Sunnyさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)

4.2

出版社からも見切りをつけられてしまっている伝記作家が、仕事をクビになり、家賃や猫の治療費を払えなくなってしまったことと図書館の本の間から過去の有名人の手紙を偶然見つけたことから始まる、転落ストーリー。>>続きを読む

嘘八百(2017年製作の映画)

4.2

終始騙し合いの連鎖でストーリーが進みながらも、ハラハラの中で、中井貴一さんのコミカルな演技が安心感を与えてくれる。

嫌な騙し合い方じゃないのが、すごい脚本だなと思った。

ブルーム・オブ・イエスタディ(2016年製作の映画)

3.0

歴史がこんなにも個々人の未来を蝕むなんて、思いもしなかった。あまりにも残酷で、あまりにもヒステリックで、あまりにも悲しい結末に、感情がついていけなかった。

ナチレベルではなくても、過去や現在における
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誓いのリスト/最高の親友の見つけ方(2018年製作の映画)

4.2

高校の初めに仲の良かった、パイパー、ゾフィー、イザベラ、オナーは、高校3年にはすっかり疎遠になっていた。そんな中、オナーが亡くなり、彼女が作って隠していた卒業までにしたいことリストを、3人で叶えること>>続きを読む

モン・パリ(1973年製作の映画)

4.6

結婚はしていないが、息子と3人暮らしのイレーヌとマルコ。マルコのお腹が日に日に出始めてきて、体調も悪くなり、ある日病院に行ったことが全ての始まり。そこからの、大騒動がゆったりと面白い。

男女平等はど
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.0

殺されてバラバラにされてしまった、通称チワワちゃんの人物像を友人ミキが、当時の仲間に訊いてまわる話が中心の作品。

話を訊いてまわるうちに、事件への確信が見えてくるのかと思いきやそうでもなく、結局チワ
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ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス(2018年製作の映画)

4.2

流行や好みを服にするというよりは、意志や感情をその時々の時代に訴えかけるようにデザインしているという印象を受け、生き方の1つとして、とても面白いなと思った。


内容が時系列になっていないので、ヴィヴ
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ウンギョ 青い蜜(2012年製作の映画)

4.1

70歳の詩人と、そのお手伝いをしにくる女子高生、そして、詩人の30代の弟子、の三角関係を描いた作品。

汚れたものに描かれがちな人間の欲望だが、ある意味、これほど美しく忠実に描かれた作品は初めて観たか
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ホリデイ・イン・ザ・ワイルド(2019年製作の映画)

4.6

息子の大学進学を機に、夫と二度目のハネムーンに行こうとしていた主人公が、夫に捨てられ、一人で予定していた先のアフリカへ行き、自分を取り戻すというストーリー。

それだけでなく、象の保護活動についても、
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アベンジャー・オブ・スローンズ(2013年製作の映画)

2.0

あまりにも低い評価に、逆に興味をそそられて鑑賞。

色々な意味で恐ろしい作品。
これ以上は語れない。

蜜の宮殿(2015年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

得体も知れぬ男に溺れ、服従関係に貶められ、ビジネスにも影響を及ぼすようになった女のストーリー。

その男が娘にまで手を出していると知ってからの、男への反逆、ビジネスでの一発逆転劇は見事なもの。ただ、非
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17歳(2013年製作の映画)

3.8

思春期の絶望からの衝動、そしてそこに見つけた虚構の居場所。
17歳だからこその、無機質で反抗的で、それでいて、心のどこかで求めているある種の自尊心を埋めてくれるものを探してしまう、という、行動と心理描
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.6

ひたすらに、女王に媚びる女中の争いを見せつけられているみたいなストーリー。歴史的な話は二の次な作品。

欲と権力の中に強欲さと傲慢さが絡み合い、見ていてひたすらに醜さしか感じないが、この種のテーマの作
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悪の法則(2013年製作の映画)

4.0

原題は"COUNSELOR(弁護士)”、というそうだが、「陪審員を誘導して、白にも黒にも自由自在に変えられる弁護士」が、欲を出し麻薬取引に加担してしまったがために、悪に八方塞がりにされるという、ストー>>続きを読む

特命係長 只野仁 最後の劇場版(2008年製作の映画)

4.2

電王堂の複数クライアントが起用している、モデル シルビア を守るのが、劇場版の特命。

ドラマファンなら、あ!あの人!!と度々興奮が訪れること間違いなしの作品。

ドラマファンなので、とことん楽しんで
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ホワイト・クリスマス(1954年製作の映画)

4.7

戦中に同じ部隊だった、戦前からの大スターとそこ命の恩人が、戦後にコンビで活躍する中で、歌手姉妹との出会いを通して、恋と心温まる思いを形にしていくストーリーのミュージカル作品。

昔の名作は、音楽、演技
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ドリームガールズ(2006年製作の映画)

3.6

モータウン時代に、夢と希望を持ってのし上がっていったガールズグループのサクセスストーリー。

…とはいえ、途中から最後まで、なんだかモヤモヤしてしまった。しかし、このストーリー内容が、むしろ現実味があ
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.7

今更ながらに、初鑑賞。
双子の姉妹を中心に、彼女たちを取り巻く周囲の人々の恋模様を描いた作品。

だれもかれもが恋をしていて、恋をし過ぎの潔さが気持ち良い。感傷に浸りすぎることがないまま、場面や人物の
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アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

4.2

詐欺師が免責と引き換えに、FBIと協力して政治の巨悪を倒す約束をするが…果たして!?という、実話を基にした作品。

映像が70-80s’感に溢れていて、非常にポップで良かった。あからさまではない騙し合
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ウェディング・テーブル(2017年製作の映画)

4.6

結婚式のテーブル19に集められた人々を中心に巻き起こるハートフルコメディー。

最初は、キャラの濃いメンバーに、少し戸惑いながら観てしまったが、徐々に、彼らの魅力に惹き込まれた。
ほっこりするシーンが
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

4.8

ロシアのバレリーナが再起不能になったことから、おじに誘われロシアの工作員になり、そのミッションの中で出会うCIA工作員と過ごすことで、ある意味では自分を取り戻そうとしていく作品。

とにかくハードな内
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ホテル・エルロワイヤル(2018年製作の映画)

3.8

秘密のあるホテル・エルロワイヤルで交差する事件と人間模様。

7組の訳ありな宿泊客たちによる不可解な行動によって、なかなかに訳がわからないように見せかけて、見様によっては奥が深い、不思議作品。

アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー(2014年製作の映画)

3.8

94歳となってもなお、NYのファッションリーダー的な存在として、カルチャーシーンに影響を与えるアイリス・アプフェル に密着した作品。

「センスなんてなくても楽しければいい」、その言葉がまさに、彼女の
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スパイ・レジェンド(2014年製作の映画)

3.4

ピアースブロスナン演じる元CIAが、騒動に巻き込まれていくアクション映画。

絶妙に個性がはっきりしないキャラクター設定にヤキモキしながらも、セクシー代表 ピアースブロスナン の無駄遣いストーリー展開
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.4

レディーガガ演じるアリーがスターダムにのし上がる話かと思いきや、どちらかというと、ブラッドリークーパー演じるジャクソンの方に重きのある話のように感じる作品。

ストーリー全体の流れに対して、もっと補完
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運び屋(2018年製作の映画)

4.7

クリントイーストウッドの貫禄ある演技を楽しめる作品。

家族も顧みることのなかった90歳のアールは、ひょんなことから麻薬の運び屋として足を染めることとなるのだが、そのストーリー展開は、家族と仕事のどち
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.7

三谷幸喜作品にしては、のんびりしたストーリー展開。独特の畳み掛けるようなシチュエーションが今回は感じられなかったのが、少し物足りなさを与える印象に。

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

5.0

隙のない濃いキャスティングに、練りに練られたストーリー展開で、先を予測できる観客など誰もいないのではないだろうか。
首都圏に縁もゆかりもない人でも、関東近郊の関係性を理解し、存分に楽しめる作品。

パワー・ゲーム(2013年製作の映画)

4.1

出世は頭打ち、お給料は上がらず、先が見えないことで魔が差し、会社のお金を横領してパーティーを開いた主人公。刑務所行きかスパイをするか、どちらかを選ぶ羽目に。果たして、この難局をどう乗り切るのか。終始、>>続きを読む

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

5.0

連続アニメ版も観たが、観ていない人でも作品の良さを感じられる作品。

良家の子女のみが通う全寮制の女学校の生徒 イザベラのもとに、教育係として派遣されるヴァイオレット。二人が友情を育む中で、ヴァイオレ
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デビルマン(2004年製作の映画)

1.0

Amazonプライム・ビデオでの評価点があまりにも低かったため、むしろ気になってしまい鑑賞。

タイトルの通り、かの有名な『デビルマン』が原作だが、原作で伝えたかったテーマが霞んでしまうくらいに、どう
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

5.0

ブラピとディカプリオ初共演とのことで興味があった作品。

実在の事件を題材に、観客や事件関係者の心情をうまく昇華させてくれたストーリー展開だった。途中で観客が休憩に行けるように想定して、前半ダラダラと
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マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

5.0

Alexander McQUEEN のドキュメンタリー映画。劇場で観そびれたので、レンタル解禁と同時に鑑賞。

マックイーンのコレクション映像を観ることができる点では、至福な作品であるが、マックイーン
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

4.3

両親を亡くした4人の少年少女の無感情が、社会の虚無感とうまくリンクさせて描かれている作品。

カメラワークと彩度高めな独特の色彩が4人の感情と対比的であることで、主役自身ではなく主役の精神面が強くうち
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

元夫から送られてきた小説に翻弄される主人公。その意図は、愛なのか、復讐なのか。

映像の芸術性の高さが、大きくストーリー性を支えている作品。

自らの意思基準と選択を顧みる主人公から、価値観が変わって
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想いのこし(2014年製作の映画)

4.6

車にひかれたのに怪我ひとつせずに生き残った主人公と、ひいた車に乗っていて死んでしまった4人。主人公にだけ4人が見えることから、お金と引きかえに、4人が思い残したことを叶えることに…。

とにかく泣ける
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