たまて85さんの映画レビュー・感想・評価

たまて85

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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

凄い…。
事実に基づくストーリーに背筋が凍る。
世界を変えるために構えるのは銃ではなくカメラ。
どんなにお金に困っていても、どんなに大切な家族がいても、自分が何をすべきか、自分の使命を見失わずに何かの
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.5

人は誰でも死んだらただの骨になる。

死んだ後、誰か1人でも寂しいって思ってもらえたらそれで満足。それは生きてる間に人と関わって生きて来た証。
自分はお金がありませんと手を挙げれば誰かが助けてくれると
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108~海馬五郎の復讐と冒険~(2019年製作の映画)

3.0

息子に10万やるから話を聞けという親子の下りは面白かった。
松尾節炸裂の前半は面白かったけど、ブレーキ壊れた後半はもぅ何が何だか(笑)

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.7

物語うんぬん以前に映像美に圧倒。
もはや私は今村圭祐という撮影監督のファンなのだと思い知らされる。
雨の匂いや、人の気持ちが映り込んだ映像に引き込まれた。上映最終日に滑り込んだが、映画館で観れて良かっ
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もみの家(2019年製作の映画)

3.8

16歳の不登校からひきこもりになった少女。
富山の自然の中、「なんもない」と思ってた場所に大切なものが全てあった。

そばにいると子離れ、親離れ出来ない家族が、離れる事でお互いを思いやれるような関係に
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.6

人生は長いと言い聞かしたり、
人生は短いと感じたり…
歩いたり、走ったり、立ち止まったりしながらウン十年。

今まで歩いてきた道も、これから歩こうとしてる道も"それでいいよ"と全てを優しく包みこんでく
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.3

ありがとう鈴木亮平
安定の鈴木亮平
冴羽獠を演じれるのは彼しかいない。
冴羽獠のマッチョ感、ハンサム感、コメディ感、全てがベストマッチでした。
物語はさておき、とにかく鈴木亮平を満喫できる一作。

Winny(2023年製作の映画)

3.7

じっくりと腰を据えて観るとなかなか見応えある作品。
松本監督の年齢を知り、あの年齢でコレを書いて撮ったのかと思うと何とも末恐ろしい…

ちひろさん(2023年製作の映画)

3.5

見終わって、気づいたけど、なるほど…今泉監督!
淡々と続くちひろさんの日常から垣間見える人々の背景と繋がり。
どんな境遇に生まれ育っても、その人が恵まれてるか、幸せかの判断は本人がどう感じているかに委
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交換ウソ日記(2023年製作の映画)

3.5

久々ど胸キュンど真ん中映画。
思いの外、意外にも、というか、久々に心地よい胸キュン映画だった。
1軍リア充高校生の爽やかさたるや清々しい。

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.6

原作読んで思い描いていた風景がそこにあった。志尊淳演じるあんさんがどハマり。志尊淳史上トップレベルのハマり役だった気がする。
杉咲花はじめキャスティングはみんな素晴らしい。ただカメラワークやカット割り
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パレード(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

遺された者と、遺した者。
どちらが辛いか、遺されたことしかない私には想像でしかない、遺して逝った者の気持ちを冒頭で長澤まさみが見事に体現。。自分に置き換え一気に感情移入してしまった。
又、スターサンズ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

パニック障害とPMSの友達でも恋人でもない2人。そんな2人に寄り添う人々の、とにかく優しい世界。歩ける範囲の小さな世界の住人にも平等に夜と朝は交互に来るし、夜空に星はある。生きづらさを抱えたままでも生>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

ズルいわぁ〜、オモロいわ〜、、
絶妙なワードセンスと間合いやカット割、細かい笑いが随所に散りばめられて綾野剛のコメディ最強。齋藤潤の今後を追いかけずにはいれなくなる作品。
脇を固めるヤクザと家族たちも
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

日本には役所広司がいる。
そう思うと日本人である事が誇らしくなる。

セリフはなくともこの平山がどういう人か。それが分かる気がしてくる一つ一つの仕草。それを感じ取れた瞬間瞬間、観ているこちらの心の言葉
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.0

磯村勇斗じゃ無かったら見てらんなかったかもしれないけど、磯村勇斗だからなんか最後まで見ちゃった。ミッドサマーを観た後に似た胸焼け感あり。
カルトが苦手。

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.0

映像的には引き込まれるものはあったが、関西弁のせいか滑舌のせいか私の聴力のせいか、聞き取れない所多々。
それでも安藤さくらの魅力で最後まで見れたが、物語りにも入り込めず、なんだか中途半端。最初の期待値
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(2023年製作の映画)

4.1

簡単に言葉にできないしんどさ。
凄い映画だった。石井監督の覚悟も、磯村勇斗さんの覚悟も凄まじい。自分の心と対峙して葛藤すると、どこまでも胸が苦しくなるが最後の希望に涙。

クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.1

画もセットもネトフリらしく綺麗だけど…お金払って映画館で観るレベルではなくて、豪華な2時間ドラマだけど、ただひたすら宮崎あおいは可愛いし、吉沢亮は美しい。
小気味いいセリフがチラッと散りばめてあって、
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正欲(2023年製作の映画)

3.8

なんで自分が「理解する側」だと思ってるの?

自分が嫌い。自分なんか居なくても誰も困らない。だったらいっそ死んでしまいたい。。その裏側にあるのは、自分を好きになりたい。誰かに必要とされたい。ここにいて
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.9

本当嫌い!

見ていて何度も心で呟いた。
そんな嫌な気持ちに何度もさせられるのにそれが人間の業だと言わんばかり。
吉田恵輔の作品全般に言えるけど、人間の嫌な所をほじくって晒して、どうだと見せられ毎回本
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渇水(2023年製作の映画)

3.3

家族も水も、無くしてみないとその有り難みは分からない。

この姉妹にとっての本当の意味でのライフラインの母親の背景が理解し難かった。

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.8

「普通」の家族の有り様が、ひと夏の帰省に詰め込まれた映画。
一つ一つの家族の会話に、この家族の「普通」が垣間見えるけど、一度外に出た良多とその妻には「普通」じゃない世界。
"家族"という単位の「普通」
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

3.6

思いの外いい映画だったな〜。。
BL漫画から飛び出したような神尾楓珠が、いい仕事してた。
腐女子の山田杏奈も少女マンガちっくなビジュアルだけど、そんなファンタジーな2人と高校生達がいい塩梅でリアルを突
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

3.5

全体のテンポや雰囲気、ひとつひとつのシーンも好きだけど、とりたててこれというものは無かったのは原作を知らないからだろうか…。
カツアゲ募金は良かった!

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.8

てくてく歩くテンポで紡ぐほっこりな物語。
サイン会での宮本信子が最高に可愛くて優しくて泣ける。
好きなものを好きと言える人、好きなことを一生懸命頑張ってる人は尊い。
芦田愛菜のまっしぐらに走る後ろ姿が
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ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~(2022年製作の映画)

4.0

私は祖父母の最期に立ち会えなかったけど、こんな風に夫と娘に見守られたら幸せだ。
いろんな事を忘れてしまっても娘の名前は最後まで忘れなかったお母さん。
親子より強い絆で結ばれた夫婦。
何もしないで本ばか
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ぼけますから、よろしくお願いします。(2018年製作の映画)

4.0

人生100まで生きるとしたら半分の私はまだまだ若いんだなぁ…。
幾つになってもあったかいうどんをすすると気は幸せだなと思うし、隣に誰かがいてくれることをありがたいも思う。
朝起きて夜寝るまでの繰り返し
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生きちゃった(2020年製作の映画)

3.3

仲野太賀のラストがただただ凄い。
感情が滝のように溢れるあの瞬間が全て。

キリエのうた(2023年製作の映画)

3.9

もうこれは完全に好みの問題。
例えるなら昔から大ヒットを飛ばしたアーティストがコンサートで新曲に混ぜてちゃんとそのヒット曲をで歌ってくれて盛り上げて皆んなを満足させてくれるあの気分。
岩井俊二らしさを
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

3.7

あれから7年か〜としみじみ。
どのカットでもイチイチ好きな人が出てきてほんとに好きなキャスティング。
多様性って何、ってイチイチ教育しなくても、今を生きる子供や若者にはそれが当たり前の時代。勉強しなき
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.4

とにかくもう…ひっちゃかめっちゃか!
あちこちに撒き散らしたお話をどこで回収できるのかと最後まで見届け、最終的に家族の愛のお話だったのかととりあえず納得させた。
主人公がADHDで机の上に山積みにした
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春に散る(2023年製作の映画)

4.0

原作よりも仁一と翔吾の2人の関係にフォーカスしてあり翔吾の人物像がグッと引き立っていたのが面白かった。
仁一が過去に置いて来た人生の一抹の後悔を翔吾が拾って届けてくれたような始まり。

若い頃は人は自
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.9

好きなやつだった。
宇宙規模で見たら塵ほどでもないち小さな石ころにつまづいて転び、この世の終わりのように死にたい気分になる事も、誰かと一緒なら乗り越えれる。

これほど愛に溢れた「死ね」は無いと思って
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