kaitomoさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.3

水墨画そのものは非常に魅力的に描かれていた。書くシーンのBGMもカッコ良かった。
しかし、ストーリーが暗くて退屈で、盛り上がらない。目標も弱いし、敵が(ライバルすら)不在なので、乗り越えるべきものが自
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銀の匙 Silver Spoon(2013年製作の映画)

4.1

農業高校の青春と農業の現実。光と影をバランス良く描いている良作。
キャストもやたら豪華だが、誰も浮いてなくて良い。吹石一恵カッコええ。
派手さはないが、農業を真摯に描いているし、1本の作品としてもまと
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.8

レトロなSF。舞台設定の説明がほとんどないので、よくわからない部分も多いが、ストーリー自体はシンプル。
役所の手違いで罪のないひとが逮捕されて殺されてしまい、それが隠蔽される。という、シリアスな社会派
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名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年製作の映画)

4.0

連続殺人事件✕大火災ビルからの脱出劇という劇場版コナンらしい欲張りな作品。恋する少年探偵団も大活躍。
命懸けのダイナミックなアクションが連続する後半は、素直に楽しい。蘭姉ちゃんカッコええ。
ミステリー
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ガチ☆ボーイ(2007年製作の映画)

4.7

(私の中で)もっと評価されるべき邦画ランキングのベスト3に入る1本。15年ぶりぐらいに観たが、やっぱりめちゃ良かった。
記憶障害✕プロレスということで、名作「50回目のファーストキス」のプロレス版と言
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

偏屈爺系人間ドラマ。
妻を亡くし、仕事も定年で追い出され、生きる糧を失ったオットーは妻のもとへ行くべく自殺を試みる。が、騒々しい隣人や人懐こい猫に頼られ、なかなか死ねなくなってしまうのである。
シリア
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スマイル(2022年製作の映画)

3.7

笑顔が怖いホラー。
連鎖する死の呪いを解くために奮闘するもどんどん病んでいき孤立していくローズさんが不憫。猫ちゃんも不憫。
音での脅かしも多いが、怖い雰囲気とどん詰まり感が出てて良い。妄想がカオスなの
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

-

あまり好みのノリではなかったからか
、大分寝てしまったので未採点。最初から最後まで同じようなシーンが続いてた印象。いつかリベンジするかも。

余命10年(2022年製作の映画)

4.2

邦画✕難病✕恋愛となると、全然興味が湧かないジャンルなのだが、藤井道人監督はやはり外さなかった。
ストーリーにさほど捻りはないが、セリフで語りすぎず、美しい映像で感情を伝えてくる演出が冴え渡っていて
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.3

つまらなくはないが、パッとしない。無理やり入り組んだ事件にしてる感じ。
歌手志望の娘の歌唱シーンが、明らかに吹き替えなのが冷める。
草薙さんがえづくほどの因縁もあんまり伝わってこなかった。
それにして
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

4.1

これは良い前日譚。
エスターの正体が明らかな中で前作と同じような展開で大丈夫?と思いつつも心配無用。家族側にある秘密を持たせることで、意外な展開になっていく。
ちょっと笑ってしまう感じでもあるが、エス
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.5

世界の命運が苦難続きの女子高生の観る夢に託されるという、マンガっぽい話ではあり、マルチバース的なテイストも含まれていて、割と哲学的。こんな世界を救う価値はあるのか、という葛藤がメインで、スペクタクルは>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.9

楽しさを第一に作られたようなファンタジー。難しい話は一切なし。たまにしょぼいCGも交じるが、迫力あるシーンも多く、全体的に高品質。
ドラゴンや魔女とのバトルより、ホルガ姐さんがパワー全開で一般兵をバッ
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仮面ライダー対ショッカー(1972年製作の映画)

3.1

シン・仮面ライダーがハマらなすぎたので、原点を試しに鑑賞。
流石にアクションはもっさりしてて迫力はない。ペチペチ攻撃しているうちに爆発していく怪人達…。まあこれはこれでゆったりめの演舞として楽しい。
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ザ・トリップ(2021年製作の映画)

3.9

物騒極まりない夫婦殺し合い人命軽視バイオレンスコメディ。序盤はぬるいかなと思ってたら闖入者が増えるたびに右肩上がりでハードになり面白くなっていく。
悪党達がただのバカかと思いきやなかなか恐ろしい奴ら
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.2

ここまでハマれないとは思わなかった。
冒頭でバイオレンス描写があり、今回はそういう方向性か?と期待したが、後半はそういうテイストなし。
小難しい説明ゼリフはともかく、各キャラが口癖をしつこく発してくる
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.8

メンヘラ夫のせいで疲弊した女性が田舎でリフレッシュしようと思ったら、そこには同じようなろくでもない男しかいなくて、悪夢のような体験をすることになる、といった内容。
美しい田舎の風景と汚いフルチン男、と
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Winny(2023年製作の映画)

3.8

こんな地味な題材とキャストでよく全国公開できたな…。Winny裁判の書籍も読む程度には私の興味のど真ん中だが。
作りも硬派。もっと脚色しても良いのにと思えるほど地に足がついてる。
吉岡秀隆の警察の不正
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.3

音楽はカッコよかったが、それは作曲者・演奏者の功績であり、映画の功績ではない。カッコよく聞かせるための演出・映像は全然大したことがない。
本作は硬派で、余計なものを排除し、ジャズのカッコよさを伝えるこ
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バッドガイズ(2022年製作の映画)

3.7

2Dと3Dの中間のような、独特な温かみのある映像表現に魅了される。アクションシーンも多くて楽しい。タランティーノオマージュみたいなノリも楽しい。キャラクターも魅力的。
しかし「バッドガイズ」というには
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.0

ちひろさんはそれなりに魅力的ではあるし、映像も綺麗だけど、どこか聞いたことのあるような小さな話の詰め合わせ。行き場のない人達と仲良くなる心優しき元風俗嬢…ステレオタイプな感じ。見どころに乏しく、これで>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.3

勝手にスピルバーグの半生を描いた映画かと思ってたら、全然大人にならず戸惑った。映画好き青年を主人公とした家族や学校の話。前半、遊び半分で友達と作ってる映画のクオリティがすでに高くて面白かった。
なのに
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バスケット・ケース(1982年製作の映画)

3.7

バスケットケースに潜む小型の怪力モンスター(と呼んで良いのだろうか)が大暴れ。造形が良すぎる。
前半は見せない演出を散々しておきながら、登場してからのストップモーションは粗すぎる。が、笑えてむしろ癖に
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

4.7

難攻不落の監獄島を占拠した元英雄(エド・ハリス)に立ち向かうのは、FBIの化学オタク(ニコラス・ケイジ)と、唯一その島から脱獄を成功させた男(ショーン・コネリー)という、設定と配役だけでも成功してる感>>続きを読む

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

劇場版一作目のみ鑑賞していたが、本作も同じような結末で(悪い意味で)びっくりした。全部仕込みでしたー、というオチは1回しか使えない禁じ手かと思ってたが、毎回こんな感じなのかしら。長い割に中身薄い。
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.9

自分をヒーローと勘違いした男が巻き起こすドタバタコメディ。アメコミパロディをふんだんに盛り込みながらも、一つ一つのネタがしつこくないので、詳しくなくても大丈夫。フリとボケが丁寧で、しっかり楽しい。子供>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.6

B級かと思いきや、前振りから展開まで割と緻密に作られた作品。そもそもそんなところに登る神経が理解し難いが、前半登っていくところが怖かった。梯子外れるところがピーク。
そこからも悪くないが、何もなさすぎ
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ロストパラダイス・イン・トーキョー(2009年製作の映画)

3.8

目を離すとフラフラと外に出ていってしまう障害者の兄とふたり暮らしで、マンションの販売営業の仕事もブラックっぽくてしんどい。ある日、兄にあてがったデリヘル嬢は兄のことが気に入ったようで、そこから三人が寄>>続きを読む

渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

3.9

二人乗りでウットリしてる岡田君が可愛い。彼から告白され戸惑う吉田君が優しい。彼はいつでも誰にでも優しい。
クラスメイトは不快なちゃかしかたしてくるやつ、金たかりまくった上にゴリゴリの因縁ふっかけてくる
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カラダ探し(2022年製作の映画)

3.7

青春デスループアクションホラー。
最初の犠牲者数人の死に様の芸術点が高く、掴みからなかなか良かった。橋本環奈さんも良いやられっぷりを見せてくれて、それなりに気合の入った作品。化物もちゃんと恐ろしい。
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太陽は動かない(2020年製作の映画)

3.3

話は面白くなかったが、アクションは頑張ってたので、普通に楽しく観れた。イッチーは主要人物かと思ってたら最初しか出てこないのね。
#記録忘れ
#去年観た
#あまり覚えてない
#ドラマ未鑑賞

バーバリアン(2022年製作の映画)

3.2

こういう構成だと、綺麗に伏線回収されていくやつかな?と思ってしまうが、割と謎は謎のまま。
全然助けてくれない警察の絶望感凄い。
不動産会社はぐるじゃないの?
ホラー描写はパンチ効いてるが、分量としては
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バビロン(2021年製作の映画)

4.2

3時間超ということでやや尻込んでいたが、観てよかった。開始からフルスロットルで下品極まりない狂乱のド派手パーティ。そこから戦場のような撮影シーンと、前半の畳み掛ける熱量・情報量が凄まじくてクラクラする>>続きを読む

ホステル(2005年製作の映画)

4.0

異国で天国のようなバカンスを楽しんでいたら地獄に叩き落とされる。
グロい映画として有名な本作だが、拷問シーン等は長くなく、グロ描写は案外サッパリしてる。
前半のポルノパートは退屈だが、後半は二転三転し
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グラディエーター(2000年製作の映画)

4.3

かなり久しぶりに鑑賞したが、今見てもめちゃ面白い名作。戦闘描写が大迫力で物凄く陰惨で、ヒェッてなりながらも見入ってしまう。まったく物騒な世界。馬車とのバトルも凄い。
英雄から奴隷に転落した男のスーパー
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