みぞみぞさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.6

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演奏を見たあとのキャリーマリガンの顔が凄まじかった。
そのシーンだけで見てよかったと思えた。

内容にしては、邦題がマイルドな印象を与えすぎてると思った。その音楽と愛とだと美しい感動物語をイメージして
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

4.0

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最初の主人公のキャラ提示がだいぶ長尺で丁寧だったのが印象的だったなー。ドラマだ、しっかり。しかも超シリアスな。

ザハンチバックオブノートルダムなんだな、原題は。いいタイトル。

フロローの複雑性よか
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プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)

4.9

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まじヤバいじゃん。
最高に面白かった。
普通に今まで見たディズニー映画で一番面白かった。ピクサーではトイストーリーリメンバーミーあたりが一番好きなんだけど、もしかしたらそれ以上に好きだったかもしれない
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.5

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不幸に支配された日常の中の、
ありふれたおかしみとありふれたロマンス。
描かれる幸せがありふれたものであればあるほど、張り詰めた心は緩み、明日を生きる勇気が湧いてくる。

ありふれたものの解像度が高い
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映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生(2016年製作の映画)

3.4

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家出という最初の行動動機が良いなと思った。
昨日宮崎駿のプロフェッショナルで子供にとって引越しは冒険という話を聞いたから余計に。
終わり方も良かった。子供の冒険の終着点。

タイムマシンのルール、毎回
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街のあかり(2006年製作の映画)

4.0

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徹底した引き算で、生命のパワーだけが浮き上がってくる。

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.8

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毎年最初はやってくる。

ラスト30分の、主人公の静かな奮闘が良かった。
ラストシーンのじっくり煮込まれていくような感動。あーよかった。

既にあるものを求め続けるのが幸福。それが君だよ。

過去のない男(2002年製作の映画)

3.5

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寿司のシーン変すぎて面白かった。
ラスト良い。
アイデンティティの意味の逆転。

浮き雲(1996年製作の映画)

4.1

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へこたれない。

この淡々さ、好きだわー、、。
ちゃんとドラマが描けてれば、これでも十分感動するんだ。というか、この方がむしろ感動が届くんだ。

完璧な取捨選択がなされていて、
必要な描写だけが淡々と
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.2

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刺激物。

物語を加速させるために歯の描写があったことに、腹が立ってしまった。

終わり方はなんとなく洒落ていた。
でもそこに深みがあったかと言われたら疑問だった。

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.7

序盤から、延々泣いてしまった。
健やかさへの祈りに溢れていて、素晴らしかった。
折に触れて見返す映画になると思う。


アニメ・漫画は、意図のない描写がひとつもないから、
子供の細かい仕草が丁寧に描写
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

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最後のズルい。
ストーリーとかよりも結構映像に泣かされちゃう瞬間多かったな。

全体的にマイルドで毒気はあるようでなかったけど、皮肉めいた誇張が散りばめられてるのはロアルド・ダールをちゃんと意識してる
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード(2003年製作の映画)

3.8

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最初、シロのご飯が車に潰されるところ、地味にうますぎる。

特にドラマとして深い感情移入ポイントがある訳では無いけど、ストーリー軸はわかりやすいから軽妙なテンポがすごい映えてて見やすかった。最高にエン
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負け犬の美学(2017年製作の映画)

4.2

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素晴らしい。

ここで娘が見にこないリアルさを手放さなくて済むだけの面白さを確保出来ると、やっぱ説得力でるよなー。というか、こういう王道に対するすかしって、映画だと許されやすい感じあるなー。じっくり見
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劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段(2011年製作の映画)

4.0

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思っていたよりだいぶしっかりしたストーリーだった。

村に帰って田んぼやらな。ってセリフが良かった。戦争に参加したらほんとにこんな感じなんだろうなと思った。
明るいシーン一つ一つにも戦争の気配を感じて
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それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ(2006年製作の映画)

4.1

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何のために生まれて、何をして生きるのか。

最高に伝わってきた。

社会生物であることの美しさ。

蛇イチゴ(2003年製作の映画)

4.6

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こんな人間性が試されるシーンの連続でドラマを紡いでいくことは、本当に難しい。

夜食のシーンの質量。
文学的になるのは1番山場の一瞬だけ。

サウスポー(2015年製作の映画)

3.7

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ちゃんと応援できて、面白かった。

そもそもホープがなぜボクシングをしてるのか、ボクシングに何を求めているのか、という側面も語って欲しかった。
戦い方を変えて、彼はボクシング自体を楽しめているんだろう
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.4

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男としてもしょうもないボクサーとしても大したことがない、そんな男に影響されて始めるというのが良かった。そこのリアリズムは自分の中でハマる感じがあった。


結局は共感のさせ方と、その前半を裏切らない結
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(2023年製作の映画)

4.0

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人間の闘争本能をここまでバカバカしく撮ってくれると、なんだか絶妙に気持ちが楽になる。
描かれてることはどうしようもないんだけどね、シリアスに描くもんじゃないんだこんなのはという監督の眼差しが優しい。
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.2

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現代に戻ってきてからの、
水木、見ておるか。
が良かった。

バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

4.1

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主観的な認識や感覚が、客観的な事実のように映像化されているのが面白かった。
見たことの無い映像なのに手触りがある。


話全体を味わえた訳じゃないと思うが、
このシーンを見れただけで満足だな、みたいな
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル(2000年製作の映画)

3.6

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アクション仮面周りのシーン、すごいよかったなー。
役を超える。

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

4.4

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中島かずきなんだ。
すごー、さすがだーー。
最高だった。

しんちゃんは、命を張るよりもピーマンを沢山食べる方が感動を生む。
ラストの腕相撲といい、
こういうそのキャラでしか成立しないシーンをちゃんと
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クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険(1996年製作の映画)

4.0

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こぎみよくてかなり笑える。
感動路線になる前の名作かこれが。

ボス戦始まって以降の勢いやばい。ずっと面白い。このドライブ感たまらん。
これと比べちゃうとこの前見た超能力大決戦の笑いがいかにハマってな
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

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ドラマの軸は面白かった(主人公の特攻に対する感情や、「戦争がまだ終わってない」周り)けれど、
シーン単位での会話の運び方や一つ一つのセリフがあまりにリアリティに欠けていて、個人的には受け付けなかった。
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ゴジラ(1954年製作の映画)

3.8

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原爆水爆という言葉がキャラの口に馴染んでいるこの感じ。
戦後間もない時期のこの独特な気だるさが、すごく興味深かった。

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.7

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シンプル。
ディテールという面白さ。

そういうのに興味無い自分でもワクワクしてしまうアクションシーン。

エキスパートが彼の行動動機を見抜くシーン面白かった。
失敗した過去を否定したいという衝動。能
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タタミ(2023年製作の映画)

4.1

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端的かつドラマチックで、とても良かった。

日本人にはリアリティがないが、生々しい強烈さを持った葛藤なので、
良くも悪くも劇場中がヒーロー映画を見てるような興奮に満たされていた。

コーチが謝らないの
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.3

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疲れたが、ラストの着地の威力が凄かった。

アーネストとモリーの最後の会話。あの重さに至るまでをじっくり丁寧にガイドしてくれたから、ちゃんと心を震わせて見れた。

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.6

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視覚的には随分面白かった。

これだけのストーリーを描き切るつもりなら、せめて二部作くらいのボリュームは必要だっただろうなと思った。
でもそういうことが出来るかどうかの判断はビジネス的な領域が握ってる
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.0

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感情がびりびり伝わってくる。

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.5

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今まで見た中で1番、芸人ビート武が作った映画という感じがした。人間の可笑しみに全振り。
ずーーっと心が暖かった。
ラストシーンがあまりに良すぎるよ。

いやー、これはやっぱり菊次郎の夏なんだよな。タイ
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

4.0

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まさに見るロアルド・ダール。
これ、ウェス・アンダーソンの適性尺だろ。子供の頃図書室でロアルド・ダールの本を夢中になって読みふけってた時の感覚をありありと思い出した。