ウォーリーさんの映画レビュー・感想・評価

ウォーリー

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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.2

久しぶりのジョニー・デップ映画。
末期ガンで余命を選択された大学教授を演じているデップ。
今まで演じてきたキャラと比べるとクセが少な目だけど、マリファナやったり生徒と◯◯したり、隅々にデップっぽさが出
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ブレイム・ゲーム(2019年製作の映画)

3.0

ゼロ・ダーク・サーティー×アイ・イン・ザ・スカイ×裏切りのサーカス、みたいな雰囲気の映画。地味だけど堅実な作り。

ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.0

コロナ禍で、映画館再開後となる1本目。たまたまコロナの影響で公開が後ろ倒しになったことで、今現在、アメリカを中心に世界中で起こっているBlack Lives Matter の運動と奇跡的に内容がリンク>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.3

ラース・フォン・トリアーの5年ぶりの新作。
シリアルキラー、ジャック(マット・ディロン)とヴァージ(ブルーノ・ガンツ)による回想でストーリーが進んでいく。

ストーリーだけ読むとショッキングな内容を想
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トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

3.3

ラン・オールナイト以来のリーアム・ニーソン×ジャウム・コレット=セラのタッグ作。

コレット=セラ監督の持ち味は今まで見たことあるようなストーリーを、途中から微妙にねじ曲げて、予想の斜め上方向に落とす
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

3.8

真っ向勝負のインド産スポ根映画!

事前の知識なしで観賞したのだけれど、いい意味で想像を裏切る映画だった。

所々、ボリウッド的なBGMは差し込まれるものも、非現実的なミュージカル描写は無いに等しく、
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.1

「人は嘘を抱え込んだまま生きていけない生き物である」ということを、嫌というほど感じてしまう映画。

両親にしろ、子供たちにしろ、表面は見繕っていても自分の欲が滲み出ていて誰も助かるべき善人には見えない
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.7

実在のパキスタン人コメディアンのクメイルさんが主演・製作しているハートフルなコメディ映画。

出来すぎなストーリーだが、これは実話ということが素晴らしい。事実は小説よりも奇なり。

エミリーのお母さん
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ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

3.5

銃撃を受けたら重力を操れるようになっていた…!

これだけ見ると何かのヒーローものの映画のようなストーリーに思える。
実際、画面のタッチは同じヨーロッパ映画である鋼鉄ジークによく似ているなと感じた。(
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.7

劇中に「怒るものには怒りが来す」といった台詞があったが、映画の主題はここに要約されていると思う。

この映画の主要人物であるミルドレッドとディクソンは怒りに囚われた人生を送っているが、ウィロビー署長の
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

3.3

日本で作った映画より日本的な感覚を持った映画。

ストーリーはかぐや姫や桃太郎など誰もが子供の頃に聞いたことがある、おとぎ話の端々がごった煮になったようなもの。
それが本当の日本なのかどうかはおいてお
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嘘を愛する女(2018年製作の映画)

3.1

長澤まさみは長澤まさみだから良い…!と、今まで心の中でモヤモヤしていたものが晴れたような気がした。

長澤まさみの出ている映画を観る度に、若い頃から何も変わらない演技だなぁと思っていた。(演技の事はよ
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エンドレス 繰り返される悪夢(2017年製作の映画)

3.0

SF映画では度々、題材になるタイムリープもの。
本作も、このジャンルでは外せないであろう恋はデジャブ、ミッション8ミニッツなど過去の名作の影響を強く感じさせる。

決して予算がかかっている映画ではない
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ソニータ(2015年製作の映画)

4.0

RockやHIPHOPは今では、商業的な音楽として世界中で聴かれているが、元々は力なき人々の反骨のミュージックだと私は考えているので、ソニータの姿を見て本来、あるべき音楽の形がそこにはあると思った。>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.6

「世界中どこにいっても田舎って不気味だよね…」系の傑作。

ダニエルカルーヤくんが遭う理不尽な仕打ちの数々…。
ボーダーラインの時といい、カルーヤくんはろくな目に遭わない…。

コメディアン出身のジョ
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.3

黒沢清監督の映画は、はじめは「あれ…?今回は黒沢清っぽくないなぁ…」と思ってみていると、途中から黒沢清以外の何物でもなくなるから面白い。

今作も、どことなく過去のCUREや回路を思い起こさせて、一貫
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.5

ツラい失恋をしたときはエターナル・サンシャイン。
と、いうくらい人生の教科書になってくれる映画。

人生には信じたくないこと、自分とは違いすぎて受け入れがたいものが沢山あるけれど、それら全てを含めて自
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ラビング 愛という名前のふたり(2016年製作の映画)

3.9

どこかのレビューで読んだのだけれど、本作でジェフ・ニコルズ監督は意図的に観客が共感するカタルシスを排除しているので、ストーリーだけをなぞると特に驚くようなことは何も起こらない。
裁判での劇的な判決も、
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.7

現代の日本もこの映画で描かれているイギリスと大して変わらないという記事を見かけたが、明確な階級社会が存在するイギリスの方が、どれだけ幸せを願っても手が届かない絶望感を感じさせた。

最後まで人間として
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.8

國村隼をこんなにカッコよく撮ってくれてありがとう、とナ・ホンジン監督に伝えたくなった。

最近、善人を演じることもある國村さんですが、オーディションとかアウトレイジみたいに底がみえない下衆なキャラクタ
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.6

日本の変態性は世界に誇れるCool Japanだと思う。ありがとう、パク・チャヌク!

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.3

「オレだってまだ、ピンでアクション映画をはれるんだぜ?」、デアデビルで失敗の烙印を押されたベン・アフレックの心の叫びが聞こえてきそうな本作。

だが、思ったよりベン・アフレックは動かなかった…。ずっし
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.4

個人的にはアントワン・フークアという監督はリプレイスメント・キラーからサウスポーに至るまで、「男が観たら熱くなるようなストーリーで映画を作ってくれるんだけど、細部がガバガバで、あと一歩何かかが足りない>>続きを読む

ドラゴン×マッハ!(2015年製作の映画)

4.2

トニー・ジャー!ドラゴン×マッハ!

ストーリーは穴だらけなのに、なぜか涙腺が決壊。(中盤から言葉が違うのに台湾人とタイ人がコミュニケーションとれてるとか関係ない…、ない!)

終盤になると、EXIL
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マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション(2015年製作の映画)

4.5

ようやく劇場で観れたクロームバージョン。

ジョージ・ミラー監督は本作を「元々、サイレント映画を意識して作った」と言っていたが、それに違わぬ出来。
砂漠でのカーチェイスはモノクロの方がカラーより映えて
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DOPE/ドープ!!(2015年製作の映画)

4.0

見逃していたDOPEをひっそりと観賞。
90's flava な雰囲気はHIP HOP好きにはドンピシャでした。

自分もHIPHOP大好きだけど、ギャングスタの服装はしないし、特にグレたいとも思わな
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地下水道(1956年製作の映画)

4.8

ワイダ監督の追悼の意を込めて、劇場で観賞。

今までVHSでしか観たことなかったが、劇場で観ると感慨もひとしお。

特に音楽家がオカリナを吹きながら徘徊する幻想的なシーンが異色で素晴らしかった。
この
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.2

ここまで説明的ストーリーが欠落したアート系映画を久々に観た気がする。

母親と子どもの関係、手術の意味など何となくわかるけれどハッキリはしない。
こういう映画にこそ想像力が働いて面白い。

テレンス・
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コンカッション(2015年製作の映画)

3.6

大統領選の後に観ると、この映画がアメリカで上映されていた去年とで大きな断絶を感じる。

オマル医師が言っていた二つの台詞、「アメリカはなりたいものに何でもなれる」「君が生まれるこの世界は良いものではな
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ミュージアム(2016年製作の映画)

2.0

原作は連載当時から読んでいて、バッドエンドな幕引きが魅力的な作品だった。

かたや、映画は日本版セブンのようなものを目指したのだろうか?
犯人に闇はないし、終わり方も生ぬるい。何よ
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.9

普通に生きることの素晴らしさ、戦争の愚かしさを静かに、力強く描いている傑作。

国がどんなに煽動しても、全員が染まりきるわけでなく、人間が生きることの希望みたいなものを感じられました。

広島に行った
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.5

何気なく友達から借りた1000円、返すのを忘れていた。1000円程度と思っていたが貸した友人は死ぬほど根に持っていた…!
こんなよくありがちなシチュエーションの拡大版のような映画。

主人公のジェイソ
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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

3.5

皆が経験してきた青春時代。
イカしてたヤツも、そうでなかったヤツにも当時の感覚を思い出させてくれる映画。

子供から大人になる狭間の時間を切り取るのがリンクレイターは本当にうまい。

あと、シュノーケ
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.1

ファンシイダンスの頃から変わらず、もっくんのコミカルな演技は素晴らしい。

主人公の幸夫くんはどこにでもいる普通の人で、とりわけ悪い人間ではないからストーリーにのめり込める。

ブルーバレンタインのそ
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何者(2016年製作の映画)

3.0

原作が発表された当時と比べると、大学生に対するTwitterの影響度がそれ程大きいと感じられなかったのでストーリーに没入できなかった感はあり。

ただ、佐藤健が求めていたのは桐島部活やめるってよに描か
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