ひまたんさんの映画レビュー・感想・評価

ひまたん

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名探偵コナン vs. 怪盗キッド(2024年製作の映画)

2.5

もはや長年劇場版を見ていると感覚が麻痺してくるが、目暮警部の銃を奪ってぶっ放す高校生・工藤新一、イカレすぎている。

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

「知っていればもっと楽しい」がある上で一本の映画としても面白い、が、シリーズもの単発映画のあるべき姿だと思うが、今回はテレビシリーズの知識がないと楽しめないレベルになっていたように思う(例えば『黒鉄の>>続きを読む

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.0

気圧されるくらいの怒涛のモノローグばかりなのに登場人物は多くを語らない。観客の理想の展開には何も進まないけれど、出てくるすべての感情が愛おしい。
それでも報われない恋にも意味があると語ってくれる作品は
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ラストワンカットでどちらが正しいのか分からない、みたいな構成の映画は山ほどあるが、最初から夢と現実が現となっている演出が映画全体に効いていて良かった。猜疑心を主人公には持ってみていなかったので普通に食>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

シンプルに面白かった。
終戦後のスピーチのシーンで、断末魔にも聞こえる拍手喝采の演出が凄まじかった。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

細かいことを理解しようとするとついていけなくなる恐れもあるが、そんなことは最早どうでもいい2時間。ギャグも冴えている
悪役モブにマルチバースの希望を見せていくシーンが最高。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

冒頭数十分はなんて悪趣味で醜悪な映像を見せられているんだと思って後悔したが、ベラが外の世界を知り始めてからは引き込まれていく。踊りを知らないダンスシーンなどは白眉。
マーク・ラファロがああまで狂う女性
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

正直期待していなかったが、面白かったという他ない。
二○三高地の無謀たる惨戦を長く描くことで、杉元のキャラクターと「生き残ってしまった」というセリフに重みを与えることに、ひいては映画全体のテーマを明言
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

何か大きなことが起こりそうで起こらない日々、けれども人々の一瞬一瞬の煌めきとすれ違っている。毎朝丁寧に畳まれる布団や鳥居をくぐるとき必ず端を通る所作に等身大を感じる演出や演技が最強に素敵。本は開いたま>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

虚構と現実が狂言回しも巻き込まれながら混濁していくファンタジーかと思えば、いとも簡単にインタビュー中の回想であることが明かされる。現在、過去、劇中劇が誇張なくシームレスに切り替わっていくと、映画構造と>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.0

シンプルに泣いてしまった。アニメでしかできない表現がどれもハマっていて美しい。子供の話だけあって戦況がメインでないのに蝕まれていく辛さが描かれていくのが凄い。

ラストのトットが先生と話すシーン、奥に
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

面白かった。あらゆるシリーズ作品から引用した小ネタやキャラがマニアでなくてもニヤリとさせられるのはもちろん、アクションがほとんど横スクロールなのがいい。ストーリーもシンプルで無駄なシークエンスがない。>>続きを読む

クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

1.5

敬愛する坂元裕二のネトフリ第一弾ということで大期待して見たが、もちろん雑談の枝葉に坂元節は宿っていたが、展開を納得させるほどの目配せや、首を傾げる演出が多く、ちょっと残念だった。

MSCベリッシマ旅
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.5

2分をひたすらループする設定が意外と新しい。あまりにも繰り返すものだから、ミステリも青春も職人話も全部盛り込めている。死が軽くなりすぎていないのもよい。強引なデウス・エクス・マキナもヨーロッパ企画らし>>続きを読む

自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.0

妙に怪しい占い師、並びすぎるバス、子を見なさすぎる父親とコメディタッチに進むのかと思いきや、ラストシーンのただただ居た堪れない親子の姿がぎゅっと苦しい。
痛快に解決する展開に慣れすぎた我々に伏線のよう
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

これは宮崎駿、あるいは日本国民が漠然と抱いてきた「ジブリっぽさ」の総決算なのだな、ということが、積み木に象徴される「13作品」のうち半分もろくに鑑賞できていない僕ですら分かる。
パンにかぶりつくシーン
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

凄かった。しばらく、打ちのめされていた。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

『シン・ゴジラ』はエンタメとしてなら、こちらは人間ドラマ。NHKドキュメンタリーで庵野監督が撮影の雰囲気を最悪にしてまでこだわったアクションは、冒頭の暴力もりもりとラストの泥臭い部分と、CGシーンとの>>続きを読む

コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

先に『プリンセス編』を見てしまったためずっと違和感を覚えながら物語が進行して、十二分に楽しめなかった。完全にこれは僕が悪い

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『ロマンス編』『プリンセス編』でかなり大きなどんでん返しが繰り広げられるため、今回もそれなりのものがと身構えて見てしまうため、オサカナ自体が子猫というかなり大掛かりな展開なのに肩透かしをくらってしまっ>>続きを読む

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

下手するとここ10年で一番よかったかも。
「シェリーの娘か?」じゃなくて「シェリーか!」ってなるウォッカの脳細胞なんでやねんとか、滅茶苦茶なアクション(これでもまだここ数作に比べると現実味有る方だと思
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.2

「特殊な人」の生い立ちや学生時代の苦悩とかでなく、一ボクサーの(しかも物語開始時点でプロデビュー戦をすでに終えている!)成長譚を描いているのが良い。エンディングをはじめ何度も街の風景がカットインされる>>続きを読む

台風クラブ(1985年製作の映画)

3.5

よく言えばアート的、悪く言えば意味不明の展開が続く。
度を超えたいじめ、レズ、自慰行為、乱痴気騒ぎ、ラスト……。
ただわけもわからないまま感情を揺さぶられる何かがあり、名作といわれる所以なのだろうと思
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ぜんぶ、ボクのせい(2022年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

描かれている社会問題や登場人物の心情への眼差しは真摯だったが、描かれ方や演出、脚本がどうにも中途半端で稚拙だったように感じた。
「施設職員はあのあと探さなかったのか?」主人公に対して放任していたのなら
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

思えば『そして父になる』『海街diary』『万引き家族』と是枝裕和は家族以上の血の繋がらない家族を描いてきた。
暗い過去(時間軸数日前から数十年前のものまで含めて)を細かく描かないことで、尊い時間を煌
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

4.0

2022/4/21
「何がしたい映画なのか」みたいなことが序盤で分かってしまう作品も多いが、この作品は受ける印象がチャプターごとに変わっていく。青いワンピースを着た浜辺美波の透明感と、いつでも近くにい
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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

2.0

2022/4/6
ほぼ総集編かも は覚悟してなので別に良かったが、新情報の明かされ方、謎の残し方もテレビシリーズを追った観客へのご褒美としては残念すぎる。
テレビを見ずに映画見た人、この作品の面白さの
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衝動(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

2022/1/13
展開は過去作に違わずスタイルで今後も貫きたいのだと思うし、演出の現実離れ感も意図的なのだろうけれど、録音がちょっと残念すぎた。
見上愛の演技もとても素晴らしいかわりに、主人公の心情
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