ポッカすぐるさんの映画レビュー・感想・評価

ポッカすぐる

ポッカすぐる

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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.5

流石はクローネンバーグ家!
妖しさ満点の、視覚に聴覚に直接語りかけてくるようなトリップムービー。
CGを使わないからこその生々しさが画面越しに伝わる。

何方も言及されるけれど、ミア・ゴスの存在感は凄
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

不穏・オブ・ザ・イヤー受賞!
劇中の居心地の悪さが半端ない。
境遇こそ違えど、主人公に近い人間なのでもの凄く刺さり、人生観すら見直さなくては、という気持ちになりました。
「自分が引いて解決するなら喜ん
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心霊写真(2004年製作の映画)

4.0

『女神の継承』が良かったのもありその監督作ということで鑑賞。
皆さん仰るように、Jホラーよろしく陰湿な恐怖を描いている。
心理的に追い詰められていく様子も良いし、多少のコメディ要素あり緩急があるのも良
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バリコワ2 呪われた女たち(2023年製作の映画)

2.5

これは評価がしにくい…特に『ヒトコワ』を観ていただけに。

粗さが目立ってしまうほどに怖さがない!笑
「ドッペルゲンガー」ではガラス越しにiPhoneで撮影している影が映ったり人が映ったりして笑った
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ヒトコワ -ほんとに怖いのは人間-(2012年製作の映画)

4.5

いやこれ、評価低いのが意外!
一つ一つの話が短くて手軽にホラーを吸収できる良作。
オカルトも怖いけど、やっぱり一番怖いのは人間!

鬼談百景(2015年製作の映画)

3.5

『残穢』に至るまでの物語、そのオムニバス。

竹内結子のナレーションで「こんな手紙が届いた」から始まる10話がサクサク観られる。
改めて"こわい"とはどのような事なのだろうと考えながら話に触れていた。
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.5

会話劇も長回しもとても好みであっという間だったし、それだけに急に変化球で空振りでアウトを取られたようなこのラストでは、観終えたあとの余韻が凄い。劇場をあとにして暫くはこの映画について考えざるを得なかっ>>続きを読む

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

個人的に好みではなかったけど、殺陣とかアクションシーンはすごく練習もされただろうし素直に感銘。コメディに振り切った方が好き、カルト村の妙な感じとかはすごく好きでした(お供物が洋食っぽい感じとか)
いず
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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

サラの成長譚…?引っ込み思案だった彼女のラストの「赦し」がこの映画の救いか。殺人犯との奇妙なラブストーリーはちょっとびっくりだったけどこれもスペイン映画だからなのか。この母にしてこの子あり、といったよ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

裁判が終わったあと、はち切れんばかりに喜びたいはずなのに、あれ、嬉しくない…?

"お母さんは無実だと思う?"

断片的な状況、尚且つ一方の意見に偏りのある情報を元に真実を明らかにするのは非常に難しい
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

ただ楽しいだけではない、じんわりずっしりとしたふたりの夏。父が抱えている辛さは明確ではないにしろ想像ができるし、反面注がれた愛情は紛れもない真実。
"We know the parfect place
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

確かになんかミッドサマー感はあるかも…
何が呪いで、どうしてそういう結末に至ることになったのか、ヒントをもう少し散りばめてくれていたらなと🤔
あとは奈緒がもう少し前面に出てきてくれていたらなぁ
窪田正
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

予備知識なしで観たのだけれど、めちゃくちゃ刺さった
まず夏の沖縄という舞台設定と雰囲気が良いし、登場人物の輪郭もくっきりしているのも好印象。そして何より各役者の心の機微を表す演技が非常に上手い!
岡田
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ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

評価が低いのが意外。
犯人が誰なのか、はこの映画において重要ではないし、劇中でも犯人自らが述べているとおり現代においては当てはまる人物像が多すぎる。この事がそもそも今の世間の異常さを物語っている。
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

まず、そもそも、エマ・ストーンがこの役を引き受けたことがすごいなぁと。さすが今のハリウッドを代表する女優だこと…
ヨルゴス・ランティモスの奇妙な御伽話は女性の自由、開放を描いた。身体はそのままにゼロか
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DASHCAM ダッシュカム(2021年製作の映画)

3.5

POVが好きなだけに直面するハードル「如何にしてそのシチュエーションを自然なものにするか?」アニーが撮影し続けるのは理解できても、ストレッチがカメラを回すのは腑に落ちない…のよなあ…
あとはリアリティ
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「霊を憑依させる」という発想がそもそも素晴らしい!それがドラッグを連想させ、それに興味本位で嵌ってしまう若者が自らを滅ぼしていく…という構成はお見事。後半よりもその説明描写を描いた前半が好きだったな。>>続きを読む

サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

すごく展開が急に思えるのは気のせいだろうか?前半のスーパーマーケットの騒ぎはともかく、クライマックス辺りが駆け足すぎる印象…
警官が犯人だと分かった後の倉庫での一幕、カットされてる部分多数ありませんか
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

5.0

『チャーリーとチョコレート工場』は未見。ただしそれと繋がっているわけではなく、ロアルド・ダール『チョコレート工場の秘密』の前日譚という感じなのかな?『チャーリー〜』はティム・バートンの味付けがかなりか>>続きを読む

私がやりました(2023年製作の映画)

4.5

"今の時代は厳しい現実と戦うためにも、気まぐれさや明るさが必要だと思う。だから僕は、自由な登場人物たちが、テンポ良く気の利いた会話を繰り広げ、どんどん展開していくスクリューボール・コメディの要素をこの>>続きを読む

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.5

辛口コメントが多いなぁ😲

前半の葉山編の「何が起こるんだ?」という一人称ゲーム視点のようなPOVホラーから、堤編になったときのコメディ感、そしてどんでん返しと割としっかり楽しめました。

本田望結が
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正欲(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

原作既読。
ストーリーは多少変更があっているものの、作品のテーマは変わっておらず同じ気持ちで観られた。
この映画に感銘を受けた方なら、小説も読んでみられることをお勧めする。

普通、とか多様性という言
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ハロウィン・キラー!(2023年製作の映画)

4.5

なんか皆さん評価厳しくて…😂笑
普通に面白かったけどなぁ?SFもサスペンスもコメディも下ネタも良いバランス。80年代の良い意味での緩さと何でも気にしすぎる現代人の対比を入れてくるアイロニーも好き。
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トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ん〜……
正直評価が難しい。
ここ最近の流れであるモキュメンタリー・フッテージものの延長線上にある作品で、真新しさがない…。
祈祷シーンが冗長に見えてしまった。
ただ、流石韓国というべきか取り憑いてし
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予言(2004年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

三上博史の顔に尽きる!迫真の演技で思わず力が入ってしまう。妻役で酒井法子、相変わらずの顔立ち。
『感染』と比べると恐怖度は落ちるが、耐性のない方でも観やすいはず。
娘の死を克服できずに精神を病んでしま
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感染(2004年製作の映画)

4.5

これぞJホラー!漫才だったら休まる暇もなく常にボケて常に突っ込んでる感じ。とにかく恐怖/不快の連続。その中にもじわじわ這いずり来る恐怖とジャンプスケア的な驚きの緩急がある。
落合正幸の素敵なお仕事。世
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アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

4.5

賛否あるのも分からなくは無い。
けれど、苦しい頃の新日本プロレスを、第三世代や棚橋が支えていた頃にファンだった僕には、棚橋のエピソードや想いが目頭を熱くさせたし、違う形で闘魂継承しているオカダ・カズチ
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.5

終始不快感が襲う映像。ワンカットはつまり映画から現実に引き戻さないことを狙うときに使う手法だが、同時にカメラワークが優れているからより臨場感が増している。
排他的で感情的な行き過ぎた思想、短絡的で見て
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

5.0

傑作だったなぁ。ケイト・ブランシェットは偉大だ。
人が苦手で、自らを「社会の厄介者」と呼ぶほど適合できていない。それでも「些細なことに感動する権利はある」し、奇跡を起こすことだって、いつだってやり直す
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 真説・四谷怪談 お岩の呪い(2013年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

市川ADがお岩に取り憑かれてしまうというトンデモ展開!工藤と田代が向こうの世界へ飛び込み救出するというぶっ飛びSFまで見せられる。回を増すごとに面白くなっていくコワすぎ!シリーズ。でも流石に工藤が市川>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

傑作と呼ばれる『トイレの花子さん』SF要素が強くなりまさかタイムリープまでするとは!白石ワールド炸裂。突然のショッキングな映像に目が奪われる。

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.5

個人的には『マーターズ』の方が好みだったかな…でもモロに『シャイニング』のオマージュなんかもあったりして、よりインダストリアルで観やすい作品になっているような気がする
それにしても顔面が腫れ上がる描写
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

4.5

市川のビジュアルが増している🤭
相変わらずの世界観が更にステップアップした印象。河童を捕まえるというトンデモなテーマだけどストーリーは続いているという…これぞ白石ワールドなのか。ついつい観ちゃう。

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

4.0

前作の髪の毛呪物をアイテムみたいに使ってて笑った😂工藤ディレクターのキャラクターが強烈すぎ!リアルタイムで観ていたかったなぁと思わせるほどにカルト的な面白さがある。世界観が唯一無二!

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦(2012年製作の映画)

4.0

これがコワすぎか…気付けば白石晃士監督の作品を結構観ている。
モキュメンタリー/フェイクドキュメンタリーってどうしてこう面白いんでしょうか。画面内に隠されているアイテムがないか探しながら観る感覚、大好
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

4.0

これは是非劇場で観たかったやつですねぇ…!
血糊の多さ多さ。よりエグ味を増した『シャイニング』のオマージュみたいなシーンが幾つかあってニンマリ。サムライミやなぁ〜って思いながら観てた。
どなたか書いて
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