くりふさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ジャスト・ア・メリークリスマス(2023年製作の映画)

3.0

【クリスマスなんかいらない】

Netflix新作。クリスマス映画には興味ゼロだが、良作『ビッグ・シック』を思わせる設定に惹かれたので。実際、あれのファストフード版みたいだった。実話を元にしたという、
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カサンドロ リング上のドラァグクイーン(2023年製作の映画)

4.0

【わたしは生きのびる】

アマオリ。まったり演出が時に苛つくが、題材時点で興味深く映画的で、示唆に富む物語。学ぶだけでも見る価値あるかと。80年代の話だが、現代の方が冷静に受け取れますね。

マチズモ
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エマ、愛の罠(2019年製作の映画)

1.5

【さるもえる】

後回しにしていたら、アマプラ見放題では公開終了ギリとなり慌てて見た。が、オチまでが退屈で…ながら見したり、長回しショットはスキップしたり。それでも充分見れちゃった。

要となる事件の
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アーチーズ(2023年製作の映画)

3.0

【アングロ・インディアン理想の箱庭】

Netflixインド、ゾーヤー・アクタル監督新作とのことで、さっそく見てみる。

う〜ん…退屈ではないけど少々稚拙な仕上がり。原作に拘りすぎたのだろうか?

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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

1.5

【ゆとりノスタルジア】

アマプラ見放題にて。

ビー・ガン監督は短編『A SHORT STORY』だけ見ています。可愛らしく楽しいあちらの、ものがたろうとする努力を、こちらでも見せて欲しかったですね
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.0

【恋の恥知らず】

アマプラ見放題にて。ロメール“喜劇と格言劇”シリーズ第3作。今の所、順番通り見てる。

避暑地を訪れた15歳の少女、ひと夏の体験…とか聞くと、甘酸っぱい恋心とロストバージンなんか連
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ツィゴイネルワイゼン 4K デジタル完全修復版(1980年製作の映画)

4.0

【桃色骨想い】

思い出したが、初公開は特設映画館だったよね。私はキネ旬の受賞イベントで見た。まだ10代の頃。特異なものを目撃した記憶はあるが…やっぱり今、見返す方が断然、面白い!

中盤で語りが足踏
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南洋ホテル(1994年製作の映画)

3.0

【景山民夫のスカルファンタジー】

アマプラでタマタマ見っけた。映画に分類されているが、『景山民夫のダブルファンタジー』という、彼の短編小説をアニメ化した、TVスペシャルの一本らしいよ。

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夢がしゃがんでいる(2008年製作の映画)

3.0

【ねじ死気】

アマプラ見放題にて。村田朋泰の作風は、ミスチルのMVにも使われたパペットアニメが知られているかと。一方、本作はほぼ描画によるアニメで、作品履歴からは珍しいと思う。

ただ、展覧会で上映
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ヴォルーズ(2023年製作の映画)

1.5

【品なきナチュラル】

Netflix新作レディ・アクション。メラニー・ロランの共同脚本・監督に興味を持ったが、やはりそこに期待しちゃいけなかったようだ。

ここまで集中できない映画も珍しい。何度も途
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ピラニア(1978年製作の映画)

3.0

【コーマンに毛が生えたくらいの】

初見はビデオだったか?アマプラ見放題でわいたので。どんな感覚か思い出したくなり。

“柳の下の鮫”は、いまだ懲りずに作られていますが、アニパニ映画でまだ客を呼べた1
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

4.0

【オム・ファタールならしあわせ】

随分前に一度見ており、仏本国の評価で並ぶコトバ…衝撃的、破壊的、恐ろしい、ホラー映画のよう…というインパクトは、確かにその時は、ありました。

アマプラ見放題で久々
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6・メン・ゲッティング・シック(1966年製作の映画)

3.5

【ボミット・リンチの吐瀉マップ】

デヴィッド・リンチが学生時代、初めて手掛けた映画作品。4分間の短編アニメだが、初っ端から、ヘン。彼の妄想原液が、ゲロとなって溢れています。全ての始まりはコレだった。
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美しき結婚(1981年製作の映画)

3.5

【爆走!言うだけ女番長】

先日見た『飛行士の妻』に続くロメール“喜劇と格言劇”シリーズ第2作。アマプラにて。

前作よりずっとわかりやすい面白さになりました。ヒロインの暴走一凶で乗り切った感。

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わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

4.0

【独裁者の優れたシナリオ】

アマプラ見放題にて。気になっていたが、機会を逃していた一本。

これは今見ても衝撃的。巧妙な台本を元に演出された、わかり易い完全犯罪の実録やん。

当然、事件の謎全てが明
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獣兵衛忍風帖(1993年製作の映画)

3.5

【忍者の額縁】

アマプラ見放題にて。公開30周年記念による配信開始とのこと。私は初見。てっきり、山田風太郎辺りの原作モノかと思ったが、川尻善昭さんのオリジナルなのですね。

当時は確かに、川尻アニメ
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はじめから烙印を押されて(2023年製作の映画)

3.5

【ホワイト・カーストの烙印】

Netflix新作ドキュメンタリー。私はお初でしたが、ロジャー・ロス・ウィリアムズという黒人監督は過去、よきドキュメンタリーを幾つも作っていたのですね。後回しにしていた
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

【ゲゲゲの昭和が令和に来たろう】

鬼太郎には殆ど親しんで来なかったが、アニメ化でゲゲゲと名を変えたことにはずっと感心していた。

水木さん生誕100周年らしいが、令和の今、ナゼ横溝ドロ沼風に劇場アニ
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父として(2023年製作の映画)

3.0

【父たちのブレックファスト・クラブ】

Netflix新作短編ドキュメンタリー。トランスジェンダーの子を持つ5人の父親が、週末の釣り旅行に行き、互いを語りあう10分。

この体裁が適切だったかは疑問。
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サイコーで、最高のクリスマス(2023年製作の映画)

1.5

【サンタ・ハスラーズ】

Netflix今年のXmasボケ映画。久しぶりに見た監督名と、ヘザー・グラハム主演って珍しくね?という興味から。ブランディには今まで接点がなくて、興味わかず…。

メアリー・
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軽蔑 60周年4Kレストア版(1963年製作の映画)

4.0

【軽蔑も薪のうち】

はじめワクワクなかば退屈…でしたが、最後でナルホドそう来たか!締め方は後の『気狂いピエロ』と、あんま変わらないような気もするけど…。www

映画は既に死んだ、との立ち位置から語
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マン・ハント(1941年製作の映画)

3.5

【ラングの映画ファトワー】

アマプラ見放題にて。先日見た根クラ『緋色の街』から、コッチは根アカ追跡劇かと思いリハビリフリッツしようとしたら、結局コッチも根クラだった。

まあ、その昏〜いオチが最大の
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ベイウォッチ エクステンデッド・エディション(2017年製作の映画)

1.5

【プリ増しナシ】

日本じゃ劇場未公開だったのに、何故この版をリリース?…と首かしげつつ。

通常版は見ていたが、わざわざ5分増しのエクステンデッド・エディションもあると知り、アマプラ見放題にて流し見
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オンネリとアンネリとひみつのさくせん(2017年製作の映画)

4.0

【やんごとなき娘にやることできた】

アマプラ見放題にて。シリーズ3作目だが、私はこれが一番よかった。心地よさばかり追う少女向けドラッグムービーから一歩、踏み出しているから。

1作目から3年経ったが
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オンネリとアンネリのふゆ(2015年製作の映画)

3.5

【ドールハウスは動物園】

アマプラ見放題にて。前作が面白かったので、続けて三作目まで見てみた。

この二作目、お話しは前よりまとまってきて見易い。ファンタジーとしては三作中いちばんスナオかと。実質の
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オンネリとアンネリのおうち(2014年製作の映画)

3.5

【少女ホイホイ】

アマプラ見放題にて。元はフィンランドの児童小説で、原作も映画もシリーズ化されているから本国では人気なのでしょう。この映画化第一作もかなりヒットしたご様子。

なかなか新鮮でした。画
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おかあさんにないしょ(2015年製作の映画)

3.5

【便所の落書きで学ぼう】

冠木佐和子による、トイレの落書きを教育番組風に偽装した如くのミュージカルアニメ。

監督本人による解説がフザケてます。

“夜の教育エンターテインメント映像です。お兄さんと
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.0

【俺はまだ本気出してないだけ】

並走上映もされている、Netflixデヴィッド・フィンチャーの新作。

ザ・ドジキラーのお話しで、予想通り配信で十分。わざわざ劇場行かなくてよかった。

狙いは明確で
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飛行士の妻(1980年製作の映画)

3.5

【恋のぬかるみ】

シネマブルースタジオにて。

エリック・ロメールはロクに見ておらずまだ、体系的に語れませんが、本作は取り急ぎ、グダグダなのにフシギと、豊かな映画みがありました。

危うい三角関係へ
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プシュパ 覚醒(2021年製作の映画)

4.0

【森の泥棒、街の縄張り】

「熱風!! 南インド映画の世界」の上映にて。森のダイヤともいえる“紅木”の殺伐争奪戦。

これも面白かった。手慣れた仕上がり。見慣れたせいもあろうけど、南インド映画も底上げ
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ロックド・イン/囚われ(2023年製作の映画)

3.0

【人は欲と易さに流れゆく】

Netflix新作インスタントサスペンス。えっちな名を持つファムケ・ヤンセン姐さん投入なら、ゼッタイ化け物役だろうと少し期待したので、見ました。

元々、ゼニア・オナトッ
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大空に乾杯(1966年製作の映画)

3.0

【結局は大地に乾杯】

アマプラ見放題にて。

57年差のカルチャーギャップが楽しそうだから見てみた。ドジでノロマな亀の吉永小百合がスッチーいやCAを目指す話か…と思ったら、ドジのままスグ飛びます飛び
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夜に忍び寄る影(2020年製作の映画)

3.0

【狼の即物】

アマプラ見放題にて。掘り出し物らしいという評に出会ったので、見てみた。

ドイツ製、美術にどれだけお金をかけないか?に挑んだようなファンタジー。名前からだと監督は女性らしく、実際、ある
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緋色の街/スカーレット・ストリート(1945年製作の映画)

3.5

【終わらぬデッドマン・ウォーキング】

アマプラ見放題にて。

主要なキャスト・スタッフが同じ前作『飾窓の女』を見たのはもう10年前。本作よりは集中できていた気がする一方、今なら感想も変わるだろうとも
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ヤマドンガ(2007年製作の映画)

4.0

【ドンガ大爆笑】

JAIHOで見る予定だったがタイミング逸し配信終了…。迷ったが「熱風!! 南インド映画の世界」での上映に行ってみるとおぉ、コレも劇場でよかった!概ね、面白かったよ。

全編ほぼ、ダ
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ペイン・ハスラーズ(2023年製作の映画)

3.0

【ハスラーズの心はノーペイン】

Netflix新作、実話ネタの医療詐欺だっふんだストーリー。

不勉強で、オピオイド危機をわかっておらず、歪んだ基礎知識としての学びはありました。患者の救いになるとは
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