写す看板へ、そして、ゆったりと撤去される建物を写し出すこのカメラワークは見事としか言いようがないし、その後のダンスと歌と"ケンカ"の一連の流れ>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.7

単純明快で楽しみやすい娯楽作品だけどその上に見た目だけでは語れない家族、仲間の自由な関係を肯定する優しさもある映画でした。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.9

この作品が複雑だと感じたのは、政府の強い権力に対して抗う新聞社の中に、発言をないがしろにされる女性の抗いが強く描かれていたからだと思います。

宇宙戦争(2005年製作の映画)

3.7

スピルバーグ監督の映画は主人公の家族が重要な役割を担っていることが多いけど、この映画に関してはそれが顕著に現れている。

この映画において"家族"が重要だと感じたのは「共生」 することがテーマにあった
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.7

いかだや浮樽でサメが迫ってきてることを表したり、ヒレだけをみせたりするなどのサメの全体像を"見せない"演出は見えないものがやってくる感覚になり、より恐怖を掻き立てている。

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

3.5

宝を奪い合う「追う」「追われる」アクションは見ているだけで楽しい好きなシーンでした。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.6

禍威獣の肌の感じや動き方、それと闘うウルトラマン、その撮影全てにおいて自分好みなアクションだった冒頭は見ていて楽しかったです。

シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.9

ただのヒーロー誕生譚だけになるのではなく街中に神話の世界観を入れ込むことによって絵的に美しく、コメディになりすぎないバランス感覚の優れた映画でした。

複製された男(2013年製作の映画)

4.5

支配をする女性をクモで表したり、男性がドアの淵に収まった時に陰で暗くなる描写など、90分という短い間に詰め込まれた支配の描写は"異常"と言えるほどの狂気を感じました。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.3

人を正面に捉えた撮影とテンポの良い編集によって繰り広げられるゴジラ対策の会話劇はキャラの濃い役を演じる俳優によって密度の高いものへと昇華された素晴らしいシーンでした。

RRR(2022年製作の映画)

4.3

映画は、その作品の持つ意味や技術的な所を評価されることが多いけどRRRはただ熱くなれて楽しめる映画であり、そのパワーが人々を感動させる素晴らしい映画だと思った。