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この映画のドラマ的なクライマックスは、刑務所から脱走した父親を探す旅に出た主人公の兄弟が、終盤に父親と出会う場面だと思う。大学で哲学を専攻していた内気な性格な弟は父と穏やかに対話する一方で、兄は言葉を>>続きを読む
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人間味が無いという意味のスラングで「木の股から産まれてきた」という言葉があるけど、ひたすら人間に寄生しては無慈悲に殺しまくる魔女が最後に木の股(根っこ)から出てこようとしたところでとどめを刺されたのは>>続きを読む
入ると進む時間の向きが逆になる回転ドアの説明がもう少し丁寧ならもっと分かりやすくなると思った。あと、そんなとてつもないテクノロジーが「そこにもあるの?」っていうくらい沢山ありすぎて時間の向きの変化に付>>続きを読む
アダム・ドライバーも出てるし凝ったホラー映画なのかな?と観たら超B級な内容で逆に感心した
90'sアメリカにいたストリートボーイズの雰囲気が凝縮されていてかなり良かった
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2020.9.19 @渋谷ユーロスペース
観る前は、ライティングがこだわり抜かれた、映像をたのしむアート映画だと思ってた。
いざ観てみると、とにかく1つのシークエンスが長いこと長いこと。
中盤から、ア>>続きを読む
台湾史と個人史を並行させて物語をつくろうとする試みは非情城市が思い出されるけど、奇しくも同年1989年の公開だったらしい。(この時期の台湾凄すぎる…)
この先もDVD化されない可能性を考えても、劇場>>続きを読む
中島みゆきの『瞬きもせず』という曲がとても良かったので、タイアップの映画が気になり観てみた。
大竹しのぶも小林稔侍も若い…という程ではないんだけど、バブル崩壊して間もない雰囲気が感じられてなかなか楽し>>続きを読む
80'sアメリカのティーンエイジャー+マ○ファナ+誰もいない校舎でダンス=最高
友達ヨーキー君役の子役が良い味出してる
(その後調べたらリメイク版のホーム・アローンの主役に内定したらしい。すごい)
中学生の時にBSの都市伝説ドキュメンタリーで犬鳴村の特集を観たことがあったのでレンタルしてみた。
序盤の廃村の感じは良かった。もう少し言うなら、昼間の廃村の風景も撮って欲しかったと思う。(田舎の廃墟や>>続きを読む
昔観たティム・ロビンスのオリジナル版が名作だったので、このリメイクをレンタルしてみた。
「エックハルトの説教の引用はちゃんと抑えてるな」とか「浴槽で沈んで浮上するシーンはやっぱり外せないよな」とか、所>>続きを読む
終盤、摂取するとパワーアップする煙を保管庫から取り出しまくってラスボス霊能お姉さんがドーピングするくだりで、やっとこの映画のジャンルがSFバトルなんだと分かった。
P.T.アンダーソン監督『マグノリア』のようなドラマチック群像劇を予想して観たら、想像を絶する次元のブラックジョーク映画だった。衝撃のラストからのエンドロールで思考が停止した。よくこの映画の監督暗殺さ>>続きを読む
この映画は、とにかく伝えたいメッセージをビジュアルで表現することがとても巧い作品だと思った。
地下室や坂の上の豪邸という舞台装置、視点の高低差を意識した演出によって、作中の表現をすれば「象徴的に」、格>>続きを読む
第一印象が、「『ゼイリブ』のパチモンみたいなタイトルだな」という映画だったけど、鑑賞後はなかなか言い得て妙な邦題だなと思った。
2019年にもなって人間がテレビに(!)操られるプロットとか、妙に肉々し>>続きを読む
ふと、「追ってくる殺人鬼がイケメンだったら怖くなかっただろうか?」と思ったけど、出口の無いお化け屋敷で追いかけ回されるシチュエーションが既に気味悪いので、やっぱり怖い
殺人が起きる度に、リビングにある置き電話からベルが鳴るアイデアは古き良き映画という感があって好き。
ただ終わらせ方に無理があって、最終的に辻褄が合わなくなってて残念
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主人公の笑顔で終わるラストカットは、「自分の本当の在り方やしたい事を周りの親しい人々に理解してもらえず、その事実にひとたび気づいてしまったら、いっそのこと死んでしまったほうがマシである」という捨てばち>>続きを読む
アイデアが面白いサスペンスだった。筋書きはどこかで観たことあっても、撮り方次第でいくらでも面白くなるんだなと思った。
タイトルのモジり元のスイス・アーミーナイフを訳すと十徳ナイフなので、さしずめ翻訳すると『十徳男』になるのかな。B級映画ネーム感半端じゃない
D・ラドクリフが死体役で酷い顔をして助演してると聞いていたの>>続きを読む
序盤・中盤・ラストシーンの感想は、
普通・まあ怖い・超好き!
な感じで、総合的には結構好きな部類のスリラーだった。
レンタルビデオのトレーラーが最高に面白そうだったので観てみた。
70年代とか80年代のアメリカンニューシネマ、フィルムノワールを現代で実現した映画という感じだった。(雰囲気的には『フレンチコネクション>>続きを読む
あらすじは、ある瞬間に電子端末を使っていた人達が、突然ゾンビに変わるSFスリラー。
原作は2006年の出版だけれど、この映画が公開されたのはつい最近の2017年。
話のオチが原作と映画で違うんだけ>>続きを読む
一時期ダークタワー・シリーズの大ファンだったので、ファン的に良かった所を書きまくりたい。
・冒頭のクレジットで出るフィルム制作会社の名前が「テットコーポレーション」。
※テットは、作中言語で「仲間」>>続きを読む
冷静に考えると本人にとってはトラウマ必至の境遇で育った主人公だけど、
それでもほのぼのとした感じで観せてくれるのは安心感ある。
この映画が好きな人は、ダッチワイフを恋人として実家に連れてきた男が主人>>続きを読む
モーテルの若者たちをリンチするデトロイト市警の演技がえげつなくて凄みがあった。
筋書きにリアルな一貫性があって、いかにも「ありそう」な展開から徐々に狂気的な幻想に没入していく雰囲気は、フィンチャーの『ゲーム』とか、『マウス・オブ・マッドネス』に近い印象だった。
この映画の雰囲気>>続きを読む
サントラが欲しくなるくらい挿入曲が良い。場面場面の色使いにも気を使っている映画で、インドの風景を走る特急電車に乗って旅をしたくなる気分になった。
ラストシーンはとても印象的で、それまで背負っていた亡く>>続きを読む
もしも退役軍人のおじいさんがクリント・イーストウッドだったら、盗みに入った若者を諭し、盗人側にも単純な悪とは言い切れない微妙な立場があり、何かしらの問題を提起する含蓄のある名作になったのではと妄想した>>続きを読む
シャマラン(が脚本原案)のスリラー。
自分はオフィス街の高層ビルで長時間エレベーターに乗ることがよくあるので、エレベーターという密室に数人で閉じ込められるという恐怖が親近感があって良かった。
よほどのキング・フリークでもない限り観ない方が賢明。
ところでキング原作映画は世間的な知名度の高い作品(ショーシャンク、スタンド・バイ・ミー等)とマイナー作品のクオリティ差が極端だと思うけれど、後者で>>続きを読む
とあるアメリカの町にあるアパートで、夫婦が喧嘩をしていた。その夫婦の夫は口論が白熱するとライフルを持ち出して怒鳴る癖があって、その日も案の定銃を持ち出した。
いつもなら弾は込められていないのだが、運悪>>続きを読む