kaitomoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.2

特殊詐欺や、殺人後の資産回収等の犯罪の手口の描写が細かいのが面白い。
暴力シーンも、日常シーンの延長のテンションで描かれ、陰惨さを強調しないでサラッと進行する。日常から地獄の彼女にとっては、起こるべく
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.9

アイドルから女優に転身する主人公のミマが、際どい仕事ばかり来る事に悩み、謎の嫌がらせやストーカーを受け、徐々に壊れていく、という嫌な話。
バイオレンスシーンは良いが、強姦撮影シーンとか、無駄にヌードが
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

2.8

こういうの好きなはずなんだが、特に目新しさがなく、全然惹きこまれなかった。

誰も知らない(2004年製作の映画)

3.8

取り立てて悪人が出てくるわけでもないが、適切に大人に頼れない子供が生き抜くのは大変。母親は基本優しくて気さくだし、暴力を奮ったり当たり散らしたりしない。ちょっとだらしない母親として子供からも愛されてお>>続きを読む

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.2

これはタートルズ映画で一番面白いのでは⋯!? とにかく音楽がノリよく爆音なので映画館で鑑賞してて高揚感あった。独特な手書き風の絵柄も味があって、アクションシーンもかっこ良い。
タートルズが子供っぽくて
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マルサの女(1987年製作の映画)

4.0

サブスクにないのでBlu-Ray買った。
宮本信子が優秀でキリッとしててカッコイイけど、寝癖ついてたり、お茶目な部分もある。ヤクザにはビビりながらも毅然とした対応するのもイイ。
ボスキャラである山崎努
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マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

4.0

主人公夫婦が、常識なくてウザめな感じだったので序盤は心配していたが、この二人のマイペースっぷりがだんだん楽しくなってくる。
正統派ミステリー調に展開するが、道徳ゼロ、緊張感ゼロ。いきあたりばったりで謎
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.7

全部好き。少しでも塩梅が違えばダサくなりそうな、邦画では見たことのないような多国籍な舞台、イェンタウンに惹きこまれる。
ストーリーも先が読めなく、クライムサスペンスになったり、バンドものになったり、変
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PicNic(1996年製作の映画)

3.7

町を進んでいくだけでも、塀の上を歩いていくことでファンタジックな大冒険にみえる。美しい映像・音楽と残酷な現実の対比、強力な役者力への信頼、見え隠れする変態性、と、良くも悪くも岩井俊二らしすぎる作品。先>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

3.9

別に子どもたちもそんなに親に冷たくしてるわけでもないだろうし、割とよくある家族の形なんだろうなと思う。今にも通ずる普遍性が見事。お互いに中途半端に気を使っていて、ぶつかったりしないところもリアル。親が>>続きを読む

仁義の墓場(1975年製作の映画)

3.4

主人公の石川は、目をかけてくれる人にも容赦なく攻撃する。仁義のかけらも感じさせない、行動原理も意味不明な男。
1ミリも感情移入できず、その狂気に引くばかり。
こんな男、早々に消すのが自然だと思うが、周
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地獄の血みどろマッスルビルダー(2009年製作の映画)

4.1

60分ちょっとの長さだが、無駄なくしつこくミチミチに血みどろが詰め込められた楽しいバカスプラッター。タイトルはB級洋ホラーの邦題のようだが、紛れもない邦画である。素晴らしいタイトルだ。
少ない登場人物
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輪廻(2005年製作の映画)

4.1

あちこちに現れるゴースト、陰惨な惨殺事件、不気味すぎる人形、撮影所の怪、前世の謎、意外な真相、優香の阿鼻叫喚、準主役かと思いきやそうでもない香里奈、不思議ちゃんの松本まりか、まだクセのない小栗旬⋯と見>>続きを読む

the EYE 【アイ】(2002年製作の映画)

3.2

目の手術をしたら、幽霊まで見えるようになってしまった!というホラーサスペンス。序盤の、見える人が人間だか幽霊なんだか分からなくなっちゃうところ好き。
後半はよくある謎解き話になって、綺麗に終わるかと思
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.1

他の駿作品とは一線を画す、陰惨でクールな世界観で、色々モゲやすい。
人間対モノノケ、それを仲裁しようとするアシタカの三つ巴、四つ巴の戦が面白い。
獣の表現も超独特。ゴリラはちょっとラッパーっぽかった。
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歓びを歌にのせて(2004年製作の映画)

3.2

病気で引退した有名な指揮者が、田舎に戻った先で聖歌隊を指導することになる。という割とありがちなプロット。
バイオレンス夫や、神経質な神父等、キツめのキャラクターが、聖歌隊を脅かし、割と雰囲気が暗い。
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ノロイ(2005年製作の映画)

2.5

白石晃士監督のシリアスサイドのホラーモキュメンタリー。話運びは他の白石監督作品では見られないぐらいに丁寧(意味はよく分からないが)で不穏。
ぶっ飛んだ表現はあまりなく、割とリアル路線。残念ながら全然面
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レポマン(1984年製作の映画)

2.5

音楽良い。冒頭、最初の被害者が「あー!」って消滅するシーンは面白かったのに、そこから全然宇宙人出てこない、闘わない。面白くなりそうなのに面白くならない。字幕が誤字だらけ。
よく分からなかった。
#DM
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.3

テンポがとにかく良く、次から次へと展開していく。登場人物がみんな飲み込みが早く、余計な事をしない。
葛藤したりするシーンもほぼなし。落ち込んでも一瞬で切り替える。主人公の二人は出会った瞬間から相思相愛
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.8

まったく悪夢のような事件。
予備知識あまり入れず観に行ってたから、後半まで何も起こらなさすぎて、どういう映画か掴みきれなかった。観終わってからも、時間を使って描かれた不貞のくだりとか、柄本明のエピソー
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.0

序盤はヤクザ映画風なんだが、人を海に沈めるシーンすら無風に近く、悶え苦しむ様を描かないところが逆に怖い。
それから、ヤクザさん達は抗争関係で沖縄出張に行くが、待機時間が長くて暇すぎて、遊び出す。遊びと
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.6

出てくる物が全部面白い。ストーリーが進んでいるのに画面の隅っこでせせこましく動いているキャラクター達に目が吸い寄せられる。マスコット的なポジションの変化させられたキャラクターが可愛らしいだけでなく、お>>続きを読む

永遠のこどもたち(2007年製作の映画)

3.6

子供が話している子どもたちは、想像か幽霊か、敵か味方か。失踪した子供は連れ去られたのか、それとも?と謎が謎を呼ぶ物語。
テンションが落ち着いてるので眠くなるが、時折目が覚めるようなシーンがある。
後半
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

2.8

夢のマイホームに移り住むことになったんだが「この家、何かいる!新築なのに!?」というお話。
でかい音でビビらせたり、長台詞で説明したりと、野暮な事はしないのは良いし、丁寧に作られている感じはするが、そ
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スペースバンパイア(1985年製作の映画)

3.7

宇宙から持って帰ってしまった保存状態の良さそうな人間は、人間ではなかった!美女(全裸)の姿をした生物(吸精鬼)が圧倒的な性的魅力で精気を吸い、増殖していくというSFホラー。
B級カルト作品と思って観た
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.9

グロテスクな表現はないが、恐怖指数がとにかく高い!何度かかなりゾッとした。緊張感も高く、ストーリーも面白い。清水崇監督の本気を感じた。
メンディしか顔と名前一致しなかったけど、問題なし。最後はぬるく解
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嵐の中で(2018年製作の映画)

3.6

過去に繋がるタイムテレビを通じて少年を救ったことで現実が丸っと書き換わって、自分の記憶だけがバグるというゾッとする状況下におかれる主人公。失われた家族を取り戻すために孤軍奮闘するという話。
タイムルー
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.3

苦虫を噛み潰したような表情が天下一品、シャバダバな蒼井優は満点。コメディっぽいタイトルながら、いじめ問題やら田舎の嫌がらせやら割とシビアな描写が多め。海の家編は好き。
森山未來は意味不明な行動をとりモ
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.3

久々に観たけど、こんなに面白かったっけ。冒頭でホームレス狩りの少年をしばくところから惹きこまれる。
色んな所に影響与えてるだろうに、今見ても全然新鮮。刑事物としてストレートに面白い。特に犯人を2回轢く
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名前(2018年製作の映画)

3.1

ある日、複数の偽名で過ごす中年男の前に、謎の女子高生が現れる。男は不審に思いながらも友達のような親子のような関係を築いていくという、謎めいた話だが、謎は全然大したことない。良い話だけど、面白くない。設>>続きを読む

SAND LAND(2023年製作の映画)

3.3

砂漠の世界で水源を探すアドベンチャー。鳥山明デザインの世界観やキャラクターは魅力的だが、ストーリーは王道で捻りはなく、面白くはない。地味。主人公に危機が訪れないし、悪役もショボい。
ずっと砂漠なので視
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

差別や偏見をテーマにした作品でありがちな、立場逆転フォーマットだが、トイストーリーやLEGOムービー的な要素もある。
しかも、女性優位のバービーランドにいたケンが現実世界を観て、バービーランドに男性優
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ジャケット(2005年製作の映画)

3.0

取ってつけたような設定に乗れず、話も暗いし、地味なので眠くなる。似た設定の12モンキーズはワクワクだったんだが。
フライヤーから変態チックな作品かと思いきや、全然そんなことなかった。
恋に落ちる過程も
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心霊写真(2004年製作の映画)

3.9

ひき逃げ事故を起こしてから、写真に霊らしきものが写るようになり、どうやら呪われてしまったカップル。という、よくある話かと思いきや、その後の展開に意外性があって面白い。
まだアナログな時代で、リング的な
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.7

Xの前日譚ということだが、しっかり独立した作品で前提知識不要なのは好感。
パールはディズニー映画のヒロインかのように動物に語りかけ、踊ったりして登場する。しかし重い障害を持った父親、束縛が激しい母親。
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ビジョン(2015年製作の映画)

3.9

家族ぐるみで犯罪を隠蔽するサスペンス。音楽は大げさで笑えるが、踊りなしのシリアスな作品。
映画で得た知識で機転を効かせ、偽装工作をするお父さん。なかでもアリバイトリックはお見事。
映画ってこんなに身に
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