SUNSHOWERさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.8

人間ドラマに酔いしれてしまうキャメロンの悪い部分が薄まっていて、展開も速く、コンスタントに見せ場を作ってくれるから、3時間ちょい飽きずに楽しんで観れた。内容に関してはいろいろツッコミ所はあるけど、そん>>続きを読む

アバター(2009年製作の映画)

3.7

公開時に劇場で観たはずなのに、びっくりするほど内容を憶えていないので、2を観る前に再鑑賞。設定はものすごく綿密に作られているのに、物語が勧善懲悪な王道ファンタジーに仕上がっているので、内容が残らないの>>続きを読む

ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界(2022年製作の映画)

3.6

エネルギーと環境保全、革新的な考えと保守的な考え。題材としては良いとこ突いているのに、ピクサーアニメのような奥深さがないから、どうも退屈になってしまう。Disneyの技がないのか、ピクサーより低年層を>>続きを読む

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.7

SFというよりかはファンタジー。AIの描き方にはそれほど深みがなく、作品のテーマ「女性の在り方」に深きを置いている感じ。AIや未来描写に興味あって観たのでちょっと物足りなかったけど、テーマについては考>>続きを読む

トゥモロー・モーニング(2022年製作の映画)

3.6

まず、Filmarksさんの懸賞で当たった恵比寿ガーデンシネマのチケットを使って観れたことに激感謝。恵比寿ガーデンシネマは再開してから2回目の鑑賞になりますが、内装はきれいでお洒落だし、席がゆったりし>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.6

『ボクたちはみんな大人になれなかった』『花束みたいな恋をした』といい、時代のポップカルチャーをなぞった失恋映画までは何も問題ないけど、若かりし青春に執拗に執着した作りになっているのが気持ち悪い。絶対「>>続きを読む

離ればなれになっても(2020年製作の映画)

3.8

ストーリーが素晴らしかった。古典の小説をまるまる1冊読んだような、まるでひとり分の人生を生きたような、満足感。結果として上手く行きすぎなのだけど、それを感じさせないくらい人間描写が巧かった。歳を重ねれ>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

3.8

まずは脚本がすごい。一瞬たりとも飽きさせず常にピークを維持した展開もすごいけど、観客への感情の掴み方が神業で、私なんて今年一番映画で泣いたかも。続いて演出もすごい。全体を通してのリアリティや臨場感がハ>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

めっちゃおもしろかった。まず作りが完璧。ディズニーじゃ描けない現実の闇みたいのを臆さず描きつつ、ザコキャラでも決して殺さない配慮を見せるとか、芸術面とエンタメ面の絶妙なバランスがちゃんと統制とれてて見>>続きを読む

金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.7

『鬼滅』まではいかないにしても、悪がなんで悪になったのかとか、なぜ戦わないといけないのかとか、物語の土台となる哲学がしっかりしてるので没入して観れた。少女漫画なので不自然な展開はあるけど、それはそれで>>続きを読む

魔法にかけられて2(2022年製作の映画)

3.6

子育てに疲れておとぎ話の国に帰りたくなったり、おとぎ話の国から来たお母さんに思春期の娘が反発したり。初めのうちは設定がおもしろくて楽しめたけど、杖の魔法の効力が現れたくらいから、ありきたりのファンタジ>>続きを読む

泣いたり笑ったり(2019年製作の映画)

3.8

チケットいただいたので鑑賞。LGBTがテーマのドラマと思いきや、純粋に人間としての家族や生き方などを描いた物語。いろんなタイプの人間が出てくるけど、どんな人生を歩んでそのような人物になったかというレベ>>続きを読む

魔法にかけられて(2007年製作の映画)

3.8

結構おもしろかった。現実世界の良いところ悪いところ、おとぎ話の良いところ悪いところが巧く描かれていて、さらにそれらをひっくるめておとぎ話を作るということに成功していた。互いに相手がいるせいか、ふたりが>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

3.6

人物描写がステレオタイプでリアリティに欠ける部分はあったけど、展開が巧くて全体的には楽しめた。テーマをぼやかした分、笑って良いのか悪いのか、安易に共感して良いのか悪いのか、戸惑ってしまうシーンがいくつ>>続きを読む

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.8

めっちゃおもしろかった。観初めはちょっと違和感あったけど、すぐに意図的に演出した80年代ぽさだと分かった。リアリティはないけど、キャラクター描写が巧くて引き込まれる感じ。特に主人公の女の子は、今風だけ>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.8

展開には無理矢理感があるけど、演出や脚本の技はほぼほぼ完璧。過去2シリーズを順追って観てから観たからなおさら思う。20年の映画の進歩って、映像技術だけじゃないんだなって痛感した。逆に無理矢理感を出して>>続きを読む

アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.7

観終わって「これで終わりなの⁈」て感じだったけど、ラスト30分くらいは作る予定だった次作の布石と考えたらしょうがないのかな。グウェンというとスパイダーバースの白いスパイダーを思い出すけど、スパイダーに>>続きを読む

Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

3.5

映像やセリフがクールだったし、私には合わないけど、ユーモアのセンスもハマる人にはどっぷりハマりそうな感じ。ブックスマートのように、2人の友情にもっとスポットが当たっても良かったかも。ラストも目が覚めた>>続きを読む

アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

3.8

初めて鑑賞。思ってたよりおもしろかった。前シリーズがあれだけ売れたのに、キャンパスをまっさらにして1から構築する姿勢にはほんと感服する。それにしても、こうやってスパイダーを順追って観てみると、2010>>続きを読む

スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.7

2回目の鑑賞。2よりもっと洗練された感じ。ヴィランとの対決というより、1と2の人間ドラマを締め括ることに重きを置いてる作りになってた。おもしろかったけど、やっぱりピーターは周りの人々をこじらせてきたな>>続きを読む

スパイダーマン2(2004年製作の映画)

3.8

2回目の鑑賞。1より整っててスタイリッシュになった感じ。おもしろかったし、『バットRe.』『ダークナイト』に並ぶヒーロー傑作だと思う。それにしてもサム版スパイディは、ラブストーリーという視点から観ると>>続きを読む

スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.7

2回目だけど、記憶よりもステレオな展開だったのでびっくりした。そりゃそうだ、20年経ってんだもん。奔放すぎるMJの恋愛観も今じゃありえないでしょう。ゴブリン時のデフォーの演技は、現実にあんな喋り方する>>続きを読む

ナイトライド 時間は嗤う(2021年製作の映画)

3.7

ストーリーはそこまでおもしろいという訳じゃなけど、ワンカット作品というだけで、やっぱり萌える。特に、6日間6テイクを重ねて撮ったという今作は、撮影中に起こったハプニングを役者のアドリブで乗り切って、そ>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.7

ミステリーでもあり、ラブロマンスでもあり、サスペンスでもある。逆に言えばどっちつかず。ミステリーならもっと「種明かし」が欲しかったし、ロマンスならもっと「情熱」が、サスペンスならもっと「動機」が欲しか>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.9

説得力がすごかった。一見するとチープになりそうなストーリーラインなのに、圧倒的な演出力で、ピリピリするほどリアルな物語に仕上げていた。観終わったら誰もが「私だったらどうしていただろう?」って考えるはず>>続きを読む

シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)

3.9

思った以上にリベラルでフェミニズム。演出・演技・脚本も普通に世界レベルのクオリティだし、何よりこのような作品が中国本土で大ヒットしていることが素晴らしい。なんて言うか、数年前の韓国やインドのように国が>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.6

見せ方としてのデザイン力やアニメのクオリティは本当に素晴らしかった。そういう意味では、純粋にそれだけを味わえた「破」から「Q」の前半にかけてがピークだったのかな。残りは心理描写やテーマとしての哲学が、>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.7

人の創造力を食って生み出すような作風だから、時代とともに増えてきたアニメやSF作品すべてを呑み込んで、もはやひとつの個性を持ったアートとして成しているのは本当に凄いことだと思う。そんな感じで、前半の戦>>続きを読む

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.7

久しぶりにこういう純粋にときめくタイプの映画を観た気がした。昔はいっぱいあった気がするのに、最近は少なく感じるのはなぜでしょう? 衣装デザインの良さはもちろん、キャラの愛らしさが滲み出たキャステングの>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.6

いよいよおもしろくなってきた。というか、設定もデザインも画力も前作より格段にレベルが上がってるように見えるんだけど、整合性とれてんのかな? あと今まで、宮崎・ガンダム・攻殻・アキラといった、綿密に創り>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.5

シンエヴァ観てみたくて鑑賞。ちなみにエヴァ自体初めてだけど、ホールデンコールフィールドありきのノルウェイの森みたいに、アムロレイありきのエヴァにしか見えなかった。オリジナルの繊細さにまるでおよばない感>>続きを読む

ステラ SEOUL MISSION(2022年製作の映画)

3.6

カーアクションかと思ったら、車で逃げながら成長していく、ロードムービーの要素も入った人間ドラマ。作品コピーとは裏腹に、ほのぼのしていて心地いい。言い換えれば良い方のクリスティーン。イカゲームほどやさぐ>>続きを読む

99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

3.7

昨年末にテレビでやってた前日譚SPをたまたま観て、おもしろかったので鑑賞。シーズン1・2ともにちゃんと観てなかったけど、映画もしっかりおもしろかった。やっぱり三代目「相棒」の杉咲花ちゃんが吹っ切れてて>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.8

技術的なことやデザイン的なことはほぼパーフェクトで言うことないけど、キャラクター描写やセリフ、ユーモアのセンスなどに深みがなくて、まだ世界的に売れるという感じじゃなさそう。ただストーリーの設定なんかは>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.9

ショーとしての肌感は4.6星くらいの衝撃があったけど、これは映画なので映画の出来として3.9星。何より分断を語るのに、脳の働きから語り始めるセンスがたまらない。20〜30代がカルチャーのピークと考える>>続きを読む

あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

3.7

女性の弱さと強さの絶妙なバランスを描き続けてきた廣木監督の集大成のような作品。現代から観ると、たったひとつの感情に、なんでそれほど執着するのかまったく理解できないけど、当時の人間関係はそれほど閉塞的だ>>続きを読む