青年〜中年期のジェフ・ブリッジスってこう、全身から野心が漲ってるな。
身近にいたら息苦しくなるタイプだけど、物語の主人公には最適。
『魔女』2作目がおもんなかったので期待してなかったが、面白かった。
途中まで筋書きが読めなかったが、最終的にはちょっと捻くれたボーイ・ミーツ・ボーイ。
勢い重視なので、2時間以下でサクッとやるほうが向>>続きを読む
スカばかりの映画クラスタ絶賛作品にしてはいいじゃん…と思ったら手数が少なすぎて途中で飽きてもうた。
ワンカット風演出とかそれなりに今っぽくしているし、『エクソシスト 信じる者』よりはマシか…
『ジャコ萬と鉄』の設定を任侠映画に転用しましたという感じ。
生真面目な作風なので、梅宮辰夫が主人公である必要性が感じられない。
(メンバーも『不良番長』チームが多いだけに)
岡崎二朗も日活にいるときと>>続きを読む
曽根晴美演じる”スペードの鉄”は”ジョーカーの鉄”に改名。
某”エースのジョー”のパクリであることに変わりはないが、ちょっと遠ざけたつもりなんだろうか。
前作よりリアリティライン高めというか、地に足>>続きを読む
深作のデビュー作は日活無国籍アクションの模倣から始まった。
さらに日活ニューアクションやロマンポルノ時代を経て、相互に影響し合いながら『仁義なき戦い』へ至ったことを考えると運命的。
(でも”スペードの>>続きを読む
蛮行の坩堝。
一応DVD持ってるけど、色々な意味で気分が悪くなるので再見することはないと思われる。
四肢を失った戦傷者の話は『光る風』『はだしのゲン』『芋虫』と媒体問わず色々あるが、ハンディキャップではこれが一番きついか。
前述した者たちは国への呪詛を訴えるための顔が残ってたが、こちらは目も耳も舌も>>続きを読む
『夜叉ヶ池』同様、60年代大映で映画化しとけ案件。
もはや特撮もなく、舞台見てるだけで面白くもなんともない。
クライマックスらしき獅子舞バトルで脱力。
『ガンヒルの決斗』と微塵の関係もなくて草。
むしろ『勇気ある追跡』の語り直しみたいな話だが、そりゃ子供だっておっかないジョン・ウェインよりグレゴリー・ペックと旅したいよな。
70年代西部劇らしく、相>>続きを読む
黒人差別を描きながら、レイシストを悪役ではなくメロドラマの相手役に配するというのは挑戦的な試みと思う。
単なる勧善懲悪撃にしないためには、「差別する側の理屈と感情」を描くのも重要だ。
ただ、トム・ベレ>>続きを読む
荒くれ者揃いの戦場活劇かと思いきや、謎の現地民に一人ずつ狩られていく兵隊たち…
『脱出』というか『プレデター』というか、主人公たちが全く魅力的でないのは置いといて、カルト映画的ストイックさには惹かれる>>続きを読む
兄弟俳優を揃えたからなんなんだという話で、ウォルター・ヒルの西部劇憧れが悪く作用。
アクションもそれなりに見どころは用意されてるものの、どれもインパクトなし。
マドンナのパメラ・リードはキュート。
葉山良二主演のノワールなんてどうせおもんないだろと舐め腐ってたが、思わぬ拾い物。
暴力団をも相手取って強請を繰り返し成り上がる半グレ集団、『白昼の死角』みたいだ。
この手のハングリー系アンチヒーローに>>続きを読む
こうしてみると日活はボクサー映画が多いな。
『あしたのジョー』実写版を手掛けたのもまんざらおかしな流れでもなかったわけか。
というか本作、なんとなく『あしたのジョー』要素が多い。
南田洋子と清水まゆみ>>続きを読む
落ちぶれた中年セールスマンが犯罪に手を染めていく。
初期の今村昌平っぽい下層ノワールだが、中平康も意外とこういうのが多い。
戦後復興に落ちぶれたセールスマンたちの描写は新藤兼人の『狼』を思い出したが、>>続きを読む
ドナルド・サザーランドとかジェームズ・ガーナーとか、この映画で知った記憶。
当時は爺さん俳優たちの昔の姿を知らなかったが、今見ると回想シーンは若き日の姿に変換してみてしまった。
特にサザーランドは好色>>続きを読む
老ガンマン2人と若者の旅。
昔は刺激を求めて鑑賞したので「ペキンパーにしてはあっさり目だな」とか思ったが、今見ると結婚式のシーンとか十分下品だな。
ウォーレン・オーツ、敵側にいると結構厄介。
先住民の女房が白人のドラ息子に輪姦され殺された。
しかも犯人の父親はかつての親友だった…
復讐と友情の西部劇、そこを演じるのがカーク・ダグラスとアンソニー・クインときたら、短尺でも満腹になる。
アン>>続きを読む
『さびしんぼう』に似た作りだが、開き直ったかのようにロリコンが連呼される。
勝野洋のイメージが変わってしまいそう。
街の高低を一望するような小樽の景観は見ごたえあり。
全くセンスの合わない大林映画だ>>続きを読む
冒頭のNIPPON描写に始まり、なんかバカ映画度合いが強くなったな。
なんだよあの女戦士たちは。
ボスの女装は笑わせようとしてるの?
『西部戦線異状なし』『最前線物語』あたりを彷彿とさせる、第一次世界大戦の塹壕・白兵戦モノ。
主人公の将官がインテリで反戦思想を持つというのが特色か。
TVムービーらしいが、それにしてはゴア描写も結構気>>続きを読む
話は平均的で特にどうということもないが、ゲストは豪華。
それに何と言ってもクライマックスの美術が良い。
雪景色を一番美しく撮るのは大映。
『砂の上の植物群』『猟人日記』と似た雰囲気。
覗き寝取られと不倫。直接描写がないだけで、ほぼロマンポルノな話。
川地民夫が出てようやく「あ、日活映画だったか」となる。
その川地民夫も川地民夫で、「お>>続きを読む
元学生運動家たちのダブル不倫…ザ・荒井晴彦&ザ・藤田敏八という感じ。
非常にたるい。柄本明も演技下手に見える。
岸部一徳って不倫してる映画ばっかだな。
石田えりと高橋ひとみの色気は良かった。
1978年のTV版がドラマ史に残る名作であるという評価に異論はないが、画としてはこちらのほうが優れてると思う。
舞台となる病院の、巨大で真っ白なビジュアルがタイトルを象徴する(TV版は権威的な建物では>>続きを読む
ロッド・スタイガーがエリザベス女王を暗殺しようとするとんでもない話。
もっと知られても良さそうなもんだが。
まあ、テーマの割にやってることがギャング映画とあんまり変わらないからな…
ボケた親夫婦を引き取った一家の珍騒動。
『恍惚の人』の喜劇版か。
時代を考えてもコメディとして古臭いが、父親に構うたびにどんどん体の部位を損傷していく主人公は笑った。
ラストは少しほろり。
神経質とガサツ、正反対の中年二人によるロードムービー。
さしずめ『おかしな二人』の80年代版か。
ジョン・ヒューズもスティーヴ・マーティンも好きじゃないが、これはそれなりに楽しめた。
ただ、特有の上か>>続きを読む
20代後輩の「昨日めっちゃ古い映画見ました。バタフライエフェクトっていうんですけど」という発言に傷ついた35の春。
当時思春期の俺はこの映画が好きだった。
性地獄に陥ったヒロインを救う自己犠牲なスト>>続きを読む
ジョージ秋山の『デロリンマン』やん、というのは置いといて、コンプレックス持ちのヒーロー描かせたらサム・ライミは上手い。
アメコミ映画のフォーマットに依らず、「普通の映画」の作劇がしっかりしてる(という>>続きを読む
駄作扱いされていることを最近知った。
いまや名作入りしてしまった前作と比べて落ちるのはわかるが、滑稽なまでに治安の悪い描写とかラストバトルとか好きなんだが…
久々に見たけど、つくづくヒーロー映画の、というか一般映画の暴力コードすら大幅に超えてるな。
それでいてジェームズ・ガン他のそれと比べてドヤ感もないというか、天然な感じがするというか…
ナンシー・アレ>>続きを読む
スター球児をめぐるギャングの野望とチャチャ入れ探偵コンビ。
大映の『黒シリーズ』にもこんなんあったな。
千葉真一のキャラは抜群だけど、相棒が弱いなあ。
前作の続きのようで、リセットされてる模様。
昭>>続きを読む
会社からは日活無国籍アクションを意識しろとか言われてたらしいが、映画青年・深作としてはヌーベルバーグを目指してたのだろう。
「勝手にしやがれ!」なんて露骨な台詞も。
とはいえ日活のそれと比べると、粗>>続きを読む