藻尾井逞育さんの映画レビュー・感想・評価

藻尾井逞育

藻尾井逞育

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台北に舞う雪(2009年製作の映画)

4.0

「誰にも捜されなかったら悲しい」
「愛することと夢は切り離せない」
「でも信じてた。雪が降れば俺の望みはかなうんだって」
「君もお袋も俺を傷つけてはいないよ。愛する人に傷つけられることはないんだ。君が
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ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。(2016年製作の映画)

4.5

「僕に娘さんをください!(中国語で!)」
「一生一緒」

日本のドラマやアニメが大好きで、大学では日本語を専攻している台湾の女性リン。ある日、彼女のFacebookに、モギという名の日本人青年からメッ
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屍憶 SHIOKU(2015年製作の映画)

4.0

「いいですか、すべての出来事には理由があります。お気をつけて」
「私たちは永遠に一緒になるのよ」

恋人との結婚を間近に控えて幸せな日々を送っている青年ハオ。彼はある日ジョギングへと出かけると、公園の
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台北の朝、僕は恋をする(2009年製作の映画)

4.0

「それで彼女のためにフランス語か。ロマンティックね。彼女もそう思うわよ」
「待つのも悪くないわ!」
「書店では僕がジャマだったかな?」「そんなこと…、いい話し相手だった」

台北に住むカイは恋人がパリ
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南風(2014年製作の映画)

3.5

「迷ったのか?心の赴くままに進みなさい。流れに身を任せるがいい。人生は旅だ。目的などない」
「だけど今は自転車をこぎ続ける。おかしな大人になるのも悪くないと思う。かなわない夢はない。走り出せばそこに仲
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言えない秘密(2007年製作の映画)

5.0

「あなたも特別よ。あなたと出会えたのは奇跡」
「音符に乗って旅をする。最初の出会いが運命を決める。旅が終わりし頃、帰り道は速いキーに隠されている」
「彼が最初に会った人。彼の背中は一生忘れないわ」
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王宮の夜鬼(2018年製作の映画)

3.5

「誰も我らを哀れみませんでした。誰も手を差し伸べなかった。誰も我らの話を聞かなかった。しかし王子は違いました。それが王では?やっと王に出会えた。心残りはありませぬ」

噛まれると人の生き血を求める怪物
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呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

3.5

「心の中の悪鬼にばかり執着して、愛する人たちを失うな」

死後3カ月の経過した容疑者の死体が、被害者の側に横たわる怪事件が発生する。チョン刑事は捜査に乗り出すが、解決の気配はない。一方、ジャーナリスト
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あやしい彼女(2016年製作の映画)

4.0

「ローマで恋に落ちたお姫様も、人生の休日だって割り切ったんだ。私の休日も終わったのさ」
「私は何度生まれ変わっても、寸分違わずこの人生を生きるよ。そしたらまたお前のお母さんになれる」

ひょんなことか
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ベトナムの怪しい彼女(2015年製作の映画)

3.5

「青春よ 永遠に」

ひょんなことから20歳の姿に若返った70歳の毒舌おばあちゃんが巻き起こす騒動を、ベトナムの文化や歴史を盛り込みながら描く。

韓国版「怪しい彼女」のベトナム版リメイクです。そうい
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怪しい彼女(2014年製作の映画)

4.0

「なんて個性的なんだ。最近の子とは全然違う!」
「だけど一番気に食わないのは、自分の素晴らしさを分かっていないことだ。笑った方が男前だよ」
「その短い棒で人生棒に振るよ⁈」
「献血行きな!」

頑固で
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.0

「料理を完成させるには文化と記憶が必要だ」
「ポトフは華やかさに欠け大衆的だがフランス的だ。伝統的な家庭料理ポトフで皇太子を魅了できるか挑戦したい」
「人はすでに持っているものを求め続けることが幸せな
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20歳よ、もう一度(2015年製作の映画)

3.5

「戦わなければ負け知らずだ。こんな子供を大勢見てきたよ。成功は無理だね。年を取ってから後悔するんじゃないよ」
「思ったほど暗くなかったよね?暗闇に慣れるには少し時間がいるんだ」

孫と息子には甘いが、
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この夏の先には(2021年製作の映画)

4.5

「自分の気持ちと向き合えますよう、勇敢になれますよう」
「君を好きならよかった」
「私も同じ、受け入れなきゃね。一方通行の恋もある」
「もしこの瞬間に思いが通じ合えば、"この先"はもう訪れている」
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花蓮の夏(2006年製作の映画)

4.5

「隠し事をするなって?わかった。それなら教えてくれ。秘密を知ったあとも、友達でいられるのか?友達としてだけじゃなく、お前が好きだ」
「お前は一番の親友だ」

落ちつきのない問題児ショウヘンの面倒を見て
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シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

3.5

「自分が嫌いだからなんだ。自分の世界がちっぽけだってことに耐えられないんだね。それだけだったんだ。悲しいね」

憧れのニューヨークで働くグロリアだったが、失業して酒浸りとなり、同棲中のティムに家を追い
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僕と幽霊が家族になった件(2023年製作の映画)

3.5

「この世で同性婚が可能なら、あの世もそう。若いのに古くさい。固いこと言わないで」

うだつの上がらない警察官の青年ウー・ミンハンは捜査中に落ちていた祝儀袋を拾うが、冥婚の習わしで、若くしてひき逃げ事故
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

「ほんの小さな決断で生涯が大きく変わる。宇宙は新たな岐へと分岐する」
「分からないか?君の失敗が別のエブリンの成功に枝分かれする。普通な似通った人生の道をいくつか持つだけ。でもこの世界の君は、何でもで
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九月に降る風(2008年製作の映画)

4.0

「何が言いたいんだ。タンは親友だぞ」

1996年、台湾の新竹。真面目な高校生タンは、男気あふれるリーダー格のイェンに憧れを抱き、彼の恋人ユンに想いを寄せている。だが、ある出来事をきっかけにタンとイェ
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星空(2011年製作の映画)

4.0

「星空を見上げれば、世界はとても大きく広がっていくよ」
「13歳の私たちはとてももろく、だけどその実かなり強くもある。だから残酷な世界に直面するまでは、どうか優しく接して。多くは望まない。見つめる目、
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若葉のころ(2015年製作の映画)

4.0

「愛がないなら別れるはず。大人って謎だわ」
「静かにそばにいてくれる。何を考えているか謎だけど温かい人よ。人を好きになるってこういう気持ち?」
「そういうのが目的じゃない」
「ただ時が2人を通り過ぎて
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私の少女時代 Our Times(2015年製作の映画)

5.0

「女の子の"大丈夫"は"大丈夫じゃない"。"何でもない"は"大あり"。ずっと後で知ったけど、女の子が"もう知らない"と言うのは、嫌いだからじゃない。気になるからなの。とてもとても気になるからなの」>>続きを読む

怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

4.0

「善人になりたがるだけで勇気もない。何様のつもり?」
「この世に善人なんていない。悪人だけだ。悪人かバカしかいない」
「僕はダメな人間だ。でも最後くらいは正しいことをしたい」

いつもクラスメイトにか
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あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

5.0

「テストなら難問にも必ず正解があるけど、リアルな人生には永遠の謎もある」
「恋はつかめないうちが一番美しい。成就するといろんな気持ちをなくしてしまう。だからもっと追っていてほしかった」
「俺もお前に恋
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アフタースクール(2008年製作の映画)

4.0

「あんたみたいな生徒、どのクラスにもいるんだよ。全部わかったような顔して勝手にひねくれて、この学校つまんねぇだのなんだの。あのなぁ、学校なんてどうでもいいんだよ。お前がつまんないのはお前のせいだ」>>続きを読む

探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

4.0

「とりあえず生きとけ。生きてりゃそのうちなんかあるさ。なんかって、命を燃やすもんだよ。それまでとっとけ」

この街の裏も表も知り尽くす探偵のもとに、相棒である高田が人探しの依頼を持ち込んでくる。失踪し
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探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点(2013年製作の映画)

3.5

「しっかし、誰かさんが言った通りだな。誰かが動けば後に続く者が出るってな」
「探偵は依頼人守らなきゃいけねぇんだよ」

札幌・ススキノの探偵と相棒兼運転手の高田は、相も変わらず危ない仕事で日銭を稼ぐ日
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探偵はBARにいる(2011年製作の映画)

4.0

「感情に流されれば寿命を縮める。俺が貫いてきた主義だが、主義に凝り固まればソヴィエトも地図から消える」
「俺たちは、生まれる環境も自分の体も脳みそさえ選べず、いきなり生まれさせられ、人生の責任を押しつ
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真夜中の五分前(2014年製作の映画)

4.5

「誰も他人を愛することはない。他人の内にいる、いると思っている自分だけを愛する。愛されないことを悩まなくていい。人はお前を他人として感じたまでだ。ーーフェルナンド・ペソア」
「これからはもっと自分の時
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ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

4.0

「距離が近すぎると人は衝突する」
「人との距離が近すぎると愛し方も忘れる」

台北で一人暮らしをするシューは、ジョニー宛ての間違い電話を何度も受けていた。中年男性のフォンは、車の中で生活している。そし
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

4.0

「子供って乾く前のセメントみたいなんです」
「子供はバカじゃないです。自分が子供の頃バカでしたか?」
「どうして女性の幸せを決めつけるんだろう」
「“女の幸せ”とかにもだまされちゃダメです」
「人は弱
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KANO 1931海の向こうの甲子園(2014年製作の映画)

4.0

「あちこちで言われてるわ、嘉農野球部に鬼監督が来た、しごかれてるって」
「近藤監督はお前たちに甲子園の三文字に慣れさせて、そここそがお前たちの行くべき場所だと思わせたんだ」

日本統治時代の台湾、一度
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憲兵とバラバラ死美人(1957年製作の映画)

3.5

「悔しいだろう。犯人は必ず挙げてやる!」

主力が満州に出動した後の仙台歩兵第四連隊の炊事場付近の井戸から、首と手足のない、胎児を身籠った女の死体が発見された。東京から小坂憲兵が調査に赴き、死体が陸軍
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憲兵と幽霊(1958年製作の映画)

3.5

「一歩踏み外せば死の谷ですからな」

意中の人だった明子を部下の田沢憲兵伍長に奪われ嫉妬に狂った波島憲兵中尉は、機密書類盗難のスパイ罪を田沢に着せ、激しい拷問の末に処刑する。兄の冤罪を晴らすべく憲兵と
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地獄(1960年製作の映画)

4.0

「朝に紅顔の美少年も一度無常の風に誘われると夕べに白骨となる。人間はいつかは死なねばならぬ。死に至るまでは罪を犯した人間も無数である」
「あなたは悪魔だ。あなたは呪われた死神だわ。私たちに触らないで」
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女吸血鬼(1959年製作の映画)

3.0

「あなたはこの花の香に誘われ、私に会いに来たのですよ」
「この地下の城を汚すやつは生かしては帰さぬぞ。天草の血の呪いの恐ろしさを知れ!」

フィアンセ・松村伊都子の誕生パーティに、行方不明だった母親が
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