日本の救世軍の立役者、山室軍平の伝記映画だが、あまりにもストレート過ぎて、物足りなさが残るのは確か。
一言で言うと、「人の気持ちが分からない人の映画」。それゆえ、ジャン・レノが戯画的に演じる、「マンマ以外のパスタ食ったら、怒られちまうぜ」とか言う、主人公のライバルであるマザコンイタリア人ダイバーが印象>>続きを読む
ひたすら暗い。結末も悲惨。しかし、この映画でローザはすごく愛すべき人間として描かれている。そこがまた哀しいのだが。この監督と主演女優は、後に「ハンナ・アーレント」で再び組み、魅力的なユダヤ人女性哲学者>>続きを読む
アーレント役のバルバラ・スコヴァがはまり役。こんな魅力的なおばさんだったんだろうな、と説得させられるなりきりぶり。「アイヒマン裁判」で「凡庸な悪」というものにたどり着いた彼女に、同胞から「裏切り者」と>>続きを読む
今敏監督の『千年女優』。今更ですが、これは名作だねえ。くるくる虚実が入れ替わるこの手法はすごい。B.ブリエの「Merci la vie」を超えてるね。そういえば主役の声は折笠富美子さん。
映画「ハクソー・リッジ」を見た。沖縄戦が舞台だが、僕はこの映画の半分は「良心的徴兵拒否者(劇中では「良心的協力者」と本人は主張)」がどう描かれるのかという興味で見た。たまたまだが、「沈黙」に続き、信仰>>続きを読む
ひたすら重く、長い。でも目が離せない。僕は大学院自治会の企画で見ました。当時客員教授でいらしていた、ヘブライ大のホロビッツ先生(ポーランド系ユダヤ人)は「出て来る言葉のほとんどが分かる」と仰ってたな。>>続きを読む
昔、ベルイマン特集をどこかの映画館でやっていて、見たんだよな。伝説をモチーフにしたもの。
「従軍慰安婦」たちが生活を共にする「ナヌムの家」。韓国語の原題は「低い声」というもの。我々は彼女たちの聞き取りづらい「低い声」に耳を傾けねばならない。
韓国で大ヒット。公開直後、「シュリ」という飲食店さえあったな。「JSA」などに比べたら、甘いラブストーリーになっている。
谷口美月ちゃんが京都をウロウロするイメージビデオ。まあ、男の妄想ですわな。
僕の好きな薄幸系美女小橋めぐみさん目当てで見た。ストーリーは、まあ、普通の不倫もの。高橋一生があんな大物になるとは、海のリハクも読めませんでしたわい(笑)。
宮本輝がすきだったので中学生の頃、一人で見に行った。あっという間に芸能界から引退した沢田玉恵が見られる貴重な作品。
父と一緒に見に行った思い出。大学に入って、原作者の竹山道雄がどんな人かを知ってびっくり。
乾いていて、しゃれてるなあ、と思ったことは覚えていますが、筋は覚えてないんだよなあ。
内容はほとんど憶えていません。「イザベルの誘惑」と一緒に、吉祥寺あたりで見たのではなかったかな。
北朝鮮の映画。原題は「安重根、伊藤博文を撃つ」。ストーリーは、安重根が愛国心に目覚め、艱難辛苦の果てに、ハルビンで伊藤博文を射殺するところまでを描いた伝記映画だが、衝撃のラストシーンがあるので、最後ま>>続きを読む
ティルダ・スウィントン様の美しさにやられる。特に、ラストシーン!あと、凍った池の恐ろしくも美しい描写が印象に残っている。
マック赤坂氏を中心に、いわゆる「泡沫候補」を追ったドキュメント。でも、マック赤坂はあの通りの目立ちたがりなので、ビデオを意識してか、むちゃくちゃさに拍車が掛かっている(後味も結構良くないです)。「中小>>続きを読む
テレビ版でも充分感動したのだが、この劇場版も完成度が高い!
シャアという人物の「どうしようもなさ」を冷徹に描ききった富野監督に脱帽。三枝成章による音楽も美しい。
やはり、ある意味完璧な「ラストシーン」ですよね、この映画は。セイラさんの「はああ」という声が忘れがたい。もちろん、この映画で先鋭化した「ニュータイプ」という概念も重要だけど。
ランバ・ラル、クラウレ・ハモン、ミハル・ラトキエ、リュウ・ホセイ、マチルダ・アジャンと、この映画で亡くなっていく人がすらすら出て来るほど繰り返し見た映画。
伝説はここから始まった。幼い頃にこれをたたきつけられたのは、やはり大きな体験だったとしか言いようがない。
総集編ではしょりまくっているし、登場人物が錯綜して分かりづらいでしょうが、名作なのは確か。
僕が今までの人生で見てきたアニメで、一番「宗教的」なテーマを描ききったのは、イデオンですね。