くりふさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

棺の家(1966年製作の映画)

3.0

【パンチとジュディでバトロワる】

憎み会うふたり。第一作のシュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏を、人形に変え反復か。

原題“Rakvičkárna”は邦題通りらしいが、英題は“Punch and
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

2.0

【ジェロントフォビア・パーク】

アマプラ見放題にて。あまり興味はなかったが、53分という短い尺に惹かれて。

ロメロの初期作品ゆえ発掘されたそうで、確かに彼らしい極端さが発揮されてはいる、か?でも教
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骸骨の踊り(1929年製作の映画)

4.0

【お笑いダンス・マカブル】

ディズニー“シリー・シンフォニー”シリーズの第一作…いきなりホラーコメディか!

もう100年近く前のアニメだが、かえって新鮮。よく考えたなあ…と感心する動きのアイデアに
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美女と野獣(1991年製作の映画)

3.5

【愛の鋳型】

いま古い資料など整理中で、昔のDVDなどが発掘されており…これも出てきた一本。

公開時、ワケあり美女との旅行先で見た思い入れある一品。が、流石に思い出補正は随分解けた。これはカナリ無
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エイリアン4(1997年製作の映画)

3.5

【…ミニラか!】

3に続き、アマプラ見放題で久々に。3不評へのフォローに思える、お金かけた二次創作品。

2の時点で既に、エイリアンから神秘性は失せ、日本でいえば貞子みたいにキャラ化していた。以降シ
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Wet(1994年製作の映画)

3.0

【バスルームから変をこめて】

日本では90年代、『アート・オブ・エロス』と題され、一部は劇場公開された?短編シリーズの一編。古いDVDが出てきたので再見。

アメリカの地方都市?高級浴用品ショールー
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エイリアン3(1992年製作の映画)

3.0

【サキュバスから覚めない】

2に続き、アマプラ見放題にて久々に。リプリー個人の物語としては、これが終章ですね。で、三部作でイチバン救いがないという…D・フィンチャーのイマイチな映画デビュー作。

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睡蓮の人(2003年製作の映画)

3.0

【おセンチおじさんの亀立ち】

村田朋泰のアニメーションには、文句なく引き込まれる…ということがなく、いつもどこか、歪な後味が残ってしまう。

本作では、ビジュアルの構築力、大工さんとしてのパワーにも
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エイリアン2(1986年製作の映画)

3.5

【産む機械vs鬼子母神】

1に続き、アマプラ見放題にて久々に。前のも生存戦争だったのに、“今度は戦争だ!”で売ったのは、キャメロン大好きバトルムービーに変換したってことね。

このジャンル、バトルの
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エイリアン(1979年製作の映画)

4.0

【究極の畜生】

アマプラ見放題にて。久々の再見だが…おー、褪せず、揺るがぬ異形美に包まれた、作り手の思惑も超えたらしき暗喩の宝庫。これは、いつまでも残る映画でしょう。…卵に潜んで。

ルーカスとスピ
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フォーガットン(2004年製作の映画)

3.0

【バキューム・スカイ】

何故かNetflixに入荷したらしいので、懐かしのおおバカ映画として振り返ることに。

わはは、“ばびょ〜ん”健在!なんと爽快!www

まず時代のハードル下がったなあと。本
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

【ラストメン・スリーピング】

見たいと思える数少ない監督の新作…といっても、もう5年前の作品か。それゆえ感じる?まさに“牛歩”進行な部分もあるが、淡々と堪能しました。

西部劇は『ミークス・カットオ
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.0

【ミッシングのウラオモテ】

アマプラ見放題に入荷したので。前作はマルチメディア(死語)時代に登場したソフトにこんなんあったな…という印象で、懐かしかった。出てきて当然の手法だし、凝ってはいたが。
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フランケンフッカー(1990年製作の映画)

3.0

【ラブドールなのにおままごと】

古いデーヴィデーが出てきたので、ひさびさ再見。

芝刈りに巻き込まれ亡くなった恋人を復活させるため…と書くだけでまず凹むが、どーやったら家庭用芝刈り機で死ねるんだよ!
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.0

【トットちゃん、本当はどこに行きたいの?】

評判良さげで、時間も合ったので劇場に行ったが、チョー寝不足で臨んでしまった。前半ある部分で意識失せ、もったいなーと思いつつ最後まで見たが…もったいなくなか
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石のゲーム(1965年製作の映画)

3.5

【時計じかけのロック・ミュージカル】

シュヴァちゃん公式には三本目の映画。ストップモーション・アニメを全面採用するのは本作からか。そのせいか、シュヴァ映画のプロトタイプ的味わいがありますね。

やが
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鉄腕アトム 宇宙の勇者(1964年製作の映画)

3.5

【仄かにロボフォビア】

アマプラ見放題にて。元はご存知、日本初の30分枠連続TVアニメだが、その3話分を劇場公開用に再編集したもの。初っ端から、こういう商売をしていたんだね!www

でも当時はビデ
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見えざる手のある風景(2023年製作の映画)

3.5

【デスクトップ・ディストピア】

アマプラ見放題にて新作。米本国では劇場公開されたが日本では配信スルーの近未来SF。確かに、オモロイんだけど、多売しづらいクセあり物件ですね。

主人公がティーンで、原
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ミス・シャンプー(2023年製作の映画)

3.0

【台湾式ヤクザシャンプー】

Netflix新作、というか、台湾本国では本年7月に劇場公開済みとのこと。TIFFでも上映されたんですね。ギデンズ・コー体験は『怪怪怪怪物!』のみですが、あの密度を創れる
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慌てず騒がず(2023年製作の映画)

3.5

【泥棒のともだちは皆ともだちだ】

アマオリ新作ヒンディー映画。大都市ムンバイでの、こころの辺境部物語。シルバーロマンスかと思ったら、貧困から逃れようとあがく若いカップル…との群像劇でした。

ジャッ
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そして、見失ったのは(2023年製作の映画)

3.0

【スタンダップ・コンフェッサー】

Netflixヒンディー新作。私にとっては、どうにも歪な映画でした。

原題『Kho Gaye Hum Kahan』は、『あの時にもう一度』の主題曲?に基づいている
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

4.0

【SPY<FAMILY】

原作漫画はオモロかったが、さほど読んでない。アニメ版は全話、追いかけてきた。気楽に見られて密度高し、だったから。どうやらSeason 1の方が、よくできていた気がするが。
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土竜の唄 FINAL(2021年製作の映画)

3.0

【薹立の唄 MISOJI】

前の二本もNetflixに入荷したので見たが、今回も。映像は割に豪華なテレビバラエティ三池味。程々に濃ゆくアホらしく楽しい。映画でナゼやる?CMネタもぶっこんでくるが、配
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カレー&青酸カリ:ジョリー・ジョセフ事件(2023年製作の映画)

4.0

【羊の皮を被って沈黙】

Netflix新作ドキュメンタリー。インドのケーララ州で起きた連続殺人事件を追ったもので、これは知らなかったが、犯人のサイコパスぶりに仰天ですわ。

トホホな直訳邦題だが、そ
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.0

【燃えよデブゴン】

このジャンルには興味が薄く、ゲームもやっていない。『LOTR』で充分かな、くらい。

本作は、Netflixに入荷したし、暫くミシェロド不足だったし、自分を笑い飛ばせている映画の
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悪魔のレッスン(1994年製作の映画)

3.0

【悪魔のミストレス】

日本では90年代、『アート・オブ・エロス』と題され、一部は劇場公開された?短編シリーズの一編。古いDVDが出てきたので再見。

日本では全く紹介されていないらしい、ポーランドの
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チキンラン ナゲット大作戦(2023年製作の映画)

4.0

【ヒト天国とトリ地獄】

Netflix×アードマンの新作。『チキンラン』から23年ぶりの続編。前のはすっかり忘れたが、単体で充分わかるしオモロイ!“こんなんでいいんだよ”を丹精込めて創り上げた良作。
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J.S.バッハ G線上の幻想(1965年製作の映画)

3.0

【囚われの夢想】

シュヴァちゃんの初期短編。公式にはこれが映画二作目か。まだ試行錯誤の段階かな?また、まだシュルレアリストを公言する以前だと思います。

脚本がなく、即興で撮ったらしいが、このように
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白雪姫(1937年製作の映画)

3.5

【ディズニー教典の誕生】

ディズニー100周年だからではなく、たまたま古いDVDが出てきたので、久々に再見。

単体で公開された世界初のカラー長編アニメ。“子供向け”の壁も打ち破った記念碑的作品。い
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カーシュ夫人の欲望(1994年製作の映画)

3.0

【熟女マニアの空耳アワー】

日本では90年代、『アート・オブ・エロス』と題され、一部は劇場公開された?短編シリーズの一編。古いDVDが出てきたので再見。

全体像を覚えていないが、時代からしても概ね
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シルバー 夢の扉(2023年製作の映画)

3.0

【正夢と毒夢】

アマオリ新作。ドイツ娘がヒロインのドイツ映画だが舞台はイギリス。ファンタジーだからハリポタに便乗したのだろうか。原作はYA?小説の三部作で、まずは第一部の映画化。

お盛ん?な母親の
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ナックルガール(2023年製作の映画)

1.5

【配信時代のVシネマ】

アマオリ新作。韓国のウェブトゥーンが原作で、制作は韓国主体というフシギな日本映画。

原作漫画はチラ読みしたが、冒頭からずいぶん違う。原作も先々、こんな非現実に向かうの?映画
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陽炎座 4Kデジタル完全修復版(1981年製作の映画)

3.0

【駄菓心中】

前作『ツィゴイネルワイゼン』がウケたので、ノリノリで作ったことはよくわかりました。

が、私は前作ほど没入できず。シラフのほろ酔いだったのが、今度は初めから千鳥足。日常という立ち位置を
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シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック(1964年製作の映画)

3.0

【ハンプティ・ダンプティの奇術喧嘩】

シュヴァちゃんの映画デビュー作。2人のマジシャン?が技自慢を始めるが、バトルの向かう先はおかしな方向へ…。

いま見ると驚きや独自性はなく、賞味期限切れにも感じ
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終わらない週末(2023年製作の映画)

1.5

【ゆとりの終末】

Netflix新作。オチないシャマラン。ヌルいジョーダンピール。

一定の人が抱えているだろう、世界が崩壊する日の漠然とした恐怖または期待などに、こう目鼻を付けてみましたよと。仮想
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サイケデリック航空(1994年製作の映画)

3.0

【景山民夫のイカ天ファンタジー】

アマプラでタマタマ見っけた。『南洋ホテル』より先に。あちら同様、映画に分類されているが『景山民夫のダブルファンタジー』という、彼の短編小説をアニメ化したTVスペシャ
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