ぶぶこさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ぶぶこ

ぶぶこ

映画(295)
ドラマ(2)
アニメ(0)

GO(2001年製作の映画)

3.0

窪塚君と柴咲コウさんの美しさしか記憶に残ってないのだけど、在日問題の提起は行われていたよな。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

2.5

こんな可哀想な主人公、かつていたか?ろくな説明もされない(観客もだが)、邪魔にされる、良かれと思ってやったことが全部裏目に出る(とは言え、ゼーレの計画の想定内らしいが)。全てを見通し、文明も与えたゼー>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.0

だんだんみんなが人間味を取り戻そうとしつつあったのに、それが戦闘でぶち壊しになる、という(鬱)展開。決定論的かつ陰謀論的世界観はこのシリーズの根幹なのだから、それに文句を言っても仕方がないけど、仄めか>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.0

タイトル通り、これは新編の「序章」とでもいうべきもので、テレビ版、旧編からも逸脱しておらず、ある意味安心して見られる。95年のテレビシリーズの時は衝撃を受けたが、中年になってから改めて見ると、人間の描>>続きを読む

君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)

2.0

タイトルは気になっていたので、地上波での放映で鑑賞。主人公に感情移入できない時点で、この手の青春ものはダメだな。
絵は端正だし、声優さんたちも良かった(和久井映見の母親役も良かった)が、ストーリーが正
>>続きを読む

プリズン・サークル(2019年製作の映画)

4.0

「プリズン・サークル」、良いドキュメントです。僕としては「今、こんな感じでグループセラピーをするのか」という単純な驚きもあったし、受刑者がどんどん変化していく、というのも驚き。もっとこの試みが拡がれば>>続きを読む

ロニートとエスティ 彼女たちの選択(2017年製作の映画)

3.8

ユダヤ教の指導者(ラビ)を父に持ちながら、その慣習に従えずに出ていった「放蕩娘」の帰還から物語は始まる。
もちろん、この映画の主題は原題 Disobedience (不服従)に現れているように、慣習(
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

宗教学者としても興味深いテーマの映画なので、観てみました。
一言で言えば「超悪趣味」(笑)な映画。僕の好きなホドロフスキーに多少通じるものがあるかも(あっちの方が色彩的に強烈だけど)。ホラーというより
>>続きを読む

この星は、私の星じゃない(2019年製作の映画)

4.0

ウーマンリブの先頭に立っていた田中美津さんのドキュメント。彼女が声を上げた頃から、今はどれだけ進んだのか、と考えてしまう(もちろんマシになったことは多いにしても)。
この映画の白眉は、田中さんが通う辺
>>続きを読む

米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯(2019年製作の映画)

3.5

前作と続けて視聴。テーマはある意味同じなので、合体させても良かったかなあ、とは思った。改めて、高等弁務官を頂点とした米軍の「植民地支配」には憤りを感じた。彼らがアメリカのくびきから逃れ、復帰したかった>>続きを読む

米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー(2017年製作の映画)

4.0

‪「カメジロー」のドキュメント第一弾を見終わる。瀬長亀次郎の「チャーミング」さと不屈の精神、当時の米軍の圧政ぶりがしっかりと描かれていた。アメリカ側も「カメジローを殉教者 martyr にしてしまった>>続きを読む

チャーリー・セズ / マンソンの女たち(2018年製作の映画)

3.8

とてもよくできた再現ドラマ(これは褒め言葉です)。マンソン役の役者さんがとてもいい。顔も似せて作ってるし、魅力的なカリスマがだんだんおかしくなっていく演技も上手かった。僕からすれば、この映画の肝は「そ>>続きを読む

ロビンソンの庭(1987年製作の映画)

2.0

80年代のサブカルの粋を集めたシュールな映画。映画、と言ってもストーリーはなきに等しい。ここまで好き放題だと乾いた笑いも出るが、正直、僕にはピンと来なかった。有無を言わせぬ圧倒的に美しいシーンもなかっ>>続きを読む

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

3.5

良質なスパイ映画。アクションではなく、陰謀、策謀がうごめく類。これは韓国と北朝鮮の関係からどうしても導かれることだが、「言葉も通じるのに、すごく遠い」というもどかしすぎる関係が描かれるのは、例えば『J>>続きを読む

道頓堀川(1982年製作の映画)

2.5

宮本輝のファンだったので見たはずなのだけど、暗い、陰鬱なシーンしか覚えていない。原作そのものが暗いですけど。

おくりびと(2008年製作の映画)

3.8

実は、ようやく見たこの作品。評判は山ほど聞いていたし、ストーリーのネタバレも聞かされていたので、なかなか見る気になれなかった。しかも二年前に父が死んで、またハードルが上がったんだよね。今回、思い切って>>続きを読む

主戦場(2018年製作の映画)

4.0

ストーリーは、ざっくり言うと、「従軍慰安婦」問題に関して、「両陣営」の言い分を聞く、というスタイルだが、監督は当然右派(歴史修正主義派)には批判的。であるから、僕にとってはある意味「予想通り」の内容で>>続きを読む

劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

以前からのファンである僕は終始ニヤニヤできたが(萌えポイントとしては、あがた祭での秀久美からの久美麗のバトンリレー)、初見の人にはつらいかも。一年生たちの面倒くささももうちょっと尺を伸ばして丁寧に説明>>続きを読む

Love Letter(1995年製作の映画)

4.0

「こんな偶然あるわけねーだろ」と思いつつ、それに騙されたい自分がいる、という映画。様々な伏線が回収されているところが、この「甘い」映画をぎゅっと締めていると思う。
中山美穂が、顔は似ているが性格の違う
>>続きを読む

金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

4.5

京都シネマで「金子文子と朴烈」、見てきました。この有名なアナーキストカップルの「チャーミングさ」にやられました。さすが『太い鮮人』を名乗ったパンク振り。この二人に比べたら、「Bonnie and Cl>>続きを読む

あかぼし(2012年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

いやー、きつい。きつすぎる。明るさ、滑稽さとかを完全に排除した物語なので(個人的に、イジメの描写はどうしてもダメ)。あと、宗教の描写も(これには当然モデルの教団がある。戸別訪問する例の教団)、多少知っ>>続きを読む

洗骨(2018年製作の映画)

3.5

学術的には有名な「洗骨」という儀礼をどのように「料理」するか、という興味で鑑賞。予想はしていたが、「家族」を考えさせるオーソドックスなストーリー。ちょくちょく笑える場面も入れて、ゴリ監督、なかなかやる>>続きを読む

愛の嵐 ノーカット完全版(1994年製作の映画)

4.0

大学院生の時、リバイバル上映があり、これを見たのだった。この「愛の嵐」はエロと言うより、フェチというか「変態」という漢字語の方が合うかも。シャーロット・ランプリングの「裸サスペンダー」は、若いときの僕>>続きを読む

ネオ・ヒロイック・ファンタジア アリオン(1986年製作の映画)

3.5

原作者がそのまま監督になっているので、ストーリーは大きな改変はなく、スムーズに見れた記憶があります。久石譲の音楽が良かったな(イメージアルバムも買った)。地母神ガイアを山岸凉子先生が手がけています。

古都(2016年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

勤務先のイベントで、川端康成原作、松雪泰子主演の映画「古都」を鑑賞。実は原作を読んでいないから、原作と比べて云々は言及できないけど、もうちょっと「圧縮」しても良かったかな、というのが第一印象。松雪さん>>続きを読む

教誨師(2018年製作の映画)

4.0

今日は朝から、大杉漣さんの最後の映画となった「教誨師」を出町座まで見に行く。朝っぱらからこんな重たいものを流してどうするつもりだ、出町座、と思ったが、レイトショーでもどんよりした気持ちで帰らざるを得な>>続きを読む

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.0

韓国現代史のターニングポイントとなった1987年の民主化運動をモチーフにしたもの。フィクションも交えながら、まさに「真実」に近づいて行くアプローチと、サスペンス風味が加味されて、「歴史的結末」を知って>>続きを読む

コンタクト(1997年製作の映画)

3.0

渋谷の映画館で見た記憶があります。僕にとってはSFの形を借りた宗教映画に見えました。未知のものへの憧れと接触は、よく考えてみたら宗教の特徴ですけど。

沖縄スパイ戦史(2018年製作の映画)

4.0

京都シネマにて「沖縄スパイ戦史」鑑賞。護郷隊と呼ばれた少年兵で編成された部隊と、波照間島から西表島に強制疎開させてマラリア禍を生じさせた事件を中心にしたもの。共に、陸軍中野学校で訓練された将校が指導し>>続きを読む

アクト・オブ・キリング オリジナル全長版(2012年製作の映画)

4.5

妻と京都シネマにて「アクト・オブ・キリング」を見に行きました。予告編は以前見ていたので、それなりに覚悟はしていたのですが、相当後味の悪い映画でした。はっきり言って、「悪趣味」と言っても良いかもしれませ>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.0

やけに評判が良いので、「若おかみは小学生!」を見に行った。確かに良作。少女の成長譚として、お見本のような物語の運び。でも、お子さん連れが少なく、僕みたいなおっさんが多いのは気になったな(笑)。感想を羅>>続きを読む

ゴジラ(1954年製作の映画)

4.5

今更ですが、この初代ゴジラを見る。戦後すぐの世相(空襲の記憶や第五福竜丸の事件など)が色濃く反映されていて、見応えあり。

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.5

ものすごく感動したり、考えさせられたりする映画ではないが、2時間を中弛みさせず見せるのはさすが。女をモノ扱いする最初の上司やギャンブル狂いの男たち、ホントろくでなし揃い。
逮捕された後もかつての客を庇
>>続きを読む

ザ・ビッグハウス(2018年製作の映画)

4.0

ゼミの先輩である想田和弘さんの映画「The Big House」を京都シネマで鑑賞。第一印象は、これまでの想田さんの映画で一番「すっと鑑賞できた」というもの。一言で言えば「分かりやすい問題提起」が見え>>続きを読む

息衝く(2017年製作の映画)

1.5

宗教研究者としてのこっちの期待が大きすぎたのか、肩透かしを食らった気持ち。
残念ながら、物語そのものがフラフラしており、場面も時間も目まぐるしく変わり、それが映画的にも奏功していない。創価学会がモデル
>>続きを読む

眺めのいい部屋(1985年製作の映画)

3.5

アイヴォリー監督の作品なので、タイトル通り「眺め(風景)」は綺麗だが、あまり上流階級のいやったらしさもなく、穏やかな物語でしたね。ちとパンチ不足。