くつぞこさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

くつぞこ

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ファーザーズ・デイ/野獣のはらわた(2011年製作の映画)

4.0

ちゃんと「映画にしかできないこと」を徹底しているじゃないですか。美術もセリフもスコアも素晴らしい。大変笑わせて頂きました。

マレフィセント(2014年製作の映画)

3.0

アクション場面がしっかりしてて素晴らしい。カメラの寄り方が香港映画みたいで面白かった。"男"の扱い方が極端に下劣であることに寂しさを覚えるが、その振り切り方に敬意を表します。ただ一点、呪いが現実となる>>続きを読む

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

1.5

特筆する程魅力のある画面がない。アニメなのに。全部喋り倒しちゃった。映画なのに。

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版(2014年製作の映画)

4.2

超面白え。次から次へと燃えるし度肝を抜かれるのにどこか既視感があるので安心して笑えてしまう。コワさは薄れていっているもののヤバさがどんどんエスカレートしている。このバランス感覚は素晴らしいです。

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

2.5

世間で起きる些末てありながらかけがえのない生を了解してしまえるようになってからもう一度見たい。これを有難く感じるにはもう少し歳月が必要。

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

2.2

序盤「トムクルの人生大迷惑」が真に楽しいのだけど、戦闘シーンがまるで味気ない。未熟→成長→廃人に到る深みもない。映像を載せているにも拘らずラノベよりライトな仕上がりなのは一体。

ブルージャスミン(2013年製作の映画)

4.0

アナ雪のリアルに痛いやつ。自己責任にダメを押す環境要因が容赦ない。それでもラストのつぶやきにウッディ・アレンの良心を見た。

渇き。(2013年製作の映画)

1.0

相変わらず画面で丁寧すぎるほど説明して頂いたので原作との差異が大変分かり易かったですよ。あるいはただ単に横からの不意打ちを演出したかっただけなのかな?お疲れ様です。

なんちゃって家族(2013年製作の映画)

3.5

たぶん映画クレヨンしんちゃんを実写化するとこんな感じ。家族とは血縁ではなく役割を演じることで形成されるということが身に沁みる。

ノア 約束の舟(2014年製作の映画)

2.0

岩肌にしがみつく人々があっさり波に攫われる引きのショットなどの天罰絵図が印象に残る。箱舟内がシャイニング化して若干楽しくなるがその他は苦痛。

ニード・フォー・スピード(2014年製作の映画)

1.0

なんですかこの色気も迫力もないカーアクションは。もうちょっとアングルとかカットとか考えたらどうなんですか。

オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

4.0

「触らぬ神に祟りなし」を「実際触ったら祟られた」ところまで俗物的に視覚化してくれる。頻出するスロー演出や強調される色調に態とらしさが感じられないのは構図とアイデアと変態性が画面上で蠢いているからか。

ポール・ヴァーホーヴェン トリック(2012年製作の映画)

2.2

本編前のメイキングが何かメタ構造になっているのかと期待しちゃったじゃないか。ただのメイキングを事前に見せられるのであれこれ言い訳がましくなっていやしませんか。

ハナ 奇跡の46日間(2012年製作の映画)

3.8

たまにこういうド直球スポ根を見て泣いておくことは、実際にある狂った世界において正気を保って生きていく糧となるのよね。

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.8

一つ一つの美しいカットを俯瞰すると、緻密で隙間なく埋め尽くされたもう一つの枠が浮き出てくるように、最終的に曼荼羅の如く世界が配置されているかと思えば、つまりは"空"というまるで色即是空を映画化したかの>>続きを読む

X-MEN:フューチャー&パスト(2014年製作の映画)

2.2

クイックシルバーが超イケてるしレイブンはエロくていいのだけど、どうも決め手に欠ける。色々と強引なのは逆に魅力となっているからいいとしても、それぞれが戦う理由にパンチ力がないので興味が持続しない。シリー>>続きを読む

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

2.5

傷口を見せないことでより残酷になってるし、ポール・ダノのクソっぷりも最高。しかしそれだけの映画。長回しとハンス・ジマーの音楽がわざとらく感じる。

スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.0

説教と説明がかったるいのを除けば面白いじゃんか。「開けゴマ」で繋ぐ車両内世界一周旅行はポン・ジュノが見てる世界と彼の国への思いかしら。

アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

4.6

三次元ハイスピードアクションが素晴らしいのに加えvsエレクトロでもの凄いことに。因果と葛藤の描き方が相変わらずエグい。いや、さらに残酷になっている。しかしそれら全てがラストシーンの為に演出されていて、>>続きを読む

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

4.6

若干カメラが揺れ過ぎるところがあるけども、各キャラクターの演出及び戦闘が素晴らしい。展開は淀みなく流れ、サスペンスもしっかり演出。M:Iゴーストプロトコルの派手さと上手さ、ボーンシリーズの寡黙なシビア>>続きを読む

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

3.3

ク、クライマックスの文字通り肥大化した画面が狂ってる(誉)。古き良きニッポンとか父権とかを笑い飛ばしながら家族の絆へ集約するのかと思いきや、アイデンティティが崩壊するディック感覚溢れる残酷な展開。シビ>>続きを読む

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

3.5

遺伝子組み換え化学調味料未使用、きちんと出汁を取り天然素材の旨味を活かした至高の料理。天然物ゆえの危害も加味されており、決して安全性は保証されていないところも秀逸。

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.7

黙々と爆弾処理したり、誰かに告白したりされたり、酔っ払いが世界を救ったりするのと何も違わない。とことん肯定的、とことん自由で解放された気分。「好きな時に、好きなことを、好きなだけやる。すなわち"これで>>続きを読む

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年製作の映画)

2.9

特定のジャンル映画を基にしてはいないがそれでもエドガー・ライト流セカイ系映画の中にある。絶品の台詞回しにキレのある格闘アクションが加わってとても楽しい。が、キャラクターの個性が台詞に寄るところが多いた>>続きを読む

インシディアス 第2章(2013年製作の映画)

3.8

「知りたい」というミステリーと「でも怖い」ホラーがとてもバランスよく互いを高めあっている。そして相変わらず小道具の使い方が上手い。すべてが物語を運動させるように仕上ってて大変面白かった。

LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)

4.5

テンションがブッとんでる。映像もブッとんでる。お話しもブッとんでる。でも全てはレゴがレゴ足る所以から生まれている。
クライマックスに至るアイデアに驚き、周到なシナリオに打ち震えた後、猛烈な感動が襲って
>>続きを読む

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

4.2

フルメタルジャケットmeets the 高地戦。緊張→緩和を繰り返す合間にいくつも絶望的展開があるのだが、冒頭の訓練シーンが活きているので運動が維持される。ZDTやキャプテン・フィリップスで無敵だった>>続きを読む

ロボコップ(2014年製作の映画)

3.8

もう少し"意思"を可視化して欲しいという不満はあるけども、生々しい肉体部分を映すことで多少補完される。それぞれのキャラ立ち、ロケーション、ゆらぎ、総じて面白ろい。

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

Aと思ったらBの話し…と思ったらaだった。Bへミスリードしているように感じるが、aに至った瞬間Bは必要条件になっており、余計な要素を全く描いていない。そこが面白いのだけど問題はaに納得できるかどうか。>>続きを読む

アナと雪の女王(2013年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

エルサの二度目の成長が驚くほどあっさりし過ぎている。おかげでじっくり抑圧し、かつ流れるように自己を解放させられた直後にくるLET IT GOがピークになってしまっている。圧倒的な画力と迫力の歌声は途轍>>続きを読む

映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊(2014年製作の映画)

1.6

全ての問題を解決してしまう全能の秘密道具へ制限をかけなければならない都合と、主人公(ジャイアン)を成長させるための都合が合致していて良いのだけど、えらくもたつく。制限故に、限られた道具をいかに工夫して>>続きを読む

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

2.5

役者が良過ぎて映画が霞む。唯一眩いのは観音様への御祈りシーン。

ホビット 竜に奪われた王国(2013年製作の映画)

3.8

素晴らしいジェットコースターアクションにドラゴン造形、伝説のアイテム、さらにツンエルフとイケメンドワーフの恋まで挟むなんて贅沢の極みです。お腹いっぱい。

麦子さんと(2013年製作の映画)

3.6

シンメトリーがだんだんと重なっていくと同時に、丁寧に記憶も積み重なるのでいくのでしっかりカタルシスがやってくる。強がりと本音の多重奏が痛々しくも愛おしい。