このレビューはネタバレを含みます
凡作かな
架空の革命家イェナチュを巡る歴史ミステリーもので、主人公の意識や目線を過去にシンクロさせる展開は面白い
とはいえやはり少々手の込んだミステリーorサスペンスものという感は拭えず、舞台をスイス>>続きを読む
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佳作かな
この映画に似たような作品でいうと、フェリーニのローマを思い出した(さすがにフェリーニほど色々突き抜けていない)
基本的に思い出の中のホテルについての話だが、合間合間に<今>へ時間が戻る。個人>>続きを読む
冒頭で写される、コンベアを流れてレジの終端にせき止まる肉塊がどうにも物悲しくて、全体的に秋の曇り空のような調子の映画という印象だった。
この映画はラブストーリーではあるけど、
<ロシアのウクライナ侵>>続きを読む
何を言おうが揺るぎない名作だと思うけど、贅沢を言うならもう1時間ほど尺が欲しかった。
(身体的には、映画館の椅子が辛かったのでもう1時間は正直大変だけど、それはまた別の問題)
アイドルの苦悩と私生活というのは一種のタブーともいえるので、その聖域を覗き見るのはゴシップ的な愉しさがある。(アイドルがSNSやってる時代に、もはや古い見方?)
その意味で、部屋を覗かれていないか主人>>続きを読む
とても良い映画だった。
あまり差し障りの無い程度で内容について言うなら、父と次男の会話はじんわり沁みた。
演出云々というより、90年代初頭(もっと昔に見える)の映像が綺麗な質感で映っていて、それだ>>続きを読む
The・中学校の道徳で流されるビデオ感のあるストーリーだけど、中盤で思わず感涙してしまった。神奈川から屋久島までを往くロードムービーのマクロな視点と、人物描写のミクロな視点のコントラストが良く整った映>>続きを読む
余生が少ないおじいちゃん達がそれでもゾンビから生き抜くために戦う映画ってテーマはなかなか捻られてて面白いと思うんだけど、映画本編はそんなに緊迫感は無くて普通に楽しいエンタメで終わった。
以下ネタバレの無い範囲で感想。
良かったところ
・前2作を観ていなくてもしっかり楽しめた
・伏線の回収がしっかりしていて意外と飽きずに観られた
・作品の世界観や登場人物が独特でハマると癖になる
・ク>>続きを読む
【初見時レビュー】
個人的にはあまり刺さらなかった
(作品の構成が過去の回顧で、あまり趣味じゃなかった)
ただ映画自体は、最高の夏の思い出を描いたエモい()映画と一言で片付けられるほど浅くは無いとは>>続きを読む
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バート・ランカスターは「地上より永遠に」の演技が渋くて堅実なイメージがあったので、この映画の、海パン一丁で家を目指してひたすらプールで泳ぎながら家に向かう不気味な役が意外性があって面白かった。
物語>>続きを読む
ゼロ年代初めの東京の風景がとても良い。これだけ時間を贅沢に使って、あえて東京の何の変哲もない場所を映していくところに味わいがある
手堅く練られた脚本のスリラーで、コンパクトな尺の割に終盤で物語をきっちり畳み掛けていくので、内容にまとまりがあって良かった。ただ演出上しょうがないことだけど暗い場面で何が起こっているか分かりづらい箇所>>続きを読む
スティーブ・ブシェミ(『双子』で出てきた俳優)が根拠の薄っすいプレスリー双子説を繰り出すところとかウザったさは妙にツボに入って笑えた。短編によっては好みが合わなくて退屈で辛かったかな。
外からよそ者がやってくるor町の出身者が久しぶりに帰ってきて廃れてた町が発展していく系のヒューマンドラマ系映画って結構あるような気がするけど、女性が主人公というのは珍しくて結構面白かった。
砂漠のハイ>>続きを読む
多分、怪作のカテゴリの映画だった。
色物映画感は否めないけど、「武士道ってカッケー!」で終わらせずに結構綺麗に締める所とか、主人公の寡黙な役柄が硬派で気に入った。
展開ごとに『葉隠』の引用で緩急をつけ>>続きを読む
マイルドでほっこりする映画で、疲れた時に観ると癒やされそうな気がする。
似たような映画の 都会のアリス よりも取っ付きやすい映画だと思った。
ヴェンダースの迷走期かな?と思うくらい、わざわざ監督したのが不思議なほどにオーソドックスなサスペンスだった。
元が70年代のフィルムと思えないほど4Kレストア版の画質が美麗で、正直この映像を観られただ>>続きを読む
まず主演のガイ・ピアースがええ身体してんね〜っていう感想があって、
筋書きは20年前の当時だと斬新だったんだろうなと思った。
同じ監督が撮ったテネットのプロトタイプと言えなくはないけど、結局何が言いた>>続きを読む
アカデミーの作品賞にノミネートされるだけあって、構成が練り込まれている。
鑑賞直後はサスペンス的な展開でエンタメとして楽しめるし、鑑賞後に解説をインターネットで探しても気づきがあって面白かった
例>>続きを読む
文明が極度に発展すると人間は阿呆になる、という劇中の台詞が印象的だった。
映画の舞台はまさに環境を破壊して高度に発展していく70年代の社会。
主人公の青年には一緒につるむ友人も結婚に前向きな恋人(但し>>続きを読む
「ストーリーは爆破と乱闘のオマケくらいにくっつけとくか」みたいなノリで、とにかく派手な場面が多かったので面白かった
江戸時代末期に突発的に発生した謎の運動「ええじゃないか」に興味を持ったので鑑賞。
物語のクライマックスを終盤でお祭り騒ぎへ繋げる展開は、フェリーニの「8 1/2」、クストリッツァの「アンダーグラウンド>>続きを読む
シャマラン映画にはB級テイストのスリラーを求めてるので期待通りのもので良かった。超常現象の設定が素人目でも「ん?」と思うような緩さだったけど…
邦題は「レナードの朝」だけど、内容的に原題の awakenings をそのまま片仮名でタイトルに据えても良かったかな?と思った
(awakeningsをそのまま直訳してしまうとどこかスピリチュアル系っ>>続きを読む
「嫌われ松子の一生」を撮った監督の作品と分かってから、所々のコミカルな演出がとても腑に落ちた
「シャイニング」とシャマランの「ヴィレッジ」を混ぜたようなテイストのスリラーだった
カーレース映画はこの作品の他は「ラッシュ」しか観たことないけど、どっちもヒューマンドラマとして良作
老人が主人公のロードムービーはベルイマンの「野いちご」のようでもあり、アメリカン・ニューシネマのキャラクターが年をとって旅をする映画があるならこんな風な物語になるのかなとも思った。