KOZOさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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セフレの品格(プライド) 決意(2023年製作の映画)

4.1

2週間前に鑑賞した前編に続いて。
前編はなかなかにドロドロで大人の話やなあと思ったけど、後篇は若い主要な登場人物2人のおかげで爽やかなラブストーリーに。
まあR-15ではあるのだけど。

出演作目白押
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

4.1

題材は好きだし、菊地凛子の演技は最高なんだけど、どこかハマらなかった。

夢を抱いて故郷の青森から上京しておよそ20年、その夢は破れ現在は在宅ワークで引きこもり、人と接することもなく日々を漫然と過ごす
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セフレの品格(プライド) 初恋(2023年製作の映画)

4.1

今年の城定監督作品3本目は人気レディースコミックの映画化。前後編の前編、R-15。

バツ2のシングルマザーの主人公、同窓会で出会った初恋の相手と同窓会を抜け出しホテルへ。そこでお互い恋愛にのめり込ま
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山女(2022年製作の映画)

4.1

推しの一人、山田杏奈の新作、これは観たい!と思ったらテーマが地味で重たいからか上映館の少なさ…

江戸時代中期の東北の貧しい村。先代の起こした不祥事で閉鎖的な村社会のなかで差別を受け続け、遺体を運ぶ「
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

4.2

インスタでフォローしている映画アカウントの皆さんが結構観てて、気になっていた作品。
大阪はもう上映が終わってると思い(後で調べたらたまたまシネリーブル梅田が今日だけ休映していると知る)、祇園祭と知らず
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

4.3

2021年日本上映の台湾映画『1秒先の彼女』のリメイク。男女は入れ替わってるけど、結構オリジナル版を踏襲していた。

その『1秒先の彼女』のレビューを読み返すと、なかなかの「想像の斜め上」と書いたあの
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君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

3.9

森七菜&奥平大兼、何本も出演作を観てて好きな若手二人の組み合わせでなければ観なかったストレートな王道青春ラブストーリー。

不眠症に悩む主人公、学校の行事でいやいや行かされたのはおばけが出ると噂のある
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怪物(2023年製作の映画)

4.8

いやあ、深い。
上映開始からほぼ1か月、まだまだロングラン上映しそうということでほぼ是枝監督の作品は観てる自分としては、満を持して後に取っておいた。

そして観終わってすぐはどういうこと?なところもあ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

フォローしている映画アカウントの皆さんが結構観ていて、評判も良さげ。
ぼちぼち上映終了しそうということで鑑賞。

多くの方がレビューで書かれてる「余白の多い映画」。その余白をどう感じられるかで賛否が分
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渇水(2023年製作の映画)

3.8

水道料金の長期滞納者に対し、「停水執行」をして強制的に水道を止める業務を日々行う水道局員。妻と息子とは別居中でどこか満たされない生活を送る主人公が出会ったのは親に見放された一組の姉妹…
予告編に惹かれ
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波紋(2023年製作の映画)

4.2

荻上監督の前作『川っぺりムコリッタ』が好みだったので、今作も期待。そして予告編で観たとても濃い面子、実際観ると期待通りの濃さ。よく揃えたな。そして主演の筒井真理子の“黒さ”にニンマリ。

前作は「生の
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最後まで行く(2023年製作の映画)

4.2

あまりこの手のアクション物は観なくて新鮮。藤井監督としては初の韓国作品のリメイク。どんなもんかなと観たらテンポが早くて素直に面白かった。

情けない岡田准一、狂気の綾野剛、いい組み合わせ。そしてまた柄
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.2

今年のアカデミー賞関連作品はピンとくるものがなく…今作だけはケイト・ブランシェットが凄いらしいのと指揮者が主人公という予備知識だけで鑑賞。

えっ!?こんな話なんや。怖っ…。
最初の10分くらい、音楽
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銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

4.2

宮沢賢治の父、政次郎を主人公にした、父と子、そして家族の物語。
予告編からはほんわかしたコメディかな?と思ってたら、和むシーンはあるもののなかなかにヘビーな内容だった。

役所広司と菅田将暉は何本も出
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

4.2

何回か観た予告編だと、武士を引退したはずの父親と自らの「声」を失った主人公(黒木華)と、糞尿を売り買いする「下肥買い」(寛一郎)の身分を超えた切ないラブストーリー?と思って鑑賞した人は、あれ、ちょっと>>続きを読む

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.2

昨日は珍しく映画のはしご。
『いとみち』の津軽弁が印象的だった駒井蓮目当て。
朝に観た『ヴィレッジ』と真逆の“優しい”映画ではあるけれど、優しさに対する人間の生きづらさ、そして『ヴィレッジ』とも共通す
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

4.2

重たい…のは藤井監督の過去作から想像してたけど、想像以上に重たかった。能と炎の演出は重厚感を増す効果があって好み。
ただ、どなたかも書かれてたけど、廃棄物処分場の夜の光景とか、主人公の父親が過去に自死
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.2

パソコンやスマートフォンの画面上でストーリーが展開していくとのアイディアが斬新で衝撃的だった前作のパート2、パワーアップしてるとのレビューを拝見して、これは観るでしょう。

サスペンスとして面白いし、
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

4.1

基本的にSFやファンタジーって観ないし、紀里谷監督って食わず嫌いであまりいい印象がない…
完全に伊東蒼目当てで鑑賞。

事前に思ってた通り壮大。テーマとしては王道のSFでどう描いてくるかと思ってたら、
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.8

うわ、キツっ…こんなに映画で胸を抉られたのは久しぶり。
自分自身のことを書くと、長年医療福祉職として働いてる支援者としての立場、そして高齢の親と同居している介護者としての立場。身につまされる。
しばら
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.2

かなり久しぶりに塚口サンサン劇場さんの特別音響上映で鑑賞。
「シン・シリーズ」?の思い入れでいうとウルトラマン>ゴジラ>仮面ライダーの順。
仮面ライダーはリアルタイムでも再放送でも全くと言っていいほど
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Winny(2023年製作の映画)

4.3

「Winny」と聞いて懐かしいなあとの思いと同時に、当時、ファイル共有ソフトとして映画や音楽が著作権は関係なく無料で楽しむことができるなんて大丈夫?という懐疑的で、負の側面で捉えていた。

警察や検察
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死体の人(2022年製作の映画)

4.1

亡くなった大杉漣さんをはじめとした「バイプレイヤーズ」の面々のような名脇役たちに続くと期待している奥野瑛太、独特な爬虫類系!?な風貌からチンピラ役で主役にボコられてる印象が強いのだけど、Wikiped>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

4.3

同時にNetflixでの配信と劇場公開、観たい映画は映画館で集中できる環境で観る主義なのだけど、どうしても時間が合わず深夜にNetflixで鑑賞。

全般的にほんわかした雰囲気なのだけど深い…
出会う
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.8

卒業後、校舎を取り壊す高校の女子高生4人を中心としたた、卒業式2日前からの物語。
河合優実と小野莉奈目当てで鑑賞したけど、
いろいろ思い出してグッときた。

単独主演と最初は思ったけど、この4人が主演
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.8

普段アニメは観ないし、ジャズはそれほど知らない(たまに聴くとやっぱりいいなあとはなる。『セッション』を観たあとはすぐにサントラ購入した)のだけど、かなりの評判の良さが気になり、『ボヘミアン・ラプソディ>>続きを読む

銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

4.1

今年2本目の城定監督作品、いつもひと癖、ふた癖ある作品を作る印象なのだけど、今作は王道の人情もの。映画を愛する人たちの群像劇。
王道がゆえに、心に引っ掛かるシーンが少なかったかな…。
達者な役者陣の演
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.5

これもまたスルーしようかと考えてた。でも、鈴木亮平がやっぱり凄いらしいという評判を聞いて、ゲイを取り扱った作品以外にほとんど予備知識を入れずに鑑賞。

そして鈴木亮平はいつもと変わらず凄かったのと同時
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あつい胸さわぎ(2023年製作の映画)

4.3

「若年性乳がん」の診断を受けた主人公の大学生の成長物語。
ポスターのコピーの「おっぱいなくなっても恋とかできるんかな…」は秀逸。
母と娘の物語でもあり、母の“子離れ”も丁寧に描かれている。
そして「余
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.3

2017年に報道された大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性的加害を告発した「ニューヨーク・タイムズ」の2人の女性記者の自伝の映画化。

同じ新聞記者の告発ものだった『スポットライト』はカ
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ファミリア(2023年製作の映画)

4.0

去年映画館でポスター見て絶対に観たいと思ったけど、いつもの映画サイトでの点数が…
ハードル下げてようやく鑑賞。

途中まで“日本版”あるいは“役所広司版”『グラン・トリノ』やん!と思ってたけど、あのア
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恋のいばら(2023年製作の映画)

4.2

今年の城定監督始め、ようやく鑑賞。
元カノと今カノの彼氏を巡る…ドロドロ劇でもなくラブコメでもなく、一筋縄も二筋縄もいかない展開に関心。

いつも書く、女性を綺麗に撮らせたら抜群な城定監督。
今回のW
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とべない風船(2022年製作の映画)

4.1

5年ごとの資格の更新研修の課題をこなすのが大変で、ようやく今年最初の映画。選んだのはこちら。

2018年の西日本豪雨を題材に、広島の離島を襲った豪雨被害で妻と幼い息子を亡くした主人公。そこに島で世話
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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

4.2

80年代後半、彗星のように現れた世界の歌姫、ホイットニー。彼女の栄光と挫折、そして最期。
80年代前半から洋楽を聴き始め、MTV全盛時代にリアルタイムで聴きまくった人間として思い入れたっぷりだった分
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そばかす(2022年製作の映画)

4.2

大作ではないけれど、地に足がしっかり着いた良質な作品を次々に届けてくれる「メーテレシネマ」。
今作もじんわり心が温かくなる良作だった。

同性、異性に関わらず他者に対して恋愛感情も性欲も湧かない主人公
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.5

以前に「ボクシング映画は外さない」と書いた。今作はこれまで観てきた邦画のボクシング映画に比べて一番地味で静かな作品かもしれない(主人公が生まれつき耳が聞こえないというのも関わってる)。
でもグッと熱い
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