ささいさんの映画レビュー・感想・評価

ささい

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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.7

すみれさんが最もまともな人間だったのが面白いというか、年の功とも言えるし、周りが見えていて1番素敵な人だったな、、
テルちゃんは悲しいかな永遠にマモちゃんに囚われ続けるのだろうし、マモちゃんは最後まで
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.5

自然(水、木、鹿、人間)
ビジネスの善悪
バランス
体験すること
コロナ禍
コミュニケーション
音楽

現代の社会において、人が心の在り処としての自然への回帰を望んでいるような気がする。ゴッドランドし
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ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

3.4

難しかった。

見た後の身体に何か取り憑いたかのような重苦しさを感じた。でも、ただハッピーに終わる映画よりもよっぽど好きだ。

信仰(キリスト教に限らない信じるということ)
人間と社会
自然
写真とい
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.7

良かった。

作品としての最大瞬間風速が凄い。目を瞑っていても分かるあの 来る、来た!っていう音の瞬間。アニメーションもカラーデザインも一瞬にしてアガる、身体を走る電気信号よりも速い、瞬足のあのモード
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(1954年製作の映画)

3.2

私は何のために生きているのだろうか、一体何も出来ない、何の役にも立たない私に生きている価値があるのだろうか、何をして生きていればいいのだろう。そんな彼女の悩みは、ザンパノがきっと私にも私が必要なんだと>>続きを読む

ラストエンペラー 劇場公開版 4Kレストア(1987年製作の映画)

3.5

2024年3月25日
まず初めに、坂本龍一の素晴らしい音楽に。
あれほど壮大に、生き生きと情景を伝える、音楽は初めてだった。エンディングの後のただ暗転した画面の中で、彼の生み出した音楽に没入させる。そ
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.9

静かで美しくも儚い映画。
アンドレイ・タルコフスキーのような、とても静か故に一つ一つの些細な音が耳に入ってくる。特に屋敷の音作りはこだわりを感じる。記憶を取り戻さなかったことが、ひとつの救いというか、
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.7

死と向き合うことは、その人への愛と向き合うこと。そこで隠し事は絶対に出来ない。
それまでいくら騙していても、無関心でも、臆病でも、突然に訪れるショッキングなその人の死は、自分とその人とのたった2人の、
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

私たちが裁判について考える契機を与えられた気がした。
裁判という仕組みは、有罪か無罪かという二項対立的な制度であるし、また、人類史の中に裁判という仕組みが誕生して何千何百という間、その制度が極端に変質
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

2.5

ファッションを愛するものとして、どうしてもファッションに寄って見てしまう。従ってどうしてもエミリーの決断のあれこれに納得はいかない時もあった。
ダサい服のエミリーがミランダに1発噛ませてやろうという動
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

ジェンダー。SNS。性加害。自分のルーツ。

SNSによる作者の意図を無視した悪意のある切り取り。作者のルーツの反映されたイメージ。火のないところに煙は立たない。

暗殺の森(1970年製作の映画)

3.6

正常な人間。「自分と同じ人間を信用し、違う人間を警戒する。」
洞窟の比喩、
森の湿度、窓の結露、タバコの煙、真っ赤な血。生と死の恐ろしいほどの生々しさ。
近代合理主義的な美しい洗練された建築の数々、室
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

ちょーーーーーー面白い!24年ベストかも

自己という人間をまず掘り下げ、自己の集団たる社会への考察に移る。そして再び、社会という枠組みの中から自分という存在を見つめ直すような作品。
主にリスボンでは
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.0

鳥には巣を、蜘蛛には網を、人には友情を、
罪を共有した友情の物語、過剰な資本主義へのアンチテーゼかとも思った

あと、見た映画館が悪かったんか分からんけど、暗闇の描写多い作品やのに暗闇のシーンの解像度
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.3

大いなる自然という神。

我々が自然を認めるのでは無い、あの偉大なる自然が、私を認めさせる。どうにも敵いそうにない。1ミリたりとも私は敵わない。
この世の全ては自然から派生したものだ、人こそがこの世界
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

「夜が明け、新しい1日、新しい人生」

刻一刻と変化する日常。生きていると毎日が同じことの繰り返しに思えてくるかもしれない。なんの変化もなく、このまま、何も知らずに死んでいくんでは無いかと思う日がある
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東京物語(1953年製作の映画)

4.8

海街diaryに並ぶ個人的名作。
血の繋がりに囚われない人と人との絆。
戦後の日本の空気感を示す貴重な作品。

僕はこの時代に生きたことが無いのに、その温かさは時間を超えてみせる。
ノスタルジア。郷愁
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雨月物語(1953年製作の映画)

-

資本主義と思いきや反資本主義。
戦後故に戦争動乱の世のリアルさがある。
金よりも力よりも1番は家族だと。貴方が居てくれるそれだけで私は十分なのです。

羅生門(1950年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

女の狂気的な演技力が恐ろしかったな。
そしてこの時代のジェンダー観も面白い。しかし、根源的な死への恐怖や、また、自分の中にある、そのジェンダー観が何者かに損なわれようとした時の、あの男達の恐れよう、ま
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.2

幸せとは何かを見つけ出す女。
本当の幸。優しさ。愛と死。身体。女優。自分と他人。
何が幸せなのか導かれる、カムパネルラにとって幸とは夢の中にある。死と隣合ったリップヴァンウィンクルこそ、最も幸せについ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

1回目

エネルギーに満ちていた。
今の不安定な社会の中で、どう生きるか。
不安定な理不尽な社会。このままではいずれ火の海になる世界。そんな可能性を目の当たりにして俺たちにできることは何なのか。俺が生
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.8

2人はトラウマを乗り越えることが出来るのか。

難しいけど面白い。トラウマとは麦で。悪い夢のこと。
好きと大切は違う。久しぶりに会って叩きたくなる気持ちも、泣きたくなる気持ちも分かる。自分の気持ちに従
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怪物(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

皆がベストな仕事をした。
まずは、この作品を生み出した是枝監督にありがとう。是枝監督程の知名度があったからこんな内容の作品を、こんなにも沢山の映画館で大々的に取り上げることが出来た。
次に、坂本裕二の
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.1

男女格差、金銭格差、逆転することで描く。

いろーーーーーんな比喩皮肉が散りばめられてたけど、普通にブラックジョークは面白いし、1番笑ったのはヘビメタのデスボイスのタイミングで大ゲロするとこ。まじおも
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ある男(2022年製作の映画)

3.8

戸籍の交換を巡る人生の交換。

他人の人生は他人のもので、自分と一体なんの関係があるのか、、
それが本当の戸籍でなくても、表面は偽りでも、大切で意味のあるのもは、その人が歩んだ人生なのではないでしょう
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

3.7

言葉が出ない。

映画と言うよりドキュメンタリーに近い作品。もっと風刺的でリアル。リアル過ぎる。
移民がどんな扱われ方をするのか、その問題の根底は何なのか。

テーマは移民問題で、モチーフに家族愛があ
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星の子(2020年製作の映画)

2.5

終始に監督の描きたい、宗教の狂気を感じる

ただそれをきっぱりとは否定しない。
最後にはこちら側に是非を問いかける

午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.8

美しい映像と音楽。

寝れない夜にラジオを掛けながら吸うタバコ

彼女の日記が印象的。
永遠に続くと思った4人の世界。
夫は離れ、二人の子も親元を離れる辛さ。

どんな人生にも明るい道はある。いつまで
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.4

生きる情熱

後世に残るような大きなことを出来なくても何かを成し遂げることで得られた小さな満足感を忘れてはならない。どう生きるのか。 

輝きに満ちた人生を!
心が麻痺しないうちに!

ジェントルマン
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.6

上手くマッチした音楽。
すれ違いながらもハッピーエンドを上手に表現している。互いの苦悩葛藤が分かる。
たまにふと見たくなる作品

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

声という表現に頼らないからこその繊細な作品。
ボクシングがモチーフであるもののテーマは人と人との繋がり。
「話しても人はひとりでしょ。」という言葉が音の聞こえない静寂の世界で生きるケイコの命題。その中
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