あああさんの映画レビュー・感想・評価

あああ

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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

3.6

人の優しさや温かさ、愛を感じる、趣深い映画だった。と言って、特にストーリーにそのような意味を含むのではなく、人物の顔が、声が、音楽が、空気がその様に感じさせる。

心の空白は、寂しさや弱さは、最後は自
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.0

事前の情報ゼロで飛びこんで、心にグサグサと悲しみが刺さって、最後は突き放されて終わった。とても丁寧に、ある意味で残酷につくりこまれた映画だった。

喧嘩が絶えなかった自分の家族を思い出し、父親になった
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日日是好日(2018年製作の映画)

4.3

年齢とともにだんだんと心の浮き沈みが大きくなってきているように感じる。涙もろくなるとか、些細なことでも幸せを感じたり。苛立ちや戸惑いも。

目の前のことに集中する。
五感で、今、自分がいる空間と時間を
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

5.0

本当に久しぶりに映画を見た。無理やり仕事を昼で切り上げて、ギラギラの太陽の下汗をかいて観に行った。満席だった。隣のお兄さんは汗だくだった。

いろいろと疲れていたことや、なんかお腹の調子が良くないこと
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

優男、おしゃれ、いやいやながら悪事に巻き込まれる、でもほんとは優しい、顔に傷がある、でもほんとは優しい、老人を介護してる、でもスイッチ入ると超ワイルド、おしゃれ

こんなん男でも濡れるわ!

造反有理
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さよならも出来ない(2016年製作の映画)

3.6

干渉されたくないし、干渉したくない。なんとなく定まったルールの様なものにがんじがらめになっている。病的に見える2人の関係も、ふとこれまでを振り返ると自分自信の物語であることに気づく。
テーマは重いけど
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.5

戦闘の地獄絵図をとことん地獄絵図として描き切っている。爆発とともに足が飛ぶって言う描写は戦争ものでよくあるが、本作品は足が飛ぶのではなく、ビシャビシャ砕け散る。

ただちょいちょい大味な展開もあり、日
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

3.8

体調が万全でなかったので、途中一瞬落ちかけました・・・が、観れてよかったー!映像の陰影の使い方がすごい。最小限の光と陰の効果で、ものすごい緊張感が生まれてる。これは確かに伝説級です。あと、やっぱり女は>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

5.0

星100。いや、銀河の数。

おもしろくて、笑えて、かっこよくて、泣けて、何より男臭い物語だよ。ガモーラとか女性キャラ以外みんなバカだから。思いっきりバカになって楽しめる。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.5

とにかくロマンチックで美しくて切ない。およそ普通の人が経験するそれを100倍濃縮して、一気飲みするような感覚。セッションとは真逆のベクトルだけど、圧倒感は通底する。映画や、音楽。芸術全般への愛にあふれ>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.4

大切なものは失って気づくというか、そもそも気づいたときには遅いというか。主人公が手帳につづる言葉が重く心に残る。こどもの可愛さもあいまって切なくてやりきれなくてめちゃ泣かされます。
あと関係ないけど黒
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恋人たち(2015年製作の映画)

4.6

この映画は悲しみに満ちている。悲しみが大きすぎて笑ってしまうほどに。ハードで重い描写がたんたんと続き、暗い感情に支配されてしまいそうになる。

でも、観終わった後にしみじみといい映画だったなぁと思える
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セッション(2014年製作の映画)

4.2

やっと見ることができた。見たうえで菊池氏と町山氏の論争に再度目を通した。

こういう胸糞悪くなるような映画のネタにされて憤慨した菊池氏の反応は素直だし、音楽家として誠実な態度だと思った。

一方で殺
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メメント(2000年製作の映画)

3.8

冒頭の逆回しの殺人シーンが象徴的。一つ一つ時系列を遡っていくことで、パズルのピースがうまり、全貌が明らかになっていく。あらゆるシーンが伏線となり、情報量の多さから非常に集中力を要する。そして、たどり着>>続きを読む

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.5

こんな映画のつくりかたもあるのかとまず感心してしまった。おっさんがクルマの中でゴニョゴニョするだけの物語なんだけども、ぐいぐい引き込まれてしまうのは、やはり脚本のうまさなんだろうと思う。ミニマムを極め>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.2

確かにいる。こういう上っ面だけへらへらしてて、中身は冷めきったサイコパス人間。

ルーのぽっかりとあの空いたような不気味で大きな目と、ドキュメンタリームービーのようなリアルな緊張感に、終始映画館の座席
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