kaitomoさんの映画レビュー・感想・評価

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キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

3.0

承認欲求が悲劇をもたらす。エロもグロもない。ファミリー向けのゆるいホラーコメディ。未体験ゾーンの映画たち枠のような作品がいかにして大規模公開に至ったのかが気になる。
過激な描写が一切ないし、ナマケモノ
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オーメン2/ダミアン(1978年製作の映画)

2.9

あれから七年の時が経ち、親戚に引き取られ、健やかに成長したダミアン君。この間、不審な事はなかったのだろうか?
それはともかく、またしてもダミアン君の周りで不審死が相次ぐ。
やってる事は前作と変わらない
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

山下敦弘監督の作品は、派手な描写がなく、退屈になってしまう作品も多い印象だが、本作は各シーン面白かった。綾野剛がヤクザ者でありながら愛嬌あるし、子どもたちも可愛かった(芳根京子も無駄に可愛かった)。>>続きを読む

赤穂城断絶(1978年製作の映画)

3.8

こってりした演技、大げさでカッコ良い音楽や、空間を活かしたゴチャゴチャした乱闘(殺陣はイマイチ)等、深作欣二演出が冴える忠臣蔵。本作こそ登場人物名を字幕出してほしかったな。昔言葉のセリフが割と聞き取れ>>続きを読む

ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.7

ラブドール職人にスポットを当てたというところで、そこに関するエピソードが面白い。安定感のある主演二人に、きたろう&ピエール瀧という魅力的な脇役で手堅い。
ちょっとしたやり取りも楽しかったりリアルだった
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

-

大分寝てしまったので未採点。
もっとスリラーな感じかと思ってたが、落ち着いた静かなシーンがほとんどだったので、目が覚めなかった。

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

2.2

前半退屈、後半胸糞で、カタルシスゼロ。主人公のマーガレットがただただ不憫。
気持ち悪いショッキングな展開と描写で煽ってくるスタイル。割とキツイ。かと言って別に目新しいわけではない。退屈な時間も長すぎる
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オーメン(1976年製作の映画)

4.1

クラシックホラーでありながら、割とエンタメ度が高く、被害者がどんがらがっしゃんと派手に死ぬのが良い。
ちゃんと定期的に良からぬことがしっかり起こって、徐々にあの子供ヤバイかも何とかせねば…とお父ちゃん
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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

4.0

人間界に紛れ込んだ異星人X。危険はないと言われても疑心暗鬼の人類。恐怖を煽るメディア。主人公である記者は、Xである可能性が高いターゲットに接近し、親しくなっていく。そんな中での記者の葛藤が中心に描かれ>>続きを読む

毒娘(2024年製作の映画)

2.2

冒頭からタイトルが出るまでの所は良かったんだが…。
謎の女の子が普通に可愛らしいルックスでまるで恐ろしさや狂気もない。モラハラ気味の夫と、本音を話さないウジウジ妻が苛つくだけで、ホラー的緊張感は皆無。
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

独特な構成、ぶっとい音圧が印象的。難しそうだが、人間的葛藤は分かりやすい。実験成功シーンの迫力は凄まじい。実験成功に無邪気に歓喜する人々は今の視点(特に日本視点)で観ると醜悪極まりなく、そこでその恐ろ>>続きを読む

そこにいた男(2020年製作の映画)

3.0

片山慎三監督の短編。クズ男にハマってしまった女の凶行。無駄はないが、まあよくある話で、そんなに見どころはない。局部は編集しなくてすむように、隠れるように撮ったほうが良かったのでは。
女性取調官が違和感
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突貫小僧(1929年製作の映画)

3.8

小津監督の短編(14分版)。小津映画の子供は生き生きしてて小生意気で面白い。親分さんのハゲ方が不思議。
倍賞美津子と寺田農が声を当ててた(読み上げるだけなのでなくても良い)。

サイレン(2017年製作の映画)

4.0

津川さん主演の短編。言葉が通じないことで生じる不信感とすれ違い。複雑な構成だが、スッキリとまとまった話。 映像も音楽もカッコよくて良かった。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.1

後編見ないと評価は確定しないが、とりあえず面白かった!
本作は青春モノとしての要素が多めだが、そこには常に陰な部分がある。栗原さんのくだりの表現が素晴らしく久々に涙腺が湿った。非常事態において変わって
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.3

暴動を煽ったという罪で、反戦集会等の活動家達が起訴され、法廷に引っ張りだされる。しかし、そこで待ち構えるのは、腐れ判事が牛耳るクソ法廷だった!
社会的に深刻な背景がありながらも、軽快な演出とテンポの良
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

3.4

ずっと歌ってた。声に出して言いたい名前、ジャン・バルジャンは、1切れのパンを盗んだ罪で投獄され、19年の投獄の末、仮釈放。そして、8年後急に市長になっていたのでビックリ。どうやっ手そこまで登りつめたの>>続きを読む

ペナルティループ(2024年製作の映画)

2.8

復讐タイムループ。設定自体は面白いが「観客のご想像にお任せします」の範囲が広すぎる。主人公が知っている情報・知らない情報の提示のされ方がイマイチで、どういうモチベーションで復讐をしていて、なぜあんな風>>続きを読む

JSA(2000年製作の映画)

4.3

南北の男達の禁断の友情の行方…。
冒頭からこの話が悲劇に向かうことは明らかにされているので、友情を育んでいくすべてのほのぼのシーンが切ない。
実際に起きたことを描くシーンが早すぎて、把握できなかったが
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スラムドッグス(2023年製作の映画)

3.8

可愛い犬達を使って、ここまで下品にやるとは…。飼い主と遊んでいるだけだと思ってたら捨てられて可哀想な犬さん達の友情物語でもあるが、ウンチいっぱい映るし、チンチンネタも多くて、ずっと下品。悔しいが結構笑>>続きを読む

ティム・バートンのコープスブライド(2005年製作の映画)

3.9

死人たちの世界の表現のセンスがぶち抜けてるので、それだけで観ていて楽しい。死んだ女(目玉がよく落ちる)と結婚することになってしまう、という話は大して面白くないし、終盤も粗い展開ではあるが、それでも充分>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

4.0

凍った世界で最後の人類を載せて走るディストピア電車での革命。最後尾から敵を蹴散らし、先頭でふんぞり返ってる独裁者をぶち殺しにいく!
この設定(粗いけど)好きだなー。車両ごとに違う世界があって楽しい。唐
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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

4.1

農場作りドキュメンタリーだが、もはやこれは小さな地球を作っているという話である。あまり良い環境でないところからスタートし、土地を耕し、植物を植え、肥料を作り、動物を入れ…と膨大な作業が発生する。そこで>>続きを読む

フライトプラン(2005年製作の映画)

3.7

一緒に飛行機に乗ったはずの娘が消えたが、誰も彼女を覚えておらず、搭乗記録も残っていない。錯乱する母カイル(飛行機詳しい)は大暴れ。果たして真相は…?
という話だが、孤立無援のカイルさんが不憫で辛かった
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変な家(2024年製作の映画)

3.9

間取りが変というだけのところから、テンポよく展開していき、ぞくっとするおぞましい真実が出てくるのがなかなか面白い。子供がつけてる仮面もやたら気持ち悪いし、直接的に見せなくてもグロテスクさが伝わる描写も>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.8

岡田将生はサイコパスがよく似合う。犯行現場を、偶然目撃した少年たちが犯人を脅迫していくが…という話だが、展開し続けるシナリオが秀逸で最後まで興味深く見られた。
朝陽君も序盤から何やら隠し事がありそうな
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.6

最悪な家庭環境で、犬だけが救いだった男。頼れる人もなく、脚まで不自由になりながらも、仕事を懸命に探し、犬とともに必死に生きてきた。しかし、彼が平穏を手に入れることはなく…。
じゃあどうすればよかったの
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13の選択(2014年製作の映画)

4.0

ゲームをクリアすると賞金が貰える。最初はハエを殺すこと、レベル2はそのハエを飲み込むこと…。全部でレベルは13あって賞金も大金になっていくということなのでエスカレートしていく事は容易に予想できる。少な>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.1

2、3、すっ飛ばして鑑賞したけど、問題なく面白かった。画面の奥行きをしっかり使った複数人対複数人の立体的なアクションが見応えありまくり。アクションシーンがいちいち長いんだけど全然飽きない。
ドニーさん
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.4

緊張感のまったくないスパイコメディ。会場満席なのに、あまり笑い声がしないから、滑ってる感じになってた。お国柄もあるだろうが、もっとドッカンドッカンしてたら体感も違っただろうに。
中身としてはコロコロ展
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.1

ある男が転落死し、状況的には妻が犯人である可能性が極めて高い。しかし、果たして真相は…?と、ミステリー仕立てではあるが、むしろ本作は法廷劇を通じて語られる夫婦間の話であり、それ以上に、確定しない真実と>>続きを読む

マッチング(2024年製作の映画)

3.8

悪夢似合う女優としての地位が確立してきた土屋太鳳が良い存在感出してた。ある死体を見たときの不細工なリアクションが妙にリアルで笑った。
話運びはちょっとかったるいが、ところどころゾクッとするところもある
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

2.8

背景は美しいし、派手な映像表現も見応えはある。あるが、何やってんだかよく分からない。設定が特殊すぎて咀嚼しづらいし、ルールもぼんやりしてる。物語の軸も最後の方までぼんやりしているので、入り込めない。>>続きを読む

俺を早く死刑にしろ!(2022年製作の映画)

2.6

こういう作品は役者の演技が大事だと思うが、全体的に大分芝居がかってる。殺人犯役が特に大げさで、見ていてちょっとキツイ。
演出や台詞回しも凡庸で、終盤の展開も特段面白いと思えなかった。茶番感。
タイトル
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

ありとあらゆる不安が具現化していくような、不幸のオンパレードの前半は、めちゃ面白い。なんちゅうところに住んでるんだ。
映像的にも面白いところは多いんだが、妄想が大部分を占める内容で、脈絡がない展開が続
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ホステル2(2007年製作の映画)

3.8

拷問残酷シーンは前作よりも少なめだが、 今回は拷問する側や運営側も姿を見せ、話の見せ方の手際が良いので、テンポはそんなに悪くない。無難に面白い続編。
女性陣が美形。特にベス役はキリッとしててカッコよか
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