良識による触れてはいけないことと初めてのお使い的残酷テイストがものの見事にサスペンスに結びついていてほとほと感心させられましたよ。
「見世物としての綱渡り」を「見世物としての映画」として撮ってらっしゃるよ。巨匠の狙い通りだと思いますが、劇場を出て地に足を着いた時にホッとしましたね。
さして必然性がないまま芝居掛かった状況で、来る!って時にきっちり来てくれる様は正に学芸会的であって、親が子の成長を見守るごとく微笑ましく見たんですが、ホラーだよねこれ。
原作では執拗なPDCAサイクルが生む陽のギーク感がエンターテイメントに直結してたのだけど、映画ではCAが削られてる分ラストにアガらないのな。
でも実際に音楽が流れると心躍るのが映画の素晴らしいところ。>>続きを読む