KOZOさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.9

うーむ、まだ消化してない。
「無償の愛」なのか「歪んだ愛」なのか。
主役の2人の濃さは相変わらずだけど、だんだん愛おしくなった。
竹野内豊と松坂桃李の清潔感イメージを吹き飛ばす下衆さはかえって爽快。
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.7

熱量そのまま。
ラスト、違う展開も予想してたけど、あれで良かったよな。
凄すぎて言葉が出ない。
主役の2人にはいい物を観せてもらいました。
このポスター格好いい。
歌舞伎町の猥雑な街とストイックなラン
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.7

今日で前編の上映終わりやん!と急いで鑑賞。
何人かの人がレビューで書いてる熱量の凄さ、確かに物凄い。
もう一つのエピソードがあまりしっくりこなかったけど、後編でどう繋がるかを考えるとゾクゾクする。
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ユリゴコロ(2017年製作の映画)

4.0

前半の扇情的な描写は正直引いてしまった。でも松ケンが出てきてからの後半のエピソードにどんどん引き込まれる。
昭和テイストの吉高と松ケンの純愛ストーリーは美しく切ない。途中のCGはちょっと…。
全般的に
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.3

いろいろなテーマが見えてきて、なかなか消化できないまま。
勝利至上主義で人を裁くことの空虚さ、コミュニケーションの難しさ、そしてこのタイトルの意味…

主役3人の心の動きは丁寧に描かれている。役所広司
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.3

突飛な設定にあまりに期待せずに観たら、意外によかった。
何作か観たことある小劇場演劇の既視感。ならこの設定も大いにありやん。
大きく言って人類愛の話。

チョイ役が豪華…ラストにあの人が出てきてビック
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横道世之介(2013年製作の映画)

4.3

クセがあって、少し気になる程度…だった高良健吾。どちらかと言うと少し苦手…だった吉高。
この作品を観て二人とも好きになった。

温かい気持ちになって、最後のエピソードに涙。
大名作!というほどではない
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

4.0

思春期の子どもの繊細な心の動きを描かせたら天下一品。おまけに舞台はニュータウン。重松清作品の王道中の王道。
わかっていても持っていかれた。
豪華な役者陣も愛しくなるけど、ダメ男を演じたクドカンなかなか
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空気人形(2009年製作の映画)

4.8

漫画が原作とはいえ、有り得ない設定に敬遠する人も多いだろうけど、こんなに切ない大人のファンタジーが低評価なのは勿体無い。
ラスト前の衝撃。哀しいラスト。そしてほのかなエロティシズム。
是枝作品ならでは
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.7

“嘘”や“妬み”といった負の感情を描いて良作を生み出す西川監督の代表作にして、香川照之の出世作。
オダギリジョーの嫌な男ぶりもいいけど、香川照之のための作品のような。その後のブレイクは言わずもがな。
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

4.7

「函館三部作」の中でも一番重厚。
綾野剛もブレイク直前の菅田将暉も魅力的だけど、何といっても池脇千鶴。やっぱり上手いわ。
美しく切なげな函館の街の映像も役者たちの心の動きとリンクして素晴らしく、大好き
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.2

公開当初は観る気なかったけど、口コミの評判の良さに映画館へ。
非現実な世界とリアルな現実(漫画のようだけど、恐らく現政権もこんな感じ!?の政府の扱いや、よく遊びに行った蒲田の街や京急があんなことに!)
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あん(2015年製作の映画)

4.7

苦手な人が多い河瀬監督作品(自分は最近の物は観てるけど、初期作品はまだ敬遠…)の中でもとてもシンプルでストレートに心に訴えてくる。
小豆が美味しいあんになっていくシーンや
満開の桜、ハンセン病施設の木
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

5.0

コミカルかつロマンティックな前半と、戦争の闇が深まっていく後半とだいぶ色合いが違うけど、家族への愛というテーマは一貫してる。
声高に反戦を叫ぶのではなく、コメディタッチに戦争の悲惨さを訴える名作。
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ある日どこかで(1980年製作の映画)

4.3

よく言われてるように、文字でストーリーを追うとB級SF映画。
でも映像と音楽の魔法、名作に仕上がってる。何度も流れる美しい主題歌、そして途中に挿入されるラフマニノフ。
ラストは切なく哀しいけど、とても
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.2

濃厚かつ強烈な園子温ワールド。でも観終わった後の爽快感。
もう少し短くても…とは思うけど、二人にとっても出世作の満島ひかり&安藤サクラの絡み観るだけでも幸せ。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

多くの人がコメントしてるように、普通の家族の日常が戦禍に巻き込まれていくところに心打たれる。
当時の呉や広島の街や日常生活の細かな状況を再現したリアリティ。
後に知る、原作の素晴らしさと監督の熱い思
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

5.0

ミュージカルには抵抗ありつつ、そしてストーリーは結構シンプル。でもそれを超えた大傑作。
映像、衣装、照明、撮影どれも素晴らしいし、主役2人の演技もお洒落な台詞も。
何より音楽❗️何曲か軸になる曲が何度
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恋人たち(2015年製作の映画)

4.3

主役の篠原篤の演技をどう見るかで変わってくるかな。
橋口監督の人間への眼差しは変わらず善人にもちょっと間抜けな悪人?にも優しい。
そして大好きな安藤玉恵のエピソードはニンマリ(^^)

怒り(2016年製作の映画)

4.8

沖縄編の森山未來の心の動きをもう少し描いてほしかったという点以外は素晴らしい。
最近の役柄とは違った宮﨑あおいの演技は神がかってた。
教授の控え目ながら印象的な音楽もいい。

パッチギ!(2004年製作の映画)

4.8

監督のキャラやら、主役3人のその後のスキャンダルやら、アンチも多いのは仕方ないけど、個人的には傑作。
ラスト前の同じ時間の3つのエピソードが「大団円」になるところなんてたまらん。
差別も大きなテーマだ
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.5

確かに前半のシーンは長い。
でも戦場のシーンからの展開は…凄いどころではない。
2度目のロシアンルーレットのシーンは一生頭から離れないと思う。

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