森野c5果実さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

森野c5果実

森野c5果実

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パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー(1998年製作の映画)

4.0

患者のことを1人の人間として尊重し、愛しているお方でした。
そして、そのことによってご自身も安らぎを得て幸せになっていて、素晴らしい循環だなと思います。
すべての事が理想通りにいかないとしても、このパ
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モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本(2011年製作の映画)

4.0

本と出会って色を取り戻す表現がとても好みでした。確かに本は日常に彩りを与えてくれますもんね。

足が生え、パタパタと舞う本たち。
「読んで、読んで」という声が聞こえてきそうです。モリスも本たちも、なん
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グーニーズ(1985年製作の映画)

3.5

キッズ大歓喜!おこさまランチみたいな映画です。

まずは立ち入り禁止の屋根裏。
のっけからそそられますよね...。
私の家はお宝が眠るような家ではありませんが、それでも何かがあるような気がして屋根裏が
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ミスト(2007年製作の映画)

4.8

選択と、その結果を巡るお話。
子を持つ者として耐え難い描写がありますが、そこがなによりも見所でした。
「じゃあどうすれば良かったのよ...」と頭を抱えてしまいます。
一生忘れないと思うし、間違いなく映
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

仕事に前向きなドラマって、自分の仕事がうまく行ってるときは「もっと頑張ろ」って鼓舞されるし、失敗した時も「もっと頑張ろ」って励まされるので、どんなタイミングに観ても背中を押してくれて良き。

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.5

この物語はフィクションである。
登場人物、団体名は全て架空のものである。
実在するものと似通っていたとしても、それは
たまたまである。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

お金持ち息子くん、あんなに幼い感じでもう既に”貧困層のニオイ”を嗅ぎ分けられていてゾッとする。

キャンプから帰ってきた時、大雨にも関わらず家に入りたがらなかったのは
天の邪鬼とか意地を張っていたわけ
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

3.0

夢幻のオープニングは一見の価値がありました。
街を照らす、透き通るような光。
パッと打ち上がった花火の光が、影絵のように街を浮かび上がらせます。
この光が実にあたたかで、それでいて爽やかで。心の中に夢
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失くした体(2019年製作の映画)

4.0

青年のもとへ帰ろうとパリの街を彷徨う右手。
一体何が起こったのか?何を思うのか?
あらすじだけを読めば冒険モノやサスペンスのようにも感じられますが、先入観に流されなければそれだけの映画ではないとわかる
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.5

はじめて観た時は未就学児だったかしら。
当然の如く内容は理解し難かったけれど、唯一分かったことは”無音も音である”ということ。

どのシーンを切り取っても絵になる、芸術作品ですね。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

あちこちに暗喩と伏線があり、見返すたびに気付きがあるので立て続けに3回も観てしまいました。
なので取り挙げたい点はいくつもありますが…

ほのぼのとしたタッチでありながら捻りがあり、暗黙の相互理解を使
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.8

成功者の孤独をテーマにしているためか、卑劣な手段で周囲の人間を陥れ、成り上がっていく姿が描かれています。
共感し難いキャラではありますが、むしろ彼のエキセントリックさに最後まで惹きつけられてしまいまし
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.8

さて、どこから触れたら良いんだろう…笑
とにかくパワフルではちゃめちゃな話だった。

スター・ウォーズのレイヤ姫でお馴染みのキャリー・フィッシャーがバズーカをぶっ放し、ソウルの神様レイ・チャールズは少
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Ray/レイ(2004年製作の映画)

4.0

フラッシュバックで少年時代の回想を挿入したりトラウマに囚われているシーンが陰の表現としてよく効いていて、テンポが良かったです。
それでいてレイのダメな部分も美化することなく描かれているのも好感が持てま
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.0

これは、実写化に成功した稀有な作品なのでは...!?
ビースト色が強く描かれたポケモン達が絶妙〜
メタモンの擬態(目が点になるやつ)はアニメで観ると可愛いけれど、実写版はPG-12レベルで不気味で..
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

海外から見た日本を面白おかしく具象化した美しいアニメーション。

海外の監督(ウィス・アンダーソン)が創ったファンタジーのジャパンということで楽しんで観たら良いと思います。
板前さんが魚を捌く時に釘で
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.0

実際、ビートルズのメンバーを答えられない人はちらほら見かけます。
まだまだ先のことだろうけど、ビートルズが忘れ去られてしまう世界が近づいている…のかも。

この作品では世界規模の大停電をきっかけに何故
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

似たような構図、動作でカットを繋ぐ技法をマッチカットと呼びますが、これを用いて場面転換させていくプロローグが特に作り込まれていて見ものです。

一瞬でも瞬きしたら大事なシーンを見落としてしまうのではな
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ダム・キーパー(2013年製作の映画)

5.0

18分の短編ですが 見終わった後の余韻はそれ以上のもの。

まず主人公の豚がとーってもキュート。
短い手足をパタつかせながら歯車にしがみついてる冒頭の労働シーンで早々にハートを鷲掴みにされます。

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ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走(2016年製作の映画)

2.5

ポスターのこの鮮やかな赤色!極限状態で爆走する車!そしてキャラの濃そうなファミリー!
しかも「ボン・ボヤージュ」ではなく「ボン・ボヤ→ジュ」って書いてある〜
これは絶対楽しいやつじゃんと胸躍り、鑑賞。
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ラリー・フリント(1996年製作の映画)

3.5

スケベなおじさんが自分の商品(エロ本)を売りたいがために裁判で闘うだけのお話かと思ってたら、最終的に夫婦愛の物語として着地しました。

「人殺しは犯罪だが戦争を写した雑誌はある。であれば犯罪ではないエ
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.5

日本から遠く離れたメキシコでもお盆の考え方が浸透しているというのが興味深いです。先住民がモンゴロイドであることも関係しているのかな?

鮮やかな色使いや陽気な雰囲気はさすがメキシコといったところですが
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.0

暴力的な映画でしょ?しかも3時間もある...と敬遠してきましたが、結果的には観てよかったです!
ヨーロッパ映画のような繊細なタッチのギャング映画です。

マフィアのことは結局よくわかりませんし礼賛もし
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.0

いずれ出荷することになる家畜を愛情深く育んでいる畜産農家のメンタルって強いですね..
オクジャが出荷されるシーンで胸が苦しくなるのは 冒頭でミジャとオクジャの絆を知っているからこそ。

本作では相対的
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マウス・ハント(1997年製作の映画)

5.0

相続したオンボロ屋敷に価値があることが判明し、オークションで高く売ってやろうと目論む兄弟が奔走するドタバタコメディ。
兄弟は 屋敷に住み着いていた1匹のネズミを駆除しようとするのですが
この兄弟がちょ
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レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

4.0

最初から最後まで、丁寧に丁寧に謎で包まれてました。
分かりそうで分からないのが良いですね。

全体を通して 怨念や一方的な思いが作用したホラーチックな話でした。
いわゆる”ジブリっぽい映画”ではないで
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A.I.(2001年製作の映画)

5.0

平均評価低いのは何でだろう?
私はオススメですよー!考えさせられて泣けます。

どんな目にあおうともデイヴィッドはひたすらに母を愛し、そして愛してもらいたいと願った。
そして気の遠くなるような時を超え
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アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

3.0

奇妙な一家の日常。
兄妹が電気椅子で処刑ごっこしたり、ペット(?)の手首が走り回るなど、悪趣味な描写もあるので好き嫌いは別れるところでしょう。

ハンドと呼ばれるこの手首が何者なのかはよく分かりません
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.8

エネルギーがど炸裂。
「30年前にこんな映画がつくれたなんて」じゃあない。
30年前だからつくれたんだと思う。
不安定で傲慢、強くて脆い。気味悪さ、切なさ。これがアニメの頂点。

ビートルジュース(1988年製作の映画)

3.5

ジャンル分けするなら確かにホラーコメディーの類かもしれませんが、どうもしっくりきません。怖さよりも可愛さで溢れ、もはや”ティム・バートン”というジャンルで確立されているのでは??
ひとつ屋根の下で生と
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ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)

3.0

やっぱりサンタさんはいました。
美しい夢を見せてもらった気分です。

ただ、ファンタジーな題材を扱っている割にキャラクターデザインがちょっと……
CGが妙にリアルで、尚且つ表情が強ばっているので不気味
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

みんな、家族になりたかった。
「祖母」「親」「子ども」「孫」「兄妹」の役を担いたかった彼らがしてきたことは決していいことではありません。
誘拐、年金の不正受給、万引き…
ただ それらすべてを否定しきれ
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

4.5

これホントにCG?実写で撮ったシーンも使ってるのでは???と思ってしまうほどの技術でビックリ。
動物はもとより草木や水もすべてが美しい。
だけど過度に美化しているわけでもないので「あぁ、このCGやりす
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ピンポン(2002年製作の映画)

3.5

部活を経験した人なら誰しも味わったことがあるだろう。どれだけ努力しても才能ある人には叶わない、やるせない気持ち。
どこ見て歩きゃ誉めてくれんだよ!っていうアクマの気持ちわかるなぁ。青春だね。

主人公
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.0

このデジャブ感はなんなんだろうか。
私の古い思い出?という感覚になります。

時折、語る人物の視点に切り替わったり、相手を見たり俯いて床を見たりするシーンが入ります。ピントがズレたり視界が狭くなったり
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.0

トイ・ストーリーが大好きです。
1作目から映画館で観てきましたし、自分事として親しみのある作品です。

3作目のラストは切なくて切なくて号泣しました。
だけど、おもちゃ達の持ち主であるアンディが、考え
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