matsuさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.8

是枝作品の嫌いなタイプの方の映画で肩透かし感。
これ完全に先読めませんか、、?
というのとサスペンスにしたら色々整合性とれてない感じがしてしまい。。

ただ映画館では鼻をすする音が沢山聞こえました。
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.3

作品の生命力が違う。
ここ2年の時勢を経てこそ観る価値がある。
男性優位という所意外は文句なし。
フォーマットは面白いくらい前作と酷似しているがそれでも興奮できる。
特に飛行シーンが素晴らしい。

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トップガン(1986年製作の映画)

4.0

空母のシーンや海辺の夕景など美しいシーンが意外に沢山あった。
脚本自体も昔は暑苦しいイメージがあったが、見直してみると簡素でよい。

トニースコットのミニマルさとジェリー・ブラッカイマーのこてこてさが
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夜を走る(2021年製作の映画)

4.1

ただのハードボイルド系とみくびって観ましたが、完全にひっくり返されました。
正義感、倫理観、死生観、リアリティ、ファンタジーなどなど作品の世界線が次々に別の映画の如く変容していき、そのバラエティに富ん
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

恋愛というよりは、20代前半男女の人生が、いわゆるカップルの節目と共に丁寧に描かれている印象。
目に見えるはずのない、理想と現実の微妙なラインが浮かび上がってくるようなリアリティのあるセリフなど見応え
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

4.1

事実と小説創作の妙をトリッキーかつミニマムに牧歌的に描いている。
トリックや愛などの分かりやすい要素を至上とすることではなく、あくまで小説家の好奇心がベースになっている。
知的好奇心をくすぐる見応えの
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

過去作とはテイストがかなり変わっていて、個人的には今作が一番重厚で見応えがあると感じる。
ライトなゴッドファーザーくらいな印象。

史実にもある過去の戦争とリンクさせているシリアスな部分と、シリーズ特
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

俳優、セット、クリエイティブ、全てが豪華。
ただtoo much感が否めない。

これがインディージョーンズやNetflixのドラマシリーズなら満足なのかもしれないが、不朽の名作かつ、人間の心の闇をあ
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ラプラスの魔女(2018年製作の映画)

2.0

三池崇史監督、、
ハマったことないな。。
櫻井翔の意味とは。
というか全体的にリップがズレすぎじゃないですか、、?

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.2

影のある主人公や雨や闇など、終始ゴシックでノワールかつ赤と黒のコントラストが印象的。

原作や映画芸術の原点に立ち返ったような、普遍的でシンプルなテーマを、重厚に時にウィットに描かれていて見応えあり。
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.3

1980年代に韓国人家族がアメリカ南部で農業を始めるという映画をブラッドピットがプロデュースするという、タイムレスでボーダーレスな要素からも想像できる、とても不思議な感覚を持った映画。

どこか輪廻を
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.7

不条理な過去がきっかけで、男性に復讐を続ける主人公の姿を、ラブコメかつスリラー的に、ゴシックとパステルカラーとポップソングと共に描いている。

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.1

空間を広く使った撮影手法、柔らかかつ計算し尽くされたライティング、全てのカットが絵画的で美しい。

限られた情報の中で繰り広げられるミニマルな構成。
そこから搾り出される妻の慟哭。
黒沢監督ワールド全
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.2

計算しつくされているはずなのにそれを感じさせない柳のような構成。
クセがあるはずなのに耳になじむセリフ。
ごちゃごちゃなはずなのに落ち着くリビング。
シンプルな恋愛映画のはずなのにとても印象深い作品。
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レット・ゼム・オール・トーク(2020年製作の映画)

3.7

撮影手法こそチャレンジングだが、説明がないと腑に落ちない感じ。。
詳しい人に解説してもらいたい。

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.7

きちんとしたお仕事エンタメムービーで驚きました。
どことなくテンポが特徴的で、ふわっとした後味だなと思ったら、監督は吉田大八。
妙に納得しました。

ウソを見破れというキャッチコピーだったが、もう少し
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バイス(2018年製作の映画)

3.9

9.11後の不安定なアメリカ国内情勢や政治の危うさをコラージュ的にコメディータッチに描いている。

映画どうこうというよりは、事実として描かれた数々の出来事にただ驚かされる。

消えない罪(2021年製作の映画)

4.1

涙が止まらない。。
描かれ方は至って平均的だが、サンドラの謎めいた落ち着きに吸い込まれた。
個人的には充分見応えありました。

サンドラも素晴らしいが、ヴィオラ・デイビスもよかった。

ヒヤシンスの血(2021年製作の映画)

4.0

自分のアイデンティティを模索する青年、青年を守ろうとする厳格な父、マイノリティ文化、1980年代のポーランドという作品の世界観などに静謐さと内なる熱を感じる。

青年の葛藤や市民権を得られない人々の声
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.3

こんなおかしな説得力を持った映画見たことない。
民主主義や政治の危うさを、恐ろしくユニークな筋書きで描かれたエンタメ作品。

市井の人々の愛おしさ、おかしいと思いつつも圧倒的なリアリティを持った展開や
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.3

ドラゴンボールだった。
エヴァでは実現出来て、マトリックスでは実現出来ないものは何なのだろう、クリエイティビティとは何なのだろうと考えさせられる。

退屈すぎた。

逆光(2021年製作の映画)

4.0

戯曲的なテーマ、セリフ、季節感、土着感などのバランスが素晴らしかった。

メインの4人のキャラクターも4者4様で、彼らの潔さが印象的だった。
1970年代が舞台と分かってはいても、現代的な質感もあり、
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.1

マーベル×クライムサスペンス。
民族対立という混沌、人間社会の普遍的な問題にも触れている。

伝統的なアフリカ文化の色彩、大自然と最新テクノロジー表現のコントラストなど見応えあり。

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.1

柳の如く物事に逆らわず観察する価値観、自然信仰、カルチャーミックス、自分が見聞きした価値観、文化、アートがエンタメフォーマットに落とし込まれていて、見応えがあった。

少し尺が長いが、見飽きて赤壁して
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.9

フローレンス・ピューが良かった。
ヒーローを家族的に描いていて、かつ変に凝りすぎていないストーリー、背伸びしない正義感など見応えがあった。