すんまさんの映画レビュー・感想・評価

すんま

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クワイエット・ボーイ(2015年製作の映画)

3.0

別人な息子、協会での様子のおかしさ。ただそれだけで誰もがあるモノを連想し、結末すら想像する。あぁどうせ◯◯だと。でも絶対そのまま観ていてほしい。予想外の真実と、予想外のハッピーがあるから。誰も擁護はで>>続きを読む

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

3.5

いつもの通勤なはずだった。冒頭だけで家族を大切に想っているがわかる。その選択はせざるを得なかった。“レール”に乗っていることも知らずに。非現実的なことだから打ち明けるには勇気がいる。何かに迫られた人間>>続きを読む

アンロック/陰謀のコード(2017年製作の映画)

3.5

蔓延る陰謀の裏には、利用される人たちがたくさんいる。あーこわいこわい。思いがけない展開にハラハラドキドキ、やっぱりお前か!と思ったり、そうきたか!と思ったり、普通に楽しめて面白かった。善人悪人関係なく>>続きを読む

グレート・アドベンチャー(2017年製作の映画)

3.1

真の裏切り者は誰か、マトリョーシカの中を暴く。単純なストーリーで次から次に登場するハイテク機器にはワクワクした。それらを駆使した盗みは小さなミスも起こさない。“なんて白昼堂々なんだ”と思った。とてもフ>>続きを読む

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

3.7

ほぼ全員がのんびりした人。どんな計画なのか、ヘマするんじゃないかとこちらはハラハラするけど、そんな心配は不要だった。爆弾も、えぇーそんなもので?と笑えた。ジョーが説明するシーンが妙に面白くて好き。強盗>>続きを読む

遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

3.3

1作目で拾ったビデオテープでしか知り得なかった全滅するまでの過程が明らかになる。発掘した“何か”によって崩壊したのは身体や精神だけでなく人間関係も。小さなことから相手を疑惑の目で見てしまう。悪環境下の>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.9

目の前にいる仲間は、本当に人間だろうか。気付かないうちに一人また一人と仲間が何かに成り代わっていく。逃亡不可な悪環境、おまけに限られた空間で人間以外のモノが存在するとわかったときの恐怖。当事者たちの緊>>続きを読む

プチ・ニコラ(2009年製作の映画)

3.7

子供は小さいことを大きくする。子供が持つ想像力や発想力は、大人が持ち得ないもの。弟ができた後のことや、金儲けの方法もそう。子供の夢には制限がなく無限。大人の今ではできない、無謀や馬鹿げた夢もキラキラし>>続きを読む

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.7

人によって“普通”は違うもの。“普通”の定義って何だろうと思った。自分の普通からはみ出た何かが現れたとき、受け入れられるだろうか。それができない彼らは、抵抗し否定する。醜い彼らは今後も狭い世界を生きて>>続きを読む

怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.8

どの物語の結末も理解できてしまった。子どもの彼が抱えているのは、怪物がいう誰しも持ちうる“矛盾”。人間には善と悪があり、嫌われ者でも正しいこともあり、孤独を恐れても更に孤独になることもある…物語を通じ>>続きを読む

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.8

あのジュマンジの続編。各々のアバターは各々のある意味補うべき部分のように思えた。“一度きりの人生をどう生きるか”。クリアするために重要なのは他人との協調。校長とフリッジの言葉は深イイ。アバターの中身は>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.9

彼らに比べ人類の言語は非効率。それを共有すればどうなるか。自国の言葉は他国の言葉で全て表現できない。言語で考えが形成されるのは納得。時間の概念を正せばあの宇宙船の重力さえも理解できるはず。結末を知って>>続きを読む

12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.7

多数派は正常で少数派は異常。多くの人はその異常を受け入れられない。リアルなのに妄想なのか、この妄想は現実逃避なのか混乱するジェームズ。過去で生きたい彼にとって謎の声は彼の本心を突き動かす。あの女性の存>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.6

打ち拉がれたり、涙を流す姿以外は無機質。生活感もない。原因は整った容姿と住まいではなく彼の経歴から滲み出る。“ジョン・ウィックの○を奪い、○○○を殺した”それだけで裏社会の人間は表情を変える。なんてこ>>続きを読む

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.5

連動する二つの世界。オフェリアとメルセデス、主人公が二人いるような。オフェリアの架空世界での試練は現実世界にも反映されてる。結果的に現実逃避は彼女に勇気や愛情を与え、恐怖に立ち向かうまでに逞しく成長す>>続きを読む

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.7

タイムトラベルの矛盾から誕生した者の正体。“お前は彼女を見つけ彼女を知り自分を理解した。俺のことも分かる頃だろ”。その時に気づいた“鶏が先か卵が先か”の言葉とその答え。この宿命は変えることができない。>>続きを読む

裁かれるは善人のみ(2014年製作の映画)

3.2

嘘は真実になった。何もかも失うことを恐れた彼は、司祭の“自分の領分で権力を握ってる者は自分の力で問題を解決する”の言葉通りに行動する。たまたま不幸な状況が利用された。真実を語ろうにも大きな権力の前では>>続きを読む

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.8

西部開拓時代、神の下の資本主義。法と秩序は何処でも平等ではない。神の家を燃やした男が教会へ逃げ信心深いかと問う姿は滑稽。“炎で失った物は灰の中に”の言葉。いまだ失った物に固執するのは誰か。確かに彼女は>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.8

全体的に無機質な中、人間の感情が見え隠れしてて面白い。あなたは善人?の絶妙さ。ロボと自覚するロボ。ロボと人間の差って。彼女に感情や倫理を与えても、母親に抱かれた経験や何かを得失した実感がない以上AI。>>続きを読む

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

3.7

自業自得。それでも訴える「褒めてくれなかった」と。自分を褒めて欲しい欲求は大人になっても消えないまま、無意識に偏った生き方となる。周りと親密になれないまま、逃げ続けた。短いようで20年は長く、父と子の>>続きを読む

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.8

凄腕示談屋×マヌケ探偵のコンビ。小さな依頼が積もり積もって大きな依頼になり、ワクワク連発。探偵としてモラル0でマヌケすぎてミス連発で腹立つけど、そのマヌケさが役立つ時もあるから不思議。不幸な男が幸せな>>続きを読む

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.5

戦場を望む大佐。部下を帰還させた功績や仇があるからこその執着心。復讐や執着は身を滅ぼす。軍人で武器があっても一度芽生えた恐怖は拭えない。兵器のない人類の無力さ。キングコングにはヒロインは必須。まだ未開>>続きを読む

マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.8

“感情は偽らないからうまくいく”彼女の演技力の素晴らしさ。彼らを好きだから、ホバー作戦時のあの表情。スパイ×恋愛ものはお決まりの流れでお決まりの前途多難。飛行場のシーンは短いようで長くて、その間に募る>>続きを読む

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.7

アベルとジムが静かに心を通わす。信頼関係。自国の敵を助けることは家族の身を危険に晒すこと。裁判が終わってもそれは変わらない。裏切り者というレッテル。それでも国のため家族のためアベルのため、不運な彼らの>>続きを読む

愛を積むひと(2015年製作の映画)

3.7

妻がいなければきっと夫はだめになっていた。寡黙な夫が努力をし、周囲に協力してもらいながら彼なりに生きていく姿がいい。誰かを許すのは勇気いる。その誰かが家族であっても、自分を苦しめる人間だとしても。ただ>>続きを読む

ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)

3.5

テーマは料理だけど、ロールモデルのようになるため自己満足な投稿をするのは女性なら何人かは経験したことがあるはず。自分が成長するためのブログは、いつのまにか読者のためのブログになってしまう。媒体は違うけ>>続きを読む

スノーデン(2016年製作の映画)

3.7

たった一人の携帯電話を監視すると280万人につながる。米国の監視システムにより自由と憲法上の権利が侵される。自国の監視数の多さ。犯罪とは無関係でも監視される一般人。昔観た“エネミー・オブ・アメリカ”に>>続きを読む

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.4

可愛い娘であり孫であり姪でもあるオリーヴのため、一家全員で美少女コンテストの優勝を目指す。ただ癖のある一家。その道中山あり谷あり。おじいちゃん直伝のダンスも、後半になると悪い予感しかなかった。はちゃめ>>続きを読む

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

3.8

彼女は彼女だと頭で考えていても、少しでも理想から離れると微調整。彼の思った通りの彼女になっても、こうではないああでもない。そうしてまた彼女を書き換える。そうして虚しさに気づく。結末は聞きたくない彼女は>>続きを読む

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.8

雰囲気や過去、現状で先入観が決まる。犯人はこいつか?いやこいつか?と疑ったらきりがない。ドキドキした。同時進行の後半、あと少し早ければと思った。ジミーはいう「遅かった」と。ただそれだけで無実の人間が消>>続きを読む

28日後...(2002年製作の映画)

3.5

暴力性。少なからず誰もが持っているもの。感染源はいつも過疎地域から始まる。前半と後半にハラハラ感をぎゅっと詰め込み、その間は平和しかないけど、なぜか好き。人類の窮地のとき、人間は利己的になるのはなぜ。>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

3.9

お互いの一目惚れの瞬間。何気ない表情や仕草だけど、上品で艶があって、同性でも惹かれていく。男が男、女が女に恋するとき、何かしら原因があると言ったリチャード。恋愛も人生も自分らしく生きているか、自分に嘘>>続きを読む

IT/イット(1990年製作の映画)

3.6

大人になれば平気でも子供の頃は何故か怖かった。それは少なからず誰にでもあるもの。それが具現化したのがit。ペニーワイズが陽気に踊るだけで震えた。CGのない時代にあのシャワーシーンはうまいと思った。作品>>続きを読む

幸せの向う側(1991年製作の映画)

3.0

公私ともに完璧だったはずのエイドリアンの人生がある日を境に一変した。大切な人を失い、十分にかなしむ暇もなく、次々と不審なことが起こる。徐々に近づいていくある人の一面。ラストがアッサリと終わったのが拍子>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

3.9

どの国にも属さない諜報機関。品格のある風貌とは裏腹な圧倒的な強さ。そのギャップがすごく良い。この手の映画で楽しみなのは、諜報活動に欠かせない“秘密道具”。真の用途は別として見た目も紳士で最高。激しいア>>続きを読む

チェイサー(2017年製作の映画)

3.4

自分の身元バラしたり、何してんの?って言っていた前半、進むにつれ逞しくなり、血も暴力もこわくない。研ぎ澄まされる洞察力は前半の彼女なら絶対に気づかないであろう小さな嘘も見抜く。子のためならば、母は強し>>続きを読む

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