地球に落ちて来たタカアキさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

地球に落ちて来たタカアキ

地球に落ちて来たタカアキ

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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.0

仕事やら風邪やらキャンプやらで、久しぶりの映画観賞。

設定は新しいけど、驚きはなし。
どこかで観たことあるエンタメ要素をかき集めた感じ。
とても健全な映画です。
病み上がりに観るには丁度ええ具合のラ
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シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

3.4

『創世記』系カルトSF叙事詩。
原作はスタニスワフ・レムがSF作家になるきっかけともなった黎明期SF。
『ソラリス』的な作風を期待して観賞したら、想像を絶する気色悪さ。そして、脈絡のない哲学系の詩的台
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ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

2.2

アリス・クーパー系のショック・ロック的なビジュアルの世界観。
ドールズやスレイド、スパークスあたりのカルト系グラム・ロックの熱心な信望者の方にはおすすめ。そしてロキシー的な耽美系の要素も。
僕はまぁま
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はちどり(2018年製作の映画)

3.9

抑圧された少女時代。家族や友人との不和や歴史に残る事件。そして、大切な人との別れ。
時の流れのなかで、いつか忘れていってしまうんだろうけど、本当に大切なことは心に残り続ける。
誰も答えは教えてくれない
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.3

観たよ、デューン!
前作は人気SF小説を巨匠デビッド・リンチが映画化して大ヒット。
その人気作のリメイクとあって高いハードルだったのだけど、まさかの大健闘。こういうDUNEもありだね。
進化とは歴史に
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ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

2.6

来週ディズニー行くので予習のために子供と観賞🎃

ウ~ン…やっぱディズニーは行くところですね🏰

フェアウェル(2019年製作の映画)

4.1

近代的な合理化の波が押し寄せる中国で、失われていくナショナルアイデンティティと血縁の絆。そんな中にも、今なお深く根付く儒教的な家族観。
国や文化によって思いやりの形が異なることを知りました。本当の思い
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.7

超えても超えても押し寄せてくる苦難。いつになったら報われるのか?観てるのが辛くなって何度も止めようと思った。
ミナリ(セリ)のようなどんな環境でも力強く芽を伸ばす生命力…
それでも負けずに前に進む家族
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スポンティニアス(2020年製作の映画)

3.8

ベタなラブコメを想像していたら、まさかのSFホラー要素!?
もし次に死ぬのが自分だったら…今日を大切に生きて、大事な人を精一杯愛し、理不尽な事に中指を立てることの大切さに気づかせてくれる作品。
ポップ
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ステージ・マザー(2020年製作の映画)

3.7

肝っ玉母ちゃんが片っぱしから問題を解決していく、テンポのよいハートフルコメディ。
落ち込んでいる方におすすめ。

シンデレラ(2021年製作の映画)

3.2

誰も傷つかない。とても健全な映画。
継母なりの愛情にホロリ。
舞踏会でホワイト・ストライプス!?新しいじゃねぇか!

クイーン&スリム(2019年製作の映画)

4.1

単なるプロテスト映画じゃない。怒りと愛と温かさに満ちた映画。そして、スタイリッシュなサウンドと美しい映像。
とても素晴らしい映画です。

サントラがヤバい!!必聴です。

砂の惑星(1984年製作の映画)

3.4

㊗リメイク!ということで観賞。
カルトの帝王によるスペースオペラ超大作。評判はめちゃくちゃ悪い。
原作を読んでないのでわかりませんが、人気原作の映画化にありがちな、ダイジェスト的な尻切れ感は否めません
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トラフィック/ぼくの伯父さんの交通大戦争(1971年製作の映画)

3.4

車、車、車…
現代車社会を滑稽に描く風刺コメディ。
絶妙に使いにくそうな無駄な機能満載のキャンピングカー。センスとアイデアが素晴らしいです。

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.3

息を呑みむほどの映像美。静寂の中で朝焼けに映し出される雄大なアメリカの大地に心が洗われます。
極限まで削ぎ落とした音と言葉が、心情を何よりも雄弁に語ります。
夢、友情、家族の絆。8秒間に全てをかけたラ
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

4.0

素敵な家族や恋人。強い絆と優しさに涙が溢れてきました。
とても優しい気持ちになれる映画でした。

ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ ア・トライブ・コールド・クエストの旅(2011年製作の映画)

3.6

『ロウ・エンド・セオリー』90年代HIPHOPの最重要作品です!
それまでのアゲアゲ、スカスカラップの常識を変えた90年代の幕開け的なアルバム。
ジャズベースをサンプリングした重厚でグルーヴィなトラッ
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バラカ(1993年製作の映画)

4.0

神秘映像コラージュ系スペクタクル・ドキュメンタリー・エクスペリエンス!!!
…創造主の目線で世界を俯瞰せよ!!

激アツです。

山河ノスタルジア(2015年製作の映画)

3.3

衝撃のラスト!!
斬新過ぎて一瞬パニックになりました。
郷愁を揺さぶるあの名曲。山西省の冬空に死ぬほどマヌケに響き渡る。
ツボり過ぎて、最後のシーンだけ続けて5回観ました。

地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)

3.0

20数年ぶりに観賞。
全盛期のボウイがガチで挑んだカルトSFムービー。
『Station To Station』〜『ロウ』の時期にあたり、ボウイの音楽キャリアで最も創造性に富み、エキサイティングだった
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.7

6歳の娘と二人で映画館で鑑賞。
しぶしぶ映画館に足を運びましたが、とても面白かったです。
父娘の関係に感動。泣きそうになりました。

炎上(1958年製作の映画)

4.0

原作はご存じ三島のユキオちゃん。
日本文学の最高到達点であり、文字通り金字塔。三島の追求する美意識の究極を描いた作品。
本編には原作にあるような内省の描写はない。そのため、現実の金閣とイメージの金閣、
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鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.4

『ロングデイズ・ジャーニー』的な幻想的な映像美を期待していましたが、ひたすらキタナ暗い中国アンダーグラウンド。
闇とネオンと雨。危険な匂いがするディープ・アジアの魅惑の深部に惹き込まれます。
緊迫する
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プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)

4.1

ひと夏の経験を通して少年が成長する姿に、大人になって失ってしまったものを気付かされます。
誰にでも無限の可能性がある。自分の価値観を押し付けて、自分の物差しで推し測るような大人にはなるまいとあらためて
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デッドマン(1995年製作の映画)

3.8

ジャームッシュ流ウェスタン。
珍しくお金がかかってそうな設定ですが、90年代らしくローファイでインディー感丸出しの作品。
ネイティブ・アメリカンに導かれ、魂が元あった場所へと帰る旅。
自然や大地を崇拝
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ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)

3.6

動きと最小限の言葉と小粋な音楽…
小さな笑いの山を築いていくタチのドタバタコメディの原点。
観ていてとても幸せな気分になる。最後の花火はせつない夏の終りを綺麗に飾ります。
それにしても素敵なロケーショ
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

2.4

ひでぇ映画だな…って苦笑しながら観るのが正しい見方。
ミニシアターの巨匠によるC級ゾンビ映画。たまにはおふざけもいいんじゃない。
予備知識ゼロで観賞したのですが、出て来た瞬間にわかるイギー・ポップの存
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ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

3.7

近代化、工業化されたものに対する風刺的なコメディ。対照的な下町の人情が感じられるユロの住む地区が映し出され、ホッとしてしまう。
台詞は最小限ですが、ストーリーがしっかりしていて飽きずに観られました。
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他人の顔(1966年製作の映画)

3.6

失踪3部作の2発目。
『砂の女』や『燃えつきた地図』が現代社会からの失踪であるのに対し、本作は顔という社会の接点を失い、仮面を被り誰でもない他者となることで自己の存在からの失踪。
仮面という誰でもない
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砂の女(1964年製作の映画)

4.3

原作はリアリズムタッチの不条理小説。若干ホラーの要素も。
安部公房の代表作とされることが多いですが、安部の世界観が開花した安部文学の入口と考えるべきで、最高傑作は「箱男」だと思っています。
誰が呼んだ
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プレイタイム(1967年製作の映画)

2.9

モダニズム建築やミニマリズムデザインの家具からミッドセンチュリー感がビシビシ伝わってきます。
ドタバタコメディは近代的な画一化されたものや大量消費に対する皮肉がたっぷり。ガラス戸に映るエッフェル塔や凱
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.6

朝鮮戦争下、イデオロギーに翻弄される若者たちの夢。明日なき世界で一瞬の火花のように燃え上がり消えていく。
戦争映画でありながら、至高のエンターテイメントであり、青春映画です。
いろいろな想いが込み上げ
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イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

4.3

ネルーダ、イタリア亡命後のカプリ島での生活が題材。
美しいカプリ島の自然とバンドネオンの郷愁漂う美しい音楽。そして、着飾ることのない純潔の愛の詩。心が洗われるような作品です。
打算のない純粋な友情に心
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ネルーダ 大いなる愛の逃亡者(2016年製作の映画)

3.5

パブロ・ネルーダ。詩集は読まないので、作品に目を通したことはないです。20世紀最高の文学者であるガルシア・マルケスが20世紀最高の詩人と称えているので、義務感で観賞。亡命までを描いた作品なので『イル・>>続きを読む

DOPE/ドープ!!(2015年製作の映画)

3.5

エンタメ要素詰め込み型の青春コメディ。ライトなタッチでありながら人種、居住地域、学歴など、世の中を支配しているステレオタイプな判断基準に対する強いメッセージもある。
LAが舞台でありながら、パブエネ、
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闇のあとの光(2012年製作の映画)

1.9

2時間何を観させられてるの?
プライムビデオでマジックリアリズム作品と紹介されていました…意味わかってんのかな?
ラテンアメリカ=マジックリアリズムというのは安直な発想だと思います。理解困難な作品をマ
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