テレビアニメ26話を見たうえで鑑賞。
まずは主人公らが煉獄と初対面する。知らぬうちに敵の術により夢を見させられている。登場人物らの過去が示される。無限列車というワンシチュエーションにおいて夢を使うこと>>続きを読む
本を読むことが禁止されているディストピアでの物語。
主人公は消防士という本を焼却する仕事に従事している。あるとき愛読家の女性に逆ナンされ、気づけば自分もそうなってしまっていた。
消防士の出動のときの早>>続きを読む
スペイン内戦を背景に、暗い過去を持つ父とその父に興味を持つ娘の物語。
父のダウジングといった趣向からして神秘的なものを感じさせるが、実態はきわめて現実的な内戦というリアルである。
父には、妻のほかに忘>>続きを読む
ある男がある女性をストーキングし続け、結果的に人違いと言われてしまっただけの物語。
彼が彼女をどれほど思っていたかなど描かれない。心理的な抑揚を排除してリアリティの追求を徹底している。たとえばカフェテ>>続きを読む
父からはアル中で暴力を振るわれ、母は寝たきりなので看病をし、母の代わりに赤子の世話をし、学校では馴染めず、逃げ場のない少女が迷いこんだ森では密猟者に襲われる。
つねにどん底で救いようがない。行き着く先>>続きを読む
一頭のロバを中心とした人物たちの不幸な運命をたんたんと描かれている。
マリーが恋をしたり別れたりレイプされたり、そういった事実に起因するさまざまな感情を直接描くことなく省略したり、事実のみを切り取るの>>続きを読む
2016年大統領選を受けて制作することとなった、インディアナ州の小さな町モンロヴィアの日常をきりとったドキュメンタリー。
農場や学校、教会、フリーメイソン、理髪店、鉄砲店、スーパーなど、ときにそこに生>>続きを読む
日々満たされない日々を送る不良少年たちがバンドを始めるという話。すべて手書きであり制作に7年かかったそう。
主人公の葛藤や成長などではなく、音楽の衝動のようなものをオブビートに描く。主人公は最終的に岡>>続きを読む
第二次世界大戦の終戦直後のポーランドにおける、反ソビエト派のテロリストが共産党員を暗殺するという物語。
マリアや逆さのキリスト、蛾、花火、ショットグラスの炎、喪服とポロネーズなど、印象的なモチーフがた>>続きを読む
時間を逆行する回転装置みたいなのを特殊部隊らが利用してプルトニウム爆弾の回収を目指すというもの。
逆光の定義をエントロピーだとか物理学だとかそれっぽい抽象的な用語でゴリ押ししてくるが理解不能であった。>>続きを読む
ミュージック・ビデオ監督や、WACK、ハマジム関連作品の参加監督として知られるエリザベス宮地の、マスターベータソン2008を追ったセルフ・ドキュメンタリー作品。
カンパニー松尾に影響に受けたという言葉>>続きを読む
メキシコの洞窟内の泉“セノーテ”にまつわるドキュメンタリー、というよりは実験映像に近いような気がしてしまう。
マヤの人々の言葉や監督が書いた台詞と、泉の内部をたゆたう映像で紡がれる。なんとなく生死や現>>続きを読む
浮気した妻を殺害すべく頭の切れる主人公が遂行していくが、これでもかというほどうまくいかない。どうにか誤魔化して成功かと思いきや、最終的にはもっと頭の切れる警部に反逆される。
殺害をする動機が物足りない>>続きを読む
足を骨折したカメラマンが近所を覗いていると、奥さんをバラバラ殺人したのではと疑わしい男に気づき捜査する。また、結婚がはばかられる彼女との愛の攻防もあり。
カメラの視点を徹底的に主人公にして主観性を担保>>続きを読む
鳥が人を襲うだけの物語。
小学校の前でジャングルジムがカラスでいっぱいになるところの時間操作が素晴らしい。「後ろ見て!」と思わせるがとうの女は悠長にタバコ吸っていらっしゃる。気づけばけたはずれの群れと>>続きを読む
記憶喪失でみずからを殺人犯だと思い込む男と、そんな彼に惚れた精神科医の女の記憶を取り戻すまでの物語。
警察に追われているので匿うにもリスクもあるが…というラブロマンス要素が大きい。それでも彼のことを信>>続きを読む
テニス選手がそのファン=見知らぬ乗客に、彼の父とみずからの交際相手の交換殺人を持ちかけられる。その場は冗談で終わるもサイコな彼は交際相手を絞殺してしまう。
冒頭のふたりの足元を追い、いよいよぶつかって>>続きを読む
雪崩で英国行きの列車が運休になりホテルで足止めされる人たち。翌日列車内で老婦人がいなくなるが彼女を認識したものはおらず乗車前に頭を打った女性が疑われる。しかし実在したことが明確になり事件は銃撃戦にまで>>続きを読む
かつてほとばしる恋愛をさせてくれた男と瓜二つの男が突然現れて戸惑いながらも関係性を深めていく。大阪への帰郷をまえに元カレ再来。衝動的に走り出してしまうも仙台手前で引き返し、高速バスで大阪へ。
全体的に>>続きを読む
600万円を盗んだ主犯の、パリピ軍団のひとりの「チワワちゃん」が殺人事件に巻き込まれる。彼女とはいったい何者だったのかを軍団の一味である門脇麦が追憶していくという物語。
しょっぱなからクラブミュージッ>>続きを読む
東京新聞の望月さんをモデルとした新聞記者と、内閣情報調査室の官僚が、内閣府の圧力に立ち向かおうとする映画。まずはじめにこれが製作、公開されアカデミー賞を受賞したことは素晴らしいことだと思う。
加計学園>>続きを読む
下妻というど田舎に暮らす、ロココに憧れるロリータと、尾崎豊が好きなスケバンの友情コメディ。
衣装や美術、コントラストの高い色彩設計により画面がつねにゴチャゴチャしている。構図や映像演出はところどころ面>>続きを読む
何度か鑑賞しているけど6年ぶりくらいの鑑賞。
田舎へ引っ越してきた家族が、山奥にあるトンネルを潜ってみるとそこは八百万の神の世界であり、無銭飲食した両親は豚となり、子どもは両親を取り戻す、および現世に>>続きを読む
学校中で怪談が噂されている旧校舎へ閉じ込められた小学生たち+頼りない教師のドタバタホラーコメディ。
最初のほうはノリがわからずに置いていかれかけたけどすぐに掴めて、怪奇現象の整合性なんて気にしちゃ駄目>>続きを読む
学校や家庭への反抗心が募る中学生たちが戦車を抱える国の施設に篭城するお話。
彼らには具体的な強烈な文句があるわけではなく、ただ空虚(であろう)な「自由」を求めて大人たちを翻弄する。アメリカン・ニューシ>>続きを読む
とある父親を殺した少年が魔法使いのおっさんに出会い、旅をし、宿敵を倒しにいく物語。
世界や心の均衡などの哲学チックな概念には共感しつつも、その主張性に関心を持つことができなかった。光と影、味方と敵とい>>続きを読む
何度目かの鑑賞。ジブリ作品をスクリーンで見るプロジェクトで鑑賞。
映画館だと音響にどれだけこだわっているかが浮き彫りになる。かの有名な「ラン ランララ ランランラン」のシーンは鳥肌が出るものだった。>>続きを読む
ディレクターズ・カット版は、かなり笑えてワクワクしたイメージだったけど、こちらは笑いどころはほぼ無かったし、グロテスクな箇所が例外なくフリーズフレームになっているので冷めた。必要以上に理屈を通すために>>続きを読む
響け!ユーフォニアムのスピンオフ映画。同タイトルの架空の童話をもとにした楽曲を演奏する吹奏楽部のふたりの物語。
台詞がすくなく効果音や音楽、カメラワークや仕草で登場人物の感情の機微を静かに描くさまが見>>続きを読む
精神を患っているであろう妻と、そんな妻を愛しているがときにそれが裏目に出る夫の物語。
作品の大半は家のシーン。夫の仲間たちや親族らが集まり、どうでもいい会話をだらだらし続けている。
女のかかえる孤独感>>続きを読む
庵野秀明監督の実写とアニメーションを混ぜ合わせた映像演出満載。デビルマンばりのB級さを感じるけれど、演出が細部までこだわられてるように感じられ上品でもある。主演のキューティーハニーの陽気なキャラクター>>続きを読む
アメリカを批判的にみたフランス映画監督らのベトナム戦争に関するドキュメンタリー映画。
アメリカ軍の大金かけた毎日の空爆を、お手製の防空壕で耐えしのぶという戦線の様子のみならず、芝居パート、自分語りパー>>続きを読む
1940年スペイン内戦直後の退廃とした村での一家を描く。
父が毒きのこを踏みつぶす直前に嫌な予感がして、いざそのさまがアップショットで映し出されると悲しさが込みあげた。視点が主人公アナと同化していた。>>続きを読む